【信州自転車山岳ツーリング】絶景、ビーナスライン+α【霧ヶ峰〜蓼科〜麦草峠〜小諸】
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ここが景色的には今回のツーリングハイライトとなった。

塩尻〜高ボッチ〜諏訪湖〜霧ヶ峰〜蓼科〜麦草峠〜小諸
自転車,
写真,
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霧ヶ峰ビーナスライン。
噂に違わぬ絶景っぷりだ。
森林限界をちゃんと超えて風景が広がっている!!
高ボッチも高さこそあるものの、木々はわんさか生えていたからね。
景色の開け方が全然違う。
同じ標高なのに場所によって木々の生え方に違いがあるのはどうしてだろう。
対して距離も離れていないのに。
地理的な何か特徴があるのか、土壌の違いか・・・・。
その山がどういう類の山なのかでまた変わるんだろうか。
活火山系だとまあ間違いなく禿山に近くなる。
絶景を求めるならやっぱり荒涼としたところのほうがそれっぽくなるから、そういう意味でもちゃんと知識をつけておきたい。
何はともあれ、ここはスンバラシイ。
思わず自転車から降りて、草むらに腰を下ろして、しばしその情景に見とれてしまう。
「ここは走り抜けるのはもったいない・・・・。」
そう思い、しばし目の前の景色を楽しむことに。
そうしている間にも次から次へとバイクが通過していく。
自転車は一台も見ていないのに、これだけのバイクが走っているんだから、やっぱりバイク人口の多さと峠ツーリングに対するハードルの違いを感じる。
平日なのに20台くらいの集団もいて何やってるんだろう・・・・ってなったけれど
ビワイチオフも似たようなものか・・・・と思って'`,、('∀`) '`,、
きっとでも風が吹いたらとてもじゃないけれどまともに走れないんだろうなあと思う。
自転車で走れる季節は限られているだろう。
幸いにも素晴らしく気持ちの良い気候だったから何の心配もいらなかったけれど。
真夏は高いとはいえ結構暑いのでは・・・・と予想。
さて、ここから北に走ると美ヶ原高原に至る。
何と贅沢な道だろう。
絶景しか続かない。
けれど、今回のツーリングは「初めてのルート」だけで繋いでいくのがテーマの一つ。
美ヶ原は一度走ったことがあるし、あの時もしっかり晴れてくれたから、もう思い残しはない。
なのであえて違うルート、ここから白樺湖まで一気に降る。
もちろんこっち方面もビーナスラインで、むしろ白樺湖から登ってくるルートが一般的だと思う。
なので初めてここらを走るのであれば、塩尻駅から諏訪湖、白樺湖、霧ヶ峰、美ヶ原と抜けるのが最高に気持ち良いと思う。
ちなみに、初心者でも楽しめるよー^^と言いたいところだけれど
この辺りは平気で100kmで1,000〜3,000mUPを要求されるから、それなりの準備は必要だと思う。
エスケープルートも考えた上でね。
白樺湖までの下りは一気!!
高ボッチと違って道幅も路面状況もGOOD。
最低限のブレーキングだけで気持ち良く下っていける。
もうすっかりTADA車の特性にも慣れてきたところ。
どこまで倒せるかも身体で覚えてきた。
それにしても白樺湖、初めて目の当たりにしたけれど、シチュエーション最高すぎでしょ・・・・
完全なるリゾート地。
やれやれ。
大門峠。ここがビーナスラインの実質的な入り口かしらね。
ここからさらにスズラン峠を越えて蓼科に抜けることに。
目的は国道標高第2位である麦草峠を越えるため。
峠を越えるために峠を越えるなんて馬鹿げてる気がしなくもない。
本日のお宿である小諸までここからまっすぐ行けば
下り基調の40km程度なのに・・・・
わざわざ50km以上遠回りして標高2,000mオーバーにチャレンジするのか!??
