【無線電動油圧 HDR】SRAM RED/FORCE eTAP AXSが届いたので開封の儀とディティール写真。
自転車, 写真, 機材紹介,
私が自転車を始めた時は10速が当たり前でしたが、気づいたら11速になり・・・・
思えば11速時代は長かった。10年くらい?
そんな時代ももう終わり?それとも共存?
ついに12速化することになりそうです。
きっかけはそう、SRAMがリリースしたeTAP AXSです。
買っちゃった!HDR(油圧)モデルです。
SRAM RED eTAPの有用性はもうすっかり分かっています。
. .
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2016年から導入して以来、トラブルなくただひたすらにそのメリットを享受してきた私。
というわけで今回登場したeTAP AXSも迷うことなく飛びつきました。
無線変速という特徴は同じで、変速性能についてもそこまで飛躍的に進化している、という訳ではなさそう。
私が今回のAXSを見て注目した点は主に以下の3点。
・ギア比
・ダイレクトマウントのチェーンリング&クランク
・油圧電動
eTAP AXS 12速による画期的なギア比
今回私が導入したドライブトレイン周りのギア比は下記の通り
クランクセット・・・46-33T
スプロケット・・・・10-33T
これにより以下のようなギア比が実現します。
最大ギア比・・・・・33÷33=1.0
最小ギア比・・・・・46÷10=4.6
従来のクランクセット50-34T、スプロケット11-28T(32T)に比べて明らかにカバーできるギア比が増えました。
特に最小ギア比の1.0はもはやマウンテンバイクの世界です。
これであらゆる激坂を楽に登れるようになること間違いなし!です。
最大ギア比も私の足なら4.6あれば十分です。
下りによっては回し切ることもあるでしょうけれど、そんな機会は数える程です。
100km走って2kmあればいい方です。その程度ならば無理にカバーする必要はないと考えます。
割り切り大事。
46-33Tの刻印。正直なところまだこの数字に慣れないけれど、可能性を感じる数字。
12枚になったスプロケット。個人的にこの黒色は大好き。
ちなみにクランクセットは他にも48-35Tという組み合わせもあります。
スプロケットに至っては10-33Tの他に10-28T、10-26Tという展開もあるので
ロングライド勢からレース勢までカバーできる構成になっています。
10-26T (10-11-12-13-14-15-16-17-19-21-23-26)
10-28T (10-11-12-13-14-15-16-17-19-21-24-28)
10-33T (10-11-12-13-14-15-17-19-21-24-28-33)
もちろん全てのギアを組み合わせることが可能です。
油圧×無線によるシンプル化 HDR
ディスクブレーキを導入する運びとなったので、当然ブレーキシステムは「油圧」に変更しました。
紐式のディスクブレーキも存在しますが、ディスクブレーキで紐式を採用するなんて、4K映像をガラケーで再生するようなものです。
油圧ブレーキシステムと、無線電動変速システムの導入により完璧なシンプル化、メンテナンスフリーが期待できます。
なにせ一度組み付けたらすることがなくなってしまう。
せいぜい変速機のバッテリーの充電に気をつけるくらいでしょうか。
油圧ディスクブレーキがロングライドにもたらすメリットはものすごいです。
どれだけ荒れた路面でも、急勾配な下りでも、夏場のダウンヒルでも、突然の雨でも、腕が疲れてきたときでも、常に一定の制動力を与えてくれる。この安心感ってばものすごい。
写真で見るeTAP AXS
せっかくなので写真でじっくりを見ていきましょう。
組み付けたら当然印象は変わるのが自転車パーツだけれど、まずは単体でじっくりと。
▶︎XDRフリーボディ
今回12速化にあたり大きく変更が加えられた点がフリーボディです。
SRAM RED eTAP AXSはトップギアに10Tを採用することになりましたが、これは従来のフリーボディだと径が大きすぎて装着できません。
12速、トップ10Tに対応するために新しく作られたのがXDRフリーボディです。
左がSRAM 12速用XDRフリーボディ
右が従来のSRAM/SHIMANO用 11速フリーボディ。
XDRボディの固定方法はシンプルです。左のフリーボディを見ればわかりますが、スプロケットと嵌合するスプラインはボディ全体の下側四分の一程度しかありません。その代わりにスプラインと連続してネジが切られているのが分かります。スプロケット側にも同じようにネジが切られており、スプラインによる嵌合+ネジ機構による固定という方法を採用しているようです。
