【金沢〜輪島】ちょっと自転車で能登半島走ってきた【バイクパッキング導入】
自転車, 写真, 機材紹介, ロングライド, バイクパッキング, アウトドア, キャンプツーリング, 北陸, 聖地巡礼,
なんだかんだで初めての能登半島。
ずっと行きたいと思っていた場所のひとつ。
今回のスタイルは前回紹介したバイクパッキング。
初めての試みだ。
果たしてうまく行くのだろうか・・・・!
こういう新しい試みをする時はいつだって不安と、それ以上の期待がある。
それを確かめるという大義名分もモチベーションのひとつ。
ルート、宿泊地、観光地、すべてが未定のまま金沢に到着した。

というか金沢に到着することすら3時間前に決まったばかりっていうね。
新大阪駅で切符を買うその瞬間までどこに行こうか本気で迷っていた。
「松本・・・・高山・・・・鳥取・・・・はたまた出雲・・・・??」
もちろん金沢も選択肢に入っていた。選ばれた理由は「行ったことがない」から。
逆に言えばその他の場所は全部行ったことがある。
最近、本当に行ったことがない場所がどんどん減ってきて、なかなかどうしてツラいところだ。
RPGみたいに二周目みたいな感じで楽しむのもありっちゃありだけれど、限界はある。
金沢はもう何度も訪れたことがある。
それこそ6回目くらいだったかしら。
なにせ中部地方へのアプローチに最適だし、何を隠そう「花咲くいろは」の聖地でもある。
今更語るまい・・・・。


わかる
金沢駅、美しい駅だ。
北陸の玄関口の名に恥じない、建築物としても好感が持てる駅だ。
北陸新幹線が開通して以来、相当数の観光客がなだれ込んでいるらしい。
関西に住む私にとっては身近な存在だったけれど、確かに関東からするとなかなかにアクセスしにくい場所だったんだろうなあ・・・。
関西からするとどこだろう、新潟的存在だったのかも。
石川県金沢市、個人的に日本でもっとも好きな町のひとつ。
17世紀、前田利家が城を構えて以来、城下町として政治・文化・経済がどんどん発展していった。
特にこの時代には武家、商人の間でも工芸品、装飾品を嗜む風潮が生まれ、当時の文化が現代にも引き継がれている。
地理的にも北アルプスの山々と日本海に挟まれて、豊かな自然、豊富な食材に恵まれているのだから
それはもう観光地としてこれ以上はないだろう。
自転車で旅をしているとこういう時代背景に目を向ける機会がとても多い。
もともと日本史が好きだったし、今改めて日本史勉強したら面白いんだろうなあ・・・・
さて、とりあえず北に向かうことにする。
とにもかくにも能登半島へ。
ルートは未定、だけれど、金沢駅で輪行解除しているときにお巡りさんにおすすめの道を教えてもらった。
まずはそれを頼りに北上することに。

のと里山海道、という快走路が能登半島全域に整備されているらしい。
半島の西を走る道をまずは北上するといいよー、と教えてもらったのでそれに従うことに。
街中をするりと抜けて、海まで出る。
初めての人なら絶対金沢の町を観光してから行くのが理想。2時間くらいはかけられるはず。
のと里山海道の看板が見えてきたからそろそろかなー???と思ってたら
海が見えてきた!!

ひゃっほー!
テンション上がる。
けれどよくよく見たら自転車通行禁止って書いてるっていうね・・・・・。(゚´^ω^`゚)。゚
ローカルポリスマン許すまじ・・・・
仕方なく海道と平行する道路を走る。
特に走りやすくもない、というか住宅街っぽくてどちらかというと走りにくい。
これはいっそ内陸部の国道を走るべきでは・・・?
と半ば諦めていたところ

あった、自転車道はあったんだ・・・・・!!
とても分かりにくいぞ!
というわけでここからはしばらく自転車道。
たぶん30kmくらいかしらね。



ひたすら海沿いを走る、ので、景色は最高である。
いや、結果オーライだなー。
ひたすら海沿い、なのだけれど、たまにこれ明らかに自転車道と呼べないだろ、っていうところも出てくる。
具体的には海が近すぎて、砂がもりもりなところがちらほら。
砂にタイヤとられるあぶねえ!!



