【ホイール】Crankbrothers コバルト3 700C⇔29erの互換性
自転車, 写真, 機材紹介, グラベルライド, ノウハウ, GT,「かっこいい!!」
初めて目にした時の第一印象です。
趣味の物を買うのに他の理由は要りません。
のでポチッ。
開梱、装着。
Crankbrothers(クランクブラザーズ)のcobalt3ホイールです。
元々はMTBマウンテンバイク用の、しかも29インチ用のホイールですが、
・ディスクブレーキ
・ETRTO622
これで問題ありません。
見た目の格好良さに惹かれて買ってからカタログを見るといろいろ面白い技術が採用されていることに気づきました。
まずタイヤびーどのフックがものすごく低いです。最初、タイヤを装着する時にこれで大丈夫なのか!?と思いましたが、装着後に納得。フックがローハイトなおかげでタイヤを装着した時のタイヤ変形量と言いますか、よれ、ねじれが少ないのです。タイヤ本来の性能を発揮するのに役立つ。
ちなみにコバルト3、チューブレス対応なのでもちろんチューブレスタイヤを装着しました。
グラベルロードにはチューブレスタイヤ一択です。
乗り心地とエアボリューム、空気圧を考えるとメリットしかありません。
インストールしたタイヤはHUTCHINSONのBLACK MANBA CX ブラックマンバ34Cです。シラクCXサンドと迷いましたがロゴとブロックパターンのカッコよさからこちらに決めました。
実際京都の北の方に林道ツーリングを行くときに使ってみましたが、3気圧くらいで体重55kgの私がオンロードもオフロードも気持ちよく走れました。ハイスピードで駆け下るような砂利道のシングルトラックなんかは程よくタイヤを潰しながら傾けると面白いように路面に食いついてくれる。
ガレ場気味の登りなんかはさすがにタイヤを取られそうになるけれど、34Cチューブレスのエアボリュームでなんとかなっちゃいます。グリップ力さすが!それでいて6気圧まで上げられるので、国内だけにとどまらず、海外ツーリングにも使えちゃいそうです。
はい、スポークとニップルが逆ですね。
そしてニップルがめっちゃ長い。
つまり重量がかさむニップルをハブ軸側に集めて外周部を軽量化、スポークを短くすることで軽量化および強度アップを計っているようです。で、乗り心地もなんだか固め。私は固いのが好きなので大歓迎です。そしてなにより見た目がクール。
リムの切削もクール。デザインが秀逸。
肝心の走りは軽快だな、というのが第一印象。おそらくリム自体の軽さプラス、ニップルとスポークの構造的な恩恵を受けているのでしょう。25Cを履かせて走ってみると、GT GRADE CARBONがほぼロードバイクに化けたのが驚き。なるほど、こういう使い方も有りかと気付かされました。つまりホイールセットを2つ用意してそれぞれオンロード用とオフロード用のタイヤを履かせておけば、それだけで自転車を2台持っているようなものです。汎用性とはこういうことを言うのでしょう。
もちろん、ピュアロードバイクにはかないませんが。
MTB用なだけあって、堅牢性は間違いなし。グラベルでもガレ場でも不安要素なしに登ったり下ったりできます。
またスポーク数が少ないというか、そのパターンのおかげで隙間がG3組以上、ロルフプリマ以下といったところですが、風抜きがすごくいい。横風にめちゃ強いです。風の強い日なんかは効果を発揮してくれそうです。
総合的に見ると、最初からこれ付いてたら最高だな、いうホイール。もちろんコスト的にそんなことは許されないでしょうが。いやあ、久しぶりに面白くて使いやすいホイール。世の中どんどん機材が進化していて贅沢できるなあと。
私なりにGT GRADEにオリジナリティを出せたというのも満足。
国内でこのフレームとこのホイールの組み合わせをしているのは今の所見たことありません。
趣味の世界なので、走りにせよ機材にせよ、自分だけのオリジナリティっていうのは大事にしていきたい。
今の時代、なんでも情報だけはバンバン入ってきますが、受け身で出来上がったものには、格好良さが足りないなあと思う今日この頃です。
最後に簡単に規格の話。
・グラベルロードやシクロクロス車にMTBホイールを使いたい、
・700Cと29インチって互換性あるの?
っていう疑問に答えられる程度のものです。
自転車をかじっている人なら分かると思いますが、ロードバイクだろうがマウンテンバイクだろうが
ホイールの互換性はあります。
下記の3点さえクリアーすればOKなのです。
①ブレーキの規格
②エンド規格および幅
③タイヤ装着時のフレームクリアランス
まず①については、ディスクブレーキ用の車輪はディスクブレーキにしか使えませんし、リムブレーキでも同様です。
昨今はロードバイク、グラベルロード、シクロクロスでディスクブレーキが流通してきているため、ディスクブレーキの流動性は良くなっているでしょう。
もちろん、ローター径とパッドの素材には注意しなければなりませんが。
②についてはもはや戦争でしたがようやく落ち着きつつありますね。
ちなみに私のは前は15mmスルーアクスルで後ろは135mmクイックです。
GT GRADEもCANYON MTBも同じです。ここはどうしても合わせたかったので。
おかげでそれぞれの車輪をそのまま入れ替えることができます。
実はクランクブラザーズホイールは最初12mm×142mm対応のハブ軸がインストールされていましたが、ちゃんと変換アダプターが付いてきました。無駄にホイールを増やさなくて済むメーカーの配慮、ありがたし。
③とはいってもさすがにMTBのタイヤがついたホイールをそのままロードバイクに付けることはできません。フレームにタイヤが干渉します。WOとHEのもっとも大きな差の一つ故に仕方ありません。ただしETRTOさえ一致すればOKなので、今回のようにETRTOが622mmであれば700Cタイヤを装着することができます。
ちなみにGT GRADEに元から付いていた車輪もSTANS NOTUBESのGRAILというグラベル向きのかなり良いものが付いていました。よって、単純に2本持ち'`,、('∀`) '`,、
あっちは25Cにして快速ツーリング仕様にしようかなあ、とあれこれ考えるのもまた楽しいものです。
機材が増えると選択肢が増える。旅の可能性が広がる。
終わり。
ちなみに最近ようやくチューブレスタイヤ用の空気入れを買いました。
どうして最初から買っておかなかったんだろう、と思うくらいには便利なのでオススメ。
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