私、神楽坂つむりは自転車に出会い、この世界から抜け出せずにいた・・・!旅のこと、写真のこと、山のこと等を綴り連ねます。

【Rapha PRESTIGE】ラファプレステージ尾道2018 参加レポート

2018年12月20日
2018年12月 Raphaプレステージ 0
ラファプレステージ(Rapha PRESTIGE)
サポートや立哨のない過酷な道を、スタートからゴールまで一日中仲間と共にチーム一丸となって冒険するチャレンジ。

縁のないイベントと思っていたけれど、縁とは不思議なものでどこかからふらっとやってくる。
チャンスを大事にしてフットワーク軽く飛び付く。
ここ数年はそうして自分の世界を広げるようにしてきた。

今回、一緒に走るチームは「ELITE TEST TEAM」
通称、ETT。
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グループリーダーはエリートさん(中央)
一部では教祖と言われている自転車乗りの間では有名な人。(こう書くとものすごくいかがわしい人物のように聞こえるけれど実際は気遣い能力の高い、あとめっちゃ速いサイクリスト)
エリートテストチームといえば今や全国にチーム員がいる大御所となったけれど、その代表。
私はまあ面白いほど縁あって何度もご一緒している。過去のブログ記事を読んでいただければ結構な頻度で登場する。

エリート父(右から二番目)
今回のチームはエリート父を完走させるというのが大目的の一つであり、そのために召集されたメンバーということで、影の主役。というか主役。エリートさんから受け継いだロードバイクで、なんだかんだでめっちゃ走っていらっしゃる。リスペクトできるお方。

ポアソンくん(左から二番目)
エリートテストチーム発足のきっかけとも言えるエリートさんの第一弟子。
メキメキとその実力をつけて、かつ年月も経過して、今やチームの中核を担う彼は岡山を代表するサイクリストの一人。過去に何度かご一緒したことがあるけれど、まあめっちゃ速い。

くえごさん(一番右)
会うたびになんかほっとする人。チーム員。長身ですらりとしていてレースなんかでも一際その存在感を放つ。何かと「おいしいところ」を持っていく人であり、今回も唯一のトラブルを最後の最後でやらかしたけれど、実際の走りは紳士的で周りをよく見ており、その安定っぷりに定評がある。

神楽坂つむり(一番左)

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通常のイベントと異なりいくつかの参加条件がある
・5人1チームであること
・同じチームのジャージ(年式、モデル違いはOK)で走ること
・チェックポイント含めて5人がまとまって走ること
・トラブルは自分たちで解決すること
・ルートは自分たちで把握し走ること
・1チームあたり12本の地ビールを持参すること(アフターパーティで使用)


という訳で参加前からグループラインでミーティングを重ねる。
ウエアの手配や宿泊するホテルの手配、機材の互換性チェック、フェリーの乗船時間、それぞれのCPの距離、地ビールの担当etc・・・
普段一人で走っている私としては珍しい行程だった。チームならではの準備というのは今まであまり想定してこなかったから。新鮮で楽しい。

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重要な足回りはパナレーサーのグラベルキングをチョイス。
26CにチューブはR-air。
結局5人ともパンクトラブルなしで完走できたことを思うとやはり優秀。
そらちグルメフォンド等、ここ一番のイベントではこのタイヤを履くことにしてる。
耐久性、乗り心地、グリップのバランスが良い良い。


当日は5:00に尾道U2をスタートするということで、4時には現地集合。
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この時点で寝不足感は否めないけれど、氷点下近い気温が無理矢理に脳を覚醒させてくれる。
空を見上げると満点の星空、ちょうどふたご座流星群がピークを迎える夜ということで、肉眼でもその軌跡をはっきりと確認することができた。


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私たちが着く頃にはもうすでにたくさんのチームが集合していて、こんな真っ暗な中サイクリストがたくさん集まっているというのはなんだか奇妙な光景。
全体ブリーフィングが終わっていよいよスタート。
2分おきにウエアを揃えたチームが続々と夜の尾道へ飛び出していく。

私たちは最後から2組目。
待っている間にもどんどん体温は低下していってスタートする頃には身体の芯から冷え切ってしまった。
暖かくなることが分かっていれば良いのだけれど、厳しくもルートはまず北上するよう作られていた。
尾道スタートと聞くとしまなみ海道を始めとした海沿いの景色を想像するけれど
今回のラファプレステージはそう簡単には海を拝ませてくれない。
極寒の時間に極寒の地へと赴く。

「これは過酷なライドになるな・・・・!楽しみだ・・・・・・!」
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そう思いつつ、スタートを切った。


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走り初めから1時間半ばかりは真っ暗闇の中を突き進む。
12月ともなれば日の出は7時ごろだ。
幸いにもいきなり登りセクションだったから、多少なりとも身体を温めることができそう。
みんな妙にテンションが高い。気分が高揚している感じ。

今日のコースは140km、2,800mUPという前情報があったから無理はできない。
チーム全員で固まりながらルートを慎重に確認しながら進んでいく。

このルートがなかなかマニアックというか相当作り込まれてて
一見すると間違いと思うような細い道が平気でルートに組み込まれている。
まあよくこんな道を見つけたなあと思うようなところばかりで
全国走り回っている私としては多少道には詳しいつもりだったけれど
プレステージにおいては全く通用しなかった。

