実は趣味としては自転車暦よりも
写真歴の方が長い私、最初はフィルム一眼レフから始めた。
というか当時はそれしかなかった。CANONのFTというフルマニュアル機で、シャッタースピードも絞りも手動で決めなければならない。搭載しているフィルムのISOを思い出し、目の前の光景を観察して、撮りたい絵に対してどれだけの光量があれば良いのかを判断し、決定する。今考えるととてつもなく面倒かつ成功率の低い賭けに思えるけれど、当時はそれが普通だった。14年も前の話だ。
それから今までミラーレス機やコンデジ、ポラロイド
カメラ、二眼レフなどそれなりに色んな
カメラを触ってきて、結果としてやっぱりデジタル一眼レフ
カメラがベストだと判断した。ちなみにずっとCANON。
今のメイン機はCANON EOS6D。
センサーサイズはフルサイズでそれにLレンズを搭載して自転車旅をするのがスタンダードになっている。
さて、このスタイル、よく
「重くないの?」
「どうやって運んでいるの?」
「雨が降ったらどうする?」
と言った質問をしばしば受ける。
自転車旅中のスタイルはこんな感じです。
・たすき掛け
・レンズキャップ無し
・ストラップの長さは必要最低限(構えた時にやや突っ張る程度)
高ボッチ高原。ゆるキャンでも出てきましたね。自転車で行くにはめちゃくちゃ辛いところ(だけれど絶景)
要するになんの工夫もない。ただ「いつでも撮れるように」準備をする。それが何より重要だと考えてこのスタイルに至った。
自転車で走っていると景色がどんどん流れて行く。
思いもしない光景が突然目の前に広がる。
気持ちの良い瞬間がある。
そういった諸々を
写真に収めたい。なるべく鮮度が高い状態で。構図とか露出とかこだわる前にまず撮りたい。
そんなことだから運用の仕方も機材もシンプルなのが一番。
そう言った意味でミラーレス機なんかはやはりクイックさにかけるし、バッテリーの心配をしなければならないという点も煩わしい。一眼レフ
カメラであれば3泊程度であれば充電無しで乗り切ることができる。それにマイナス10度という環境でも動いてくれる。信頼度も高い。
・基本的にプログラムオート
・ISOは100〜400
・記録画質はL
・JPEG撮り
・露出補正は随時変更。プラスよりもマイナス補正。
「疲れないか?」「重くないか?」に対する答えは「ノー」
メッセンジャーバッグスタイルが好きでバックパックが大嫌いな私。
実際にライディングの姿勢になった時の安定感についてはストラップの長さとフォームでなんとかなる。「バッグを背負いつつカメラもたすき掛けする」と言ったスタイルはやってみると意外と悪くない。バッグ→カメラの順にかければ、バッグに邪魔されることなくカメラを構えることができる!

背中の肩甲骨よりちょっとしたのくぼんでいるところにカメラを載せるイメージ。ある程度の前傾姿勢であれば収まりどころがあるはず。そこに安定して載るようにストラップの長さを調整する。長すぎるよりは短い方が良い。ダンシングしても浮かない程度のタイトさは必要。そうじゃないとカメラが暴れてしまって痛い思いをする。かと言って短すぎるといざという時にカメラを構えずらい。
色々と試行錯誤した結果としては
胴回りの長さ+10cm=ストラップの長さ
が割と安定した。
撮影に夢中になるあまり片足を失うの図。
日本地図を眺めていると行きたいところ、見てみたい景色、撮ってみたい場所がたくさんあって、準備している時からワクワクする。
実際にその光景を目の前にして、期待していたより普通だったり、天気が悪かったり、思い通りにならないことも多いけれど、それでも何か感じるところがある。そういう雰囲気を切り取る。
旅が終わってから
写真を眺める。よく撮れた
写真が一枚でもあると嬉しい。
年月が経ってから見返すとまた違った印象を受ける。懐かしいだけじゃない、なぜか新しい発見があったりする。
これからもこの趣味には夢中になり続けると思う。
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