【君の名は。】聖地巡礼してきた。 〜名古屋駅、飛騨古川、気多若宮神社 舞台探訪〜
写真, 登山, 聖地巡礼, カメラ, 中部, 映画,登山をするために確保していた日程、初日。予報、雨。
・・・・・・。
観光でもするかー・・・・とグーグルマップで辺りを調べているとどこかで見た地名が。
「飛騨古川」
3週連続で観に行ってしまった「君の名は。」の聖地じゃないですかー!!!やったー!!!
というわけで聖地巡礼してきました。
今更映画の良さについて私が語っても仕方ないですが、少なくともあの新海誠監督独特の映像美と、音楽、ストーリィは素晴らしい(小並感)
一眼レフで撮影したような被写界深度コントロールと、フレア等を多用した光の表現、またそのシーンに合わせてキャラクターの色彩設定が事細かに変わっていくあたり、写真好きにはたまらないなあと思うのです。
ちなみに三葉のベストの色なんかは5色くらいありましたね。
さらに自宅、通学、カタワレ時などに合わせて微妙に彩度やトーンが塗り分けられているのもすごい仕事だなあと感じました。
閑話休題。
事前情報もろくにない状態ですが、記憶と人様のブログを頼りに道をなぞっていきましょう。
ちなみにそれなりに旅をしている私。
映画を見ながら、「ここ行ったことある'`,、('∀`) '`,、」ってなる場面もいくつかありました。
最近はいろんな作品でこの現象が見られます。
聖地巡礼する前に巡礼しているやつ。
まずは名古屋駅。
瀧とそのおまけ2名が東京は新宿から飛騨古川に向かうために名古屋で乗り換えます。
私は大阪からです。
大阪が舞台になることはきっとないでしょう。なんかギャグっぽくなるから?
新宿駅だと絵になるけれど、難波とかだとパッとしないし、天王寺駅とか鶴橋だったら目も当てられない(何故
11番線ホームから発車する特急ワイドビューひだです。
ちなみにこの列車、発車時刻の10分ほど前にホームに流れ込んできますが、観光シーズンだと自由席取り合戦が熾烈なので、できることなら乗り換え時刻の30分前には名古屋駅に到着するくらいのゆとりが欲しいです。
瀧とそのおまけ2名と同じように列車に乗り込みます。
景色を楽しむならば、進行方向左側の席がオススメです。
アルプスの素晴らしい山々を堪能することができます。
ちなみに岐阜駅で方向転換するため、岐阜駅までは座席と反対方向に進むます。
ウプ。酔いそう。
高山までは(今回は同行者と合流するために高山駅待ち合わせ)適当に過ごせば勝手につきます。
私は旅をするときの定番アイテム、Kindleで気分を盛り上げるために「君の名は。」をがっつり読みます。
もちろん「君の名は。Another Side : EARTH BOUND」も読んじゃう。
このアナザーストーリー、基本的には本編の補完だけれど、本当に読む価値がある。
なぜ登場人物はあの時あのような行動をしてあのようなセリフを放ったのか、どんな気持ちで走り驚き戸惑い怒鳴ったのか、が理解できるようになります。
これを読んだらまあもう一度観に行きたくなるから危険です。
特に三葉の父がなぜ最終的にあのような行動をとったのか。
それについての背景はそれだけで作品になりそう且つ作品の核心部分と言ってもいい内容だった。
あとおっぱいの描写が素晴らしいのと、ブラジャーについての考察も素晴らしいことを記しておきましょう。
高山駅で同行者のしろかぜと合流して、高山散策を堪能してから、飛騨古川に向かいます。
ちなみに高山にもキーとなる神社があるらしいですが、下調べもしてないのでパスします。
高山から飛騨古川までは15km、車で20分ほど。
風光明媚な場所をドライブするだけでもなんだか作品の世界に触れているようでワクワクするやつ。
飛騨古川って文字が看板で見えるだけでなんかテンション上がっちゃううう
さて、まずは飛騨古川駅に到着。
ここは公共無料駐車場200台があるので、助かる。けど結構埋まってて焦る。
多分、地元の人たちがここに車を止めて列車で通勤通学しているんでしょう。
なんか関係ない車もたくさん停まってそうではある。
間違えようがない跨線橋があるのでそれを登ると・・・・
このカット!
作中でも知らない土地にやってきた感が一気に出てきて、ふつふつと期待が膨らむシーン。
この土地に本当に三葉がいるのか。
会えるのか。
期待と不安が印象的。
それにしても描写がそのままですね。
リアルに見た瞬間、「あ、ここだ」って一目でわかりました。
山の稜線、電信柱の感覚、屋根の形状、素材、ホームの白線、木の生え方なんかも完全に一致。
実写のような背景、とよく言われる新海誠作品だけれど、まさにそう。
だからこそ引き込まれるものがあるんだろうなあ。
撮影は窓の枠が邪魔ですが普通にこなせます。100mm程度の望遠があると綺麗に撮れるかしら。
そのまま橋を渡り切って、駅舎に向かいます。
当然のようにポスターが展示されていました。
そしてその横には・・・・・
ひだくろちゃん!
