【関東遠征】東京〜荒川ポタリングからの埼玉サイクルエキスポに参加してきた
自転車, 写真, 機材紹介, ロングライド, ノウハウ, アウトドア, 聖地巡礼, カメラ, 関東,東京駅→都内ポタリング→荒川サイクリングロード→cafe VIA→埼玉スーパーアリーナ→飯能→ヤマノススメ聖地巡礼→東飯能→河口湖→富士五湖ポタリング→朝霧高原→新富士駅。
こうして振り返ってみると我ながら変な行程だなあと思う。
でも、間違いなく濃密な3日間だった。
その様子をつらつらと。
旅のはじまり
東京駅は日本橋口から今回の旅はスタート!車窓からの景色がすでにそうだったけれど、やっぱり東京のビル群の圧力ってばものすごい。大阪もそれなりに、というか日本第二位の都市だけれど、こうして比べると全然レベルが違うと実感する。別にそれがいいことだとも悪いことだとも思わないけれど、いやしかしなんでこんなに建物が密集してこんなにも大勢の人が集まる必要があるんだ・・・?と子供じみた疑問を持ってしまう程度には。
そして出口に見知った顔のサイクリストがいた。
こ、このゼッケンは・・・・・?
どこからきたの?
— ふぃりりん殿下 (@ymp1032) 2019年2月16日
今日はどこまで走るの?
そのフレームはオーダー?
ていうかつむりさん? pic.twitter.com/4d4TZ3K8Lm
なんだかんだで今までそれなりの回数会ったことがあるふぃりりん殿下だ!
台湾のとんでもないイベント、台湾ヘルウイークに出場し、完走した稀有な日本人の一人。
私が初めてふぃりりんに会ったのは、彼が「29erのシングルMTBで東京から京都まで走ってきた」ときに私が迎撃しに行ったときだった。「29erのシングルMTBで東京から京都まで走る」と書くととんでもないことだけれど、ふぃりりんがしていると何だか納得してしまう程度にはとんでもない体力の持ち主。
いや、タフネスさというか。とにかくすごい。自転車乗りの知り合いは何人もいるけれど、タフネスさという意味ではふぃりりんが一番すごいと個人的に思っている。
いきなりステーキをあれだけ食べてるから強いのか!?ペダリングに秘密があるのか!?
いつも謎に思いつつちょっとでも何かを盗めればと思うのだけれど、毎回「あ、シンプルに強いんだな」意外の感想しか出てこないから全く参考にならない()
京都、北海道、東京と色んな場所で遭遇するのもふぃりりんの行動範囲の広さを物語ってる。前回は夜ポタリングありがとうね!
ふぃりりん「ちょっと風邪気味なんで抑え気味でいきますね。」
私「はい」
ふぃりりん「ゴオオオオオオオオオオオオオ(35km/h巡航)」
私「なるほどね」
とりあえず立ち寄りたくなるのが道路元標。
ふぃりりんに誘導されながら東京都内を駆け抜けていく。
大阪生まれ大阪育ちだからこれくらいの交通量、道路の狭さは問題ない。通勤時間帯の四ツ橋筋に比べたら可愛いものだ!
東京マラソン、というやつ。来年にはいよいよ東京五輪。これ以上人が集まって大丈夫なのかという心配。
メッセンジャーのような蛍光色のブルベ装備、左右に整然と並ぶビル群、奥のイエロータクシーのせいでどことなくアメリカーな雰囲気のある一枚。
上野方面を抜ける。
個人的には東京の中でこのあたりが一番好きなのはきっと子供の頃からこち亀を愛読していたせいだと思う() おかげで来たこともないのに東京の地名についてはめちゃくちゃ詳しくなってしまっていた。亀有、千住、浅草、上野界隈の下町情緒溢れる雰囲気と、都会のビル群とのギャップが面白くって。
冬だというのにこの日は暖かくふぃりりんについて行くだけで身体が暑くなってきた。
寒いよりはいいだろうか。
人生初の荒川サイクリングロード!
そして10分ほど走ると突然に景色が開けた。
荒川だ!!!
ツイッターでは幾度となくその名前を目にした荒川サイクリングロード。その場所にようやく来ることができた!
