【ボトル】ELITE エリート Nanogeliteサーモボトルを一夏使ってみた感想

神楽坂つむり

自転車, 機材紹介, バイクパッキング,
ある夏の午後。
大阪天王寺にあるBICYCLE STUDIO 「MOVEMENT」に立ち寄った。
特に用事はなかったけれど、久しぶりにリツオさんに会いたいなあくらいの感じ。

で、トラック競技の話とかDHバーの話とか興味深い情報をいろいろ提供してもらった中で
「つむりさん、このボトルどうですか?」
という声掛けをいただき、リツオさんがオススメするならじゃあ、ということで使って見た。

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ELITE エリート Nanogeliteサーモボトル
サーモボトル。
保冷ボトル。
耐熱ボトル。

言い方は色々あるだろうけれど、ELITEのこれはNanogeliteとかいう、固形物としては世界性軽量クラスの断熱材を使用した保冷・保温ボトルということらしい。

さて、私はこの手のアイテムを使ってことがなかった。
POLARやCamelbakで似たようなアイテムがあるのは知っている。
ステンレスボトルなんかもあって保冷性能が抜群だというのも聞いたことがある。

が、使おうと思えない理由がいくつかあった。
一番の理由はその多くは飲みにくいということ。
素材として硬質なものが多く、ステンレスボトルなどは通常のボトルのようにボトル自体を握って潰して水を押し出す、という飲み方ができない。
水分補給の度にボトルを水平よりも下に傾けるなんて飲み方をしていてはストレスが溜まってしまう。飲み口もハードな材質のものが多い。
そして硬いということはボトルケージへの固定がしにくいというデメリットも持ち合わせる。
グラベルなんか突っ込んだらきっと谷底へ一直線だと思う。

逆に柔らかいもの(POLAR等がこれに当たる)は肝心の保冷性能がイマイチ・・・・ということだ。
Camelbakはいい線いってるけれど、グラベル仲間の話によると保冷性能が不足。
それじゃあ全くもって意味がない。
多少マシ、程度であればコンビニと自販機の多いこの国においてはその都度冷たい水を補給すればいい。

とまあこんな風にどちらかというとネガティブな印象を持っていたけれど、リツオさんに払拭してもらうことができたわけである。
価値ある情報とは直接会って話をした人から得られることが多い。

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30度の夏日。
冷蔵庫でキンキンに冷やした水と、氷を3つ入れて走りに行った。
氷をポイポイ入れられる口の大きさもありがたい。

■2時間後、ボトルに手を伸ばしてみると驚いたことに持った感触が冷たくない。
これはつまり冷気が閉じ込められているということ。
普通のボトルに氷を入れていくとボトル自体は触ると冷たいけれどそれはつまり冷気が逃げているということ。
実際に飲んでみると期待通りの冷たさだった。氷もわずかに残っている。
まるで冷蔵庫に入れておいた水を飲んだような冷たさに喉が喜ぶ。
暑い夏、走っている時にこの冷たさを享受できるというのは何よりも有難いことなんだと気付かされた。

■4時間後、再び口をつけてみる。
・・・まだ冷たさが残っている!!
これには驚き。
さすがに氷は溶けきってキンキンに冷えているということはないけれど、ぬるい感じは全くない。
ちゃんと冷たさを感じることができる。
これはもう十分だ。これ以上は望むまい。

■6時間後、さすがにちょっとぬるったらしい感じになってきた。
水の量自体が減っているせいもあるだろうけれど、ソフトな材質のボトルでの保冷限界はここまでだろう。

▷2層構造保冷ボトルとしてはダントツにコンパクト。
▷聞いていた通りPOLAR等の他製品と比べて保冷性能は上。
▷飲み口はソフト。普通のボトルと大差なし。
▷柔らか素材なのでボトルケージへの固定も安心。
▷保温性能も期待できる。冬場の走り始めなんかはお湯を入れておくといいかも。
▷冷凍庫で凍らせてから使うと保冷剤として使える。
▷保温性能もあるから秋〜春でも使える。


夏のヒルクライムやロングライド、通勤通学でちゃんと喉に冷たい飲み物を通らせた時の爽快感といったらない。
自転車乗り的に機材というには盲目的で後回しにされがちなボトルだけれど
その実、少しのこだわりで大きな変化と快適をもたらしてくれるということが分かっただけでも収穫あり。
ありがとうnanogelite、ありがとうリツオさん。
通年使えるのでとりあえず常用で、という感じで持っておいて損はない!と思う。コンポやらウエアに投資するのもいいけど、ずっと費用対効果が高いことに気付いた2017夏。


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スチールバイクによく似合う。
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