組み付けの容易さは言うまでもなく。
いろんなメディアでも書かれていますが、実際に自分で組み付けると簡単すぎて心配になるくらい。
バッテリーが充電されるまでの1時間のうちの半分以下で組み付けが完了。
これをこうして
はい終わり。
ポン付けしてはい終わり。
以下略。
今までそれなりの数のバイクを組んできましたが、圧倒的に早いです。まあそこがメリットになるの
はメカニックくらいかしらね'`,、('∀`) '`,、
で、操作した感想としては、分かっていたはずなのに、どうして期待しちゃったんだろう、という残念な結果でした。
別にSRAMが〜〜〜〜というわけではなく、電動ということに対しての思うところです。
「ああ、人類は最終的に脳みそと指一本あればいいんだ・・・・」というのがめちゃくちゃ大げさに言った場合の感想です。もう少し飛躍する前の言葉にすると「味気ない」です。
私がSRAMをこよなく愛していた理由の一つに「ダブルタップ」があったけれど、まあ当然そんなものは無くなったワケです。そんなことわかりきっていたのにね。
いくら「右レバーでシフトダウン、左レバーでシフトアップ、同時押しでFDアップ(ダウン)」というように今まで4操作だったバイクシステムを3操作に限定したことが画期的とはいえ、本質的には「スイッチを押すだけ」です。
「スイッチを押すだけ」
なんと洗練されたシステムでしょう。
ワイヤー式のあの指先と各コンポーネントが繋がっている感触。
スムーズな変速操作のための絶妙な力加減。
ダブルタップの奥まで押し込んでラチェットがカチリとかかる時の音、フリクション、反動、振動、反響。
操作しているという直感。
全部なくなりました!!!!すごい!!!!(涙
プロがレースで使うのなら全部なくなっていいと思う。
ただ、これは、私は、あくまで趣味だ。
効率化は必要だけれど、効率化だけが必要なわけではない。
自分が良いと感じるものを信じて楽しんでいる。
コンポーネントの違いに対して抱いている楽しさが一つ減ったのだな、ということ。
各社が電動コンポーネントを出して間もないですが、最終的にはどこへ行き着くんだろう。
その差は何になってくるんだろう。
3大コンポーネントメーカーを全て使っている私としては、それぞれの良さは分かっているつもりではある。
それぞれに良いところがあって、それが好きだ。
浮気性な私らしい。
電動になっても各社個性を出そうと頑張っている。
けれど機械式の時ほどの違いはなくなってきている。
ワイヤーの巻き取り構造や収納方法のブラッシュアップ、切磋琢磨も必要なくなってしまった。
なので今後はフィーリングの部分についてはコンポーネントのトータルデザインやレバーの握り心地に価値を見出すことになる。
フィーリング以外の客観的な性能としての要素(耐久性、精度、早さ等)についてはどんどん差がなくなってきているし、今度も差が開くことはそうそうないと思われる。
で、じゃあなんで導入したの?と思われるかもしれません。
答えは簡単です。
メリットが上回っているからです。(結論)
趣味の世界はトレードオフ。
自分が良いと思ったものを信じれば、それで良いのです。
ダメなところをつらつらと書きながらも「仕方ないなあ」とイタズラをする愛ネコを見るような感覚で楽しんでいたりします。
Di2だとかEPSとは同じ電動だけどぜんぜん違います。
改めて何度かクリックを押しているうちになんだか楽しくなってきました。
最初の残念な気持ちが氷が溶けていくようにじわじわと薄くなっていきます。
これは・・・・・さすがSRAMさんやで・・・・(熱い手のひら返し)
このクリック感はなんだか癖になります。
カチッカチっとワンプッシュするごとに確かな感触が妙に手に残るのです。
明らかにバネが入ってる!!と実感できるこの感じ。
エアガンのトリガーを引くようなおもちゃっぽさが、ああ、SRAMなんだなあと気づかされます。
あとブレーキも確実に良くなっています。
今までSRAMのブレーキレバーに不満を持っていた人が多いと思いますが、ネガが一つ消えました。
かたくてたくましくなっています。
ん、これは好みかも。
バーテープの巻きやすさにも感動。
いろんな意味でシンプルというのはメリットをもたらしてくれる。
そしてここ!
ヘッドチューブにワイヤーが一切接触しない。
これは大きいです。
ハンドリングが軽いのなんの。
摺れ防止の余計な保護テープからも解放されます。
バッテリーはこんな感じ。
バッテリー下部の爪をRD本体の受けに引っ掛けてから
バッテリー全体を倒して最後にRD上の樹脂蓋でカチっと蓋をする。
ここだけは不満があってその固定方法がちゃち過ぎる。
この樹脂はあかん・・・(震え
いつか折れる気がしてならない。
「SRAMの樹脂」嫌な予感がプンプンするけれど、まあ様子見。
FDも同じ構造。バッテリーは共用可能。
万が一RDのバッテリーが切れても、FDから引っ張ってこれる。
バッテリーが切れた時は、最後に変速した位置で固定されるから、とりあえずFDをアウターにして
RDを18Tあたりにしておけば最悪固定でもなんとかなるでしょう。
まあなんだかんだ悪口も書きましたが
トータルで見ると満足いくアイテムなのは間違いなくって
ネガを全部消してからリリースするシマノとは違って
とりあえず良いところを伸ばしきって細かいところには目を瞑るスラムの
良いところがちゃんと発揮されているSRAM RED eTAP。
耐久テストが、始まるのです。
終わり。
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