【伊勢】ちょっと自転車で赤福ぜんざい食べて来た(おまけにパールロードと「藤矢」的矢牡蠣)
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赤福は誰もが知っていると思う。
なんだけれど、入り組んだ海沿いを走るものだからそのアップダウンの多さといったらちょっと尋常じゃない。24km走るうちのなんと24kmが上りか下りのどちらかと書けばその尋常さは伝わるだろうか。とにかく平地がないゆえにずっと変速機をいじり続けることになる。
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では赤福ぜんざいはいかがだろうか!
うん、もう結構有名ですよね。めちゃくちゃ美味しいあれです。
今年まだ食べてないなあというコトで行って参りました。毎年食べないとお口が寂しい。
ついでにパールロードも走ったりしたら結構お腹いっぱいな自転車ツーリングになった。
そんな様子をつらつらと。
大阪 AM5:30 彼そ誰時。
近所に住むフォロワーさんアイさんとセブンイレブンで合流し、大阪上本町までおおよそ10kmを駆け抜ける。
それにしても寒い。今期一番の冷え込みというこの時の気温は2度。Raphaのウィンタージャケットを着ていたおかげでまあ快適に過ごせたのは幸い。
早朝で車が少ないおかげで30分ジャストで駅に到着。素早く輪行準備をし、近鉄急行五十鈴川行きの列車に乗り込んだ。
kindleで本を読んだり車窓からの景色を眺めたりして移動時間を過ごす。
こういう時間があるのが電車輪行の良いところ。
車移動ではなし得ない時間だ。
さて、今回は赤福ぜんざいがメインイベントであとはまあオマケみたいなもの。それくらいのスタンスで走ってちょうどいいのがこういうゆるいツーリング。あんまり距離とか速度も気にせず、素直に自転車に乗ることを、旅することを楽しむ。前日に思いついた時からこういう輪行をしている時まで目一杯楽しめる精神を大事にしていきたい。
宇治山田駅に着くとここでフォロワーさんおっでーさんと合流!
電車内で来られるということを知った。約束もろくにせずにこうして一緒に走ることになるゆるさもたまらない。フットワークが軽い人は大好きだ。軽く自己紹介を済ませたあとはいざ赤福ぜんざいを目指して出発!まずは伊勢神宮内宮方面へとタイヤを転がす。
ちなみに今回は半月要素はなし。思えば数年前までは毎シーズンのように伊勢に通っては「半分の月がのぼる空」聖地巡礼を楽しんでいた。いや、聖地巡礼というか、もう本当に通っている感じ。これまでいろんなアニメ・小説の舞台探訪をしてきたけれど、作品の空気感に浸る楽しさを教えてくれたのは間違いなく半月だ。
まだ朝早い時間ということもあっておかげ横町も人がまばら。まだ開店準備をしているお店も多く、一日が動き出す前の和やかな雰囲気を楽しみながら赤福ぜんざいのお店へ。てっきり開いていると思ったらまだ扉が閉められていて、あれおかしいなと思い近くにいたお姉さんに声をかける。
「えっと、すみません、何時からですか?」
「うーんと、まだですねえ。あ、9時でもいいですよ。」
「なるほど(エッ、なにその緩い感じ)」
まだ9時半。どういうことだろう。それに結局お店は開かなさそうだし、とりあえずあたりを散策することに。
景色は秋。
人の少なさ。
朝日が昇る。
五十鈴川にかかる橋。
大太鼓。
腹ごなしに「豚捨」で私はミンチカツと串カツを、後の2人はミンチカツを注文していただく。ここのミンチカツは本当に美味しい!全国トップクラスといってもいいんじゃないだろうか。
衣はサクサク、お肉はジューシーで濃厚、ソースと絡めて口に運べば、それはもう至高の世界が・・・。
私が2人と別れてぐるぐる散策してから帰ってくると、なぜかフォロワーさんのゆうてんさんが合流していた。うん、何だろうこの偶然が偶然じゃない感じ。めっちゃ自然にいてはる。自転車乗りはどうも時間と場所に見境がないとしか思えない今日この頃である。
聞くところによるとご家族で旅行に来ているらしく、ちょっと抜け出して来たのだとか。おいおい大丈夫かと思いつつ、結局このあと一緒に赤福ぜんざいをちゃっかりいただくことになる'`,、('∀`) '`,、
10時になるということで赤福ぜんざいのお店に赴こうとしたその時
ドンッ!!
