【隠岐島自転車旅】2日目 牛馬に会いに。絶景オンパレード【島後〜知夫里島】
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リーンリーンリーン・・・・
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静かなようでいてその実、耳を澄ませると普段よりもたくさんの音が聞こえてくる。
隠岐島自転車旅 2日目 朝。
家で眠ることに慣れて、、というかそれが当たり前なのだけれど、
無音というのは実は不自然なことなんじゃないだろうか、と思うことがある。
特にテントで寝ていると、それを強く感じる。
無数の虫の声、動物の気配、風の音、波の音、夜の大気特有の「シン…」とした音。
天上から地上までひしめく無数の気配の中で、自分の存在をふと認識する。
枕元のiPhoneに目をやると時刻は5:00。
まだ宵の口と思ったけれど、テント越しに光が漏れてくるのがわかった。
もう日が昇り始めているようだ。
テント出口のジッパーを上げた途端に外の冷たい空気が入り込んできて思わず身構えた。
結構冷えている。
けれど耐えられないほどではない。
スタッフバッグから替えの靴下を取り出すのが億劫になって、素足のまま靴を履いて外に出た。
昨夜と何も変わっていない、静かな湾と芝生が広がっているのみ。
ただ、彩りが違う。
今日も晴れなようだ。
炊事場で顔を洗い、うがいをしたところで目が覚めてきた。
2日目だ・・・・!
海へ降りる小さな階段に腰掛けて、昨晩買っていたサンドイッチをコーヒーと一緒にいただく。
頭の中では昨日のことを思い出しつつ、今日のことを考える。
今日はこんな感じ。
・ここを撤収して西郷港へ(5km程度)
・西郷港からフェリーに乗って知夫島へ
・知夫里島一周
・知夫里島からフェリーに乗って西ノ島へ
・回れるところ回って適当なところでキャンプ
フェリーの時間さえ落とさなければ、オールグリーン。
ちゃんと調べてないけれど、実走距離は50km程度だろうか。
だいぶ余裕がある行程だけれど、今回はせっかくの島旅だったから予定はとにかく余裕たっぷりにしておいた。
サクッとテント類を片付けて西郷港へ。
と言ってもフェリー出港時間までまだ2時間もある・・・・
ということでカメラ片手にあたりを散策。
あれに乗る。「しらしま」
仕事道具としての。
都会で言うところの車的役割なんだなあ・・・・。
愛。
フェリー出港時間が近づいてきたので乗り場へ戻ると一気に人が増えていた。
観光客・・・・もちらほらいるけれど、意外と地元の人も多い。
島間の移動がそれなりにあるということだろうか。
学校とか職場までの行き来に使っているのかもしれない。
島の女子中学ry
ダイヤは下記の通り。
8:30 西郷港(島後)発
10:50 来栖港(知夫里島)着
840円。
くぱあ・・・
2時間ちょっとの船旅だ。
座席はもちろん二等客室。
最初の1時間ほどは寝転がって昼寝をした。
テントでの睡眠がちょっと浅かったけれど、ここで取り返すことに成功した。
あとの1時間は船内散策。
フェリーに乗った時の楽しみと言ったらこれだ。
船内地図を読み、なんとなく脱出経路を確かめたり、
いろんな客室を覗いてみたり
意味もなくゲームコーナーに立ち寄ってみたり。
甲板に上がると思わずその景色に見とれてしまった。
隠岐の島ブルー・・・
ビューティフォー…
フェリー乗るたびに見る用途がわからないけど好き。
白。
使いたくないけど乗ってみたい。
青というか水色。
ノシ
隠岐島の女子はすぐに廊下でくつろぐ。
なるほど隠岐観光マップ。
結局来栖港に到着するまでずうっと甲板でそんなこんな景色を堪能していた。
透き通った青い海と青い空。
風は潮っぽいけれど、冷たくて心地よく。
島と島の合間を走るためか、景色には飽きることがない。
途中、小腹が空いたので売店でおにぎりをゲットしました。
山賊おむすび弁当・・・?
すごく・・・おおきいです・・・・
そんなこんなをしているうちに
あっという間に知夫島に到着した。
船旅楽しいなあ・・・・・。
さて、この島、基本的に何もない。
フェリー乗り場に売店(兼切符売り場)(兼観光案内所)があるだけで
その他にはこの島唯一のガソリンスタンドと、自動販売機。
あとは犬とか猫とかおまわりさんくらいしかいない。
ふむ。
とりあえずおまわりさんに話しかけてみる。(まだ悪いことは何もしていない
私「一周するならどっちまわりがいいですか?」
おまわりさん「どっちでもいいんじゃないかな」
私「そこをなんとか」
おまわりさん「うーん、反時計回りだと最初は登るけれど、あとは楽だよ。」
意外と適当だここのおまわりさん。好きだ。
というわけで反時計回りに決定しました。
ちなみにこの島、一周20km程度。
自転車で回るにちょうど良い距離。
アップダウンがあると言っても、2時間あれば十分回れるだろうという計算。
ほんに、ゆとりある、よきこと。
ちょっとした見所であるループ橋をぐるぐる登って、メインの道路に合流する。
江田島でもこんなのがあった気がする。
あの時はされなさんに見送ってもらった。
確かfestive500のあれだ。
そして走り始める。
5分でいきなり迎えてくれたのが狸?ハクビシン?
