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【国東半島】杵築城下町散策からのからあげ一気飲み【別府〜八幡浜フェリー】

神楽坂つむり

自転車, 写真, 機材紹介, ロングライド, 島旅, 四国, 九州, 輪行,
「10km走るごとに100m上がってる・・・・」

まあ半島だからね!多少は予想していたけれどね!
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前半戦は寄り道をしまくって写真を撮ったり菜の花畑の前を行ったり来たりしたり灯台の下で遊んだりと全然進まなかった私たち。

「景色が良すぎて前に進まない問題」

あると思います。特に写真クラスタ同士で走るとなると、絶景ポイントがあったり絵になりそうなところを見つけると自然とスッ・・・・と停車してカメラを構えてしまう。
私とこーへーさんとなるとこれがまあ阿吽の呼吸と言うか、そこそこシンクロしている気がする。

だから進まない!(だがそれが良い


けれど後半戦は二人ともスイッチが入ったように愚直ダッシュ。
というかこーへーさんは私よりも120km多く走っているワケで、それなのにガンガンローテーション回すあたり半端ない。これでゆるぽた勢を名乗っているのだから油断ならない。
具体的に言うとまあ35~40km/h巡航だったのであっという間に杵築に到着。

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「杵築(きつき)」って小~中学生のころからずっと訪れてみたかった場所。
桃鉄をプレイしている時に変わった名前の土地だなあ・・・って思って以来ね。
当時~高校生のころから結構なゲーマーだった私は色んなゲームをやりこんでいた。その中で特にハマっていたのが「桃太郎電鉄」で今にして思えばあれは一つの旅だったのかも。
おかげで全国の土地について一通りゲームを通じて把握することが出来ていた。地味に役立っているんだこれが。

前半の借金を返上してなお貯金が出来る程度のペースで走ったおかげでフェリーの時間を差し引いてもまだ観光する時間がある!ということでその城下町を軽く散策することに。
やったね!脚力があるとこういうメリットがあるから、なんだかんだで走力は大事。

最終的には走力で殴る。 

 

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丘を利用した自然の要塞とも言える杵築。
谷を挟んで左右に石畳が広がる日本全国でも珍しい立体的な城下町でなんとも風光明媚!
平日だからか観光客も少なく、ゆっくりとその雰囲気を堪能することができた。金沢や京都、知覧ともまた違うここも唯一無二の景色が広がっていた。

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こじんまりとした可愛い杵築城。


杵築から別府まではひたすら国道沿いを南下。
ここの海沿いの道路から左前方に別府~大分の街並みが見えたは感動した。
景観が、良い。
背後にそびえる山々の雄大さと、眼下に広がる海、その隙間にサンドイッチされるように横に並んだ町並み。このバランス。素晴らしいね。ここにしかない景色。
東海道五十三次のように絵巻物に描かれてもおかしくない。なんというか、構図も構成も好きだ。


まさかこうして別府の町に自転車で来ることになるなんて、思ってもいなかった。
そういえば・・・ここにロードバイクで来たのは・・・・8年ぶり2度目だっただろうか。
あの頃、私は本当に経験値が少なかった。
北海道を一周したり瀬戸内海を一周したりした後だったけれど、それでも今思うと拙い装備で、適当な服装で、旅の組み立て方も詰めが甘かった。
けれど、純粋に自転車旅を楽しんでいた。夢中になっていた。
今がそうじゃないとは言わないけれど、同じではない。
あの頃じゃないと出来なかったこともあるし、今じゃないと出来ないこともある。
どっちの立場にたっても結局のところその時の自分が一番楽しいって自信を持って言えるのは幸せなことかもしれない。
当時の記憶が鮮明に思い出されるというのも自転車旅の面白い所。
日常生活と違って旅している時は見るもの感じるものが全部新鮮で、五感を通じてそれらすべてが鮮明に脳に焼き付けられる。まるでカメラのように。

もう8年・・・?たった8年・・・?

自分でもよく分からないまま一人感慨にふけってしまった。

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けれど身体は現金なものでとにかくカロリーを欲しているというのがいやでも分かった。
全然足りていない。お腹がストライキを起こしそうだ。はやく鎮めてやらないといけない。

せっかく大分県に来たのだから・・・・からあげ!からあげが食べたい!
ということでこーへーさんにリクエスト。
ご当地グルメは地元民に聞くのが間違いない。一番確実で効果がある。

フェリーの出港時刻まで1時間はあるし、ゆっくりできる。
で、連れていってもらったのがこちら

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ローカルすぎる~~~~!
青髭を生やした鶏に扮したおじさんのイラストがシュールすぎる〜〜〜〜!!!