その他にもずっと真っすぐってわけじゃなくって時折、自動車道をくぐるトンネルがあったり
草ぼーぼーなところがあったりで、高速移動したい時には向かないっぽい。
多分、平行する国道159号線走った方が速い。
ただ、こっちのが景色はいいかしらね'`,、('∀`) '`,、

ここ風強かったら絶対通れない気がするぞ(波しぶき的な意味で
2時間ほど走っただろうか、お腹が空いたなーって思った頃合いに、
ちょうどご都合良く、道の駅高松とやらに到着。お昼休憩!

せっかくだからご当地もの食べたいなーと店内に入ると
ご当地物の雨荒らし。

やったね、ご当地もの大好き。
いただくはこちら、のと豚定食!


う、うめえ・・・・
能登塩でいただく能登豚最高でしかない。
お腹いっぱいになった。能登の自然に圧倒的感謝。
お土産屋さんで補給食もゲット。

すべてご当地もの!
高カロリー低脂質、まさに補給食向けである。
再出発しようと自転車ある方に歩いていると
???「もしかしてつむりさんですか?」
私「ふぁっ!???」

焦った。
まさかこんなところでっ・・・・!
営業マンさん?仕事中っぽい。
どうやらツイッターで私が能登入りしたのをご存知だったもよう。
自転車クラスタでもないし絡んだこともないっていう!
それなのにこうして迎撃されるっていったいツイッターなんなんだ・・・・
石川県民らしく、石川の色んな話を聞くことが出来た。
シートゥサミットはんぱねえっす。
結局名前もアカウントも知らないまま、お別れ。
一期一会とはまさにこのこと。
もしこのブログを見られているなら・・・・お声がけいただきありがとうございました。

さて、再び北上北上!
気温もだいぶ上がってきた。あづい。32度くらいあった気がする。
水を被りながら走る。

なこちー!なこちー!!

気になり過ぎ問題
10km程走ると、知る人ぞ知る能登半島の観光スポット、千里浜なぎさドライブウエイに到着!!


ここは日本では珍しい砂浜を自転車で走られる砂浜なのである。
自動車も可能。バイクも可能。バスも可能。
つまり普通の道路的扱いである。

ちゃんと速度制限の看板も立ってるw
しかしロードバイクで砂浜走っても大丈夫なんだろうか・・・・???
おそるおそる進入してみる。
おお、、、砂・・・・にしても硬い・・・・すごく・・・かたいです・・・・うん
普通に走れる!
踏んでみても全然問題ない。30km/h巡航も全然問題ない。
なんでだろう、と思って砂をよく見るとひとつひとつの粒子がめちゃくちゃ細かい。
こう踏み固められた感じがすごい。


そしてなにより海が近い。
こんなに近いところを走る機会なかなかない。
テンション上がる。


実際に車も結構走ってる。
けど、これ車より絶対二輪の方が楽しいでしょ'`,、('∀`) '`,、

思いのほか砂浜は長く、3〜4kmくらいあった気がする。
ここでちょっとしたレースもできるのではw
落車してもダメージ少なめかもしれない。
ちょっと曇りなのが残念だけれど、大変に気持ちが良いスポットだった。
しかしこれ冬場とか波が荒れると厳しいだろうな・・・。
一応、通行禁止になることもあるらしい。
北側の入り口には観光センター的なところも
謎のサンドアート(上手い)



時刻は14時。
ここから先は道路の表情も一変する。


自転車道もなくなり、交通量も一気に減る。
国道は走らずに、ひたすら海沿いの道を走る。
というのも、

さすが日本海、海沿いの景色、断崖の美しさ、際立っている。
太平洋側ではなかなかお目にかかれない景色がずうっと続いている。これを見にきたんだ。
県道36号を走っていると、福浦という地にたどり着いた。
どうやらここには日本最古の木造灯台があるらしい。
灯台好きの私としては行かない訳にはいかない。


県道から外れて小さな小さな港町に。
家は並んでいる。船もある。けれど、人が誰もいない。
何とも言えないわびしい雰囲気がそこにはあった。
こういうの、きらいじゃない。
そしてこちらが旧福浦灯台。

その歴史の発端はおおよそ400年前に遡る。
地元の住民が海を行く船の道しるべとなるように、かがり火を焚いた、その時からはじまった。
この灯台は明治9年に建てられたもの。
新灯台が建てられる76年にわたって海行く船にその位置を知らせ続けてきたのだとか。
すごい。歴史ありだ。