まあ正直河川敷だし淀川と大した違いはないのだけれど、でも何だか嬉しい。それに似ているようで周りの景色は全然違う、建物の雰囲気も、サイクリストの数も段違い。
そう、サイクリストの数には驚いた。適当に走っているだけで何人も何人もすれ違う。いったいみんなどこに行くんだろう・・・・?ただの移動なのか、ここを走ること自体が目的なのか・・・・?
個人的にすれ違うときに挨拶する人がほとんどいなかったのはちょっと寂しかった。大阪だった結構な割合で会釈や声出しての挨拶はするもので、別にそれが欲しいわけじゃないけれど慣れてしまっているものだからこんなにもきっぱりと無くなると違和感があるというか。でもこの人数を相手に挨拶をしていたらこそれはそれで大変か'`,、('∀`) '`,、
道中、水分補給。
突如現れる水門の格好よさに写真を撮らずにはいられない。
テンション上がってしまったけれど、どうやらはしゃいでいるのは私だけみたいだった'`,、('∀`) '`,、
いや、みんなきっと見慣れていて珍しくもなんともないんだ。毛馬の閘門みたいなものだ。
右側に目をやると埼玉だ!あれが埼玉で最も栄えているところか!??
ビルが頑張って立ち並んでいる感じがして可愛らしいと思った。東京のビルの多さはやっぱり異常なんだよ・・・・埼玉くらいでちょうどいいんだ・・・・・。
またしても水門。こちらは橋脚のデザイン、城壁みたいで格好良い。それなのに稲荷神社のような朱色に塗られた水門。長島ダムのような意匠を感じる設計、たまりません。
こちらの水門はまた雰囲気がガラッと変わって丸みを帯びた近未来的なデザイン!白と水色のカラーリングが爽やかで、ぱっと見では水門に見えない。むしろゲートタワーという印象。ただ水量をコントロールし水害から人々を守る、、、だけではなくこうして趣向を凝らして見る人を楽しませるその心意気、遊びココロ、素晴らしいです。

淀川との最大の違いはこれ!車止めがめっちゃ少ない。同じ距離でも淀川だったここまで来るのに6〜8個はあるのに・・・・・これが治安の違いなのか・・・・・大阪で車止め無くしたらすぐにバイクやら車やら珍走団が侵入するから・・・・仕方ないね・・・・・。でもせめてこんな風に出っ張りを少なくして通過しやすくして欲しいのは贅沢な願いだろうか。
ふぃりりんと走りながら色んなことを話した。
自転車を乗り始めたきっかけや乗り始めた頃の体験談や失敗談・・・海外ツーリングの話や装備の話、タイヤの太さや空気圧のこと、日本各地の名所や宿泊の仕方の話・・・ちょっとベクトルは違うけれど同じ旅系サイクリストとしてのリスペクトがある。自転車、好きなんだなあ・・・というか旅をすること、見たことない景色を見に行くことが好きなんだなあって。一緒だ。私もとにかくそれが原点で原動力だ。まだ知らない日々に出会う旅が好きだ。今回だってそうだ。
秋ヶ瀬橋を越えてからはまた景色がガラッと変わった。ふぃりりん曰く、サイクリングロードと呼ばれるのはここからだそうだ。確かにランナーも歩行者も皆無で、自転車くらいしか走っていない。景色は広く、空は高く、さっきまで東京駅ど真ん中にいたことをすっかりと忘れさせてくれる気持ちよさ!
cafe VIAさんに訪れる
そして10分ほど走ると突然に景色が開けた。
そしてこのまま埼玉スーパーアリーナ、ではなく向かうは荒川沿いのサイクルカフェVIAさん。
ちょっと迷いながらも無事に到着。いやまさかあんな河川敷の雑木林の中にあるだなんて。
古民家だろうか、建物の雰囲気がどことなく三田の自転車工房エコーに似ていて親近感を覚えちゃう。私のTADA車にはやっぱりこういう情景が似合うなあと思う。生まれ育った土地、家の雰囲気って大事だと思う。
家で朝ごはんを食べてから何も食べてなかったからお腹ペコペコ。
がっつり食べようとも思ったけれど、ここで満腹になったら間違いなくその後の行程に支障をきたす(ねうくなる)からここは我慢して
メンチカツサンドうまー!(割とがっつりだった)
メニューを見ているとどことなく瀬戸内海の特産物が多いなあ・・・・と思っていたけれど、店員さんと話をしているとなんと来月2019年の3月、しまなみ海道の生口島にしまなみ店をオープンするのだとか!!!!いやあまさか広島から来て広島で待ってます、なんて言葉を告げることになるとは'`,、('∀`) '`,、必ず遊びに行きます。
広島市民は要チェック!
