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【そらちグルメフォンド2019】プロローグ〜靴事件の顛末〜

神楽坂つむり

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今年も参加してきました北海道そらちグルメフォンド!
私自身、3連連続3回目の参加となります。

年に一度の、毎年毎年楽しみで仕方がないイベント。
終わるたびに早くも来年が楽しみになると言う稀有なイベント。

さて、一体どこからまとめればいいのか・・・
あれだけの、これだけの出来事を書き記すにはまだ頭の中での整理が追い付かない。

ということで、まずはプロローグ。

序章にして上流。何事もまずは転がせることが大事。一つでも少しでも動かせばそれはエネルギーを蓄えていく。

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まず初めに伝えておくことがある。


北海道そらちグルメフォンドは前後泊推奨!

こればかりは声を大にして言いたい。

なぜ私がこんなことを言うかというと、過去2回参加して痛感したから。
北海道という地は、たった数日過ごすだけではとてもじゃないけれど満喫することができない。
それにはいろんな要素があって、まずはその土地の広さ。

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みなさんご存知の通り「北海道はでっかいどう」と言う表現がそっくり其の儘適用できる程度には広い、大きい、雄大。
なので地域間の移動だけでも結構な時間、コストがかかるし、行きたい場所をピックアップしていくと

「あれ、これ移動だけで持ち時間結構削られる・・・」

なんてことになりがち。

なので個人的にはちょっと前にも記事にしたけれど、いわゆる「滞在型」の旅をお勧めします。



北海道であれば例えば空知地方、石狩地方、オホーツクエリアと言う様に、地域別にテーマを決めて旅をする。

「え!それじゃあ全然回れないやん」


大丈夫です。
また来ましょう。
欲張るとダメです。
二兎追うもの一兎も得ずと言う言葉はあまり好きではりませんが、北海道に限って言えば好き嫌いの問題ではありません。

幸いにも北海道の地方は北から
・宗谷地方
・上川、留萌地方
・石狩、空知、後志地方
・渡島、檜山地方
・網走、北見、紋別地方
・釧路、根室、十勝地方
・胆振、日高地方
選り取り見取りです。

とりあえず向こう10年は楽しむことができそう。

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名残惜しい

いろんな要素の二つ目が名残惜しいです。

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そらちグルメフォンドは不思議と走っているうちにいろんな縁が出来ていくイベントだと感じます。
縁というのは人はもちろんだけれど、食べ物だとか土地そのものだとか、川とか山とかも含めて私は縁と捉えています。
自転車旅をしていて出会ったもの全部がそう。全部大事だし自分の糧だし広げたいなんて思ったり。

それと北海道を訪れるたびに思うのだけれど、新しい情報がどんどん入ってくる。

「あそこがおすすめ」「ここもおすすめ」ってもう聖徳太子も過労死するレベルで情報が入ってくる。

さっき紹介した様にとにかく広いからそりゃそうだよねー、と。
それに都会みたいに情報過多でもなく、いまだに実際に訪れないと分からない様な場所、地元の人しか知らないような場所がある。だからいわゆる「生の情報」がものすごく価値があって、そういう情報が滞在中にリアルタイムで増えていくから困る。

それに・・・いろんな人と数日間遊ぶとやっぱりね・・・単純に名残惜しい。
縁と情報に触れれば触れるほど「ああ、もう少し居たいなあ・・・・」と毎年思うのです。


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日程

というわけで今回は思い切って前後泊しました。

1日目 大阪→北海道フライト 非公式前夜祭
2日目 裏々そらちグルメフォンド参加
3日目 ハイパーエキセントリックライド参加(別途裏そらちグルメフォンド同時開催)+前夜祭
4日目 そらちグルメフォンド2019本番
5日目 過そらちグルメフォンド
6日目 過々そらちグルメフォンド
7日目 過々々そらちグルメフォンド 北海道→大阪へフライト

