【ディスクブレーキ対応】スペシャルペイントなTADAクロモリオーダーフレームが完成したので紹介【eTAP AXS】
自転車, 写真, 機材紹介, ノウハウ, クロモリ, TADA車,ついにずっと計画していた新しいフレームが完成しました!!
全く新しいオーダーフレーム。
私自身では3代目となるTADA車、最新技術を取り入れた現代風クロモリオーダーバイクとなりそうです。
事の発端は「ディスクロードが欲しい。」でした。
更に言うなれば「もちろんオーダーで。」
加えるならば「色も拘りたい。」
つまりわがままなんですね。わかります。
一つ目のディスクロードが欲しい、は直近で購入したCANYONのENDURANCEで実際に走り回って得た結論です。
もともとMTBやグラベルロードでディスクブレーキの優位性は分かっていたつもりです。じゃあそれがロードバイクならばどうか?と言うのが気になって購入しました。
言うなれば実験機です。
結果としては、上々。狙い通りの優位性が得られることが分かったので、一安心しました。
詳細については当時の記事をご覧いただければと思います。
【新時代】ディスクロードバイクで旅したり輪行したりヒルクライムした感想
二つ目のオーダーについては、これも一つのこだわりです。
クロモリオーダーの魅力については1台目、2台目、それぞれのTADA車の記事で熱く語らせて頂きましたので割愛します。
「完成車は考えなかったのか?」
と言われると、まあ正直3割くらいは考えました。
が、やっぱり心の底から欲しいと思えるバイクに出逢えなかったし、これからも出逢えるかどうか怪しかったので除外しました。
性能だけを鑑みるときっと完成車を買うべきなのかもしれませんが、クロモリオーダーだけが持っている性能を天秤に掛けた結果、完成車には傾きませんでした。
クロモリオーダーの魅力についても、当時の記事をご覧いただければと思います。
TADAクロモリオーダーバイク 202号機 完成!
三つ目の色を語る上では、コンセプトの話をしなければなりません。
1台目も2台目もおかげさまで色んな方に「かっこいいね」「欲しくなった」という声をいただきました。
自分自身、かなりこだわってオーダーしているので嬉しい限りですが、おそらく理由の一つにコンセプト固めが上手くいったからだと思います。
これも先ほどのクロモリオーダーの記事内で書いていますが、私はオーダーする際には全部決めてからオーダーしています。
全部と言うのはオーダーする理由から乗り方、使い方といった大枠から始まり、もう少し細分化してジオメトリやフロントセンター、ホイールベースやシート、ヘッドアングル等です。加えてサドルやハンドル、ペダルからコンポーネント、ホイールやタイヤまで、具体的に確定しなくても方向性だけは決めてしまいます。
その大本となるのがコンセプトです。
これが決まっていると先述した色んなことがものすごくスムーズに決まっていくように思います。少なくとも私は過去の2台でそう実感しました。
今回は多様性です。
規格について
規格も一新しました。
大きなところではディスクブレーキ対応となったところ。
もちろん前後共スルーアクスルにしました。
対応ブレーキ規格はフラットマウントです。
ヘッドやBBのこともありますが、まとめると以下の仕様になりました。
・142mmリアエンド
・スルーアクスル(12mm径)
・68mmネジ切りBB(BSA)
・シートポスト径27.2mm
・上下異径ヘッドチューブ(上34mm、下44mm)
・eTAP専用フレーム
・外装オイルライン
フレーム重量は1,850g程度です。
ディスク化に伴う重量増はアセンブルパーツで稼げるのである程度許容します。
ペイントについて
ペイントは広島のショップ、グランピーに依頼しました。
私の要望を完璧に具現化してくれました。パーフェクトです!
モチーフとなったのは「瀬戸内海」と「リズと青い鳥」です。
前回のフレームも瀬戸内海の青をイメージしてペイントするくらいには、瀬戸内海の青が好きな私です。
ただ、実際に瀬戸内海に住んでみて海を眺めているうちに気付いたのが、イメージする青とは違う青がものすごくたくさんあって、もはや定義するのが難しいこと。
全部青ですが、全部違います。
美しい青と白のグラデーション。
島を走っているうちにこの色合いを再現したいと強く思うようになりました。
もう一つの青
また、2018年に公開された京都アニメーションが誇る青春群像吹奏楽アニメ「響け!ユーフォニアム」のスピンオフ作品・・・というよりも完全に別作品ともいえる「リズと青い鳥」からも強く影響を受けています。
本作品もタイトルにある通り青の要素を強く感じられる作品です。
脚本や作画、台詞回し、希美とみぞれの心理描写、演奏の迫力についても語りたいところですが、そうなるともうそれだけで1万文字は軽く超えそうなのでぐっと我慢。
ああああああああああああ!
(ここでリズと青い鳥を見直して心を落ち着ける。)
そして完成
そういう訳もあって最終的にこうなりました!
自転車工房エコー唯さん作成
TADAオーダークロモリロードバイク(油圧ディスクロード SRAM eTAP AXS 専用設計)
TADA号機番号 no276号車
今回は完全にイメージが固まった上でのオーダーだったので、1台目ほど時間はかからずにスパッと決めることが出来ました。
それでも1週間ほど悩みましたが、悩むというよりは判断し続けるという感じだったので、結果としてはスムーズに終わったなと言う印象です。
淡い色から徐々に濃い色へと変化していく瀬戸内海の海をフレームに再現することが叶いました。
BB付近を濃藍色とし、トップ部分を空色としています。
この辺りの色味については、1台目、2台目に引き続き私の強いこだわりをふんだんに押し込めています。
青色に関する知識はここ数年で相当なものになったと自負しています。
エンド部分は和名色である青から一転、鮮やかなオレンジ色です。
鋭い人はお気づきかも知れませんが、クリスキング 社のマンゴーカラーが指定色です。
ヘッドセットも同色にする予定。
私の一番の愛車であるFELT F1 GARMIN SLIPSTREAMカラーから着想を得ました。
オレンジと水色の組み合わせ好き歴はもう10年近くなります。
いや、それにしても最高のクオリティです。
振り返ればこのフレームがあるわけですが、もうニヤニヤしっぱなしです。
テーパーヘッドチューブ。
オーバーサイズパイプと接合するためにガゼット補強を入れています。
フィレット溶接も美しいお仕事。
こだわりのホワイトライン。
直上から。
ステー集合部。
3本ブリッジはバイクパッキングでサドルバッグを安定させる役割も担います。
もっとも深い青が集まるBB付近。
ラグ溶接。
特殊な造形をしているリアエンドはスルーアクスル専用。
リプレイス可能なエンド部分を有しています。(写真は取り外した状態)
真後ろからエッチな感じです・・・・。
曲げ加工あり。
実は結構複雑な形状をしている左右チェーンステーです。
左右見比べると面白いかも。
さて、今この記事を書いている時点で実はもうほぼ組みあがっています。
唯一無二のバイクが完成します。
もう満足なんてレベルじゃありません。これ以上のバイクはそうないと思います。(親バカ的な)
油圧ディスクブレーキのブリーディングも含めて驚くほどシンプルであっさりと作業が終わりました。
純粋にかかった時間は2時間程度だったと思います。
完成車のお披露目はもう少し先です。
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