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道は細く、路面は荒れており、木々が空を遮る。
「これがラファプレステージだ」と言わんばかりの光景に思わずニヤリとしてしまった。
King of pain。
私がラファの言葉の中で最も好きなワードが頭に浮かんだ。

時折、道を間違えそうになるものの、優秀なメンバーが揃っていたおかげか都度都度の修正が機能していたと思う。


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「あれ、ルート間違ってる?」
「ちょっと待って・・・・あの細い道じゃない?」
「確認してくる。」

こんなやり取りもプレステージならでは。
ポアソンくんの嗅覚の良さが何度も発揮された。

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このメンバーで走るのは初めてだったけれど終始、全員がお互いの動きを分かっていたと思うし、周りの交通環境への配慮もできていた。それにペース配分が上手い。
自転車におけるマネジメント能力というのは訓練で鍛えられるけれど、彼らは成熟していた。
だから過酷で険しかったけれど安心感はあったし、この先にどんな道があるんだろうという気持ちで楽しさが圧倒的にそれらを上回っていた。
特にエリートさんなんかは安定感抜群。
初めて一緒に走った時からそうだったけれど、年々成熟している印象。

時折、他のチームと抜いたり抜かれたり、あるいは道路横でパンク修理しているチームも見受けられた。
それぞれのチームにそれぞれのドラマが生まれている。
一緒に走るわけじゃないけれど、同じ状況下にあるということで、リスペクトが生まれていた。

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第一チェックポイントに着く頃にはすっかり明るさで満たされていた。
もうさすがに底冷えはしないだろう。
ひたすら寒さについてみんなで語り合う。
それにしてもここまでで十分景色がスペシャルだったものだから、これがまだ序盤ということに驚きを隠せなかった。
いやあ濃密な一日になる、間違いない。

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グラベルなんかなかった。
そう、ブリーフィングで「今日のコースはグラベルはありません!」って言ってたもん。
だからグラベルなんかなかった。

再スタートして暖かくなるかなあと思っていたのも束の間、
寒気が流れ込んでいる土地だったのか、山から降りたところで信じられないくらいの寒さに襲われた。
「山の中の方が暖かい」というのはよくある話で、盆地形状の平野部の方が放射冷却やらなんやらの影響で圧倒的に寒かった。一時は手の指先の感覚が完全になくなってしまう場面もあった。
タイツの太もも部に手を擦りつけて少しでも摩擦熱を生んで無理矢理にでも指を刺激する必要があった。幸いにも身体はジレが守ってくれていたからなんとかなったけれど、装備レベルが後一段足りていなかったらまずかったかもしれない。

みんなでひたすら寒さに耐える。
指先の感覚の無さは共通だった模様'`,、('∀`) '`,、

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70km近く山岳地帯を走り周ったところで三原へと下り、途中コンビニで補給を済ませた後、ようやく海に出た。瀬戸内海だ。
コンビニではみんなしてひたすらカロリーを求めるメニュー。
エリートさんがナイスビュースポットを見つけたので、海を見ながらランチタイム。
尾道をスタートしてから海に出るまでここまでかかるライドイベントなんてそうそうないと思う。

天気も良く青空の下で青い海が太陽の光を受けてキラキラと輝いている様を見て、
綺麗というよりも「さっきまでの山はなんだったんだ・・・・」と思える程度には過酷だった。
心は現金なものでそんなことはすっかり忘れて島旅を楽しむことへ意識が切り替わるのに5分とかからなかったけれど。

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やっぱり船旅はテンション上がる!!

フェリーには合計で4回乗船するルート設定だった。
山と島をつなぐルート。
確かに尾道を起点とするならこれ以上はないと、今になって思う。
まあなんだかんだでフェリーはテンション上がるよね!ということで船旅を満喫。
ちなみに最初のフェリーは三原の須波港から生口島の沢港まで。
瀬戸内海といえば船旅。
自転車とフェリーの相性の良さを実感せずにはいられない。
余談だけれど、フェリー甲板から今までいた港が離れていく様を見るのが大好き。
そしてこれから走る場所がどんどん近づいてくる様を見るのも大好き。

ちなみに島を走るのもただ単に走るだけじゃなくて、むしろ特定の山を登らせるためにその島に渡っているという印象。
プレステージはどこまでいってもプレステージだ。

ただもちろん島には島らしい景色が広がっていて、例えば最初に渡った島なんかはひたすらミカン畑を貫く細い道を登り続けた。瀬戸内海らしい景色で、今までの自転車旅のことをふと思い出してしまう。
だいたいミカン畑があるところは景色が良いし、坂はきつい。
思い出に残りやすい場所と言えるかもしれない。

