【関東遠征】突然の出会いとヤマノススメ聖地巡礼@飯能
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「都心から最も近い秘境」と聞いていたからいったいどんなところだろうとあれこれ妄想していた。
ありがたいこのこの上ない。
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けれどあれ、意外と栄えているぞ・・・・?
私の反応の第一印象はこんな感じだった。
飯能到着!
始めて訪れる街はワクワクする。
もちろん通り過ぎるだけの街、看板で名前を見かけるだけの街、地図で知っているだけの街、色んな街があるけれどちょっとしたきっかけで「所縁」ができる街がある。
そのきっかけって言うのは色々ある。
それは例えば人との出会いだったり、印象的な観光地だったり、自然が織りなす風景だったり、美味しいご飯だったり、辛い思い出だったり。
今回のきっかけ。
飯能についてはかねてより訪れたいと思っていた。何年越しだろうか。
理由はそう、アニメ「ヤマノススメ」の舞台探訪・聖地巡礼のためだ。
ようやく来れた!
どうしても関西からだとなかなか訪れにくい場所にある。こうして訪れてみてもやっぱり遠いなあと感じる。
ヤマノススメはざっくり言うと登山アニメ。原作は漫画。主人公、高校生の雪村あおいが同級生で幼馴染の倉上ひなたとかつての約束のために登山を始め徐々に登山のスキルや山の知識、道具の使い方などを学びながら成長していく様を描いた女の子だけのゆるふわアウトドア番組(早口)
飯能は都心からアクセスがしやすくかつ自然が豊かと言うことで実際に登山客で賑わうことも多いらしい。
とりあえず駅前周辺の行ける範囲でヤマノススメ聖地巡礼を始めることにした。
と、言ってももう夕暮れ時、完全に暗くなるまで30分程度しかない。
それに宿も確保していない。
宿を確保するのが先か、聖地巡礼をするのが先か。
3秒だけ考えて先に聖地巡礼をすることにした。
30分急いだところで何にもならない。
目の前の景色に集中しよう。
飯能駅前から程なくすぐに飯能ぎんざ通り商店街がある。
ここはヤマノススメファーストシーズン第一話から登場している文字通り始まりの場所。
聖地巡礼のスタートにふさわしい!
ゆっくりと自転車で流しているとあるあるヤマノススメ`PRポイントが!
かえでさん。
渋い街並み。
ここも原作で登場した。店内にはポスターが貼られていました。
そして商店街端っこまで来た時にそのお店が突如として現れた。
こ、ここは!
夢彩菓すずきだ!
あおいがアルバイトしているところだ!
まさかこんなところにいきなり出てくるとは思わなかった。
下調べをしていないゆえのサプライズ、その驚き。これがあるから下調べをしすぎないことも大事だなあって思う。偶然に出くわす景色の驚き、感動、喜びは格別。
個人的にはやはりなんでも事前情報はない方が絶対に楽しい。
私は映画の予告なんかは絶対に観ないようにしているし、好きな小説の帯にキャッチフレーズが書いていたりすると、とっさいに目を伏せる。それくらい見たくないし知りたくない。「最後に驚きの展開が」と書くことで驚きの展開じゃなくなってしまうなんてことはちょっと考えれば分かるんだけれどどうだろうか。事前情報がない状態で観る方が演出としては得られる効果が高いと思う。
旅もそうで、旅を円滑に進めるための最低限の確認作業は必要だけれど、だからと言ってそこで見られる景色や走る場所の仔細まで調べる必要はないと思う。あまりに調べすぎるとその旅がただの「確認作業」になってしまうし、それはもはや旅の醍醐味の8割を失ってしまっていると言ってもいい。観光パンプレットなんかはその例で、あれを熟読して旅行に行っても写真通りの景色が目の前にあるだけでそこに感動はあるんだろうか、と私は感じてしまう。
まあ、定休日芸をかますくらいなら事前に調べた方がいいとは思うけれど(戒め(トラウマ
幸いにもまだ営業しているらしく煌々と明かりが灯っている。
迷わず入店、即感動。
おいおいなんだこのユートピアは・・・・。
グッズの数々!