食べられる運命にあるのにこの凜とした佇まい。惚れる。
作中では売店が描かれていますが実際にはありません。
あとひだくろちゃんもパネルだった。立体感・・・・。
せっかく初めての土地に来たのでゆっくりと歩いて散策することに。
糸森ではないけれど、同じ飛騨の名を冠するこの場所は、歩いてみれば本当に素晴らしい町並み。
高山などに比べて観光客が少ないのもゆったりした雰囲気の演出に一役かっています。
そのうち増えるのかな・・・・・。
瀧とそのおまけ2名も同じようにこの町を散策したのでしょう。
ちなみに実際に歩いてみると、作中に出てきた多くの場所は十分に徒歩で回れる範囲でした。
白壁の酒蔵と、用水路、石畳。風情満点。
思わず詠みたくなるわかる。
高山より人少なくていい感じ。
昭和レトロな建築物も多く残っている。それを眺めているだけでも楽しい。
飛騨古川のさくら物産館というところで「君の名は。パネル展」が開催されるということで立ち寄ってみたけれど、まさかの2日後から。早とちりしてしまった (´;ω;`)
けれどお店の人と作品についてやこの土地についてのお話をいろいろ聞けたのは大きな収穫だった。
ずうっと気になっていた
「組紐ってここの文化なんですか?」と質問してみると、
「あれは違うんですよ。でもせっかく作品がこんなに有名になって、たくさんの人も訪れるようになったから、置くことにしました。」と。実際に少ないながらも組紐がいくつか置いてありました。記念に買っていくのもまた「結び」と呼べるのでしょう。
カメラストラップ補修用の飛騨古川の古布と、登山で食べる用のカレーを買ってお店を後に。
ふらっと立ち寄ったお蕎麦カフェでもポスターが。まだ静かながらも盛り上がりをみせつつある。
お昼も過ぎた14時頃だったけれど、「朝ごはん定食」を頼んだら朴葉味噌が出てきて優勝してしまった。
最後は宮水神社のモデルの一つとされている気多若宮神社に立ち寄ることに。
ここは駅から歩いて10分程度の高台というか山手にあって、街のどこからでも見える。
高山の飛騨山王宮日枝神社とここのハイブリッドなのが宮水神社とされている(らしい)
ただAnotherSideを読んだ上でこの気多若宮神社を訪れると確かにここがモデルになっているという一つの確証を得ることができました。それは出雲大社のくだりです。「繭五郎の大火」による記録と記憶の消失と、そこからの復興物語が、頭の中でつながりました。よくよく練られた作品なんだなあと感じた次第。
あとこのカットの
この鳥居
これが
結構似ているなあと思いながらパチリ。多分、あたりでしょう。
こういう発見、面白い!
境内の雰囲気はたまんない。結構大きな神社です。
小説でも「小さな町に似つかわないほど、大きな神社」として描かれています。
なるほど。
そんなこんなで「君の名は。」聖地巡礼舞台探訪はおわり。
作品で描かれる豊かな自然、原風景とも呼べる景観がこの地域には残っていて、聖地巡礼なしにしても癒される。
けれどやっぱり作品の映像を脳裏で再生しながら、その空気感を次元を超えて体験できる。
歩いてみると思いがけない発見がある。
それこそ聖地巡礼の醍醐味なんだなあと改めて感じることができた。
そして改めて作品を観ると、また違った視点で観ることができる。
にくい演出だなあと我ながら思うのでした。
ちなみに宮水神社の本殿があるとされているこの場所
めちゃくちゃ綺麗ですが、こんなところはさすがに存在しません。
似たような景色だと青ヶ島かしらね。あそこもこんな感じだったけれどあれは海の上。
それを山の上のカルデラとしてしまった感じ。
で、似たような景色が見られるとしたら・・・と考えてみると
私が毎年行っているここ
長野と岐阜の県境にある乗鞍岳なんか有力なんじゃないだろうか、と思ってみたり。
作品に負けず劣らず素晴らしい景色。
この後は松本、白馬と移動して、唐松岳登山!
一応、あの二人と同じように、山に登って絶景を眺めたわけだから、これも聖地巡礼だろうか'`,、('∀`) '`,、
こっちがメインだし、文章では表すことができないほどの体験がそこにはあったけれど
それはまた別の記事で。
終わり。
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