灯台に別れを告げて、再び北上。
去り際にあらためて町を少し走る。
うーん、何とも言えない、ノスタルジックな場所だった。




福浦から程近く、能登金剛という、面白い断崖が見られる場所があるということで、立ち寄ることに。
福浦からアクセスした為に、ちょっとした山越え。


人に見えて焦った
そしてその山から下っているとちょうど見えてしまった。あれだ。

なんという造形か。
これは近くでみないと!
入り口に自転車を停めて、そこから階段を下って断崖のすぐ近くへ。

階段急すぎワロタ




迫力すげえええええええええええええええええええええ
なんでこんなカタチになったんだろう。
大自然のスケール、圧倒的である。
こんなん作ろうと思っても作れないべや。
しばし圧倒される。
岩の力強さ、半端ない。
どうやら観光船も出てるようで、海の上から目近で見学することもできるらしい。
船を見てるとすごい勢いで揺れてるんですがこれは・・・・
帰りしなにワカメソフトなるものをぺろり。

あんまり味しないけど、美味しい。
暑いから、ってのが半分以上。
さて、ここからは国道249号線に乗るだけで輪島までたどり着けるはず。
時刻は16時半。
ちょっと、思ったよりもぎりぎりだ。
宿を気にする必要がないというのがいつもよりスロースペースを作り出してる感じ。
完全なマイペースで走れる幸せ。
途中、世界一長いベンチとかいうB級スポットが・・・



ぼっち滅殺スポットである
だけれどここからは飛ばす!
つむりいかりの35km/h巡航。
本日唯一のちょっとした山越えがここに。
登り始めて程なく、急に視界が悪くなってきた。
ガスだ。


これは・・・・この地形独自のものだろうかしらね。
天気予報は変わらず晴れ。降水確率0%。
もちろんここも雨こそ降っていないけれど、あまりのガスというか霧のせいで
あらゆるものが濡れるレベルに湿度が高い。
実際に地面は濡れている。
そして走っている自分もびしょ濡れに。
ハンドルもステムもGARMINの表面にも水滴がたっぷりと付いてしまった。仕方ない。
幻想的な雰囲気でむしろ素敵。


登りきったあとは一気に下って、輪島の町へ!
道中のちょっとした景色さえ大迫力。


町中を走る・・・・いかにも地方の町といった雰囲気。


輪島の袖ヶ原キャンプ場にたどり着いたのは18時40分。
なんとか暗くなる前にたどり着くことが出来た。良かった。
というのも今回は宿じゃない、キャンプツーリングなのだ。
暗くなってからテントを設営することほど嫌なことはない。
サドルバッグを開けてキャンプ用品を一気に展開する。
と言っても今回はテント、マット、枕だけだ。
この季節だからシュラフは当然いらない。
逆に冬ならこれにシュラフさえ足せば問題ないだろう。



20分ほどかけて設営完了!
ふむ、、、上出来じゃないか・・・・・
これは気楽でいい。今日一日、バイクパッキングスタイルで走ったけれど、これだけ軽快に走れて、ここまでちゃんとした野営ができるのだから。
ほんとツーリングの幅広がるなー。
さて、設営が終わったところで、ご飯とお風呂!
輪島の街を走る。

それなりに観光地っぽいけど、もう19時だからだろうか、お店が全部閉まっている・・・・
都会なら「まだ」19時である。
仕方なくタクシーの運ちゃんに話を聞く。
私「どこかご飯食べれるところないですか?」
運「うーん、この時間ならほとんど閉まってるよ。居酒屋くらいかな。開いてるの」
私「あ、そうですか・・・」
運「あ、駅前のゴーゴーカレーなら開いてるよ」
私「ゴーゴーカレー」
そしてゴーゴーカレー。


うめえ。
(なぜ輪島まできてゴーゴーカレー・・・・)
続いてはお風呂!
これくらいの町なら必ず銭湯があるはず・・・ということで地元の人っぽい人に聞いたら
程なく5分程の場所にあるらしい。
やったね。お礼を言って、向かう。

白山湯!
外見よし、内装よしである。
いかにも昔からある銭湯、って感じで、番頭さんが真ん中にいて左右から男女で分かれてるやつ。
タオルと歯ブラシを購入。これでさっぱり!
お風呂上がりはお約束の牛乳を一気飲みして、外へ。
夜風が気持ち良い。大阪よりもずいぶん涼しい・・・・。

テントに戻ってあとは寝るだけ・・・・。
だけれど思いのほか暑くって、テントを持ってすこし場所移動。
軽量だから手で持てるの楽だ。
テントに入って横になると聞こえるのは波の音と虫の声のみ。
自然と布一枚しか隔ててないこの感じ、やっぱりたまんない。
テント泊にはテント泊にしかない魅力がたっぷり詰まってる。
それを実現してくれるこのバイクパッキングスタイル、初日は大成功といったところ。
能登半島の大自然とうまい具合にマッチしてくれる。
明日は輪島の朝一だ。
早めに眠ることとしよう。