ファンアートも多く見応えたっぷりでした。
最THE高
店員さんともお話をする。流石に最近でこそ訪れるファンの数は全盛期ほどではないけれど、それでも私みたいにこうして訪れる人は後を絶たないのだとか。せっかくだしおやつ用にクッキーや焼き菓子を購入。宿でもしゃもしゃ食べるんだ・・・!
不思議な晩餐会
お店を出てiPhoneを確認すると何やらメッセージが入っていた。
差出人は篠さんだった。
内容を要約すると「よかったら晩御飯行きませんか?」と言うことだった。
即返事、即オッケー。
15分後に飯能駅で待ち合わせることになった。話が急すぎる。
この時点でそうだ、宿を予約しない、と言うことで速攻でじゃらん経由で駅前近くで空室のあるホテルを調べて予約完了。5分とかからないのだから便利な世の中だ。
早速飯能駅へと舞い戻って、メッセージでやり取りをしながら無事に篠さん、しょっとこさんと合流!篠さんとは・・・4時間ぶり()しょっとこさんとは幕張のサイクルモード以来!お久しぶりですお久しぶりです'`,、('∀`) '`,、
で、いきなり車で拉致される。
冷静に考えてさっきまで聖地巡礼していたのに訳がわからない()
さらに連れて行かれたのが本格中華が食べられる中華飯店。
「始めて訪れる土地で聖地巡礼をしていたらフォロワーさんに車で拉致されて本格中華飯店に連れて来られる」なんて経験は人生でそうあるものじゃないと思う。と言うか二度とない。
MBRを頂きます( *¯ ꒳¯*)✨
— 篠 (@shino_138) 2019年2月17日
何故か私、しょっとこ、つむり氏という謎メンツ(笑) pic.twitter.com/yrCnv6eQFG
しかしどうやらこのお店、ヤマノススメと全く関係ないわけではないらしい。
と言うのも元々登山する人がよく訪れるこの飯能、登山をし終わってお腹ぺこぺこの人たちにうってつけだったのがこの中華飯店なようで、実際にこの日も奥のテーブルから登山グループがぞろぞろと出てくるのを目撃した。広い店内で、みんなで複数のお皿をシェアする中華料理は確かにグループ登山客にうってつけかもしれない。
そして店内の壁にはヤマノススメポスターが貼られていた。どうやらファンが集まった時の食事場所としても人気なようで、作中に出てくるわけじゃないけれど、一つの所縁の場所として親しまれているそうな。
実際に中国出身の篠さん、所縁のあるしょっとこさんがオススメするのだからもうその味は間違いなかった。めっちゃ美味しかった。なんと言うかスパイスの使い方が日本の中華料理屋のそれとは根本的に違う・・・メニューもめっちゃ多いし食べたことがないようなものもたくさんあった。
その中でも今回メインで食べたこちらの
麻婆ラーメン、通称「MBR」は絶品!辛味と旨味と甘みと辛味が渾然一体となって豆腐も麺も全部が「どや?」って語りかけてくる。
私「MBRってなんなの?」
篠さん「MBRは・・・・MBRなんだよ・・・・」
しょっとこさん「そう、MBR。」
私「理解した」
飯能の謎、である。MBRってなんなの?と気になる人はこのお店に行ってみよう!(強引な宣伝
(料理本当に美味しかった。ごちそうさまでした〜〜)
篠さん達とはご飯の後でお別れ。
ありがとうございました!旅先でのひとときの交流、良い思い出になりました。
そしてホテルにチェックイン。
「輪行袋に入れずに・・・・直接部屋に入れてはいけませんか?」
と聞くと宿・部屋内でタイヤを転がさないという条件で承諾していただいた!ありがたい限り。
