【望遠ズームレンズ】TAMRON SP 70-300mm F4-5.6 Di VC USDを導入した感想

神楽坂つむり

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EOS80DからEOS6Dに乗り換えてしばらく経って、気づいた。
「手持ちの望遠レンズがない・・・!」
フルサイズ機のデメリットを挙げるとすれば、望遠側を稼ぐことができないところ。
ずっとAPS-Cだったからむしろ望遠側よりは広角側に困ることが多かったんだけれど・・・。

ちなみにAPS-C運用の時は同じくTAMRONのAF18-200mm F3.5-6.3 XR Di Ⅱを使っていたことがある。

というわけで何か良さ気なレンズないかな〜〜〜〜とネットサーフィンしている時に見つけたレンズがこちらのタムロンレンズ。

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3万円ちょっと。安い。迷わずポチッと。
使ってみての感想。
毎回思うけどレンズの名前が長い。
SPやらDiやらVCやら装飾語がとにかく多いタムロンレンズ。

装着して見た図がこちら。
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そこそこの廉価レンズでこの高級感はすごい。
質感は安っぽくない。触り心地もいい(大事)
ゴールドラインもいやらしい感じじゃなくて上品なゴールド。

さすがフルサイズ機対応レンズということで、フルサイズ機に装着した時のバランス感は良し。
最近のコンパクトな一眼レフだとちょっと頭でっかちになりそうな気はする。


【VC 手振れ防止機能がすごい】

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これは本当にびっくりして、VCスイッチをONにして試し撮りした瞬間に思わず笑ってしまった。
手持ち撮影で300mm側だといくら息を止めてもファインダー端が「ゆらゆら〜〜〜」ってなってたんだけれど、VC機能をONにした瞬間

「ピタッ!」

って。完璧な制動。
シャッタースピード4段階くらい効いてるんじゃないだろうか・・・。
なんとなく自分の腕が上がってしまったような錯覚にさえ陥る。
明らかにCANONよりもよく効いていると思う。

これは三脚の出番が減る→荷物が減らせる!
夜間・室内撮影も捗る→撮影シーンが増える!

とまあメリットしかない。
(手振れ補正に頼りすぎて脇を締めるとか体幹で撮るといった基本が疎かになりかねないのは危険かも)


【USD オートフォーカスは実用レベル】
さすがにLレンズ、USMには負けるけれど、それでも実用レベル。
シャッターチャンスを逃すようなものではない。
モーター音はかなり静かだし、動体にもちゃんと対応してくれる。
人の動きが多い結婚式で使ったけれど、撮った写真をPCで見ると思ったよりもピンボケが少なかったのが印象的。


【ズームレンズとピントリングが逆!】
これが今でも戸惑う。
というのも私はカメラレンズを二本体制で運用していて
CANONのLレンズと(24-105mm)このレンズを使ってるんだけれど、もう逆、とにかく逆。

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はい、それぞれの位置関係が逆。
そしてズームリングの向きも逆。

このせいでレンズを入れ替えて撮影するときに意識しないとズームリングを回すところでピントリングを回してしまったり、間違いに気づいて改めてズームリングを回す時も逆回しにしてしまったり、といったことが今でもあるっていう。

まあ、正直、どっちのレンズが悪いというわけではなくたまたまこういう組み合わせになってしまっただけといえばだけ。
ユーザーインターフェイスの相違。
うーん、慣れるしかない'`,、('∀`) '`,、


【フルサイズ機で使った時の解像度がすごい】

あとは作例をご覧くださいまし。

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250mm
近くのものを大きく写す。望遠レンズならでは。収差湾曲の少なさも優秀。


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好きな描写だ・・・。


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300mm。小さなものを引き寄せる。
こうして見ると露出アンダー時の色乗りが意外と得意なレンズというのがわかる。


IMG_0465-1.jpg 
200mm。ソフトフィルター使用。


IMG_0499-1.jpg 
150mm。VCのおかげで室内撮りも三脚いらず。


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250mm。


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300mm。
晩夏、京都。残暑が過ぎれば、次は紅葉。


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70mm。和の彩り。


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300mm。
こういうシチュエーションは望遠レンズ持っててよかったと思える。
それにしても望遠側の描写がほんと綺麗。


IMG_1123-3.jpg 
150mm。



IMG_1205-3.jpg 
200mm。
個人的に望遠レンズは絵画的な構図が取りやすいと思う。
というか無意識的にそうなる。
やっぱり私は写真を撮るときは空間全体で捉えるのが好き。


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270mm。
平面的な図で奥行き感が勝手に出るのは望遠レンズの便利なところ。


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300mm。
青の微妙な移り変わりも鮮やかに。キス釣りしたいなあ。


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300mm。
明瞭度上げて現像。等倍で見ると細かい文字までしっかり描写しているのが分かる。


IMG_1426-1.jpg 
150mm。
実はこれでISO12800。
粒子破綻しないのはEOS6Dのフルサイズセンサーのおかげ。
驚くべきはやっぱりVC機構。
三脚いらずで夜撮りができるのは大きい。


【総評】
・普段使いに持ってこい。
・望遠ズームレンズに求められる性能を一通りしっかりと兼ね揃えている。
・描写力については正直私には上位レンズとの大きな差は感じられなかった。
・もちろん望遠Lレンズとは大きな隔たりがあるけれど・・・それはどちらかというと口径の違いで色乗りとか操作感については二重丸だと思う。
・VC手振れ補正の恩恵は想像以上に大きい。
・これ1本で旅もOK。広角側はスマホで割り切る、ということもできる。
・18−200mmといったズームレンズとは雲泥の差。やはり餅は餅屋だった。
・フルサイズ機との相性は抜群。解像度が違う。
・そして実売価格が30,000円強というのは安すぎると思う。

久しぶりのガンガン使い倒せるレンズ!タムロンさんいい仕事です。

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Comments 2

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ぴゃーこ

初めてまして。
いつも楽しく読んでいます。
私も登山と写真とクロスバイクが趣味です。


これからも楽しい記事楽しみにしています(●´∀`●)

  • 2017/09/17 (Sun) 18:11
  • REPLY
神楽坂つむり
>ぴゃーこ さん

> 初めてまして。
> いつも楽しく読んでいます。
> 私も登山と写真とクロスバイクが趣味です。
>
>
> これからも楽しい記事楽しみにしています(●´∀`●)

相性が良い組み合わせですよねえほんと。
クロスバイクの速度域と見られる景色も唯一無二ですね・・・・
自転車って何乗ってもそれぞれの良さがあって、また写真とも合うんですよね。
素晴らしい。

つむりブログは倒れない限り続けていきたいと思います。

  • 2017/09/17 (Sun) 22:44
  • REPLY