【山口県】ちょっと自転車で周防大島ツーリングに行ってきた【屋代島】
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— ko-he- (@zildjian79590) 2019年7月10日

初めての土地を駆け抜ける
徳山駅、来るのは初めてです。
新幹線の停車駅でもあるけれど、停車する車両は限られている駅で、普段の移動だけでは縁もゆかりもありません。
周防大島を走るなら最寄駅は大畠駅になるのだけれど、こーへーさんの提案でそこまで走っていくことに。
途中に立ち寄ってみたいところもあるらしい。楽しみだ!
何気に新しくなっていたこーへーさんのヘルメット。DOTOUTとは珍しい。
自転車OKのバイパスを駆け抜ける。photo:ko-he-(@zildjian79590)
立ち寄りたいお寺。山門の古さが半端ない。見れば見るほどものすごい。photo:ko-he-(@zildjian79590)
この日の天気予報は曇りのち晴れ予報。
一応天気図も確認して午後から晴れることが予想できたけれど、この時間帯はまだ鉛色の空。
「きっと晴れてくれる、そうに違いない」
と信じながら東に進みます。
徳山自体に用事はないので、ひたすら愚直走り
幸いにもこの日は朝から追い風基調ということもあり、二人して飛ばします。
適当にペダルを回しても35km/h出るものだからありがたい限り!
それにしても思いの外、交通量が多くて決して渋滞している訳ではないけれど、地方にしては混んでいるな〜(失礼)と思っていたらどうやら日立のでっかい工場がある模様。
みんながみんなそこに吸い込まれていきました。
働く皆さんを横目にロードバイク2台は爆走すること1時間も経たないうちに光へ。
光へ、と書くとなんだか某佐賀県激推しアニメであるところのゾンビランド○ガを思い出します。
地名だそうです。
光。
なんだか厨二病的にも惹かれてしまうものがありますね。
せっかくなので「光駅」に立ち寄ることに!
すごく・・・・虹色です・・・・!
まあ特に何もないです()
セブンイレブンで小休憩。朝ごはん的なサムシングと水分補給をしていきます。
夏場のサイクリングにおける水分補給の重要性は先日ブログ記事にまとめた通り。
やばいと思う前に早め早めの補給を心がけます。
海沿いの道はTHE快走路で気持ち良さ満点。
ペースが早いせいか、曇りから晴れ予報の曇りの中を走ることになってしまったのは残念だけれど、今日のメインはあくまで周防大島。
まだ慌てるような時間じゃない・・・!
柳井の白壁通り
スタート地点から40km程度で到着したのが「柳井」です。やない。
柳井というとなんか街並みがあるそうです。白壁群的なアレです。
倉吉とか長浜にあるようなアレですね。
江戸時代初期から明治時代にかけて主に経済的に要所となった宿場町や城下町、川や湖、主要街道といった物流における動脈が通っている町。そういったところに建てられることが多かった酒蔵や醤油蔵、宿場や飯屋が集まっているところです。
「〇〇の小京都」と揶揄されることが多いですが、もはやその呼称は数が多すぎて特別感がないのであまり好きじゃない()
金魚の提灯が名産品の一つらしい。町中にあってちょっと可愛い。夜にはライトアップされるそうです。
まじか。
こーへーさんのウィリエールが栄える。photo:ko-he-(@zildjian79590)
平日とは言え観光客の少なさにちょっと心配になる気がしなくもないけれど、借り切り状態なのはまあ私たちとしては嬉しい。photo:ko-he-(@zildjian79590)
柳井、全然注目していなかったけれど、これが意外と(失礼)見応えがあって、ちょっと立ち寄るつもりがガッツリと二人で観光してしまった。
一目見ただけでその古さが伝わってくる。実際にものすごい古いらしい。入口脇には近くの山から流れてくる湧き水が飲めるようになっていました。もちろんいただきました。photo:ko-he-(@zildjian79590)
特にこちらの佐川醤油店という一目見ただけで相当昔から建っていると分かる醤油蔵が見ごたえ抜群。
江戸時代から伝わる甘露醤油という甘くてコクのある醤油を今でも当時と同じ技術で製造している醸造蔵です。
建物に入った途端に芳醇な大豆と醤油の香りがふわああっとしてきて何事かと思うとどうやらガチで醤油樽・熟成樽があるようで、実際に見てみるとそのサイズに大きさに思わず笑ってしまった。
