私、神楽坂つむりは自転車に出会い、この世界から抜け出せずにいた・・・!旅のこと、写真のこと、山のこと等を綴り連ねます。

【自転車旅】その土地を最大限堪能する滞在型ツーリングのススメ

2019年07月06日
自転車旅のあれこれ 0
6月半ばに北海道へ遠征に行ってきました。
目的はモンベルの主催する「オホーツクSEA TO SUMMIT2019」に参加するためです。
詳細については別立てで記事を書くのでそちらをご覧いだだければ。

さて、せっかくの北海道なので、もちろんただイベントに出るだけでは終わらない。
時間を最大限活用してオホーツク地方を回ることにしました。
回ると言っても、あちこち移動すると言う訳ではなく、拠点に滞在しながら周辺散策。
さて、このスタイルを私は「滞在型ツーリング」と呼んでいます。

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その魅力について語る記事。

滞在型のツーリング


そう、今回私はいわゆる「滞在型」の旅を採用しました。

毎日泊まる宿を変えて大移動するような旅ではなく、
拠点を構えてじっくりとその地方を堪能するスタイルの旅

実はこのスタイルに最近ハマっていると言うか、その土地を本当に堪能する上では最高に適していることが分かってきた!

例えばこの春に参加した「RIDE AID in ASO」や去年も楽しませてもらった「そらちグルメフォンド」なんかもこの滞在型に該当します。

広大で見どころが多いような土地を走る場合、「点と点」を「線」で結ぶ様な旅をしているとどうしても見落としてしまう場所が出る。視野狭窄になってしまう。
そんな取りこぼしをせずに、慌てることなく、たっぷりと余裕を持って旅するのが滞在型ツーリング。従来のファストツーリングのアンチテーゼ的な位置付けですが、でもこれがなんともしっくりくるのです。

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滞在型のメリット

見落としてしまう、時間に追われてしまう。
それならばいっそ点を固定して密度の濃い線をたくさん引く方が内容の濃い絵が出来上がると言うもの。

実際に過去の阿蘇や空知地方についても、限られたエリアからあえて出ずに、けれど毎日行き先を変えることで、普段なら見落としてしまう様な隠れた名所や、少し面倒で(時間的、あるいは距離的に)通常のツーリングだったら飛ばしてしまう様な場所も腰を据えてゆっくりと回ることができました。
滞在型ツーリングのメリットは

・その土地の深堀ができる
・普段訪れないような場所を散策できる
・結果として自分だけの旅ができる(広く薄い、ではない狭くて濃い)
・時間をゆっくり使うことができる
・結果として体力的にも時間的にも、何より精神的にも余裕が生まれる。
・荷物を減らせる etc

 あたりでしょうか。

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経緯

もちろんファストツーリングも好きです。
私の旅の原点はここにあると思います。
知らない街から街へと移動してどんどん景色が移り変わっていく、その準備も過程も含めて五感を使って満喫する。大好きです。見たことがない景色を見に行く、知らない場所を走る。その魅力に気付いたのが旅を始めるにあたったきっかけとも言えます。


ですが、自転車旅の回数を重ねて知らない土地がいよいよなくなってきました。
私は「旅のジレンマ」と呼んでいるのですがつまり


知らない場所を探して旅をすればするほど知らない場所が減ってしまう、行きたい場所がなくなっていってしまう

ということです。
いっそ記憶をなくしてもう一周したいと思うこともありますが(強くてニューゲーム的な)でも今まで走った経験や思い出は私だけの財産です。手放すつもりなんてありません。

でもやっぱり知らない場所、未知なる場所へ行きたい。今まで見たことがない風景をこの目に焼き付けたい。じゃあどうすればいいか?と考えたときにたどり着いた答えが

「旅の密度を上げること」

でした。


また、趣味の一つにアニメや映画、小説などの「作品の世界に浸る」と言うのがあるのですが、現実世界が舞台になっている場合はいわゆる聖地巡礼、舞台探訪をすることが多々あります。
それこそ「半分の月がのぼる空」を初め「最終兵器彼女」「ひぐらしの鳴く頃に」「ゾンビランドサガ」「氷菓」「花咲くいろは」「「いなり、こんこん、恋いろは。」「ARIA」「ガルパン」「月とキャベツ」「たまゆら」「響け!ユーフォニアム」まだまだたくさんありますが以下割愛。
とにかくこういった場合にはやはりその土地をじっくり廻りたい、作品の世界にじっくりと浸りたいと言う思いから、自ずとその土地に居座ることになります。せっかく移動コストをかけて訪れたんだから、居られる限りは滞在したい。

作品の世界に浸ると言うことは何も特定のスポットを回ることだけではなく、なんてことない路地裏や道路の雰囲気、海や川、森といった自然の気配、その土地の人々の様子や生活のあり方、時間の流れ方や大気に含まれる匂い、そんな無数にある要素を掻き集めて、その土地の「日常」の一部を追体験することだと私は思います。

ゆえに滞在型ツーリングは、その助けになるのです。

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旅の情報源の在り方

例えば初めて訪れる土地だった場合、色々と行きたい場所をピックアップします。
私の場合は面白そうな地形や歴史、地理的に特徴のある場所を選ぶ様にしています。
例えば中部地方だったら白川郷だったり高山界隈、あるいはその周辺の神社仏閣や史跡、滝や渓谷、古い橋や建造物もそれらに含まれます。

ですが全部回ることはなかなかできません。どうしたって時間は限られているし、旅の行程というのがあります。事前に調べすぎるのも面白くないですが、ある程度はリスト化することもあります。