つづく。
自転車,
写真,
機材紹介,
ロングライド,
バイクパッキング,
アウトドア,
キャンプツーリング,
北陸,
聖地巡礼,

というか金沢に到着することすら3時間前に決まったばかりっていうね。
新大阪駅で切符を買うその瞬間までどこに行こうか本気で迷っていた。
「松本・・・・高山・・・・鳥取・・・・はたまた出雲・・・・??」
もちろん金沢も選択肢に入っていた。選ばれた理由は「行ったことがない」から。
逆に言えばその他の場所は全部行ったことがある。
最近、本当に行ったことがない場所がどんどん減ってきて、なかなかどうしてツラいところだ。
RPGみたいに二周目みたいな感じで楽しむのもありっちゃありだけれど、限界はある。
金沢はもう何度も訪れたことがある。
それこそ6回目くらいだったかしら。
なにせ中部地方へのアプローチに最適だし、何を隠そう「花咲くいろは」の聖地でもある。
今更語るまい・・・・。


わかる
金沢駅、美しい駅だ。
北陸の玄関口の名に恥じない、建築物としても好感が持てる駅だ。
北陸新幹線が開通して以来、相当数の観光客がなだれ込んでいるらしい。
関西に住む私にとっては身近な存在だったけれど、確かに関東からするとなかなかにアクセスしにくい場所だったんだろうなあ・・・。
関西からするとどこだろう、新潟的存在だったのかも。
石川県金沢市、個人的に日本でもっとも好きな町のひとつ。
17世紀、前田利家が城を構えて以来、城下町として政治・文化・経済がどんどん発展していった。
特にこの時代には武家、商人の間でも工芸品、装飾品を嗜む風潮が生まれ、当時の文化が現代にも引き継がれている。
地理的にも北アルプスの山々と日本海に挟まれて、豊かな自然、豊富な食材に恵まれているのだから
それはもう観光地としてこれ以上はないだろう。
自転車で旅をしているとこういう時代背景に目を向ける機会がとても多い。
もともと日本史が好きだったし、今改めて日本史勉強したら面白いんだろうなあ・・・・
さて、とりあえず北に向かうことにする。
とにもかくにも能登半島へ。
ルートは未定、だけれど、金沢駅で輪行解除しているときにお巡りさんにおすすめの道を教えてもらった。
まずはそれを頼りに北上することに。

のと里山海道、という快走路が能登半島全域に整備されているらしい。
半島の西を走る道をまずは北上するといいよー、と教えてもらったのでそれに従うことに。
街中をするりと抜けて、海まで出る。
初めての人なら絶対金沢の町を観光してから行くのが理想。2時間くらいはかけられるはず。
のと里山海道の看板が見えてきたからそろそろかなー???と思ってたら
海が見えてきた!!

ひゃっほー!
テンション上がる。
けれどよくよく見たら自転車通行禁止って書いてるっていうね・・・・・。(゚´^ω^`゚)。゚
ローカルポリスマン許すまじ・・・・
仕方なく海道と平行する道路を走る。
特に走りやすくもない、というか住宅街っぽくてどちらかというと走りにくい。
これはいっそ内陸部の国道を走るべきでは・・・?
と半ば諦めていたところ

あった、自転車道はあったんだ・・・・・!!
とても分かりにくいぞ!
というわけでここからはしばらく自転車道。
たぶん30kmくらいかしらね。



ひたすら海沿いを走る、ので、景色は最高である。
いや、結果オーライだなー。
ひたすら海沿い、なのだけれど、たまにこれ明らかに自転車道と呼べないだろ、っていうところも出てくる。
具体的には海が近すぎて、砂がもりもりなところがちらほら。
砂にタイヤとられるあぶねえ!!



その他にもずっと真っすぐってわけじゃなくって時折、自動車道をくぐるトンネルがあったり
草ぼーぼーなところがあったりで、高速移動したい時には向かないっぽい。
多分、平行する国道159号線走った方が速い。
ただ、こっちのが景色はいいかしらね'`,、('∀`) '`,、

ここ風強かったら絶対通れない気がするぞ(波しぶき的な意味で
2時間ほど走っただろうか、お腹が空いたなーって思った頃合いに、
ちょうどご都合良く、道の駅高松とやらに到着。お昼休憩!

