【北海道自転車旅】15日目 日本一の直線道路【富良野〜岩見沢】
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テントを雨音が叩く音で目が覚めた。
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どうしたって憂鬱になる。
雨の中を走るのは、どうってことない。
自転車に乗っていたらいくらでもある。
そんなことを気にしていては北海道を周ることなんてできない。
それよりも、だ。
雨に濡れたテントを撤収する面倒臭さと言ったら。
重い腰を上げてテントの撤収作業を始めた。
隣のファミリーテントではご夫婦が優雅に朝食を食べていた。
羨ましそうに眺めていたのがバレたのが、ご飯に誘っていただけた!
ありがたいことこの上ない。
遠慮なく、いただくことにする。
代わりに、旅の話をたっぷりと語る。きっと、そう言うことが、求められている。
さて、この日は雨ということもあり、さっさとこの地を離れたいとしか思っていなかった。
進路は南西へ。
できることならば今日中に札幌入りして、そろそろ北海道脱出プランを計画したいと思っていたところだった。
時間はまだまだあったけれど、気持ちとしては北海道にはもう満足していた私。
かといってこのまままた小樽からフェリーで舞鶴に戻るだけじゃあ芸がない。
面白くない。
だから北海道から大阪まで自走で帰ろう、と考えていた。
そのプランニングをするために、一度札幌まで戻って、ネットカフェでゆっくり情報収集をしたいと
考えていた。
国道38号線を西に進んで、滝川市内に入ることにはようやく雨も止んで時折晴れ間も見えて来た。
途中目についたラーメン屋「山岡家」でお昼ご飯をいただくことに。
北海道では美味しいものを食べ過ぎてこう言った少しジャンキーな食べ物が無性に恋しくなることがある。
美食は三日で飽きるというのが持論。
そしてここからは国道12号線。
ここは手持ちの地図のツーリングマップルにも乗っている有名な国道で、その肩書きは
「直線道路日本一 29.2km」
ロードバイクでタイムトライアルをしたら1時間程度で走破できるかもしれない!
(信号があるから厳しいと思う)
これだけの距離を本当に一直線に引けるというのは、さすが北海道としか言いようがない。
大阪でいうならば、箕面から天王寺くらいまでを、一切曲がることなく進めるということ。
間違いなく事故る。
ただまっすぐということはつまり変化がないということで、走っていて面白いものではなかった。
景色も特に良いというわけでもなく・・・・
ネタとして回収できたからいっか、くらいの道だ。
岩見沢市内では、ツイッターのキリンジさんオススメの天狗まんじゅうという和菓子をいただくことに。
これがまた疲れた身体に優しい甘さ。
気づいたら一個なんて一瞬でなくなってしまうわけで、思わずお代わりをしてしまった。
満足満足。
さて、時刻は16時前。
今から飛ばして札幌市内に到着できないこともないけれど、急ぐ理由が全くなかったのでこの日は岩見沢からほど近い、石狩川沿いにある「しのつ公園キャンプ場」でテント泊をすることに。
近くにも温泉があり、18時ごろにはお風呂も上がってさっぱりした気分でテントに戻ることができた。
前日のタイヤの件もあり、今朝の雨もありで、少し疲弊していたけれど、なんとか立て直すことができたのは大きい。
テント横のベンチで本を読んでいると、近くの大学生のキャンパーに声をかけられる。
どうやら大学の合宿で泊まりに来ているらしい。
歳が近いということもあり、気づいたらお酒も混じったり、知らないグループも混ざったりして、大いに話が盛り上がった。
終わり際には農家の息子という人になぜか野菜をもらった。
明日の朝ごはんが確保できたと、私、喜ぶ。
21時にはテント内へ。北海道脱出プランを妄想しながら、眠りについた。
続く。
走行距離120km
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