従来はトップギアに蓋をするようにスプロケット固定のためのロックリングがありましたが、廃止されました。これもおそらくトップ側の径をより小さくし、かつシンプルな構造にするためでしょうか。
随分とシンプルになりました。
スプロケット固定機構がより中心部、内側に移動したために、トップギアにチェーンをかけて(一番重いギアで)ガンガン踏んでいる時の負荷が根本に集中してしまいそうなのと、従来のようにギア一枚一枚がフリーボディに嵌合しているわけではないという点で素人目では耐久性が大丈夫なのかな?と不安になりますが、SRAMの考える事なので問題ないでしょう。MTBコンポーネントでそのタフネスさは証明されていますし。
▶︎クランクセット
「中世の騎士が纏う鎧のようなデザイン」と私は最初これを見たときに感じました。
ダイレクトマウント採用によって従来のチェーンリングボルトが一切廃されたことによるスマートさは格別です。
よっていわゆる4アームだとか5アームとかそういう次元の話が無くなりました。
嬉しい限りです。
dubシステム対応の刻印。
dubシステムはクランクセット1本であらゆるフレームに対応することができるようにSRAMが開発したBB乱立時代に終止符を打つための統治国家的システムです。他メーカーが迎合しない限り、結局乱立につながってしまいそうですが・・・・。でも対応するBBさえ用意すればあらゆるフレームに装着できるという合理性は大歓迎です。
SRAMのロゴは控えめになりましたが、存在感は抜群。
スピンドル径は24mmでも30mmでもない、28.99mmです。
これが24mmの耐久性と30mmの軽量性・剛性の良いとこどりを実現するためにSRAMエンジニアが考えて辿り着いた答え。
MTBを得意とするSRAMらしい考えです。
トルクスネジでチェーンリングの脱着が可能です。
個人的にはここはセンターロック方式が良かった・・・。
この質感。たまんない。
クランクセットと同じようなアーチデザイン。こういうところにも拘りを感じます。
SRAMはディスクブレーキローターの固定には6穴ボルトタイプを採用しています。
センターロックの方が脱着は簡単だけれど、例えば出先でローターが曲がったり交換が必要なときには、携帯工具さえ持っていれば交換ができる6穴タイプの方がリカバリーがしやすいというメリットがあります。が、それはMTBとかグラベルロードの話で、ロードバイクには不要な気も・・・・。
そして当然のようにデザインはクランクセットやスプロケットと似せています。やっぱりこういうところに拘りを感じちゃう。
▶︎ブレーキキャリパー
従来のリムブレーキに代わるディスクブレーキ用のキャリパー。
精悍な印象。
▶︎レバー
直線的なデザインが特徴にSRAMダブルタップレバーです。
や、もうダブルタップではないですね。
無線電動+油圧ブレーキシステム導入のおかげで、いわゆるケーブルが一切無くなりました。
ブレーキホースが1本伸びるだけです。
煩わしい電子ケーブルもありません。
よく見ると飴細工のような繊細な表面処理です。
ブラケット形状は昔から好きです。
個人的にはカンパニョーロ>SRAM>TRP>SHIMANO>>>>マイクロシフト
▶︎ディレイラー
フロントとリアをまとめて見てきましょう。
まずはリアから。
黒を基調としたデザインでシック。静観。今回のAXS FORCEの色合い、全体的に魅力的だと思います。
裏側のデザインも秀逸。プレート形状とプーリーの肉抜き具合が大きく変わっていることが分かります。フラットトップチェーン、12速化に対応するための工夫と思われます。
クール!
axs、実は小文字なんですよね。
アントプラスやブルートゥースの表記も見えます。
ん?サイコンとの連動はディレイラー本体からということかしらね・・・。
フロントディレイラー。こちらもリアディレイラーと統一感のある質感とデザイン。
リアセンターを詰めてもタイヤに当たらないように本体部分がオフセットされています。
個人的にはフロントダブルでありたいけれど、eTAP axsはフロントシングルへの変更も驚くほど簡単だから後々そういうこともあるかもしれません。
横向きも。
▶︎チェーン
フラットトップと名付けられたこちらのチェーン、個人的にはこれが一番衝撃的でした。
片面はキレーな一直線になります。
これはどうやら12速に伴って薄くなるチェーンの強度を確保するための措置らしい。
なるほど強固なフラット部分で力を受け止める、と。
耐摩耗、耐久性、さらには静寂性にも優れているらしい。
なんかヌメヌメしてていかにも抵抗が少なそうな雰囲気があります。
あとは実際に組み付けた上でのレビュー待ちでしょうか。
とりあえずNEWフレームについて着々と準備を進めていく次第!
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