【登山第14回】日本三大霊山 白山でテント泊登山してきた 〜その2〜
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最高の朝だ(確信)
テントから這い出ると、澄み渡った空気で満ち満ちていた。
一息、吸い込んだだけですぐにわかる。
ああ、空気って美味しいんだ、味があるんだって、思い知らされる。
いいぞ〜〜〜〜!
風もすっかり止んで、残ったのはただただ晴天のみ。
朝の空気をたっぷり吸い込みつつ、朝ごはんの支度をする。
これだけ日が当たればテントを乾かすことも容易だ。
今日はこのまま全て撤収して帰っても良かったけれど、せっかくだから昨日と同じように山頂を目指すことにした。
だって、絶対、気持ち良いもの'`,、('∀`) '`,、
朝ごはんはカレー。
クッカーにお湯を張って、レトルトのお米とカレーを突っ込んで5分で出来上がり。
アルファ米もいいけれど、そこまで切り詰める必要がないのなら、レトルトお米で十分だ。
簡単、おいしい、お腹いっぱい!
朝ごはんを食べているとすぐ横を物資補給ヘリが。
山荘を往復していると思ったけれど、5分ペースくらいで違う場所にやってくる。
幾つかの補給スポットがあるもよう。
サクッと後片付けをして、テント、シュラフ、マット、枕諸々も片付けて2日目スタート!
昨日はトンビ岩コースを駆け上がったけれど、この日は一旦南竜道を西に10分ほど進んでから、エコーラインで弥陀ヶ原まで登って、そこから室堂、御前峰と登りきるコース。
初日 別当出合→中飯場→甚之助避難小屋→南竜道→南竜野営場→トンビ岩→室堂→御前峰→お池めぐり→展望歩道→南竜野営場
2日目 南竜野営場→南竜道→エコーライン→弥陀ヶ原→室堂→御前峰→お池めぐり→黒ボコ岩→観光新道
エコーライン〜弥陀ヶ原あたりは抜けの良い景色が広がる快走路。
路面も歩きやすくて、ハイキング気分で楽しめる。
御前峰が綺麗に見える!
こちらは観光新道。帰りはここをひたすら下っていく予定。
ということでこのあたりの茂みにザックを置いて、超軽装で山頂を目指すことにした。
同じ場所に戻ってくるのが確定している場合は、荷物を置いて空荷で登るのが楽ということに最近気づいた。
そういえば自転車旅でも似たようなことをやっていたなあと。
盗難とか紛失は自己責任だし、そういうのを誘発しないようにちゃんと隠しておく。
荷物がないおかげでコースタイムの1/3で登るきることに成功!
ゼッケーかな!
昨日は風が強すぎてこんなポーズすら取れないくらいだったから、本当に嬉しい。天国だ。
天上の楽園だ。ここにもあった。
振り返ると室堂を一望することができる。
こうしてみるとなんとまあ立派なことでしょう。
ロケーションも素晴らしく、四方に道が広がる様はまさにベースキャンプ。
あすこに泊まればご来光登山も星空撮影も楽勝なんだろうなあ。
ほんと、テント泊もいいけれど、割り切って山荘に泊まるのも全然あり!
と最近思える。
一長一短。どっちも楽しい。ベクトルが違うだけ。伸び率はでもテント泊の方があるかな。
この日は時間も時間なので登山客も多め。
写真撮影をお願いした方とお話をしていると、石川県が地元の方で、毎月のように登りに来られているのだとか。
「いつがオススメですか?」と聞くと
「うーん、やっぱり山開き直後かなあ。雪が残っているけれど普通に歩けるし、何より花が綺麗なのと、お池がコバルトブルーに輝いてね、とにかく綺麗だよ。」
また来るしかないのでは・・・・
さて、昨日は強風と時間のなさでゆっくり回ることができなかったお池めぐりリベンジ!
こうしてみるとずうっと遠くにあるように見えるけれど、15分くらいで池まで行ける。
以下、荒涼としているお池めぐり。
だがそれがいい。
誰もいない世界。
歩いているとちょうど工事現場でヘリコプターが物資輸送をしているところだった。
しばらく眺めていたけれど、5分間隔くらいで往復していて、感心せざるをえない。
つまり我々が4時間かかるところをたったの3分くらいで登りきってしまうということ。
すごい。
一通り堪能した後は、室堂で下りで必要な分だけの水を確保して、売店でチョコレートをゲットしてから、先ほどの荷物を回収して一気に下山をすることに。
黒ボコ岩を経由して
観光新道コース6kmをひたすら下る下る!
ここが一番足にきた。
やっぱり下りは苦手だ・・・・・。
最後の1kmは我慢の頂点に達しそうになったけれど、時間もあるし一休みして、冷静になって降りることに。
山で急ぐのはNGだ。と言い聞かせる。
2時間半くらいぶっ通しで下りきった。
そしてゴール!
やってやりました。白山制覇です。一人黙ってガッツポーズ。
ふふ。
車に舞い戻って、着替えを済ませる。
うん、やっぱり登山は車がないとダメだ。バスとかタクシーも便利だけれど、下山後の体力のなさを考えると、その場で着替えてリラックスできる車が一番だ。
はい!温泉です!
登山と温泉は絶対にセット!これだけは譲れない!!
ここ永井旅館さんは秘湯に分類されるような温泉らしい。
場所も場所だし、建物の雰囲気も素晴らしい。
温泉を一人占め(^ω^三^ω^)
疲れが湯船に溶けていくようでした。
車を飛ばして帰りに蕎麦屋さんで補給をした後は福井駅からサンダーバードで大阪へ。
初めてのテント泊登山だったけれど、ここ白山を選んだのは本当に正解だったと思う。
コースは豊富で行程に合わせて組み合わせることができる。
テント場は広くて水場、トイレもあって居住性が高いしそれはテント場に限らない。
そして樹林帯、草原、岩場、荒涼としたお池、高山植物と、多彩な景色を見せてくれる。
何より非日常感をたっぷりと味わえるのが良い。
私はずうっと自転車旅でそういうのを感じてきたけれど、もしかすると登山も同じくらい、いや、それ以上かもしれない。
一長一短なのは分かりきっているけれど、
どちらの魅力も最大限感じられるように思い切り楽しんでやろうと改めて思う。
そして登山も自転車と同じように、また同じ場所だとしても、
違う季節に来たらそれも楽しいんだろう。
四季が、嬉しい。
それはまた別の機会に。
終わり。
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