せっかくだからご当地もの食べたいなーと店内に入ると
ご当地物の雨荒らし。

やったね、ご当地もの大好き。
いただくはこちら、のと豚定食!


う、うめえ・・・・
能登塩でいただく能登豚最高でしかない。
お腹いっぱいになった。能登の自然に圧倒的感謝。
お土産屋さんで補給食もゲット。

すべてご当地もの!
高カロリー低脂質、まさに補給食向けである。
再出発しようと自転車ある方に歩いていると
???「もしかしてつむりさんですか?」
私「ふぁっ!???」

焦った。
まさかこんなところでっ・・・・!
営業マンさん?仕事中っぽい。
どうやらツイッターで私が能登入りしたのをご存知だったもよう。
自転車クラスタでもないし絡んだこともないっていう!
それなのにこうして迎撃されるっていったいツイッターなんなんだ・・・・
石川県民らしく、石川の色んな話を聞くことが出来た。
シートゥサミットはんぱねえっす。
結局名前もアカウントも知らないまま、お別れ。
一期一会とはまさにこのこと。
もしこのブログを見られているなら・・・・お声がけいただきありがとうございました。

さて、再び北上北上!
気温もだいぶ上がってきた。あづい。32度くらいあった気がする。
水を被りながら走る。

なこちー!なこちー!!

気になり過ぎ問題
10km程走ると、知る人ぞ知る能登半島の観光スポット、千里浜なぎさドライブウエイに到着!!


ここは日本では珍しい砂浜を自転車で走られる砂浜なのである。
自動車も可能。バイクも可能。バスも可能。
つまり普通の道路的扱いである。

ちゃんと速度制限の看板も立ってるw
しかしロードバイクで砂浜走っても大丈夫なんだろうか・・・・???
おそるおそる進入してみる。
おお、、、砂・・・・にしても硬い・・・・すごく・・・かたいです・・・・うん
普通に走れる!
踏んでみても全然問題ない。30km/h巡航も全然問題ない。
なんでだろう、と思って砂をよく見るとひとつひとつの粒子がめちゃくちゃ細かい。
こう踏み固められた感じがすごい。


そしてなにより海が近い。
こんなに近いところを走る機会なかなかない。
テンション上がる。


実際に車も結構走ってる。
けど、これ車より絶対二輪の方が楽しいでしょ'`,、('∀`) '`,、

思いのほか砂浜は長く、3〜4kmくらいあった気がする。
ここでちょっとしたレースもできるのではw
落車してもダメージ少なめかもしれない。
ちょっと曇りなのが残念だけれど、大変に気持ちが良いスポットだった。
しかしこれ冬場とか波が荒れると厳しいだろうな・・・。
一応、通行禁止になることもあるらしい。
北側の入り口には観光センター的なところも
謎のサンドアート(上手い)



時刻は14時。
ここから先は道路の表情も一変する。


自転車道もなくなり、交通量も一気に減る。
国道は走らずに、ひたすら海沿いの道を走る。
というのも、

さすが日本海、海沿いの景色、断崖の美しさ、際立っている。
太平洋側ではなかなかお目にかかれない景色がずうっと続いている。これを見にきたんだ。
県道36号を走っていると、福浦という地にたどり着いた。
どうやらここには日本最古の木造灯台があるらしい。
灯台好きの私としては行かない訳にはいかない。


県道から外れて小さな小さな港町に。
家は並んでいる。船もある。けれど、人が誰もいない。
何とも言えないわびしい雰囲気がそこにはあった。
こういうの、きらいじゃない。
そしてこちらが旧福浦灯台。

その歴史の発端はおおよそ400年前に遡る。
地元の住民が海を行く船の道しるべとなるように、かがり火を焚いた、その時からはじまった。
この灯台は明治9年に建てられたもの。
新灯台が建てられる76年にわたって海行く船にその位置を知らせ続けてきたのだとか。
すごい。歴史ありだ。



灯台に別れを告げて、再び北上。
去り際にあらためて町を少し走る。
うーん、何とも言えない、ノスタルジックな場所だった。




福浦から程近く、能登金剛という、面白い断崖が見られる場所があるということで、立ち寄ることに。
福浦からアクセスした為に、ちょっとした山越え。


人に見えて焦った
そしてその山から下っているとちょうど見えてしまった。あれだ。

なんという造形か。
これは近くでみないと!
入り口に自転車を停めて、そこから階段を下って断崖のすぐ近くへ。

階段急すぎワロタ




迫力すげえええええええええええええええええええええ
なんでこんなカタチになったんだろう。
大自然のスケール、圧倒的である。
こんなん作ろうと思っても作れないべや。
しばし圧倒される。
岩の力強さ、半端ない。
どうやら観光船も出てるようで、海の上から目近で見学することもできるらしい。
船を見てるとすごい勢いで揺れてるんですがこれは・・・・
帰りしなにワカメソフトなるものをぺろり。

