【大分県】真っ青な海岸線と菜の花畑の小さな灯台【国東半島】
自転車, 写真, 機材紹介, ロングライド, 島旅, 九州, 輪行,「国東半島を走りたい!!」
今回の旅のきっかけはこれに尽きる。
今まで九州は何度も走ったことがあった。
九州は走るたびに好きになる、その奥ゆかしさ、ポテンシャルの高さに気付かされる。
きっとこの先10年以上は訪れることになるんじゃないだろうか。それくらい隅々まで走る価値がある。いやあすごいぜ九州。
見どころたくさん表情たくさん百面相。
その中でまだ未踏の地である国東半島。
何せ情報が少ないし、そもそもルート的に何かのついでに立ち寄るような場所でもない。
だから今回はしっかりと目的地として捉えて臨むことにした。
さくらに乗車していざ九州へ。
今回の旅の行程をざっくり説明すると
広島駅から小倉駅まで新幹線で輪行し、小倉駅からは特急ソニック号に乗り換えて宇佐駅まで輪行。宇佐駅から自走スタートし、時計回りに国東半島外周部を一周する。その後の予定は場の流れで決めることにした。
たまに
「宿を決めていないのはこわくないですか?」
と聞かれるけれどそんなことはない。
今の時代、スマホひとつあればその場ですぐに宿を探して予約ができる時代。
わざわざ事前に目的地を縛る必要もないかな、と私は思う。
もちろん僻地や繁忙期などケースバイケースで対応することもあるけれどね!
小倉駅で特急ソニック号に乗り換え。
とにかく最近は輪行なしでは旅に出ないくらい輪行を活用している私。
せっかくなのだからと今では輪行中はそれはそれで列車旅として楽しむようになってきた。
単なる移動ではなく輪行も含めて旅、そう思うとなんだかわくわくしてくる。
いわゆる鉄、にはなれないけれど、でも鉄道に乗るのは大好きだ。
そもそも自転車でも車でもなんでもそうだけれど、乗り物に乗って移動する事自体にロマンを感じるのかもしれない。こればっかりはDNAに刻まれているとしか思えないくらいには昔から好きだ。
というわけで今回は短いながらもグリーン車で行っちゃうぜいやっほう!
大人の自転車旅だからグリーン車を利用していくスタイル。多少高くても旅の満足度がグッと上がるからコスパ良いんだなぁ。
— 神楽坂つむり (@tsumuri_f5) 2019年4月3日
列車旅も含めて楽しいのが輪行自転車旅🚲🚃 pic.twitter.com/YhstDfwIGf
広々とした車内、大きな窓、静かな車内。最高か。
これから走る道の事に思いをはせながら車窓からの景色を楽しむだけの時間。
ふと目をやるととにかく桜が目立つ。あちらこちらで咲き誇っていて、これ以上ないってくらいの青空と桜のコントラストにテンションが上がらない訳がない!
あっという間に宇佐駅に到着。
カモンベイビー的なあれ
なんか可愛いやつがある。
さて、駅に降り立って輪行解除していると突然現れたサイクリストに声を掛けられた
「もしかしてつむりさんですか?」
何なら今年入ってすでに4回目だよ!
神出鬼没なこーへーさんの登場である。
今回、九州クラスタ代表として一緒にツーリングをする運びとなった。
ちなみにこーへーさん、福岡の人だけれど、ここまで家から自走できたらしい。
あれれ~~~おかしいぞ!距離にして何キロあるんだ??
こーへーさん「ここまで120km 1,000mアップでした」
??????( ´゚д゚`)
やれやれ。
まだ朝の9時だよ。
突っ込みどころしかないけれど、共に行こうじゃないか。
いざ国東半島!!!
安心院。
迷うような道ではない。
ただひらすらに右手に山、左手に海をみながら、目の前の直線道路をひた走ればいいだけ。
少し走って海が見える。すぐに見えた。そして早速ペダルが止まった。
(photo:ko-he- @zildjian79590)
(photo:ko-he- @zildjian79590)
こんな景色、ペダルを止めないほうがおかしい。
ちなみに今回の装備がこちら。
色々と試行錯誤した結果泊りがけのツーリング、輪行あり、カメラあり、着替え込みでここまで軽量化、シンプル化できたのは感慨深い。
さて、この国東半島前半戦、何回繰り返したか分からないくらい同じパターンの道が続く続く。
具体的に説明すると
①少しの平坦路を走る
②左にカーブ&プチヒルクライム
③左手眼下には海、最高!
