うまあああああああああああああああああい
牛乳それ自体の旨味がたっぷり!素晴らしい。
が、この暑さの中食べているものだから、おそろしい勢いで溶けていく。
二口目くらいからすでに溶け始めた。
なんというタイムアタック。
なるべく被害が少ないように周りからすくっては食べすくっては食べを繰り返すだけのマシーンと化した。
もう少しゆっくり味わいたかったぜ・・・・!
少しばかり身体が冷えたような気がしたけれど、サドルにまたがった瞬間に気のせいだと分かった。
やれやれ、盛夏。
下 り が 気 持 ち 良 す ぎ る
牛窓の町にふたたび舞い戻ってきた私。
特にすることもなく、ポタリングモードで海辺を走っていると、小型のフェリーが停泊していた。
横に立てかけられた据え置きの看板に目をやると「前島行きフェリー」という表記。
オリーブ園から眺めているときに目にした島であることが分かった。
めっちゃ近い。頑張ったら泳いでもいけるのでは?と思えるくらい近い。
誘導員のおっちゃんに聞くと
「なんにもないけどまあ長閑なとこだよ。ああ、展望台くらいはあったか。兄ちゃん、肌黒いなあ(関係ない)」
よし、乗ってみよう。(展望台が気になる)
気になるところにはサクサク行く。
ツーリングでは予定も大事だけれど、こういう突発的な出来事には積極的に飛び込んで行く。
時間もあったりそもそも予定がないというのも大きいけれど。
フェリー自体は車両甲板もあり、一応車も往来できるみたい。
というか、観光客は私の他に女性が二人だけだったけれど、車は4台も乗っていた。
どうやら観光向けというよりは、地元の人たちの生活の足として機能しているみたい。
乗船も下船も勝手にやってくれというスタイル。特に
自転車を固定する必要もないようだ。
乗船券も船内のおっちゃんから買うスタイル。
「360円」
「えっと、
自転車込、大人一人往復でお願いしたいんですけど。」
「それで、360円」
「えっ(やすぅい!)」
10分くらいで着いてしまうやつ。
けれどそれでもしっかり船旅気分を味わえる。
やっぱり海の上から眺める景色はまた格別!
日本のエーゲ海というのであれば、船に乗らない手はない。遠くから見ると牛窓全体が見渡せた。
山に囲まれた港町・・・・どことなく数か月前に訪れた呉を思い出させてくれた。
そしてあっさり前島に上陸。
一日13便が往復しているようで、帰りの時間を気にせずに島を回れるのがいい。
オリーブ園から見下ろしていた限りではそれほど大きい島でもないし、とりあえず漕ぎだすことに。
瞬間、島の空気感に満たされるのがわかった。
一昨年くらいから島の魅力に気づかされて色んなところに行ったけれど、どこへ行っても空気感の違いを感じる。
なぜだろう、時間の流れ方というか、空気の色というか。
誰かが置いたのだろう道端に置かれた寂れたベンチ
いつから売り切れているかわからない自販機の赤ランプ
納屋には船のロープが積み上げられている
エンジン音も人の声も聞こえない
聞こえるのはさざ波の音や風の音、トンビの鳴き声。
そう行った諸々全てがきっとそう感じさせるんだろう。
それにしても、暑い。
ボトルの水がないことに気づいた。
しまった、さっきのフェリー乗り場で補給しておくべきだったか・・・・?