cafe VIAさんを後にした後は埼玉スーパーアリーナへ一直線。
いくら一直線だからって河川敷の斜面を駆け上がらないの!!(この後めちゃくちゃフロントアップした)
ふぃりりんとは埼玉スーパーアリーナの前でお別れ。
いつもいつも一緒に走ってくれてありがとう!
埼玉スーパーアリーナ到着!
つむりさん(@tsumuri_f5 )到着!
— FRAME-フレイム (@frame_bike) 2019年2月16日
ますますブースが盛り上がっております✨#埼玉サイクルエキスポ pic.twitter.com/JorJWJCd2p
今回はFRAMEさんのブースのお手伝い。二日間、トークショーを行いました。
早くも一際多くの人だかりが出来ているあたり流石である。
今回はこちらで私のTADA車を展示していただきました。うーん、色んな人に見てもらって、クロモリオーダーの魅力が少しでも伝わればこれ以上嬉しいことはない。
びっくりするくらいたくさんの人とお話しすることにもなって、自分に何を求められているのか、みんな何が気になっているのか、どんな人たちがどんなことを思っているのか、めちゃくちゃ私自身勉強になって有難い限り!
YOUTUBEでのライブ配信も行われました。
キャンプツーリングの醍醐味、オススメのキャンプ場やご飯の話、装備の話なんかをサイクリングマンさんと一緒に語るだけの最高の時間。いや、ほんと、好き勝手話しているだけでしたすみません'`,、('∀`) '`,、正直、こういったお話であれば何時間でもしゃべっていられる自信がある・・・・!
そしてこの日はかとしょさんとけんたさんに誘われて一緒に晩御飯を食べることに!
かとしょさんとは前回の千葉遠征の際に三浦半島で天パさんと一緒に成り行きトリオツーリングの時にお世話になったぶりだけれど、よくよく考えたら北海道そらちグルメフォンドで毎回会ってるし、前回の幕張サイクルモードの時なんかは家に泊めてもらったりで、もういつもお世話になりっぱなしで大変ありがたい。「狂ってる」が口癖で、あまりひけらかさないけれど実はものすごい旅経験を持つかとしょさんの話は聞いているだけでも確かに狂ってるエピソードが多くて面白い。まんちん!
釜飯ウマーでした!
けんたさんともなんだかんだで広島で一緒にご飯を食べたぶりだけれど、お会いするのは3回目。
今や自転車業界で最もほっとな人と言っても過言じゃないけれど、実際に話すると気さくな人で頭が良くって、心地よい波長を持ってるなあという印象。で、なんだか毎回話が盛り上がって「キャンプするぞー!」「NZ行くぞー!」という話になりました(謎テンション) 今度、スマブラしに行きまーす!
突然だけれど、こういう道が好き。
ホテルに帰ってからはとりあえずZLSを見て体力を回復しました。
ここ好き。
そして埼玉サイクルエキスポ2日目!!