という音があたりに鳴り響いた。
あまりに唐突だったものだからビクゥ!として音の鳴る方向に目をやると、商店が並ぶ一角の広場に設置された大太鼓を叩く男性の姿が。
ふと周りに目をやると、どこかしこのお店の人も表に出て来ており、太鼓の音と合わせてお辞儀をしている。それも太鼓の方じゃなくて、南東の方向を。手を叩いて一礼をする瞬間は、それまでの喧騒が嘘のようにシーン・・・と静まり返ってなんだか神社の中にいるような気持ちになった。と、ここで気づいた。みんなが向いている方向には内宮がある。一日の商いを始める前の儀式というわけだ。なんとも良い瞬間に立ち会えたことにラッキーと思いつつ、お腹も空いていたので赤福ぜんざいのお店へ。
「お待たせしましたあ」とお姉さんが待ち構えていた。うん、オッケー。食べられたらオッケー。急ぐ旅でもない。
そして本日のメインイベント。
うまああああああああああああああああああああああああああああい!
3人ともそれまで話をしていたのに、一口食べてから食べ終えるまで終始無言で箸を動かしていた。
赤福に使われる小豆とお餅で作られたこの赤福ぜんざい。
小豆は程よい甘さと暖かさで寒い季節にはこれ以上ないほっこり感を提供してくれる。
お餅はその日つきたてのものを使用し、網焼きで焼かれたお餅は上品なお米の香りと絶妙な柔らかさ。
暖かいお茶と添えられた塩昆布、梅干しと一緒にいただけば、それはもうトップオブ冬の風物詩。
ああ、わざわざ来た甲斐があったと心の底から思わせてくれる最高のひととき・・・・・・・・。
ありがとう赤福、ありがとう赤福ぜんざい、ありがとう伊勢。
というわけであとはまあ蛇足と思って見ていただきたい。
本気で一瞬「じゃあこれにて・・・・」っていう空気になったので、心に喝を入れて予定通り鳥羽方面へ。
「シューズカバーないんですか?」
「間違ってどっちも左持って来ちゃいまして」
「'`,、('∀`) '`,、」
パールロードは鳥羽と志摩を結ぶ24kmの快走路。
ロードバイクで走るのにもってこいな素敵スポット!

私も初めてここを走った時は「変速が面倒臭い」と悪態をついたものだ。なので今日ほどSRAM RED eTAPの恩恵に預かった日はないと思う。標高はそこまで高くなくせいぜい100mといったところ。低いところはほぼ海抜なので0〜100mをひたすら繰り返すことになる。
おっでーさん、3週間前に納車されたというTIME scylonにBORAという素敵バイクで楽しそうにダンシングで駆け上がる!
大変良いペースだったので私は無理について行かずにマイペースで'`,、('∀`) '`,、
いやあそれにしても天気が素晴らしい。
どこまでも青い空、左手には常に見える青い海。
普通、これだけアップダウンが多いともういや!ってなりそうだけれどそうならないのはこの景色があってこそだと思う。(そうじゃなかったら絶対走りたくない。)
海に向かう坂を自転車で走るのが最高に気持ち良い。
今回の装備。
SRAM RED eTAP
ENVE SES×SAPIM×PhilwoodRoadHubホイール
Fabric Scoopサドル
Speedplayペダル
OLTRIEBサドルバッグ
鳥羽の展望台で小休憩。意外と良いペースだったので、ここで折り返す予定だったおっでーさんもこのまま同行することに!
