【信州自転車山岳ツーリング】ゆるっと長野、戸隠ライド【七曲、バードライン】
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知らない天井だ。
自転車,
写真,
ロングライド,
聖地巡礼,
中部,
輪行,
身体がいつもより少し重い。
けれど、頭がすっきりとしていて、気持ちが良い。
目覚めの良い朝だ。
さて・・・・
温泉だ!!!
こういう温泉宿に泊まった朝の、起きがけの温泉の良さといったらない。
日本人に生まれたよかったと、思える時だ。
浴衣のままタオルだけを持ち、他の宿泊客の目が覚めないよう襖をそっ・・・と締めて部屋を出た。
物音丸聞こえだからね!!
当然、朝温泉は最高。
朝の静けさの中、薄く高い青空を眺めながら、湯船につかる・・・・。
ああ、もう今日はこのまま走らずに帰ろう・・・。
と、さえ思えた。
温泉恐るべし。
さて、そのあとはお楽しみの朝ごはん。
朝ごはんだ!!!
こちらも朝温泉と同じくらい楽しみなのだ。楽しみで仕方ない。
晩御飯も美味しかったので期待していくと・・・・
優勝。
いやあ、素晴らしい。
麦とろろご飯
ゴマの香りがたまらない
部屋に戻って着替えたあとは、またしばらくお宿を堪能。
ラウンジで本を読んだり、コーヒーを頂いたり。
うーん、居心地が良すぎて困る。
けれどここは決心して出発することに。
水を入れようとしたのに温泉しかなくて温泉入りボトルと化した
お宿の人にお礼を言って、さあ・・・・・どうしよう。
当初の予定は渋峠にでも行こうか・・・・と思っていたけれど、前日の絶景成分を摂取したせいで
脳内絶景願望が満たされてしまっていた。
し、そもそも渋峠は行ったことがある。
ので、予定変更。
さっとiPhoneでグーグルマップを眺めながら行き先を決めた。
「戸隠!」
理由は、特にない。
目についたから、だ。あと名前がきになる。
蕎麦も食べたい。
それに戸隠といえば、あの岩戸伝説の舞台である。
天の岩屋、天照大神、素戔嗚尊。
いなり、こんこん、恋いろはの聖地だ!(違
私が愛してやまない伊勢と繋がりがある土地の一つである。
出雲、伊勢、戸隠とこれだけ離れているのに神話で繋がるなんて不思議な感覚だ。
長野まで輪行するために小諸駅へ。
なるほどここも聖地。(あの夏 未視聴勢)
長野駅までは1時間弱の電車旅。
知らない土地のローカル線に乗るのは好きだ。
その土地の土地柄だったり人柄だったりが垣間見られるから。
自転車で走っているだけでは見えないこともたくさんある。
長野駅に訪れるのは、それこそ去年のツーリング以来だ。
あの時は帰るために寄ったから随分と印象が違った。
手早く輪行解除をして、とりあえず戸隠方面に走ってみると、善光寺、という看板が見えてきた。
なるほど善光寺。
善光寺といえば「一生に一度は善光寺詣り」
お伊勢さんといい、日本人は昔から巡礼が好きなんだなあと感じる。
いや、日本人に限らない。
どの国でもこういう行動は見られる。
その根源は信仰心だろうか、救済を求める心だろうか・・・・。
参道を歩いていると
「おやき手作りだよー手作りなのはうちだけだよー出来立てだよー」
という声が。
いただくしかない。
軒先のベンチで参道を眺めながらmgmg。
びっくりするくらい美味しいぞこれ・・・・!