なので最終的には優先順位を付けて

絶対に行きたいところ、
時間に余裕があったら行きたいところ、
次回に持ち越すところ、

の3つ程度にカテゴライズすることになります。その時の優先順位の付け方も季節や天候、装備によって制限がかかることもあります。

一見、自由に見える自転車旅も実は限られたリソースの中でやりくりしているのですが、これは実際に旅をしたことがある人しか分からない感覚だと思います。
逆に言えば一度でもこう言う経験をしたことがある人ならピンと来るのではないでしょうか。どこまで行ってもエンジンは自分の身体であり、信じるべきは己の判断のみです。

でも、本当は事前に調べただけでは見つけられない場所、その土地を訪れてみないと見つけられない場所もあります。地元の人の話を聞いて初めて見つかる場所というのも珍しくありません。
例えば滞在先のホテルやふらりと入った地元の食堂で地元の人に聞く話というのはこれ以上ない情報源です。このためにわざわざチェーン店を避ける程です。地元の食べ物や雰囲気を味わいたいと言うのもありますが、一番は情報収拾と言っても過言ではありません。

どれだけインターネットやSNSが発達しても、本当に価値ある情報というのは未だにアナログな方法でしか見つからなかったりします。

そしてこれこそが貴重で、時間や労力をかけてでも辿り着くべき場所であることが往往にしてあるのです。

そしてこれらを実現するために、滞在型のツーリングと言うのは最高にマッチしている!


と言うかある時のツーリングがきっかけで気付きました。
それまでは毎日150km以上移動して知らない土地を渡り鳥の様に走り抜けていくことが楽しみだった私ですが、どうしても見たいところがあって同じ町に2泊することにしました。おかげでちゃんと見たい場所は見られたのですが、どうしたって時間が余ります。結局午前中で目的の場所を堪能してしまった私は、ぽっかりと空いた午後の時間をその町の散策に捧げることにしました。

そうは言ってもメインの見所は消化してしまったし、もう大して面白場所もないだろうな・・・・
と思っていたら、掘れば掘るほど出るわ出るわの面白いところ。まあこの面白いと言うのが人によって基準が異なるので難しいところですが、人や物、建物に限らずにそれが今の状態に至った経緯、歴史に興味がある私は例えば町のはずれにある神社そのものや立地、あるいはとある建物の建築様式と歴史的背景なんかに想いを馳せることが楽しみだったりするので、割と地方に行くと面白ヒット率は高めです。

また、メインの道路から遠く離れている景勝地や隠れた観光名所なんかも意外とたくさん点在しています。そう言った場所を回っていると、むしろ時間が足りない!くらいの状況になってしまいました。その時、私は「ああ、こう言う旅の魅力もあるんだ・・・・」と改めて気付かされたのです。

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滞在型ツーリングのポイント

移動コストも削減できるし、余裕も生まれるので、最近ではこのスタイルが私の中で流行しています。

ポイントは欲張らないこと。

あっちもこっちも移動したいとなってしまうとやっぱり本末転倒と言うか二兎追うもの一兎も得ずと言うか画龍点睛をを欠くと言うか仏作って魂入れずと言うか、九仞の功を一簣に虧く状態です。

とりあえず拠点にしたら便利そうな宿を1〜3泊予約しちゃいましょう。旅の自由度を確保するために素泊まりプランにして、出来ればお風呂は大浴場があって夜も朝も入浴できると最高です。
もうそれでほぼ成功です。

旅のコツは宿でも飛行機でもとにかく予約しちゃうことです。
それから有給申請をしたりスケジュールの調整をすればOKです。

荷物は宿が決まっているので予め郵送することも可能です。旅の最終日にはチェックアウトと同時に返送すればOK。


荷物を減らせる。これも滞在型の大きなメリットかもしれません。
着替えや電子機器など、旅の間だけ必要そうなものを全部ダンボールに詰めて事前に送っておけば現地までの移動は空荷でもOKです。


お土産が増えたりしても大丈夫ですし、難しい顔をしてバイクパッキング装備に悩む必要もありません。究極の軽量化というのは何も持たないことに尽きます。持たなくていいなら持たないに越したことはありません。このスタイルを思い付いてからと言うものの、バイクパッキングスタイルも4バッグスタイルも無理してするもんじゃないと確信しました。


宿の人には自分の状況をそのまま伝えることをおすすめします。そうしたら大抵、近所のおすすめの場所や食堂を紹介してくれるので、その先でまた新しい情報を仕入れるという情報わらしべ長者が成立します。こうなるともう旅の醍醐味しかありません。ガイドブックやスマホを開くことなく目の前の景色と人に向き合うだけ。旅に必要なことはそれだけです。


そもそも滞在する土地を何処にするのかも重要ではありますが、これは色々試しているうちになんとなく分かってくると思います。とりあえず気になる土地があれば迷わず行って見ることをおすすめします。

きっかけとしては「気になる」で十分だと私は思います。旅先の決め方について色々と聞かれることもありますし、それっぽい理由を付けて答えることもありますが、無駄な情報を削いで削って濾過すれば最終的には「気になる」からです。
ザッツオール。

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ある程度、旅慣れてきた人はもちろんだけれど、初心者だったり走力に自信のない人こそ、この滞在型ツーリングは有効だと感じます。無理にロングライドをせずに旅の醍醐味を味わう、出会いや人と話す時間を大事にしたり、自分の趣味のための行程を大事にしたり、舞台探訪に時間を割く。こんな旅をする人もファストツーリングと同様に増えたらそれはまた新しいジャンルになるのかなと思いつつ、次なる旅路を考える私でした。

(自分に対して天邪鬼だからファストツーリングもしたくなる)


  
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神楽坂つむり
Author: 神楽坂つむり






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