この後はこのままパールロードを走るのも芸がないと思い、海沿いを走る県道750号線を選んだ。(決してパールロードに飽きたわけじゃない)
もう一つ理由があって「灯台ハント」をするためだ。
灯台ハントというのは、海沿いに設置された灯台、その中でも特にマニアックな場所・ロケーションのものを選び、そこまでのアプローチ、立地条件、灯台自体のカタチ、歴史、背景等の要素を総合的に判断してマイフェイバリット灯台を見つけるという私が勝手にツーリングの楽しみの一つにしている遊びです。
巻き込まれた2人には申し訳ないけれど、前々から目をつけていた灯台が近くにあるのだから行かないわけには行かない。
国崎町というもの侘しい漁港町を抜けて軽トラックがギリギリ通れるか通れないかくらいの細い路地裏を抜けてたどり着いたのは海士潜女神社(あまかずめきじんじゃ)その境内を抜けてグラベルを走り迷ったかもと思いつつ走ると突然景色が開けてお目当の鎧崎灯台を目の当たりにすることができた。
うーん、素晴らしい!
ロケーション、立地条件、築年数、建造方式どれをとっても得点高い。
個人的に大当たりの灯台に出会えて私テンション上がる。
そんな私を横目にアイさんはひたすら「ここで釣りしてえ」と漏らしていた。
グラベルをせめるローディ3人。
その後は再び県道750号線を南下し的矢港まで走る。
この道もパールロードほどじゃ無いにしろアップダウンが続く。
海沿いの道なのだから仕方ない'`,、('∀`) '`,、
訪れたのは「藤矢」という的矢郵便局近くの小さな食堂で、ここでは絶品牡蠣料理をいただくことができる!!
生牡蠣やら酢牡蠣、牡蠣グラタンなどどれも気になるメニューだったけれど、カキフライ定食に決定。
なんだかんだで補給を全然していなかったから、定食の量でも足りなかったかも。
肝心の牡蠣はシーズンということもあってこれ以上ないくらいにぷりっぷり。
エビフライかと思うくらいぷりっぷり。
味も濃厚で、今まで生きて来た中で最も美味しいカキフライの一つだったのは間違いない。
このお店、本当にオススメできるけれど、残念ながら今シーズンで閉店されるということ。30年に渡る歴史に幕を閉じられるそうです。気になる人は今!まさに今のうちに!是非訪れて見て下さい。
ここまで来れば後は消化試合。
というかお朝早かったしお腹満たされたし昼下がりということで全員眠気がすごかった。ツーリング中の最大の敵は眠気だと思う。
おっでーさんは宇治山田駅に置いた車があるため途中で離脱。
私とアイさんは輪行のため近鉄志摩線の始発駅である賢島駅へ。
賢島では観光をしようかと少しあたりを散策したもののあまりの何もなさに感動してしまった。
スピーカーにAIが搭載される現代においてあそこの時間の止まりっぷりはある意味貴重だと言えると思う。
流石に距離があったため、急行ではなく特急で大阪上本町まで一本乗り換えなしでワープすることに。
ちなみにホームには2年前に運行開始した「しまかぜ」が停まっていたけれど、乗車券は全て完売だった。いやあ未だに人気がある。
朝が早かったり寒さで体力を奪われたりで帰りの電車はほぼ気絶状態。
12時間ぶりに大阪上本町に降り立ち、夜の大阪市内を走って自宅へ。
たった1日の出来事なのに、何日分もの時が過ぎたような、そんな濃厚な一日だった。
突発的な衝動に身を任せてのツーリングはいつものことだけれど
思い入れのある土地というのはやっぱり良いものだと実感。
さて、次は赤福氷だろうか。
自転車に乗っていると、楽しみが尽きない。
終わり。
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