【海外】ちょっと自転車でオアフ島にツーリングしに行ってきた その2【kaena point trail】
自転車, 写真, グラベルライド, ロングライド, アメリカ,知らない天井だ。
知らない空気だ。
なぜだろう「日本と違う」そういうことを当たり前のように感じた。何が違うんだろうかは分からないけれど、確かに違う。ここはアメリカ、ハワイ州はオワフ島のホノルル、ワイキキの片隅にあるとある相部屋宿。
2日目のスタート。
予定が何も決まっていないけれど、何とかなる方法があります。
とりあえず聞き込み調査。
残念ながらルームメイトは熟睡しているようだったので、宿のフロントの人にオススメの場所を聞いてみると
「島の西の方へ行くといい。パールシティの先から750号線でノースショア〜カイルアビーチまで走ると気持ちいいよ!」とのこと。
他に何の情報も持ち合わせていないので、ここは乗っかるしかない。宿併設のカフェバーでブレックファーストを頂いてから、夏ウエアに着替えていざ出発。
距離にしておそらく150km程度だろうか。
この日は雨が降ったり止んだり。
ハワイへ旅行をする人がいたら天気が気になると思うけれど私が体験して分かったのは
「雨予報でも気にしないで大丈夫」ということです。
実際にこの日の天気予報は曇時々雨だったけれど、9割方晴れていた。
というのもこちらでは雨と言ってもスコールなどの一過性の雨が多く、一日中シトシト雨が降るというよりは、ざあっと降ってすぐに晴れる、といった天気が多い。
逆に言うと例え晴れ予報でもざあっと降られることは珍しくないので、雨が降っても大丈夫な準備だけはしておいたほうがいいと感じた。
私はRaphaの速乾性のあるウエアを上下に来ていたので、問題なし。自転車の方もカーボンリムだけれど、問題なし。雨くらいでダメになるものは使っていない。
昨日に引き続き自転車レーンの恩恵を受ける。
ストレスフリーな環境。素晴らしいと思います。
カリヒ・パラマのあたりで教会があったので柄にもなく立ち寄って少し礼拝・・・とまではいかなかったけれど、その煉瓦造りの建物を堪能していると、地元のサイクリストに話しかけられた。
「なんだいそのフレームは?どこのメーカー?」
「日本の伝統的なオリジナルフレームです。」
「クールジャパン!」
ありがとう唯さん。やっぱり良いフレームですよこれは!
バイバイ。
再び雨に降られつつも、晴れ間の中を突き進む。
そのせいか常にどこかしらに虹が見えるのです。
ちなみにこのハイウエイも当然のように自転車レーンがありますね。移動が捗ります。
実はこの写真がかなりお気に入りです。
日本とは明らかに違う景色というのは、こういう幹線道路にも表れていて面白い。
道路の幅も、街灯の間隔も、白線の引き方も、信号の設置の仕方も全部違います。
それぞれの成す機能は同じなのにね。
さて、補給所と言ったらセブンイレブンです。
ここオアフ島にはセブンイレブンが30店舗ほど展開しているのだとか。
店舗内レイアウトや陳列ルールは日本のそれと結構似ていて、同様の店舗オペレーションが適用されているようです。
実際に置かれている商品こそ違いはあれど、勝手が分かるだけでどことなく安心して利用できます。ちなみにある程度、日本と同じ商品もあるので、日本食が恋しくなったらセブンイレブンに行けば間違いないと思う。
ちなみにnanacoカードは使えなかった。「は?なにそれ?」みたいな反応をされたのでちょっと悲しかったです。
さて、ファーリントンハイウエイからクニアロードに入れば、数十キロの直線が続くワインディングロードの始まり始まり。
なんだけれどここでものすごい逆風が吹いていて、正直一回心が折れました。
しかも丘陵地帯で往路は若干の上り基調。二つの要素が相まって、あまりの進まなさにやってられるかー!と。
さらに雨が降ってきました。泣きっ面に蜂。
5分くらい悩んで、「まあ、いっか・・・」となりハンドルを切り返して来た道を戻ります。自分の中の弱い部分がこの時は随分と大きくなっていたっぽい。
「あー、でも戻ってもどこへ行くんだ・・・?」とモヤモヤしている中でふと後ろを振り返ると・・・・
ビューティフォー・・・・
思わず見とれてしまった。
なんと美しい虹。端から端まで完璧に見える。
単純、ものすごく単純な話だけれど、これだけでやる気が嘘みたいに復活した私。
見ると右手の方からどんどん青空が戻ってきている。再びハンドルを切り返して、予定通り進むことに。
天気だけでここまで左右されるのだから、自分の単純さに呆れるばかり。でも、内心、すごく嬉しかったなあ・・・・。気持ちがとても軽くなったと思います。相変わらず逆風だけど。
さっきまでの雨が嘘のような晴れっぷり。地面もドライでよくわからないけれど、そう、突然のオフロードを走ることになって、虚をつかれた。まあこれくらいは想定外。今回の装備は実はガレ場もある程度こなせる仕様。
25Cあればいけるいける。
・・・・・・。
こんな道がずうっと続くものだからたまにこうして写真を撮るのだけれど、ここで反対側から来た車が私の横で止まります。なんとなく「あ、もしかして写真禁止とかかな・・・道路の真ん中で写真撮ってたから怒られるのか・・・・?」と覚悟していると
「へい、ボーイ!何かトラブルか?助けはいるか?」とカウボーイハットがよく似合う50代くらいの白髪の渋いオッチャンが話しかけてくれました。
何という優しさだろう。どうやら機材トラブルで立ち往生しているサイクリストに見えたのだとか。
「ノープロブレム!写真を撮っていただけです。ありがとうございます。」
と言うと親指を立てて去って行った。ウクレレのBGMを流しながら。
ありがとうございました。
ワイアルアに向かう絶景ダウンヒルをこなして(絶景だったけれど、テンション上がりすぎて写真を撮っていない)モクレイアビーチ沿いの道に出ると・・・・
この青さ!!