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タイムサービスする必要がないくらい激安なんですがこれは・・・・( ´゚д゚`)


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欲張りな私はチキン南蛮、唐揚げ二種類の特盛弁当をいただきました。

一口頬張る・・・・・

「もしゃもしゃ・・・・・(無言)」

「(うめえ・・・)」

「もしゃもしゃ・・・・・(無言)」

「・・・・・(幸せ・・・・・・)」

まじで気付いたときにはなくなっていました。

二人で飲み干しました。

からあげは飲み物←NEW!!

ごちそうさまでした!美味しかった!

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その後はフェリー乗り場前へ移動。
さんふらわあではなく、今回は奥に見える宇和島運輸さんを利用して四国へ。


こーへーさんともお別れ。
今回も楽しい楽しい旅をありがとう!(もはや会うペースが多すぎてあっさりと別れてしまう)
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こーへーさん、大分駅まで走って輪行するらしいけれど、冷静に考えて走り過ぎでは???
 
 

私は私でここからいよいよ四国に渡る。
フェリーターミナルに入って段取りを確認。
乗船申込書に記入して窓口で提出、大人一名と自転車の代金を支払う。簡単だ。
宇和島運輸、何気にこの航路を使うのは初めて!
初めてのフェリーはいつもワクワクする。こればっかりは仕方ない。

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さあ乗船。

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めっちゃ拘束されてぎちぎちなTADA車。

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バイバイ別府。また来ます。

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えっ、めっちゃ綺麗・・・・・・

なになに最近のフェリーってこんなに綺麗なの・・・・!?

このあかつき丸、割と最近リニューアルされたそうで、そういえば瀬戸内海を航行するフェリーの多くがなんだかリニューアルラッシュというニュースを見た。フェリー好きの私にとっては願ってもいないことだけれど、どこかなんかちょっと寂しい気もするのは・・・・うん、でも良い方向だ。
綺麗なのはいいこと。
私が大好きなフェリー独特の「チープな高級感」が薄れいくのは寂しいけれど・・・・・!


さて、フェリーのいいところはいくつかあるけれど、飛行機でも新幹線でも味わうことができないのがこの
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甲板から眺める夕暮れ空。
海の上をゆっくりと航行するフェリー、その甲板で海風に当たりながら、エンジン音に包まれながら見上げる空が移り変わっていく様子を眺めているだけでなんだかセンチメンタルで旅情気分が味わえて。
他の交通手段では味わうことができない、この時間のフェリーに乗るものにのみ与えられる特権。
これが楽しみで自転車旅の最中にフェリーに乗るときは実はほとんど夕暮れ時だったりする。そういう楽しみ方もあるんだよ!

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ありがとうありがとう。


後の時間は船内をウロウロしたり、まあ一通りウロウロしたらやることもなくなって売店で買ったお菓子を食べたり写真を見返したりうたた寝をしたりしているうちに四国は愛媛県、八幡浜に到着というアナウンスが流れた。
窓から眺める外は流石にもう真っ暗。時刻は20時と21時の間くらい。
自転車があった場所に戻ろうと車両甲板に降りると・・・

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!?どこ!?自転車どこ!?

久しぶりに体験してしまった
「乗船するときは見通しが良かったけれど、下船するときは車両がぎちぎちで自分の自転車がどこにあるのか分からなくなるやつ」
方向感覚もよく分からないし、どこの隅に置いたのかもあやふやだ。

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どこ( ´゚д゚`)



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あったあああああああああああああ!( ゚∀゚)

というわけで無事に愛媛県上陸。

そうそう、ちなみにホテルはさっきフェリーの中で予約しました。
直前予約でもなんとかなる時代。
自転車旅ではチェーン店ではないところを予約することが多い私。理由は色々あるけれど、ローカル情報を仕入れやすいというのと、サービスに融通が効くところが多いというところが好き。

例えば今回も
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部屋に自転車を入れさせていただけました。

瀬戸内海沿いのお宿はサイクリストに優しいところが多い気がする。
いつも助けられてます。ありがとうありがとう。


ちなみに今回の荷物は
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これで全部ということで、流石に着替えについてはほとんど持ってきていない。


というわけで
国東ふフェオあ 
活用する・・・・・・っ!
コインランドリー・・・・・・っ!!


その間に
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地元の温泉をいただく。


これぞつむり的自転車旅の定番スタイルです。
お風呂上がりの牛乳をいただいて洗濯物を回収してホテルに戻ってプリンを食べてこの日は就寝。
全くもって良い一日だった・・・・。


お宿の布団の中にうずまりながら考える。

(さて、明日はどこをどう回って帰ろうか・・・・)

と、考えて答えが出る間も無く、あっさりと眠りについた。


続く。




   
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