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最初のフェリーの待ち時間が長かったというのもあって多くのチームが合流していたけれど、この島では私達のチームはかなり良いペースで走り抜けることができたようで、他のチームよりも1本早い便で次の島へと渡ることができた。
洲江港から岩城島の小漕港へ。
急いでいた訳じゃないけれど、アドバンテージがあった方が後々の余裕に繋がるはず。
2本目のフェリーともなればもう慣れたもの。
まあそもそも瀬戸内海に住んでいるとフェリー自体、身近なものになるから、ある程度慣れる(けどやっぱりテンションは上がる)


さて、岩城島に到着。
この島では思いっきりヒルクライムさせられる模様。
決して広い島じゃないけれど、真ん中におっきな山がそびえていて、予めラファから送られてきたルートはその山頂を指していた。
決して登れないことはないけれど、速く登ろうとすると相当体力を持っていかれそうな予感がしたので全員マイペース走行で。
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さすが親子、同じようなフォームで同じような目線。

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路面も荒れているし、もしかすると先行しているチームが頂上から降ってくるかもしれないからキープレフトで。こういったリスクヘッジを当然のようにこなせるメンバーだ。
さすがエリートパパさんがややペースダウンだけれど、でもきっちり登りをこなせているあたりさすが三次の山で揉まれらっしゃるだけある。私とエリートさんも後ろに下がって、ゆっくりだけど確実に山頂へ到着。


積善山(せきぜんさん)というこの山、瀬戸内海のヒルクライムスポットとしては一番景色が良いんじゃないか!と素直に思った。
山頂に設けられた展望台からは文字通りの360度パノラマビュー!!
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今まで走ってきた道も、行き交うフェリーも、遠くの島も海も全部を見渡すことができる。
ここでは貯金を活かして他のチームがやってくるまでゆっくりと過ごすことができた。

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降りは登ってくるチームを考えて慎重に。
幸いにもすれ違うこともなかった。
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路面状況もよろしくない中、みんなスイスイ降っていく。

最後のフェリーは土生港(岩城島)から長江港(因島)。
さすがに短い睡眠の中で寒いところをガンガン走ってから島に来て暖かくなってヒルクライムをして、なんてしたものだからこの辺りが眠気のピークだったと思う。
でも、ここまで来たらもうあとは最後のしまなみ海道を走るだけ。


と思ったらやっぱりプレステージはそう簡単じゃなくって、たとえ因島に着こうとも、しまなみ海道なんて走らせてくれない。
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その存在すら知らない人がほとんどだろうという山の中を突っ切ったり、アップダウンの多い海岸線沿いを走ったりして、体力を奪いに来る。
エリートパパさんもハンガーノックになりかけつつも、くえごさんの補給食サポートにより復帰。
ここまで来たら完走は絶対!

ほんとのほんとの最後はしまなみ海道をちょろっと走って、ついに向島からの渡船へ到着。
もう数百メートルも走行距離がない、ここまでパンクもなく落車もなくトラブルなく帰ってこれたー!!!


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と思ったらくえごさんが最後の最後でフェリーに乗り込む時にチェーンを落として笑う


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無事にゴール。


終わってみればあっという間・・・・なんてことはなくて
長い長い一日だった。
距離だけ見れば140kmとめちゃくちゃ長い訳じゃないし、普段からこれくらい走るけれど
ここまでボリュームを感じるコースはなかなか無い。
日本らしい美しい景色、過酷な景色、被災した景色、穏やかな景色、綺麗な景色・・・・
色んな要素が詰め込まれていて、全く飽きることがなかった。
きっとコースディレクターの人は相当調べ尽くしたに違いない。
この場にてお礼申し上げたい。

そして5人1組の価値が分かった。
1人でも2人でも3人でもこうはならない。
チームで走りきるという意識、チームで冒険にチャレンジするという非日常感。
唯一無二の体験だったと思う。

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最後にアフターパーティでのチーム紹介の際、
エリートさんによるチーム紹介が終わって席に戻ろうとしたら
ラファジャパンの矢野大介さんに呼び止められる。


「神楽坂つむりさんは大きな一眼レフを背負ってずっと走られてましたね。」
「絵になりそうなところで止まっては撮影し、再び自転車にまたがってチームに追い付くという走りをしていました。というか置いていかれてました?笑
またインスタグラムにもリアルタイムで投稿されていましたね。」
「そのチャレンジ精神と行動を評価し「king of pain」ワッペンを贈呈します。」

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いただきました。
まさかこんな栄えある誉れをいただけるなんて思ってもいませんでした。

ちなみにチームに置いていかれていた、というよりはどうやら信頼されていたそうです。

「トラブルじゃなくて写真撮ってるだけだろうし、追いついてくるでしょう」とのメンバーの総意だったので安心しました。
そう思ってもらって光栄です'`,、('∀`) '`,、


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今回もCANON EOS6Dmk2にLレンズと搭載して140km、2,800mUPを完走💪( ¨̮ 💪)

と言うわけで初めてのラファプレステージは終了。
2018年を締めくくるイベントとして素晴らしい内容でした。
ちなみに翌日には「RIDE FOR NISHINIHON」と称して西日本豪雨災害への募金活動を目的としたチャリティライドが実施されたので、こちらも参加してきました。
それはまた別の記事で。

終わり。



     
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神楽坂つむり
Author: 神楽坂つむり






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