宿に泊まるときはいつもお願いするのだけれど、まあ場所と時期、時間帯、混み具合によるかしらね。もし承諾していただけた場合は、絶対になんとしてでも部屋を汚さないこと。部屋も綺麗にした状態でチェックアウトするように心掛けてます。感謝の気持ちと、せめて印象が良くなるようにね。
明日はいよいよ飯能の散策。
それにしても・・・・朝からたくさんの人と話してトークショーをして飯能まで移動して・・・・
長い一日だった。
おやすみなさい。
day3.飯能ヤマノススメ聖地巡礼スタート
さて・・・・まず目が覚めてからの、頭がぼーっとした状態で確認。
そう、今は、埼玉県の、飯能。東飯能駅近くのホテルの一室。
今日は、ヤマノススメの聖地巡礼。
手早く着替えて出発。
この日も最低気温はそこそこ低く、0度程度。日中は暖かいようで12度くらいまで下がるらしい。
一日中同じ服装でいるのは難しい。
着込めるだけ着込んで、と言う程のウエアは持ってきていない。朝は少し我慢するしかないかしらね。
ホテルを出て早速中心部に向かって走り出す。
出だしからいきなり真逆の方向に走ると言うポンコツっぷり()
さてさて、飯能はコンパクトな街で聖地巡礼をするにも歩いて行けるくらいの範囲に集まっているらしい。自転車だったら尚更楽チン。
大まかなルートは頭に入っていたからあとは看板や標識を頼りにぐるぐる回ってみることにした。
ここなちゃんが大好きなむーま君だ!!!
通勤ラッシュ。
駅前は近代的な雰囲気。
まずは飯能銀座商店街。昨日も来たけれど、朝方くるとまた印象が違って見える。
おおお、今日明日は定休日だと・・・・!
昨日のうちに立ち寄ることができていて本当に良かったと思えた瞬間。
危ない危ない。定休日芸はドラ鳥だけで十分なんだよおおおおお
作中通りの時間で止まったままの時計を見たり。
朝の眩しい雰囲気がたまらない。
自転車だからあっという間に到着、観音寺。
ウンウン顔出しパネル。
梅が咲いていました。春だなあ・・・・。
ある意味一番楽しみだった場所かもしれない。
ファーストシーズンだけじゃなくサードシーズンまで重要な場面からそうじゃない場面まで幾度となく登場するこの象の像が印象的なお寺。
平日の早朝ということもあって誰もいない、静かな空間。
エンディングのカットにも使われていたりしたけれど、個人的には少し寂しい雰囲気で使われるカットが好きだ。
例えばサードシーズンの後半であおいとひなたが少しギクシャクしているときに、ひなたが一人でここに腰掛けて上を見上げたら紅葉と青空が・・・・っていうシーンだとか。
ここなちゃん達とソフトクリームを食べているシーンも好き。
「ソフトクリームなんて久しぶりです」が意味深すぎる()
よくよくみると、飯能河原がここからも見える!
これは後のお楽しみ。
大通りを少し南下して適当な路地を右折すればすぐに見えてくるのがこちら割岩橋。
こちらもいろんな場面で使われている橋。
通勤通学で通る人だったりランニングで通る人だったり、地元の人は幾度となく通ってそうだけれど
赤色に染められた橋は嫌でも目立つ。
ある意味飯能河原の象徴的な橋かもしれない!
最近では夜にプロジェクションマッピング的な催しもされていたらしく、息の長い聖地スポットの一つ。
割岩橋を渡ってすぐに左手の方向に続く坂道を下っていけば・・・・
飯能河原。
はい!来ました。
これまた幾度となく登場する河原。
実際にめちゃくちゃ広くって夏休みともなれば家族連れで大賑わいするのだそう。
確かに水は綺麗そうだし、流域は広いし、川遊びするのにちょうど良さそう。
作中のカットだけじゃなくって宣伝用のイメージカットにも使われてたりするし、こっちの方ではやっぱりそこそこ有名な場所なんだろうか。
関東民からするとこういうロケーションは貴重なのかも・・・??