なんでもこの樽ひとつに一升瓶が3千本入るそうで、単純計算で樽ひとつあたり5トン近い重さがあるということ。
その大きさもさることながら、その内圧に耐え得る樽自体の強度にも驚かされるばかり。しかもこの樽も当時のものをそのまま使っているらしい。当時の樽職人、半端ない。
一目で歴史ある建物と分かる蔵を丸ごと観光資源にしているあたり商売のうまさ感じる。実際にここの佐川醤油さんのホームページはなかなか商売上手。photo:ko-he-(@zildjian79590)
貯蔵樽の大きさに思わずテンションが上がるつむるの図。photo:ko-he-(@zildjian79590)
熟成中。よく見るとプツプツと泡が出てきて発酵しているのが分かります。photo:ko-he-(@zildjian79590)
カメラ機材が似ているというかほぼおんなじのつむり&こーへー。
せっかくなので醤油を使ったアイスクリームをいただいて小休憩。
さすが蔵なだけあって風通しが良くて夏場でも涼しい。冷ややかな雰囲気の中、江戸時代から続く製法を眺めながらまったりとする良い時間となりました。
柳井から周防大島まではてっきり主要道路で行くのかと思いきやこーへーさんが
「こっちこっち」
と言うのでホイホイついていくとなんとも不思議な裏道に。
これがまあ海を見下ろすことができる山手の広域道路でめちゃくちゃ気持ち良い。
予報通り、少しずつ空色も明るくなってきてテンションが上がらざるを得ない。
こういうルートを見つけるスキル、自転車旅を充実させる上でとても重要です。
途中レアな稲荷大社があったので立ち寄らずにはいられなかったつむりの図
photo:ko-he-(@zildjian79590)
そしていよいよ周防大島へ!
自転車は歩道へ。これは絶対です。まじで死にます。(途中のクレーチングってレベルじゃない溝があって間違いなくハマる)photo:ko-he-(@zildjian79590)
これは後で道の駅サザンセトとうわの駅長さんに聞いてわかった事だけれど、本州と周防大島をつなぐ「大島大橋」の歩行者通路が完全に通れるようになったのは今日この日からだったらしい。
橋に中国船籍のタンカーが衝突して大ダメージを受けてライフライン供給が止まってしまっていたのは聞いていたけれど、修復にこれほど時間がかかっていたとは知りませんでした。
相変わらず下調べのしてなさが露呈したけれど、まあでもこんな風になんとかなるから大丈夫大丈夫!
周防大島に入るやいなや見事に空が晴れてきたのには思わず「持ってる」としか言いようがなかった。
島を走るならやっぱり晴れていないと!
10kmほど走ってコンビニで小休憩。
この後は前回の記事にも書いた通りの嵩山ヒルクライムが始まります。
ちなみにこのタイミングでなぜか私が今日撮影した写真データが全部綺麗さっぱり削除されるという事件が発生。
原因は皆目見当がつかず、走行中にボタン操作をしてしまってカードを初期化してしまったか、カード自体に不具合があったのか・・・・。
こーへーさんのカメラにSDカードを挿れてクロスチェックしてもまあ当然データが残っているはずもなく。
つむり「なんかデータなくなってるんですけど???!!!(困惑)」
こーへーさん「えっ、なんで?」
つむり「何もしてないのに!何もしてないのに!!!(焦燥)」
こーへーさん「うーん」
いやほんと何もしてないんですよ!!!(必死)
というわけでここまでの写真はこーへーさんの写真をたくさんお借りしました!ありがとう。
それにしてもこれが遠征中だと悲しいってレベルじゃないので、これを期にプログレードのSDカードを購入しました。
写真を記録するのに少しでもリスクはとりたくない・・・。
さて、ちなみにここからの極悪卑劣な超級山岳ヒルクライムのレポートはこちら。
【周防大島】瀬戸内海に浮かぶ超級山岳 嵩山(だけさん)ヒルクライムレポート
ダウンヒルすら体力を消耗する嵩山をクリアーした私たちは再び外周道路へ。
お腹も空いていたので道の駅サザンセトとうわに一直線に飛び込みました。
この道の駅にはサイクルラックがしっかりと用意されていてサイクリスト歓迎な雰囲気が出ていた。
なんとなくそれだけで気持ちが良くなってしまう単純な私たちだけれど、レストランに入ってびっくりで、サイクルジャージで来店される人にソフトドリンクサービスという嬉しいサービスが!