いや、まあ大丈夫、どこかでは自販機くらいあるだろう。
どうしてこの時の私はこのように楽観してしまったんだろう。
とにもかくにも小さい島だ。
一番メインと思われる道路(それでも片側一車線の都会で言うなれば抜け道レベル)を走っていると程なく「この島の見所はこれが全部です」と言わんばかりに色々書かれた看板を発見。
なるほど。
サイクリングロードのフォントが良い。
走ってみると一体どこからどこまでがサイクリングロードなのかさっぱり分からなかった。
(そもそも車も人も
自転車にも出会わないこんな島でサイクリングロードと言えるものがあるはずがないんだ・・・・・・。)
気をぬくといきなり細い道に放り出される。
周りの地形を見渡すにとりあえずこの道を進めば島の奥に行けるはず。
そしてその先には展望台がある、そういう直感を信じて先に進むのだけれど、とにかく暑い。
汗がダラダラ溢れ出す。
時刻は14時前。一番暑い時間だ。仕方ない。
そうだ、風がないのがいけない。
太陽の熱がジリジリ、ジリジリ、肌を焦がす。
少しでも身体に動きをつけたくてダンシングをする。
水の中にいるようなぬるりとした空気がまとわりついてくる。
気休め程度だ。
問題は先ほどから自販機がある気配が全くないということ。
やれやれ、とりあえず展望台に向かうしかない。水飲み場くらいあるだろう。
いくつかの朽ち果てる寸前の看板を頼りにようやく展望台に・・・・・
えぇ・・・・と思わず声に出た。
こんな喉がカラッカラの状態でヤマノススメよろしくハイキングなんて・・・・。
と思い、試しにロードバイクに乗ったまま突っ込んでみたけれど、一瞬で「これは無理」ってなったので大人しく歩いて展望台を目指すことにした。
ここまで来て引き返す道理もない。
幸いにしてそこまで長くはかからなかった。
途中、大阪城築城に使われた石の採石場が残されている場所があった。
大阪城築城所縁の遺跡は、瀬戸内海の島々のいたるところで見ることができる。実際のこの目でたくさん見て来たけれど、まさかこんな小さな島にもあったとは。
本当に世紀の大事業だったんだなあと実感する。
まるで現代の東京オリンピックの木材無償提供ry
当然、こんな辺鄙なところに自販機なんてあるわけなく。
ただただ素晴らしい景色が広がっているだけだった。
幸いにして展望台は周りの木々から突出して高いところにあり、
島々を抜ける爽やかな風の通り道になっていたおかげで身体を冷やすことができた。
しばし、手すりに腰掛けて、牛窓方面を眺めながら涼を取る。
ああ、気持ちが良い・・・。
・・・・・。
(めっちゃコーラ飲みたい)
牛窓の港からまたフェリーが出航したのが見えた。
あれに乗りたい!
ということでサクサクっと港まで戻ることに。
途中、フェリーで一緒だった女子二人組と出くわす。
どうやらレンタサイクルがあるらしい。確かに、歩きはさすがにしんどい距離ではある。
フェリー乗り場に行くまでの道、丘を越えてあとは下るだけというところでふと振り返って震えた。
フェリーが出るまでまだ5分はある。
私の好きな要素がぎゅっと詰まった一枚が撮れた。
ああ、幸せだ。
お気に入りの
写真が一枚撮れただけでもうあらゆる苦労が吹っ飛ぶ!
引き伸ばしプリントして額縁に入れて部屋に飾るまでやるやつ。
帰りのフェリーでは念願のコーラをカシュっと。
今年飲んだ中で一番美味しいコーラだった。
さて、また戻ってきたわけだけれど、そういえば海辺しか見ていなかった。
古い建物も多い。生活がある場所をまだちゃんと見ていなかった。
路地裏、神社、坂道、井戸端を眺め歩く。
良い雰囲気の街だ。レトロだけれど活気がある。寂れ行くような雰囲気がない。活きている。
そして人が温かい。
すぐに声をかけられる。
写真を撮ってて前を通る人も「ちょいとごめんよ」とくしゃっとした笑顔で声をかけて来る。
都会のように訝しげな目を向けられることもないし、こちらに気づくことなくスマホを眺めながら歩いている人もいない。
路地裏から通りに抜けたところで
「お兄ちゃん、どっから来たん?」とおばあちゃんに声をかけられる。
「大阪から来ました。いやー、暑いっす」
「大阪から!暑いってそりゃあそうやろうに、ちょっとこっち来なさいな」
「あっ、ここ涼しいですね。(軒下に入る)」
「お茶でも飲んで行きなさいな」
「はい。」
気づいたら家でお茶とカフェオレを頂いてしまった。(゚´^ω^`゚)。゚
話も盛り上がるに盛り上がって、さらにはデザートに岡山県産の桃も頂いてしまった。(゚´^ω^`゚)。゚。(゚´^ω^`゚)。゚。(゚´^ω^`゚)。゚
いやあこれが美味しいのなんの!