私自身過去最長のスケジュールです。
が、まあこれくらいあってちょうど良かったな!というのが正直な感想です。


実際に来年以降予定を組まれる場合は少なくとも後泊推奨です。
前泊は余裕があればで大丈夫だと思いますが、実際に参加してみると終わった後の余韻がものすごく、例えば当日中に帰るとなるといろんなものを置き去りにして帰ってしまうような侘しい感じが否めません。帰りの飛行機で泣いちゃうかも(長く居ても泣いちゃうけど)

会場から空港までの移動も含めてやっぱり時間はかかっちゃうから、できることなら前1、後2くらい。つまり三泊四日〜四泊五日は欲しいところです。
そう遠くない先にはこれくらいの休暇は問題なく取得できる社会になるはず。
だってたったの5日間ですよ。
人生長いんだし。
これくらいいいじゃないか!

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飛行機輪行

と言うわけで大阪伊丹空港から新千歳空港へと移動します。
もちろん今回も飛行機輪行です。もはやスタイルは定番化しました。
詳細については過去の記事でも掲載したと思いますが、私はOS-500タイプの輪行袋+ホイールバッグの組み合わせでいつも移動しています。
重量や嵩を考えるともっとコンパクトな方法がある、けれどイベント参加するときばかりは確実性を優先したい。万が一があってはいけない。
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伊丹空港までは自宅から歩く時間は5分ちょっと、阪急電車とモノレールを乗り継いでも30分かからないくらいです。立地に恵まれているのでフライト時間の1時間ちょっと前に家を出ればいいと言うのも嬉しいポイント。

先述した程度の荷物であればギリギリ担いで移動することができます。
これ以上重くなったりハードケース利用だったら間違いなくタクシーを利用する。
飛行機や電車問わず、輪行において大事なのは選択肢をたくさん用意しておくことだと私は思います。

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今回は油圧ディスクブレーキ+電動無線変速、SRAM eTAP AXSでしたが特別したことといえばブレーキパッドスペーサーを用意したくらい。あとは普通の輪行と対して変わりません。

ディスクロードバイクの輪行については質問を受けることもしばしばなので今度まとめてみようと思います。


靴事件

今年もけーすけさんにお世話になります。
私がそらちグルメフォンドに参加するようになったきっかけをくれた人。
毎年お世話になっていて、北海道の師匠と言えます。私の北海道の知識は自分自身で得たもの以外はほとんどけーすけさんに教えて貰ったと言っても過言ではありません。

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けーすけさんの車の上に乗るのもこれで3年目。この絵を見るのが実は楽しみだったりする!

さて、けーすけさんのご自宅にお邪魔して明日の裏々そらちグルメフォンドの準備をしているときに事件は起きました。
正確に言うと事件は自宅を出るときには起こっていて、発覚したのがこのタイミング。そしてこのタイムラグが何よりの命取りだったと言うわけ。大抵の事件はこのタイムラグがあるから致命傷になる。

そう、靴箱から靴を取り出すときに「いつものGIROのシューズ持ってこ」とだけ頭にあって「買ったものの一度も履いたことがないストックしているGIROのシューズ」を間違って手に取っていたことにすぐに気づいていればこんなことには・・・・・


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クリート付いてないやん。
と言うかシューズ違うやん。
しかも4穴じゃなくて2穴やん。

つむりは頭の中が真っ白になった!つむりは頭の中が真っ白になった!

最初裏返してみたときは「えっ」ってなったよね。
「えっ」ってなった後になぜか後ろを振り返ったし、空っぽになったシューズバッグの中身をチェック。人間、パニックになるとよく分からない動きをするんだなあって冷静な自分が感動した。
冷静にならなくてもわかる。持ってくるシューズを間違えた!

