【隠岐島自転車旅】2日目 その余りある絶景に【西ノ島、国賀海岸】
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後部甲板があったから「自転車はこっちかな?」と思って待機していると
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船の人「ああ〜〜自転車もこっちでええよ!」
なるほどね。
おおよそ15分の船旅。
知夫里島を離れて、西ノ島へ。
知夫里島を離れて、西ノ島へ。
確か料金は300円くらいだった気がする。
大人200円の自転車100円って感じかしらね。
料金は船の中で、おっちゃんが回収しにくる。
おっちゃん「あんさんどこから来たの?」
私「大阪です。」
おっちゃん「あんら〜〜わしも昔住んどったよ」
私「どちらに?」
おっちゃん「〇〇(私の住んでいる町)」
私「!???」
なんという偶然。
小型船だけれど、速度はなかなかのもので、時速37km/hで飛ばし続ける。
(GARMINを持ち込んでいたので計測できた)
このサイズ感、やっぱりヴァポレットを思い出さずにはいられない。
ああ、瞼を閉じればあの水の都の情景が・・・・。
そんなこんなであれこれ妄想しているうちに到着西ノ島!
地元民の足であることがよくわかる。
さて、時刻は14時。
正直に言うとめちゃくちゃお腹が空いていた。
どこでご飯を食べようか・・・・・。
例に漏れずこの島にもコンビニなんてものはなさそうである。
というか島後と比べてもブッチギチで何もない感がすごい。
兎にも角にも走り始めることにする。
島らしい、穏やかで、緩やかな時間が流れているように感じた。
空気というか、見える景色の端々にそういったものが見え隠れするものだ。
雰囲気、という言葉は便利だけれど、その意味を考えると、結構深いなあと思う今日この頃。
程なくして喫茶店があった。
1分くらい入るか迷う小ささだったけれど、他にお店も見当たらないので思い切って入ってみることに。
地元の人と思しきおっちゃんと女性店主が話し込んでいた。
なるほど、ローカルな雰囲気がプンプンするぜえ・・・・・!
いただいたのはこちら
隠岐島牛のスタミナ丼定食。
はい、大変に美味でした。
お腹空いていたから余計に美味しい。
何食べても美味しいっていう自信があったけど、ちゃんと美味しい。
ごちそうさまでした。
さて、14時30分。
ここから行けるとしたら国賀海岸か、赤鬼展望台かのどちらかだろう。
この日も適当なところでキャンプする予定だったから、
時間はたっぷりある。
それならゆっくり時間を使いたい方を選ぶべきだ、ということで
景勝地として名高い国賀海岸へ向かうことにした。
距離にして15kmほど。
このコンパクトが本当にちょうどいい。
ゆったり回るのに絶妙な距離感。
いつもは我ながら結構な距離を走る私だけれど、今回ばかりはゆったり旅を満喫するぜえ'`,、('∀`) '`,、
国賀海岸へ向かうルートは一つだけど、途中から二つに分岐する。
国賀海岸というのは言ってしまえばトレイルコースみたいなもので、つまり通り抜けることができる。
高低差200m程度のトレイルコース。
上は200m超、下は海抜0m。
さて、どっちからアプローチするかで、見える景色や難易度が変わりそうである。
自転車担ぐことになるとすれば登りは辛いかもしれない。
下から景色を煽りながら高さを稼いでいくのも面白いと思うけれど・・・
分岐点で2分くらい悩んで、上からアプローチすることに。
ということで一気に250mのヒルクライム。
斜度は時折10%の平均7〜8%くらいだろうか。
なかなかにしんどいけれど、体力ゲージ的には一つも減っていなかったから、問題なしんぐ。
とはいえあっつい!
あっついあっつい!連呼しながら登る。
あとうんち落ちてる。
うんちうんち!連呼しながら登る。
あっつい!うんち!
tamannnee
20分くらいひいひい言いながら登る。
しかしまあ自然の深いこと深いこと。
車も全然来ないし、私しかいない。
こんなに広いのに。
独り占め。
楽しい。
そしていよいよ国賀海岸へ突入。
ここ・・・景色の雄大さというかスケール感というか、
地球をそのまま感じるような・・・
大げさに聞こえるかもしれないけれど、その時の私は間違いなくそう感じ取っていた。
そんなところに一人きりで。
自転車だけで。
なんと幸せな経験なんだろう、と。
地球の息吹と、変遷を濃縮しているのがここ国賀海岸。
そう、思った。
ふと我に返って、シャッターを切る。
これは、バッチリ持ち帰らないと。
一生に一度だけでも来れたことに感謝しつつ。
うーん、この。
唯一いた人が外国人カップルというのも乙。
野に生きるものは美しい。
魔天崖。
高さ250mの断崖絶壁。
上の方に小さく写っている二つの点が、先ほどの外国人カップル。
柵もガードレールもない。
風と波で削られてこうなったのだと。
ロードバイクで来るところじゃない(確信)
遠近感が狂う。
どうしてそうなった!?
という景色ばかりでもう。
ちなみに当然自転車で走れるような場所ではないので
(というか走っちゃダメ?走らないほうがいいとは思う。)
基本的に担いで下っていく。
その高低差250m。
多分、国賀海岸を自転車担いで走破した人は、そういないんじゃないかと思う。
結局ゆっくりと2時間くらいかけただろうか。
ようやく海抜0mまでたどり着いた。
ちょっと絶景酔いをしてしまったようだ。
最後は芝生に座り込んで、改めてその景色を眺めた。
きっとこの景色、数百年程度では変わらないだろう。
もっと長い年月をかけてのこの景色だ。
島流しにあった歴史上の著名人たちも、私と同じこの景色を眺めていたのだと思うと
胸が熱くなる。
思わず天を仰ぐ。
時間も時間だったのでここでキャンプするのもいいな〜〜〜と思ったのだけれど
残念ながらキャンプ禁止の立て看板があった。
(もう17時だし誰も来ないからどうせばれないだろう・・・・)
というよこしまな気持ちを一瞬で排除し、ここはおとなしく撤退することに。
街まで戻る。
もふもふ。
途中、昨日立ち寄ったような商店で晩御飯と翌日のご飯を買い込んだ。
ここは西郷港ほど栄えているわけではないので
選択肢が、ない。
下手をするとご飯なしになりかねないから、
買えるときに買っておかないと大変なことになると思う。
19:10。陽が沈む。
この日はあらかじめ目星をつけていた公園で野営。
星空を眺めながらの夜となった。
明日は、いよいよ最終日。
おやすみなさい。
続く。
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