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TADAクロモリオーダーバイク 202号機 完成!

神楽坂つむり

自転車, 機材紹介, 写真, ノウハウ, クロモリ, TADA車,
オーダーバイク2台目が組みあがりました。

我ながら理想以上に格好良くてエロくて可愛いバイクに仕上がって大満足!

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自転車工房ecoオリジナルTADAフレームです。私の初オーダー1台目に引き続き依頼をしました。信頼の唯さん。
202号機になるそうです。
ピュアロードレーサーといってもいい仕上がり。ただし私的にはツーリングマシンです。最強の。


フレーム設計の主な変更点は以下の通り。

・SRAM RED eTAP専用フレームとして設計(ケーブル受けを廃止)
・ダボ穴廃止
・ヘッドチューブを12mm長く
・それにあわせてシートチューブを10mm長く
・シート角、ヘッド角を1度修正
・シートステーを焼き入れパイプ&曲げ加工
・チェーンステーは焼き入れなしの縦潰しバテッドパイプ
・フロントフォークをクロモリ仕様は47mm。メインはEASTONのカーボンフォーク(EC90SLX)
 

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1台目(151号機)については当時の記事を見ていただければ分かるように、我ながらめちゃくちゃ気に入っていて、もうこれ以上はない満足度だった。
事実そうで、その証拠に出来上がってからというもののそれまでメインを張っていたFELT F1の出番がすっかりなくなってしまったほどです。
(FELT F1の走行距離は75,000kmに達し、そろそろ限界かなあと思うもののまだ使えているので、ほんともう乗り倒す予定です。)


ただ、乗り込めば乗り込むほど、「あともう少し」の改善点が身体で感じられるようになってきました。
シンクロ率が上がれば上がるほど、シンクロしきっていないところが見えてくるのです。
クロモリオーダーバイクに乗るときは身体とバイクが溶け合って芯と芯が一致するような感覚。
だからこそほんの少しの違和感が浮き彫りになってくるのです。


それを言葉にするのは難しいけれど、一言に要約すると「無駄がある」ということ。
ジオメトリーやフレーム各所の小物類、パイプ選びに「まだ洗練する余地がある」ということです。

これらを踏まえて今回のコンセプトは

「簡潔で完璧なファストツーリングバイク」

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そこを突き詰めることで、96点だったバイクがついに100点満点になりました。

パイプ選びからジオメトリ、小物選び、配色、パーツ構成、そして一目見た時の印象に至るまですべて同コンセプトで仕上げました。ここまでできるのはやはり1台目のオーダーのノウハウがあったから。これがなければ絶対に成し得ません。よく「オーダーバイクは3台目で完成する」と言いますが、あながち間違いでもない理由がこの辺りにあると思います。既製品では絶対に到達できない世界。作り込んで走りこんで見えてくる世界の先にあるもの。これらを考えている時間というのは何とも言えない面白さというか多幸感があって、これぞオーダーの醍醐味だなあと実感。


そして仕上がったバイクを目の前にした時の胸が熱くなる感覚。声にならない声をんんん〜〜〜〜!!と出しながら地団駄を踏んで沸き上がってくるワケのわからない衝動と闘って
いました。


我が儘、妥協をしない、自分勝手な趣味だなあとも分析できます。
だけれど、それでいいと思います。趣味なんだから。
自分のオリジナリティを追求して、それをいろんな手段で表現しているだけなんです。
答えは自分の中にあって、それを発掘していく作業そのものに価値があるとも思います。


文頭に書いた主な変更点とパーツ構成についての詳しい解説は後日書き記そうと思います。
なぜならこればっかりは実際に走って見て裏を取りたいというのと、まだ言葉の整理ができていないからです。

今回で自身では3台目のクロモリフレーム。オーダーしたのは2台目。
クロモリフレームは他の素材にはない「あたたかさ」のようなものがあります。
それはきっとパイプとラグを使って人の手によって作られていく手作り感があり、それゆえにどこまでもアナログな感覚を感じることができるからだと思います。

実際に乗っていてもどのパイプがどのような役割を果たしているかを体感することができます。この感覚は自転車のプリミティブな楽しみを思い出させてくれます。

もちろんカーボンやアルミを否定するなんてことはできません。
実際にその恩恵を私自身たくさん受けています。
より軽くより速く走るためならカーボン一択でしょう。
けれどそれが全てではありません。
自転車という趣味を楽しむための一要素に過ぎないと思います。
そしてクロモリオーダーの奥床さは、唯一無二だと実感するのです。
これだけたくさん走って旅をして感じているので、自信を持って胸張って言えます。

まず初めに人がいて、
「遠くに行きたい」「自分の足だけでは到達できない高みに行きたい」
そういう想いから自転車の歴史は始まりました。その当時からクロモリフレームというのはその想いを確実に叶えてくれています。

自転車を進めるために人がいるのではない。
人が進むために自転車がある。
人が進むための自転車がある。

私が進むために。
そっと長く寄り添ってくれるこのTADAクロモリフレームで、これからも旅を続けていこう。


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続く。
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  • 2017/07/13 (Thu) 13:01
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  • 2017/08/31 (Thu) 22:17
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