甘みがね、すごいの。
おばあちゃん曰く、この白桃はこの辺の人でも滅多に食べられないと聞いて思わずむせそうになったけれど、ここは有り難く美味しく頂くことにする。
旅の施しは、有り難く享受いたします。
このわずかばかり(といっても小一時間は話し込んでいたと思う)の時間で牛窓のことを深く知ることができた。
ご近所の家庭事情から土地のこと、自治体の取り組みのこと、祭りのこと、自然の移り変わりの様子、家族のことなど・・・・。
そして別れ際に「また来なさい」と。
身体はクールダウンし、心は温まった。
さて、いい加減、帰ることも視野に入れて動かないと・・・・。
と思いつつ、コンビニで水を買っていると・・・・
!??
突然のロードスターによる拉致!監禁!レ◯プ!
はい、フォロワーのうえぽんの登場です。
ツイッターでやり取りをして、迎撃してくれました。
もちろん約束なんてしていません。
なんなんだこのフットワークの軽さは・・・・。
この後は
1、ロードスターで牛窓の綺麗な景色を見て回り
2、うえぽんの実家にお邪魔して備前焼を堪能し(実家が備前焼職人)
3、アニメ「だがしかし」の
聖地巡礼をしに「日本一のだがしや」で豪遊をして
4、赤穂線の聞いたこともないような小さな駅から輪行で帰ることになった。
冷静に考えて普通に自転車でツーリングしていたのに気づいたらロードスターで拉致されるの本当に意味がわからない。今思い返しても意味がわからない。
【ここで宣伝タイム】
うえぽんの実家の備前焼工房、山の中にあって池が隣にあって、めちゃくちゃ雰囲気良くって、しかも本格的な焼き物を手にとって見られるので興味ある人にはほんとオススメです。
しかも安いです。
備前焼ってもっとするんじゃないの!??と思っていたので、勢いで私も家で使える器を買ってしまいました。
気になる人はうえぽんのアカウントに直接連絡するか ( @uevo102 )(気合いで通販対応するらしいです)
直接訪れて見てください。
住所:〒701-4301 岡山県瀬戸内市牛窓町長浜5064-1
職人:小林 秀二
TEL:0869-34-2289
こちらは日本一のだがし工場で全財産の500円玉で豪遊を試みようとしている時の
写真です。
実家にお邪魔した後は車でほど近い「日本一のだがし売り場」に拉致られた私。
長船町にあります。
帰りの電車切符はクレジットカードで買うことを想定して、現金の持ち合わせがほんとこれしかなかった。
逆にこれが良い刺激で
「ジャスト500円チャレンジ!」に挑戦しました。
ルールは簡単です。
欲しい!と思ったお菓子をどんどんカゴに入れて500円ジャストを目指すだけです。
ポイントとしては計算しないこと。
大人ですからね、これまでの人生で培った「勘」「フィーリング」を頼りに駄菓子を選んで行きます。
ちなみにほんとに持ち合わせがなかったので、万が一お会計との時にお金が足りなくなった場合は「駄菓子を買うためにフォロワーからお金を借りる」という大人として最悪のソリューションに頼らざるを得ないのでスリリング
目が眩みそうだ・・・・っ!
ちなみにここは「だがしかし」の聖地でもあるわけで・・・・
しかだ駄菓子!
ちなみに畳の上にはだがしかし全巻が置いていて、普通に読めます。クーラーついてるし快適。
そして巡礼ノートもありました。
私も記念に書き込みましたので、おヒマな人は覗いてみてください。
ほたるサアアアアアアン!!!
あー素直に可愛いです。
このアニメ観てるとむしょーに駄菓子が食べたくなる。テンポ良いし好き。
さて、理性と本能の狭間で駄菓子選びを終えた私。
いざ!お会計!
気になる結果は・・・・
470円!(危なかった
正直めちゃくちゃドキドキしながらレジ画面を眺めていた。
ちなみに神楽坂つむりが個人的に好きな駄菓子ランキング〜〜〜〜!(なんだこれ
1位 ヤングドーナツ
2位 ポテトフライ
3位
写真上の輪っか状の台紙にチョコレートが封印されたやつ
駄菓子界絶滅危惧種に指定されている瓶ラムネがあるのもここの駄菓子屋のすごいところ。
邑久駅までうえぽんロードスターで送ってもらって今回の旅の幕が閉じた。
さて、最後に改めて。
岡山県瀬戸内市牛窓・・・・
いいぞ!!!
と私は伝えたい。
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