私に気づいた瞬間全速力で逃げて行ったからよくわからなかった。
気を取り直して走り始める。
私「動物の気配がぷんぷんする・・・・」
いたるところに気配がある。
人の気配はない。
ここ絶対、人間より動物の方が多い島だと確信した。
古海という地区を抜けると、もはや人の気配ゼロ。
迎えるのは大自然のみ。
(ちなみに古海と書いて「うるみ」と読むらしい。)
こういう人も文字も車の音もないところを走っていると
心が完全に“無”になっていることに気づくことがある。
不思議な感覚。
そんな何も考えない状態で走っていると突然出てくるこの
牛'`,、('∀`) '`,、
馬'`,、('∀`) '`,、
アカハゲ山と呼ばれるこのスポット。
知夫里島の最高峰である赤ハゲ山は標高325m。丸みを帯びた山にある隠岐一番の高展望地として、隠岐の島々をはじめ、はるか島根半島や鳥取県・大山まで大パノラマの景色を楽しめます。(看板より)
何とも気持ちの良い草原である。
どこまでも続いているかのよう。
そういう錯覚に陥ってしまうスケール感。
正直、たまんないです。
今回の旅のハイライトと言ってもいい一枚。
たまんないです!!
しばし、牛馬と戯れる。
邪魔んですけれど💢
部位でいうとハラミが好きです。
なんという美尻。美尻アングル。
近い。
・・・・・。
というかですね、糞が多すぎる💢
道路は軽自動車1台分くらい。
すれ違いは難しそうだけれど、そもそも車が来ないから何の問題もないっていうね。
自転車やバイクに至っては朝から1台も見ていない。
30分くらい牛馬💩ときゃっきゃしていただろうか。
次のスポットである「赤壁」に向かうことに。
左下に見える道路。
すぐ近くのように見えるけれど、ここから左奥からぐるっと回ってアプローチ20分。
この写真に写っているすべての道を走る。
目の前に見えているはずなのに、実は遠い。
距離感が狂ってしまうのも、この島の不思議なところ。
楽しすぎる。
ひたすらパノラマビューの中を駆け抜ける。
道路の向こう側には常に青い海。
適度な高度感があるおかげで、遠くまで見渡すことができる。
何と贅沢な地形だろう。
100m単位のアップダウンがあったりするから油断ならないけれど
時間はたっぷりあるから問題ない。
登りになると遠慮せずに10km/hくらいでタラタラ走る。
トイレ。
赤壁への遊歩道に到着。
自転車を置いて、てくてく歩いていく。
こういう時にやっぱりSPDシューズはなんだかんだ便利だ。
まあびっくりするくらい断崖絶壁でした。
柵もフェンスも何もない。
行こうと思えばあの絶壁の上まで行けそうだったけれど、滑ったらちょっとシャレにならなさそうなので下から眺めるだけにしておいた。
いや、おかげですごい近く感じる。
ガードレールや柵があるのとないのとでは、その景観から与えられる印象が全然違うのを、各観光地に伝えたい。
安全のためにはいるんだろうけれど、たまに台無しになっているからね・・・・。
ここで赤壁を眺めながら、フェリーで食べ残していたおにぎりをいただくことに。
図らずとも最高のシチュエーションでのお昼ご飯となった。
(ちょっとハンガーノック気味だった)
しかしこの知夫赤壁、何とも強烈な見た目をしている。
赤、黒、茶色に染まった巨大な岩壁を眺めていると、どうしてこんなものが生まれたのかと。
鉄分を含んだ玄武岩や凝灰岩、酸化鉄のせいでこのような色になるのだとか。
いや、強烈だ。
隠岐島は知夫里島に来られた際には、絶対に立ち寄るべきだと、個人的に思う。
たっぷり絶景を堪能したところで、港へ帰ることに。
来栖港に帰ってくると、3時間前に話をしたおまわりさんが車で巡回をしていた。
おまわりさん「どうだった?」
私「さいっっっっっっっこうでした(満面笑みガッツポーズ)」
さて、ここからまたまたフェリーに乗って、次は西ノ島へ。
島前〜島後間はフェリーの本数が少ないけれど(本当に困るレベルで少ない)
島前内の各島、
知夫里島、西ノ島、中之島間には島前内フェリーというのがあって、これが結構な本数で行き来しているから便利。
私がたどり着いた時もちょうど次のフェリーが来る10分前だった。
それなりに本数はある。なんとなく、ヴェネチアのヴァポレットを思い出す。
ちょうど地元の人っぽい親子が来たので聞いてみると
乗り場で待てばいいよと教えてもらった。
切符は?と聞くと、船の中で集めるらしい。
ゆるい。
知夫里島を離れて、西ノ島へ。
ちょうどヨーロッパではジロ・デ・イタリアが開催されているけれど、
グランツールに負けない景色がここ知夫里島にはあった。
次の島はどんな景色が待っているんだろう(^ω^三^ω^)
続く。
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