あんまり味しないけど、美味しい。
暑いから、ってのが半分以上。
さて、ここからは国道249号線に乗るだけで輪島までたどり着けるはず。
時刻は16時半。
ちょっと、思ったよりもぎりぎりだ。
宿を気にする必要がないというのがいつもよりスロースペースを作り出してる感じ。
完全なマイペースで走れる幸せ。
途中、世界一長いベンチとかいうB級スポットが・・・



ぼっち滅殺スポットである
だけれどここからは飛ばす!
つむりいかりの35km/h巡航。
本日唯一のちょっとした山越えがここに。
登り始めて程なく、急に視界が悪くなってきた。
ガスだ。


これは・・・・この地形独自のものだろうかしらね。
天気予報は変わらず晴れ。降水確率0%。
もちろんここも雨こそ降っていないけれど、あまりのガスというか霧のせいで
あらゆるものが濡れるレベルに湿度が高い。
実際に地面は濡れている。
そして走っている自分もびしょ濡れに。
ハンドルもステムもGARMINの表面にも水滴がたっぷりと付いてしまった。仕方ない。
幻想的な雰囲気でむしろ素敵。


登りきったあとは一気に下って、輪島の町へ!
道中のちょっとした景色さえ大迫力。


町中を走る・・・・いかにも地方の町といった雰囲気。


輪島の袖ヶ原キャンプ場にたどり着いたのは18時40分。
なんとか暗くなる前にたどり着くことが出来た。良かった。
というのも今回は宿じゃない、キャンプツーリングなのだ。
暗くなってからテントを設営することほど嫌なことはない。
サドルバッグを開けてキャンプ用品を一気に展開する。
と言っても今回はテント、マット、枕だけだ。
この季節だからシュラフは当然いらない。
逆に冬ならこれにシュラフさえ足せば問題ないだろう。



20分ほどかけて設営完了!
ふむ、、、上出来じゃないか・・・・・
これは気楽でいい。今日一日、バイクパッキングスタイルで走ったけれど、これだけ軽快に走れて、ここまでちゃんとした野営ができるのだから。
ほんとツーリングの幅広がるなー。
さて、設営が終わったところで、ご飯とお風呂!
輪島の街を走る。

それなりに観光地っぽいけど、もう19時だからだろうか、お店が全部閉まっている・・・・
都会なら「まだ」19時である。
仕方なくタクシーの運ちゃんに話を聞く。
私「どこかご飯食べれるところないですか?」
運「うーん、この時間ならほとんど閉まってるよ。居酒屋くらいかな。開いてるの」
私「あ、そうですか・・・」
運「あ、駅前のゴーゴーカレーなら開いてるよ」
私「ゴーゴーカレー」
そしてゴーゴーカレー。


うめえ。
(なぜ輪島まできてゴーゴーカレー・・・・)
続いてはお風呂!
これくらいの町なら必ず銭湯があるはず・・・ということで地元の人っぽい人に聞いたら
程なく5分程の場所にあるらしい。
やったね。お礼を言って、向かう。

白山湯!
外見よし、内装よしである。
いかにも昔からある銭湯、って感じで、番頭さんが真ん中にいて左右から男女で分かれてるやつ。
タオルと歯ブラシを購入。これでさっぱり!
お風呂上がりはお約束の牛乳を一気飲みして、外へ。
夜風が気持ち良い。大阪よりもずいぶん涼しい・・・・。

テントに戻ってあとは寝るだけ・・・・。
だけれど思いのほか暑くって、テントを持ってすこし場所移動。
軽量だから手で持てるの楽だ。
テントに入って横になると聞こえるのは波の音と虫の声のみ。
自然と布一枚しか隔ててないこの感じ、やっぱりたまんない。
テント泊にはテント泊にしかない魅力がたっぷり詰まってる。
それを実現してくれるこのバイクパッキングスタイル、初日は大成功といったところ。
能登半島の大自然とうまい具合にマッチしてくれる。
明日は輪島の朝一だ。
早めに眠ることとしよう。

つづく。
走行距離 160km
獲得標高 1,120m
獲得標高 1,120m
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