「コーラ飲みたーい!」と嵩山山頂で叫んでいた私たちには願ってもいないサービス。
さらにボトルに水を入れさせてくれたり、さらには定食を頼むとご飯のお代わりができたりと至れり尽くせり。
肝心のお昼ご飯も地元食材をたっぷり使った地産地消の美味しいものでした。
これだけされちゃってすっかりと気分良くレストランを出たところで一人の男性の方に声をかけられました。
「日本で最もサイクリストに優しい島」
その方がなんとここの道の駅の駅長さん!
キレーな道の駅!左端にいるのが私と駅長さん。photo:ko-he-(@zildjian79590)
あれやこれやと話をしているうちに分かったのが、どうやら明日(7月13日)から施設自体がリニューアルオープンするとのこと。
今よりもさらにサイクリストウエルカムなサービスや施設にしていくそうで、これには期待せずには入られません。
駅長さん「【日本で最もサイクリストに優しい島】を目指しています。」
という言葉にその本気度を感じました。
今後は道の駅以外の島内の様々な施設を含めてサイクリスト向けのサービスを許可していくのだとか。
広島市内や山口市内からアクセスも良いし、実際に走ってみると離島なだけあってストレスフリーな環境で走ることができる周防大島。確かにポテンシャルはめっちゃ高い・・・・!
これはまた訪れてみないといけないですね。リピート確実です。
浜辺で遊ぶつむりの図 photo:ko-he-(@zildjian79590)
その後は島の南側に移動して折り返しとしました。
このまま一番先まで行ってもいいけれど、嵩山を登ったからにはもういいでしょ!ということで。
楽しいと思える余裕を残して旅を終わらせることを知ってしまった私たち。勢いで突き進む楽しさもあるけれど、今日はそういう日ではないということです。
それにしてもここから先の景色も素晴らしく良かった。
天気が完全に良くなったというのもあるけれど、北側と比べて明らかに南国感が増している。
そもそも何があるかというと、何もない。
北側にあった民家やお店や広い道路がなく、ただただ山と海があって、その間を道がクネクネと寄り添っているだけ。
だからこその景色がそこにはあって、海が近い。海が青い。空もおんなじ。
周防灘ブルーをバックにこーへーさんの白いバイクが栄えすぎて困る〜〜〜!
見てくださいこの青さ。
なんかもう嘘みたいに綺麗なスポットがあったので自転車を停めて降りてみた。
いや、綺麗すぎるでしょ!
「FF8のオープニングみたい」
「あったあった〜〜〜〜!」
水の透明度がやばすぎてやばい(語彙力)
こうしてみると「海は青い」は正解なようでいて間違いであることがよく分かる。
一言では言い表せない色合い。
こんなの見せられたらやっぱり周防大島、好きになってしまうじゃないですかー!!
こーへーさんと二人、すっかり満足度ぶち上がりライドとなってしまった。
そんな時間を過ごして無事に周防大島の入り口まで戻ってきた。
最後に大島大橋を渡る際に海を見ると強烈な渦潮が発生していて、これまた来る時とは違った表情を見せてくれた。
大島大橋の上からは撮り鉄的な遊びもできます。
大畠駅から輪行して岩国経由で広島市内へ。
車窓からの景色がこれまた最高に良くって飽きることがなかった。
民宿つむりに帰ってシャワーを浴びてさっぱりしてから行きつけのお好み焼き屋さんで晩御飯を食べて大満足、圧倒的回復。
そのあとは民宿つむりにてこーへーさんは一泊、翌朝私が起きるときにはすでに出発の準備を整えていて「わあ相変わらず朝強いなあ」と一人感動して私は二度寝してお別れしました。
梅雨時期の貴重な晴れ間を狙っての山口県周防大島ツーリング。
良い一日でした。
終わり。
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