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【欧州旅】7日目 朽ちつある古城【ドイツ ハイデルベルク】

神楽坂つむり

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フライブルクからハイデルベルクまでは特急列車に乗って2時間ほどで到着した。
同じドイツだけれど、雰囲気が全然違う。
というのもハイデルベルクはドイツ有数の学園都市。
規律と調和と、自由と、喧騒が入り乱れつつ、中世時代の建造物が数多く残る美しい街・・・・。

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一つの駅につき2〜3軒のパン屋があるのがドイツクオリティ。


今回の欧州旅は列車旅でもある。
都市間の移動の全てを列車でこなした。
国を3つもまたいでいたから、結構な距離を列車で過ごしたことになるけれど、
見知らぬ土地の景色を車窓からーぼーっと眺めているだけで面白い。
家々の形、屋根の形、人々の服装、車のメーカー、歩いている犬、空の色・・・。
子供の頃から大好きだった「世界の車窓から」まさにあの世界だ。



あとはKindleで読書したり、列車備え付けの雑誌を読んだり、うたた寝をしたり・・・。
贅沢な時間だった。



ハイデルベルクに到着してからまずすることは旧市街地までどうやって移動するか調べるところから。事前情報ではバスがあるということだったので、それっぽいものを探しているけれど一向に見つからなかった。
おかしいなと思っていると首尾よく観光案内所があったので飛び込んで聞いてみた。
ツェルマット以来の拙い英語力での定型文以外での会話である。


「ここからハイデルベルク城方面に行きたいんだけれど、どうやっていったらいいですか?」



「日本人?こんにちは。いつもはそこのN番乗り場から直通のバスが出ているわ。今日もそれに乗ってもいいけれど、13時からカーニバルがあって通行止になるから帰りは使えないわよ。だからフリーパスを買うよりも片道乗車券を・・・あそこの青い屋根が見える?そこで買って、近くの停留所から来るバスに乗れば全部そこを経由するわ。7駅目よ、間違えないでね。降りたらビールとソーセージを大学近くの23番通りリストランテで食べることをお勧めするわ」


怒涛のリスニングタイムだった。



というかまたカーニバルかよ ( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン

こっち来てからこれで3回目だよ! ( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン



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ハイデルベルクでは残念ながら雨がひどかったので、雨宿りも兼ねて午前中からリストランテでドイツビール'`,、('∀`) '`,、質の高さに笑ってしまった。


ここでのメインの目的地は古城巡りの一環としてのハイデルベルク城!

ハイデルベルク城(Heidelberger Schloss)は、ドイツ連邦共和国バーデン=ヴュルテンベルク州ハイデルベルク市に遺る城趾である。ドイツで最も有名な城趾の一つであり、ハイデルベルクの象徴的建造物となっている。プファルツ継承戦争で破壊されるまで、この城はプファルツ選帝侯の居城であった。1689年ルイ14世の軍によって破壊され、1693年に一部だけが修復された。この城趾はアルプスの北側で最も重要なルネサンス建築の遺構を含んでいる。この城はケーニヒスシュトゥール(「王の椅子」)という山の北斜面、マイン渓谷の底から約80mの高さに位置し、旧市街の風景を決定づけている[1]。(Wikipediaより)

結構な坂の上にある古城で歩いて登っても良かったのだけれど、ここは楽をしてケーブルカーでワープ。平日ということもあってがら空きだった。

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市内を一望できる風光明媚な場所。




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ハイデルベルク大学とこのお城がこの町の二大シンボル。
どこかで見た景色だなーと思ったらあれだ、魔女の宅急便。いい世界観だ。



しばらくお城を見て回る。
当時のままが残されているようで、城壁の全てに歴史を感じざるをえない。
日本の木造建築とは違う重厚さ、自然の中で風化していく様は、まさに歴史そのものを見ているようだった。


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城内ではワインセラーが。グリューワインをいただくことに。
ここには世界最大級のワイン樽があったり、オリジナルのケーキがいただけたりと、立ち寄りスポットとしても話題性ありでお勧めできる。



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先の大戦で崩れ落ちた城壁もそのまま残されていた。戦争の歴史が今も目の当たりにできる。



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なんだこいつ。



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帰りはケーブルカーを使わずに歩いて下ったのだけれど道の悪いこと悪いこと。
でもこれがただのアスファルトだったら情緒も何も無くなってしまう。
古き良き、というのは不便さを許容する寛大さだと思う。


その後はほど近くある「哲学の道」へと向かうことに。
どうも関西人の私としては京都は銀閣寺から南禅寺に至る哲学の道を思い浮かべてしまうのだけれど
ここドイツはハイデルベルクにこそ本場がある。
ネッカー川沿いを散策してテオドール・ボイス橋を渡って程なく歩くとその看板が見えてきた。

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ドイツ語は読むくらいしかできない。


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道はかなり細くそしてかなり急だ。
苔の生えた壁面、濡れた石畳が足元を脅かす・・・
京都の哲学の道を全然違うぞ・・・・・・!!
九十九折になっていて15回曲がったところで数えるのを諦めた。
相当な高さまで登るようだったので、歩き疲れてしまって途中展望の良いところで休憩。

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先ほど渡ったテオドール・ボイス橋やハイデルベルク城、そして旧市街が一望できた。


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こうしてみると歴史的価値の高さを感じざるをえない。震えるほど美しい。


時間も時間だったので、ここからは徒歩で駅まで戻ることに。


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!?


そう、観光案内所の人が言っていた通り、カーニバルが始まっていてバスは運休していた。
こうも連日カーニバルに巻き込まれるともう珍しさも感じなくなってしまう。
別に欧州のカーニバルをめぐる旅をしている訳ではないのだ・・・・。
(でも貰えるものはもらっておけ精神でお菓子を複数ゲットした)


3kmくらい歩いて疲れた・・・。
ここからはMünchen(ミュンヘン)まで再び列車旅。
定刻通りにホームに行ったけれど、なぜか列車が来ない・・・・。
「予約していたのにもしかして間違えた!?」と若干不安になりつつホームのアナウンスを聞いていると列車遅延の案内が。
結局45分遅れで列車に乗ることができました。
日本だったら・・・・と考えるとありえない話だけれど、まあこういうものだと諦めるに尽きる。
そういうのも含めて海外旅行だ。

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このスタイルのまま列車に乗り込んでいく自転車。羨ましい。


ミュンヘンに着く頃には遅延の影響で21時くらいになってしまった。
あまり治安が良くはなさそうだったので、下手に外食はせずに、駅ナカで販売していたピザとサラダを買い込んでホテルで食べることに。ワインはホテルのルームサービスで。(四つ星ホテルクオリティ)


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明日はミュンヘン観光。
おやすみなさい。

続く。

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  • 2016/11/30 (Wed) 07:34
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こんにちは!

先週ハイデルベルクへ行ってきた者です。ガイドさんに連れられてハイデルベルク城を見てきたのですが、あの城は火事と、大昔の戦争で焼け落ちたみたいです。ハイデルベルクは世界大戦の被害を受けなかった数少ない街だと聞きました。

  • 2017/02/20 (Mon) 04:19
  • REPLY