と、2分くらい自問自答した。
天秤が頭の中に浮かぶ。
左にはゆとりのある行程と、お宿でのまったり時間・・・・
右には走ったことがない2つの峠、しかも一つは国道第2位・・・
3分後には天秤が右に傾いていた。
心肺は大丈夫だけれど、脚がちょっとだるい。
ペースは維持できているけれど、いつまでもつだろうか。
後半タイムが落ちるかもしれないけれど、登った後はひたすら下るだけと思えば気が楽だ。
スズラン峠はほとんどダンシングで乗り越えた。
麦草峠の前哨戦に過ぎない。
本日何度目かのダウンヒルをこなして、蓼科エリアへ。
この辺りもとにかく別荘、別荘、別荘の大放出祭といった感じ。
あまりに別荘しかなくて退屈では??と心配になってしまうけれど、そういう心配をする人はここに別荘なんて買わないんだろう。
そしていよいよ最後の登り。
八ヶ岳を越える、麦草峠!!
相変わらずいきなり斜度は10%、、だったけれど感覚が麻痺しているのか、10%について何の感情も抱かなくなってしまっていた。
それが当たり前だから。
大袈裟じゃない。
六甲山の逆瀬川コースクラスなんてこの辺りじゃぜんぜん珍しくない。
そうじゃなかったら適当に走って獲得標高3,000~4,000mなんて行かないよ!!!(死
別名メルヘン街道と呼ばれる国道299号線を駆け上がる。
一応、登り切ってから小諸までは50km程度あったけれど、下り基調だから1時間半あれば着く計算にして、とりあえずこの登りは確実にこなす。
800m上がればいいだけ、なんだけれど、ここまでの3,000mが効いているのか、思ったよりもペースは上がらない。
出力が確実に落ちてきている。
限界はまだまだ来ない。ただ遅い。仕方ない。
ここはゆっくり景色を楽しみながら、登ることに。
と思ったけれど、全然景色が良くない (´;ω;`)
ずうっと木々が左右に全校集会の小学生よろしく並んでいるだけで、その隙間からの絶景も何もない。。。。
いや、普段の感覚からしたら山の中を登っているってことで良い景色になるかもしれないけれど、先にビーナスラインを走ってきて、THEアルプス絶景を眺めてきた身としては、物足りなさ120%。
結局最後の最後まで景色が変わらないまま麦草峠をクリアしてしまった。
何が酷いって、普通、名だたる峠の頂上だったら売店とか展望台くらいあるものの
ここは本当に何もなかった。
びっくりした。
自販機すらない。
すごい!国道標高第2位すごい!!!
何もなくて絶望。
つむり、怒りのダウンヒル。
心の中で二つの感情がせめぎ合っていた。
①「ああ、こんなことなら白樺湖から小諸にさっさと抜けていれば今頃お宿で温泉に浸かっていたのに・・・・」
②「ブログネタができた」
ちょっとここでは書けない速度でダウンヒルをして下りきる。
目がとてもしばしばした。
こういう時サングラス欲しいなーと思うけれど、メガネっ子だから仕方ない。
あとはひたすら国道141号線を愚直走り。
35km愚直走り。
小諸に着いたのは18時過ぎだった。
真正面に聳えるは、名峰、浅間山。
こういう大きな山が目の前に広がる街に一度でいいから住んでみたい。
で、今回お世話になるお宿が、ちょっと今までの自転車旅では一番いいお宿で、最高の癒しを得てしまった。
立地から建物の外観、内装、おもてなし、料理、温泉、そしてそれらを包括した雰囲気がとにかく
パーフェクト。
かつての文豪、島崎藤村が詩にしたためたというそのお宿は、大正時代の作りを残したアットホームでノスタルジックなロマンあふれる温泉宿。
改めて思う。
①を選んでおけばよかったああああああああああ・・・・・・と。
旅にたらればはない。
何もかも自分で決める、自分で進む。
意思決定をするのもその意思を実行するのも自分以外の何者でもない。
だからこそ価値がある。
ここからはお宿の写真をダイジェストで。

温泉に入って疲れを癒し
美味しいご飯を食べて身体を労わり
落ち着いたラウンジの中でその土地の本を読み
他の旅人やお宿の人と言葉を交わし
ゆったりと時間を慈しんだ。
温泉には結局3度入ってこの日は就寝_(ˇωˇ」∠)_ スヤァ…
家を出てからまだ16時間しか経っていないとは思えないほどの
濃密でハードで充実した1日目が終わった。
塩尻〜高ボッチ〜諏訪湖〜霧ヶ峰〜蓼科〜麦草峠〜小諸
走行距離145.6km
獲得標高3,892m
平均時速22.5km/h
消費カロリー5,251kcal
続く。
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