なんてこったい。
ヘルメットやジャージ、グローブならまだしもシューズはあかん。
こればっかりは全ての基本というか、ビンディング+シューズ+ペダルという全体のシステムとして捉えるとこの2セットが丸々欠落しているのはもうそれはつまり走れないことを意味してる。

とにかく急いでどこか自転車屋に行って・・・
①2穴シューズとスピードプレイクリートを買う
②SPDペダルを買う(クリートは付属している)

もうどっちでもいい!実現可能な方でいい!
ということでけーすけさんにお願いして車で最寄りの自転車屋まで10分ばかりで到着。

着いたのは「サイクル小野サッポロ」さん。

どうやら馴染みのお店らしく、店員さんや店長、それに社長(社長!?)さんとも親しげにお話しされていた。
しかもパッとみた限り完成車やフレーム、パーツの品揃えが豊富だし、置いている商品を見る限り技術的な面でも期待値が高そうなお店だった。これならどちらかの案で行けるだろう・・・・!と安心していると、けーすけさんとお話ししていたスタッフさんがなんとSPDペダルを貸してくださった。

えっ、何が・・・・・?と最初訳がわからなかった。

買うつもり満々で来たのに、「北海道が終わるまで使っててください」とのこと。


もうね、土下座だよね。ありがたいことこの上ない・・・・この上ない・・・・!!!
お礼を伝えてクリートだけを購入しこうして無事に明日以降走ることができる体制が整った・・・。

私自身ここまでクリティカルなミスをするのはあまりないことで・・・
慢心してはダメ。
今後はシューズだけは確認ヨシ!をすることにします。



ちなみに普段スピードプレイを、というかロードバイクについてはもう8年以上スピードプレイを使っている私としては「ペダリング」も「ポジション」のどちらもスピードプレイに特化したものになっていて、習得というよりも習熟の域まで慣れていたはず。と言うのもSPDでこのまま北海道遠征を過ごす訳ですが、どうあがいてもポジションが合わず、普通に流す分には問題なかったけれど強度を上げるともう駄目。具体的には固定力、Qファクター、クリート位置が合わなさすぎて、ハイパーエキセントリックライドや十勝岳ヒルクライムではかなり苦しい事態に陥った。
スピードプレイの調整域の細かさと、ペダリングのし易さが証明されて訳だけれど、でも実はSPDにしたことでメリットもあった。なんだかんだで後半の過そらちグルメフォンドでは歩く機会が多く、その場の思いつきで十勝岳の登山なんかもしたけれど、今思うとこれスピードプレイだったらキッツイなあ・・・・・と。と、言うわけで結果オーライ。そう言うことにしておく。(けれどやっぱり苦しかったから駄目)




まずは北海道の空気に慣れる1日目

靴事件も無事に解決し、この日はぐっすりと安心して眠ることができそうです。
が、まずははるばる北海道に来たのだから、やっぱり行かないとセイコーマート!
この日から1週間毎日セイコーマートにお世話になる日々の始まりです。

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ちなみに明日から裏々そらちグルメフォンドと言うことで、私以外にも参加者が集まり始めます。
一つ屋根の下に何人もサイクリストが集まり、ライドについて、あるいはそれぞれのスタイルについて話し合ったり相談したり。
これもまた貴重な時間だなあと実感するばかり。

ちなみに「働いたら負け」さんから北海道の素敵なアイテムを詰め込んだ差し入れを頂いておりました。チョイスが完全に道産子でにわか勢には知らない製品ばかりでみんなテンションめちゃ上がった。
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お酒!おやつ!珍味!


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食感と味がめちゃくちゃ好みだった「トラピストクッキー」

最初この箱を見た時のみんなの反応「なんかちょっと身構えるなこれ(宗教的な意味で)」

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なーるほどね!めちゃくちゃ美味しかったです。初めて知った。


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めっちゃ美味しかったです。来年も食べたいなあ・・・・(チラチラ



明日からいよいよ北海道を満喫する日々が始まる・・・!そう思うとワクワクして寝られない、なんてことはなく、誰よりも早く寝床について一瞬で眠りに落ちた。
(ちなみに毎年のことだけれど、誰よりも早く寝るくせに誰よりも遅く起きる私です)
(でも出発の準備が終わるのは早い方)

続く!



 
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