「太いタイヤを装着できる」
に尽きると感じました。
エアボリュームの多さ。
これはもうそれだけで恩恵があるなあと思うのです。
スピードを求めるロードレース、レース向きならそうじゃないのは確かだけれど
荷物を積載してのロングライド、
ペースを気にしないポタリング、
あるいはバイクパッキングスタイルでのファストツーリング、
こういったシチュエーションにおいては、ボリュームのあるタイヤというのは、それだけで大きな安全マージンとなる。
単純に空気量が多いから、空気が減った時の影響が少ないっていうのもあるし、何よりそれ自体がクッションとなる。
フレームやアセンブリパーツでの振動減衰っていう考え方ももちろんあるけれど、太いタイヤの前には後塵を拝する気がします。
というわけで、GT GRADEを導入する前から、
「新しいバイクはタイヤクリアランスが広いやつがいい・・・・!」
と決めていました。
具体的には38Cくらいまで装着することができるやつ、という条件。
私の初代自転車、ルイガノLGS-CTで北海道を旅していた時のタイヤが実は28Cだったけれど、
富良野でバーストした。
焦った!
そして泣きながら駆け込んだ村の自転車屋に唯一在庫していた700Cタイヤが38Cで、無理やりながらそれを履かせたら、その安定感の高さに驚いた。(メーカーなどは覚えていない)
まあ何よりその太さのタイヤを履けたことに驚いた私。
そしてあれこれ悩んで、最終的に選ばれたのが、パナレーサー、グラベルキング32Cでした。
ロゴが何より格好良い。
グラベルライドと言っても、場合によってはその大半が舗装路での移動だったりするときに
ただのブロックタイヤだと、正直移動だけで体力を持って行かれてしまう。
グラベルキングは目の詰まったノブのおかげか、舗装路での巡航が楽!というのが何より嬉しい。
この
「目が詰まってて背が低い」というのが、実際のところ恩恵がでかい。
5barくらいまで空気を入れて走ると、30km/h巡航くらいならOK。
裏を返せばそれ以上はしんどいので、やっぱりロードタイヤとは一線を画すなあとは感じました。
餅は餅屋。
そして餅屋としての本領がグラベル
本当に楽しい!!
これぞマルチパーパス。
今まで舗装路を走っていたのに、そのまま未舗装路に突入することができるこのマルチさ!
空気圧を2.5barくらいまで落としてみると、その食いつきの良さに感動した。
こういった砂利道でも、安定してまっすぐ走ることができる。
何も考えないでもいいくらい安定している。
接地面積の広さが効いているのだろうか、斜度がキツイ(10%程度)の砂利道でも、荷重にさえ気をつければスリッピーな場所でもちゃんとグリップして登ることができました。
重量が325gと言うのも、そこそこ軽いんじゃないだろうか。
この辺りはでもあまり他を知らないからなんとも言えないけれど。
ちなみにインナーチューブはR-AIRにして、少しでも軽さを追求。
今のところポジしか感じていないけれどあとは耐久性の問題だろうか。
未舗装路を走るけれど、日本は舗装路での移動が大半。
そんな事情にベストマッチなのが今のところこのタイヤなんだろうか。
他にも候補があれば試してみたいところ。
そして気になっているグラベルでのチューブレスタイヤ。
オススメがあれば教えてください(他力本願)