しばらく河原に座ってその景色を楽しんだ。良い場所だと思う。
河原から道路に上がって、住宅地を抜けながら、少し高台になっている方向へ。
中央公園、能仁寺を抜けて向かうは天覧山!
その前にタイムズマートで朝ごはんを買い込むことに。
そういえば何も食べていなかった。
ここも聖地巡礼ポイントだけれど店内に入って思わず笑ってしまった。
!??
コンビニに入ったはずなんだけれど???
オタク部屋かな???
グッズの数というか・・・・圧がすごい・・・
大洗のガルパン民宿を彷彿とさせる圧だこれは・・・・!
巡礼ノートがあったのでしっかりコメントしてきました。もし訪れることがあったら覗いてみてください。
さてさて、天覧山と言えばあおいが高校生になって初めて登った山。実際にひなたが制服姿で登ったり、その横を小さな子供とお母さんが登っていたりと、登山というよりもハイキングコース。
街中からもアクセスしやすい。
けれど一歩足を踏み入れたらそこはちゃんとした登山道で、空気感がガラッと変わって、気持ちの良い散策路が続く。
と言っても標高は197m。登り口がそもそもそれなりに高い場所にあるからものの15分程度で山頂に到達してしまう、とにかくお気軽な場所。
だけれど私は内心ウッキウキでこんな天気の良い日にしかも好きなアニメで散々みてきた山の中を歩くことができるなんて・・・・・!しっかりとその光景を目に焼き付けながら、落ち葉を踏みしめながら楽しむことができた。
山頂展望台からの景色はもう素晴らしいの一言。
たまたま飯能に来たのがこんな天気の良い日だったのは運が良かったとしか言いようがない。
この青空!澄んだ空気のおかげか周りの景色、全部見える!
遠くに見えるのはスカイツリー。
作中同様に綺麗に見えるのは富士山。
この瞬間に「ああ、富士山もっと近くまで見に行こう」と決めた。
いつから?
もちろん今から。
調べたら東飯能駅からうまいこと輪行すれば2時間ばかりで河口湖駅まで移動することができるらしい。
行くしかない。
あの日本最高峰の山をもっと近くで見たい。
だって今日はこんなに天気が良いんだもの。
このまま東京駅まで戻って輪行して普通に帰るのも悪くないけれどベストではない。
躊躇する理由が見当たらなかった。
東飯能駅も聖地巡礼には欠かせないポイント。
登山しに行く時の待ち合わせで、通学で、遊びに行く時に、何度も出てくる駅。
初見にも関わらず「あ、ここ知ってる」ってなるのも聖地巡礼の面白いところ。
ここで和泉冴さんと遭遇!(突然
遭遇というか私がこの時間にこの駅に来ると伝えたところわざわざ電車を使って会いに来てくれた!
つむりんなーーーう pic.twitter.com/MUEiajg0xM
— 和泉冴 (@sae_izumi) 2019年2月18日
冴さんとは・・・・何年越しだろう・・・会うのは初めてだけれど、ツイッターでの絡みは相当昔からというか・・・
何を隠そう私が愛して止まない作品、「半分の月がのぼる空」通称「半月クラスタ」仲間。
大阪でもなく伊勢でもなくまさかここで出会うとはww
また飯能に一つ不思議な所縁が出来てしまった。
8年越しに当時渡したペダルの代金を支払われたのには笑った(ほぼ覚えていない)
不思議な縁。
色んな積もり積もった話を少しの間だけれどすることができた。
なんだか懐かしい気持ちになる。
当時のことをお互い話していたからだろうか。
時間の流れを感じる。早いなんてことはない。
過去を振り返るといつも濃密な時間を過ごせていると、実感する。
ありがとう冴さん!またいつかどこかで会いましょう。というか伊勢で会いましょう。
さて、向かうは河口湖。
河口湖って山梨県だったっけ・・・・・?
細かいことは移動しながら考えることにしよう'`,、('∀`) '`,、
続く。
このコンパクトさ!
このフィギュアの完成度の高さすごい(部屋に飾ってる)
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