ブルーハワイとはまさにこのこと。
ワイキキあたりより圧倒的に美しいです。これも自転車だから見れる景色。普通の観光客はここまで来れない。
ビーチもほぼ貸切状態。
あまりに綺麗だったからジャージを脱いでショーツ姿で少し泳いだ。
なんというか、もう、めちゃくちゃ気持ち良かった。
一人で何してるんだろうと我に返りさえしなければ最高でした。
あと思ったよりもショーツに砂がこびりついてテンションが下がりました。
でもこの景色を眺めているうちに再びテンションが上がってきます。
さて、このあたりから、なぜかトレイルが始まります。
kana point trailと言うらしいです。
オフロード区間があるとは聞いてないですが、まあなんとかなるでしょう!!
ちょうど地元のMTB乗りがいたので、情報収集をします。
「この道はどれくらい続くんですか?」
「うーん、15kmくらいだね。」
「15km(驚愕)」
「えっ、そのロードバイクで走りに来たのか?」
「そうです。」
「日本人はみんなそうなのか!?こんな道をロードバイクで走るのか!?」
「いえーすいえーす( ゚∀゚)アハハ」
思ったよりも先は長そうです。
でも走ってみて分かったのが、意外といける。
レーシングゼロにグランプリ4000S2の25Cだったけれど、ほとんど足をつくこともなく、そこそこの岩場もクリアーすることができました。
この組み合わせは実質27Cくらいになるというのもあるけれど、そもそもロードバイクの軽快さ、クイックさというのは、実はオフロードでもある程度通用するのではないかと実感。
数センチ単位でのライン取り調整が出来る分、例えば一見、岩がゴロゴロしているような路面でも、その岩の隙間をスルスルっと抜けることができる。
唯一困ったのはBBハイトの低さ。クランクが岩にヒットしてしまうのはどうしようもない。
ジープロード。
このスケール感!たまりません。
動画も撮りました。HD設定でご覧ください。
うっかり水たまりに突っ込んでしまって、この有様 (;´’-’`)
カーボンリムが泣いてますねえ。
折り返しポイントです。ここでセブンイレブンで調達したいなり寿司をいただくことに。
風が強すぎていなり寿司が左に寄っています。
ご飯粒が何粒か海に落ちました。申し訳ない。
腹拵えをして、再びトレイルを進みます。
写真の奥の方に見える半島の先までずうっと続いている模様!
(この辺りで補給食がもつか心配になってくる)
いやあもうずっとテンション上がりっぱなし。
笑いっぱなし。
楽しくないわけがない。
地球、感じる。
人生に、冒険を。
景色を眺めながら走っているだけで、もう心がユートピアです。
ちなみに日差しがめちゃくちゃ強くってこの日だけでかなり日焼けしてしまった。
無事にオンロードに戻りました。
結局2時間くらいかけてトレイルを走り抜けたことになるだろうか。
いや、楽しすぎた。
それにしてもこの辺りの景色は本当に雄大。眺めていて全く飽きない。
※音量注意
一通り絶景に満足してしまったので、あとはワイキキまで一気に戻るのみ。
60kmほどを道のりをハイウエイと下道を使いながらゆっくりと帰りました。
途中、セブンイレブンに寄っている時に浮浪者っぽい人に「そのカメラを見せてくれ」と言われて言い寄られましたが、どう考えても見るだけで終わらなさそうだったので、英語が全くわからないふりをして「知らない人にものを渡すわけにはいかない」と日本語できっぱり言うと去って行きました。
比較的治安の良いオアフ島とはいえ、端っこの方に行くとやっぱりこわいシチュエーションもあると思うので、やっぱり海外ということを忘れてはいけない。
宿に戻る頃にはちょうどサンセットの時間。
少し疲れていたので、この景色を眺めながら横になっていると、気付いたら2時間経っていた。
とっさに身につけているものがなくなっていないか確認したけど無事でした。国内ならまだしも海外で無防備に寝たらまずい(´・_・`)
この日の締めはなんかお口が寂しかったので、MAIKO MATCHAというところで抹茶パフェをいただくことに。
好奇心で食べてみたけれど、味はいたって普通に美味しい日本のパフェ。店員さんも日本人で、日本人が来ると嬉しそうに日本語で対応していました。
ドミトリーに戻るとカナダ人はいなくなり、スペイン人と台湾からきた人が増えていた。
昨日と同じように握手と自己紹介と雑談をしているうちに眠くなったので、シャワーを浴びて歯を磨いて一通りの充電を済ませて就寝。
明日は何をしようか。
続く。
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