今日もFRAMEブースでトークショー、お題は「愛車のこだわり紹介」という台本も何も一切いらない内容でした。正直、こんなお題だったら何時間でもいけるし、けんたさんと篠さんと私という、ストップさせる人がいない大変危険な状況の中、与えられた時間はわずか30分。この後13:00からFRAMEブースにて、
— RoadQuest(ロードクエスト) (@RoadQuest_) 2019年2月17日
「最新の愛車を紹介」トークショーが開かれます✨
けんたさん(@iamkentasan)はビンテージバイク、
篠さん(@shino_138)は最新のLapierre、
つむりさん(@tsumuri_f5)はリペイントしたTADA車の
こだわりポイント・魅力を本人が紹介してくれます✨ pic.twitter.com/f4HBd0kjU2
けんたさんがエロイカイタリアに参加するためにイタリアへ遠征した際に、なんと現地でその場で購入したという正真正銘の「イタ車!」パーツアセンブリも端っこから端っこまで純粋なイタリアンアセンブリで眺めているだけでもその歴史を感じる。この自転車にはロマンがある!しかし当時のサイクリストはこんな自転車でガタガタの路面を走っていたんだからものすごい。
篠さんの新車、ラピエールのパルシウム。
「山は性癖」という篠さんのその山狂いっぷりを見事に表したキャッチコピー、それを支えるフレームは乗り心地、剛性バランス、ポジション共に完璧に身体に合っているのだという。使用用途がハッキリとしていて、こだわりがちゃんと合って、それを支えるためのアセンブルで・・・・なんというか説得力がある自転車。
すみません気づいたら15分しゃべってました()
いや無理なんです・・・・TADA車の良さを・・・・自分の自転車について語るのに・・・10分は・・・・・・
けんたさんと篠さんの自転車紹介もめちゃくちゃ面白くって、ああ、こだわっている人の機材ってこんなにも魅力的なんだなと改めて気づかされた。正直、DURA-ACEが付いているとか、カーボンホイールを履いているとか、そういうことはほんと些末なことだと思う。乗り手がどんな意図でそのパーツを選んで、組み合わせて、その形になったのか。試行錯誤の末にどんなスタイルにたどり着いたのか。それまでの経験、体験、こだわりが見え隠れする機材は本当に格好良いと思う。そのおかげかこの3台の前には常に多くの人だかりがいて、たくさんの質問もいただいて、じっくりと自転車を見直す良い機会になりました。
そう、今回の埼玉サイクルエキスポではものすごい数の人とお会いしました。
いつも旅先をうろうろしているのでこうして多くの人と一度に会することはなかなか無いので刺激的な時間となって少しオーバーヒート気味・・・・。
FRAMEの方々にも大変お世話になりました。ayumiさんデザインのボトルもいただけて嬉しい限り。
引き続きロードクエストも楽しみにしてまーす!。
そしてオーバーヒートしたらクールダウンが必要。
どうしても一人の時間が欲しくなってしまうのはそれが私の性質だから仕方ない。人と話するのも好き、接するのも好き、そこで得られるものがたくさんあるから大事。だけれど自分自身の時間、一つ一つを選択して前に進む時間も大切で、どちらも反動的に欲求が高まってしまう。シーソーみたいなものでどちらか一方に倒れ込んでいたら錆びついてしまう。だから今回はこのまま旅に出た。
埼玉サイクルフェスタ、たくさんのご来場ありがとうございました!
— 神楽坂つむり (@tsumuri_f5) 2019年2月17日
このまま東京駅から帰るのも面白くないので、これから川越→飯能→八王子→大月→富士五湖→朝霧高原→静岡経由で帰ります。 pic.twitter.com/wv1fnxIWEB
一人旅のはじまりはじまり
知らない土地、知らない道を、青看板と太陽の位置を頼りに走る。
向かうのは飯能。
というよりはプランとしてはこのまま西に進んで飯能なり秩父まで行って、そこから輪行なり自走で八王子経由、大月からの富士五湖めぐりをして富士山を眺めたい!というのが大目的だった。そのための移動を今している。そう思うとただの移動ですらワクワクしてしまう程度には単純な私だ。
ちなみに最終目的地は静岡県に降りて新富士駅から帰ろうと思っていた。このまま東京駅にただ戻るよりは100倍楽しいはずだ!
日が沈むまでに飯能に着けるだろうか。
時刻は15:30。飯能までは45km程度。
勝手知ったる道ならいいけれど、なにせ初めての土地だし、GARMINに地図も入ってないしで、青看板を頼りに走るしかない。
荒川サイクリングロードを抜けて
よく分からない街をたくさん抜けて
夕暮れ時の知らない街に想いを馳せながら
ようやく飯能の山々が見えた!!!
ギリギリセーフ!
時刻は17:30。
この季節、しかも関東ということで流石に日が沈むのが早い。これが夏だったらあと1時間半は猶予があるのだけれど。とりあえずこの日は軽く飯能をロケハン感覚で回って適当な宿に泊まって明日にじっくり回ればいい。
続く!
明らかに迷ってて草。
おたふく手袋のウエアは(安いのに高性能で)いいぞ!
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