④30~40m登った頂上あたりで右にカーブ&ダウンヒル
⑤ダウンヒル終わりで左にカーブ ①に戻る
ほんともうこれの繰り返し。ヘビーローテーション。
おかげで10km走るごとにきれいに獲得標高が100m加算されていきました。
100km1,000mアップの分かりやすいコース()
(photo:ko-he- @zildjian79590)
国東半島で前々から行きたかった場所がある。
香々地灯台、という小さな灯台だ。
灯台はロマンだ。
夢が詰まっている。ロケーション型、歴史型、建築技法型、素材型、希少価値型などなど楽しみ方はたくさんあるけれど私は断然ロケーション&歴史型。その灯台が建てられた土台、ロケーション、ひいては海運と言う視点から見た時の重要性とそれらを取り巻く歴史に心惹かれる。
ここで書くとそれだけで終わってしまいそうだから、昔書きなぐった灯台記事を・・・
【保存版】自転車旅×灯台のススメ ツーリングで出会った灯台特集【岬】
で、香々地灯台は長崎鼻という岬の先端に建っている訳で当然そこまでは国道から逸れて走ることになる。こういうちょっとした寄り道があるかないかで旅の深みがぐっと変わると思う。どんなきっかけでもいい、少しでもいい、何かに興味を持ちさえすればこういった寄り道をたくさんして、その旅がもっと色付くと私は思う。
とんでもない出会いや発見もあったりする。
それがこの菜の花畑だ。
(photo:ko-he- @zildjian79590)
まあびっくりしたよね。見渡す限りの黄色・黄色・黄色。
海沿いの丘陵地帯というロケーションが素晴らしくって、奥行き+高低差のおかげで文字通り絵にかいたような風景がそこにはあった。
こーへーさんと二人で目の前の景色に圧倒されっぱなしだった。
いやすごいぜ・・・。
ここの長崎鼻の菜の花畑について別記事にまとめました。
【大分県】長崎鼻 菜の花フェスタの規模が大きすぎて衝撃を受けた話【国東半島】
でも違うんだそうじゃないメインは灯台なんだ。
気を取り直して先に進んで(この間もずっと菜の花畑に囲まれている)少し道に迷いながらも無事に到着!
素晴らしー!
ロケーションがいいね、この小ささと目の前の海の大きさと、半島のさらに半島の端っこにあるというのもポイント高いです。
(photo:ko-he- @zildjian79590)
一通り灯台を楽しんだ後は再スタート。さっきのヘビーローテーションをきっちりと複数回こなして道中にあった「道の駅くにみ」でお昼ご飯をいただくことに。
たこぱいそんか!?? @python_octopus
どうやらタコが有名らしい。
「タコ?タコなんかで勝負して大丈夫なのか?」
と二人で無駄に心配してしまった。
タコじゃあインパクトに欠けるんじゃ・・・という気もしつつ、せっかくだからたこめし御膳を注文!
うまっ
タコうまっ
油断していました。
めっちゃ美味しいですタコ。
定食だったからそれなりのボリュームでお腹が無事に満たされました。
ごちそうさま!地産地消はやっぱり良いなあと実感。
再スタート。
お約束通りさっきのヘビーローテーションをきっちりと複数回こなして次になだれこむのは海辺のオシャレなカフェ「海辺と珈琲 ことり」さん
地図を眺めている時にたまたま見つけたお店で、事前に位置は確認していたのにも関わらず一瞬通り過ぎてしまって思わず「ストップストップ!」と叫んだ程度にはこじんまりとした場所だけれど、そのコーヒーのクオリティはぴか一。
海を眺めながら美味しい自家焙煎珈琲を楽しむならココしかない、と言える程度には素晴らしい組合せ。
焙煎具合で珈琲の濃さも調整してもらってご機嫌な二人。
まったりゆっくりと時間を過ごす。
ありがとうございました!
食後のデザートもしっかりいただいてエネルギー満タン。
ここでそろそろ次のプランを考え始めた私。
この日の夜をどこで過ごすか・・・・
①このまま南下し続けて宮崎辺りまで走ってしまう
②別府に滞在して温泉をいただいてから熊本方面に抜ける
そしてもう一つ、本命プランが
③別府からフェリーで四国に渡る
ただしフェリーの時間縛りがある。
16時40分発のフェリーを見据えながら残り距離と時間を考慮して良い景色とご飯、観光のロスタイムも考慮して結論としては「間に合う」ということになった。
いけるいける!
ということで国東半島東側を愚直ダッシュ。
ただひたすら35km/h巡航をする点Tと点Kの旅はどうなるのか。
続く。
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