思わず一緒に腰掛けていた老夫婦と一緒に盛り上がる。
「やっぱり本場モンは違いますね・・・・!」
「そうねえ、本場モンは違うよねえ・・・・」
いやあいいもの食べられた。
さて、ここからは戸隠まで一直線だ。
距離にして30km程度。
登り続けて標高1,200mくらいまで達する見込み。
で、そこに至る道できになるところが・・・
七曲と呼ばれるここ。
ここ
ここ!(死
気になるし、何よりここを通るのが一番近そうだ。
行ってみよう。
嫌な予感しかしない。
・・・・・。
・・・・・これはひどい。
まず斜度が相当なもので、15%くらいあるだろうか。
データでみると、800mで100mUPらしい。
ともすれば平均斜度で12%程度。
あなおそろしや。
そして何より路面がひどい'`,、('∀`) '`,、
もうガッタガタ。まともにグリップできる箇所が全然ない。
これあれだ、クラシックレースで見たことがあるタイプの激坂だ。
ロードレースなら間違いなくここがクライマックスになるだろう。
さらに付け加えるならば交通量がやたら多い。
どうやら地図上で見たとおり、ここが近道なようで、地元車が勢い良く駆け上がっていく。
やれやれ。蛇行することすら許されない。
はっきり言って苦行でしかないカーブを8回こなして登りきった頃には息が上がってしまっていた。
やれやれ。
これなら昨日の高ボッチの方がマシだ。
水分補給(温泉)をして、気を取り直して戸隠方面へ突き進む。
戸隠バードラインと呼ばれる県道506号線を往く。
ここまでくるととても走りやすい。
交通量は少なく、道路は綺麗。
時折見える北アルプスの山々がとっておきのご褒美だ。
ただし道はそれなりにタフで、いやーな感じのアップダウンが続く。
アップダウンを繰り返しながら標高を稼いでいく。
北海道か。
景色を見て、感動して、坂に苦しみ、坂を楽しみ、ひたすら漕ぐ。
うん、これだ。
これがあるからやめられない。
気づいたときには戸隠までたどり着いていた。
ちょうどお昼時、ということで、お昼ご飯は当然、戸隠に来たのだから当然、戸隠蕎麦!
ご夫婦がされているお店で
細挽き!
粗挽き!
更科!
ナンテコッタ。美味しすぎた。
さすが本場中の本場のお蕎麦。
一口目から口の中に広がる蕎麦の香り。
独特の噛み応えがあり、食感も楽し。
そしてつるっと喉を通るのどごし。
スンバラシイ。
蕎麦茶、そば湯までしっかりいただいて、蕎麦のフルコース。
疲れた体にタマンナイ。
腹ごしらをした後は、信濃町、黒姫高原方面へ。
その道中、きになる林道があったので凸。
なぜかって?
気になったからだよ!!
山岳ツーリングってこう言う意味だっけ・・・・・?
1時間くらいのアドベンチャーライドでした'`,、('∀`) '`,、
途中、何かしら野生の獣がいたけれど、姿は半分くらいしか見えず。
多分、鹿。
鹿は本当全国で見る。
向こうもそう思っているかもしれない。
そして信濃町方面へダウンヒル!
こちらの道は比較的綺麗で下りやすい。
ひたすらなだらかでこれがもし登りならじわじわタイプで得意な人には得意だろうけど
苦手な人には苦手だろう。
南中高度が高い、最も暑い時間帯。
長野なのに、高原地帯なのに、あづい。
標高2,053mを誇る黒姫山を眺めながらのダウンヒル。
少しマイナーな山だけれど、改めて見ると美しい。
特に信濃町方面から眺めるその形、富士に似ていることから郷土富士とされており
通称“信濃富士”
ビューティフォー……
下りきった後はこのまま長野駅までポタリングモード。
駅に着いたらもう旅の終わりだ。
長野の景色・・・・アルプスの山々を目に焼き付ける。
空は青く山は高い。
ここにしかない景色がここにある。
そこを走っているという事実に酔ってしまう。
ツーリングの醍醐味だ。
田舎あるある
道。
丘が続く。
長野駅では乗りたい列車の時刻がカツカツだったので余裕なし!
5分で輪行をこなし列車に飛び乗った。
ふう・・・なんだか終わりが忙しくなってしまった。
やれやれ、帰るとなると途端にあっさりしてしまう自分である。
ちなみに調べたところルートが二つ提示された。
一つは名古屋ルート。
名古屋まで特急しなの号に乗って、名古屋からは東海道新幹線。
まあ予定通り。
もう一つがまさかの金沢ルート。
そう、北陸新幹線が開通したため、長野〜金沢〜大阪というルートが生まれたようだ。
ただし、料金は高めだし、金沢まで全席指定席だし、あまりメリットはなさそう。
名古屋ルートで帰路につきながら、
写真を見返す。
ああ、長野ツーリングは本当に裏切らない。
ツーリング欲を高いレベルで満たしてくれる。
これでほぼ走り尽くしてしまった感あるけれど
きっとまたそのうちに
「あ、長野行きたい」と思ってるんだろう。
終わり。
走行距離 75km
獲得標高 1,520m
2日間合計
走行距離 225km
獲得標高 5,400m
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