【鹿児島ツーリング】3日目〜屋久島自転車一周!〜【宮之浦】
自転車, 九州, 写真, 機材紹介, ロングライド, アウトドア,
前回
健全な精神は健全な睡眠に宿る───
そんな朝である。
とても良い目覚めだった。
頭がすっきりしている。身体も軽い。たっぷり9時間も寝たのだから。
布団から出て背伸びをし、窓のカーテンを開けた。
土砂降りだった。

健全な精神は健全な睡眠に宿る───
そんな朝である。
とても良い目覚めだった。
頭がすっきりしている。身体も軽い。たっぷり9時間も寝たのだから。
布団から出て背伸びをし、窓のカーテンを開けた。
土砂降りだった。

(屋久島にいるんだから仕方ない)
あまり深く考えないことにした。
一応今日の予定は屋久島一周だったけれど、場合によってはそのままフェリー乗り場に向かうのもいいだろう。
予定が決まった旅でもない。
天気と相談しながらルートも行程も決めればいい。
天気予報を見てみると、雨のち曇り。場所によっては晴れという予報もあるし、まだ希望はある。
(とりあえず腹ごしらえだ!)
昨日、女将さんに朝ごはんの時間を聞かれていたので、7時とこたえていた。
時間になったので一階の食堂に降りると、ほかほか朝ごはんが。

朝ごはんが勝手に出てくるの最高としか言いようがない。
当然のように美味しかった。ここ料理もとてもいい。

こっちの納豆はこれが入ってるのがデフォらしい。
雨が弱まるの待ちたかったし、女将さんとおしゃべりタイム。
縄文杉はもう何度も行っていること
観光客のマナーが悪くなったせいで縄文杉にもう近づけないこと
若い時に本土に渡ったけれど水が合わなくて戻ってきたこと
最近、鹿に農作物が荒らされていること
夏は自転車旅する学生がよく泊まりに来ること
などなど
昨日に引き続き屋久島のいろんな話を聞くことができた。
こういうふうに現地の人と話ができるから、民宿は好きだ。

お土産用のおにぎりをいただくなど!
私はおひつごはんが出てきた時はいつもお願いしてる。
食べきれないぶんをこうしておにぎりにしてもらう。
それを旅の途中に食べることのなんと美味しいことか!!
そういうしている内に、外の雨が弱くなってきた。
これはチャンスだ!ということで、ご馳走様をして、女将さんにお礼をして、チェックアウト。
装備を整えて、小雨降る中、3日目スタート。


今回屋久島について調べるまで知らなかったけれど、屋久島はきれいに一周するjことができる。
距離はおおよそ100km。
観光しながらまわっておおよそ5~6時間見ておけば十分かしらね。
ガチで走るなら4時間切るかもしれないけれど、注意すべきはそのアップダウンの多さ。
これは走り終わってからの感想だけれど、山岳コースと言ってもいいくらい。
獲得標高は1,800m近い。100kmでこの獲得標高は、島一周としてはなかなかのものだ。
まずは時計回りに安坊方面へ。
しっかり寝てしっかりご飯食べたからとても調子が良い。足が軽い。
35km/h前後で進んでいく。
あいにくの雨、だけれど、屋久島の大自然の中ではそれも一興。
今更雨でひるむこともない。

そうこうしているうちに、正面の空が明るくなってきた。
見上げると雲の切れ間が見える。
雨雲脱出ktkr!!



雲の切れ間から挿し込む朝日が美しい。
太陽の光に照らされた山々がまた美しい!
どうも屋久島に来てからものを見るセンサーが反応しっぱなしな感じ。
このセンサーだけはいつも大事にしたい。

屋久杉ランドへの登り口が途中に見えたけれど今回はパス。
昨日散々自然に触れたからね。



しばらく走ると雄大なモッチョム岳が姿を見せてくれた。


これまたビューティフォー・・・
なんともまあ力強いカタチをしている山だ。
長い年月に渡って削られた断崖絶壁が、険しいけれど、美しい。
あーいう山にもいつかチャレンジしてみたい・・・・。

すっかり晴れて美しいコントラストに。思わずガッツポーズ。
そして途中、ありえない光景に出くわした。
一瞬、我が目を疑った。

※12月29日です。
ありえん。
屋久島ワンダーランドすぎる。
まさか年末にヒマワリを拝むことになるとは。意味が分からない。

夏にしか見えない。

向日葵畑の代償。(゚´^ω^`゚)。゚


別アングルから眺めても美しい・・・
このあたりから交通量も減ってきた(もともと少ないけれど)
自然もちょっとずつ深くなっていく感じがする。


時折、視界が開け、雄大な自然を望められるところもあったりで全然飽きない。


青の青さ。
そしてたまに、雨が降る。

多少の雨なら問題ないけれど、本当にたくさん降った時は、大人しく雨宿りする。
大樹の下に入れば、完全とまでは言わないけれど、ちゃんと雨宿りすることができる。
雨が弱まるまで、木の幹に触れてみたり、植物を観察したり。

(どんな草だったら食べられるかが最近分かるようになってきた)
10分ほどすると雨が上がった。再スタート。

たった10分の雨宿りでびしょ濡れを防げるなら迷わずに雨宿りする。
急ぐ旅ではない。


途中、大きな滝があると聞いていたので、立ち寄ることに。
観光スポットみたいで、看板があるから見落とすことは無い感じ。
道路を逸れて、細い細い道を3分ほど進むとあらわれたのが


滝
うおお・・・・これは・・・・おおきいぞ・・・・・・・・・
高低差88mというのだから驚くしかない。段々になっているものなら、立山の称名滝の方が規模が大きかったけれど、まっすぐすとんと落ちていく滝ではトップクラスの大きさ、そして迫力。

うーん、この水量、はんぱない。
たぶん雨のおかげて水量が増えていたのかもしれない。数十メートル離れているのに、時折、水しぶきを感じる。
岩場を渡れば滝壺の近くまでいけるっぽいけど、ビンディングシューズだったのと、雨がまた降ってきたので撤退。
ふたたび走り出す。
ここから先は、いわゆる屋久島西部林道。
屋久島一周のハイライトといってもいいかもしれない。
トレイルコースが登山者にとっての屋久島満喫コースならば、ここ西部林道は自転車やバイクにとっての自然満喫コースだ。


山間部を進むためアップダウンは多く、道は狭いけれど、その分、自然が近い。
木々が、動物たちが、すぐ近くまで迫ってくる。
自転車はそもそも「自然との距離感」が近い乗り物だけれど、ここを走っていると余計にソレを感じる。強調される。


運が良くなくても鹿や猿に会えると思う。
途中、出会った登山者が口にする。
「ちょっと猿はこわいねえ。護身用にコレ(長い木の棒を抱えながら)拾ったんだ」
なるほど、自転車だと向こうが警戒して逃げていくことが多いけど、歩いているとこわいかも。




天気は晴れ間が多くなってきた印象。
木々の間から光が差し込んで、緑の緑さが際立つ。
それでも地面に届く光は僅かで、アメーバみたいにふよふよしている。
すこしあたたかくなってきた。
心地よいあたたかさだった。
突然、海が見えた。

いきなりでびっくりした。
島を一周しているのだから海が見えるのは当たり前なんだけれど、しばらくずっと森の中にいる感覚だったから。
青の青さがこれまた際立っていた。
なんという爽やかさ。
ただし風が強いようで、海面には白波が立っていて、それだけを見ていると寒い気持ちになってくる。
海面までは100mくらいだろうか。結構、高く感じる。

はるか遠くには、永良部島が見えた。
なるほど、距離感がつかめたかんじ。近いようで、やっぱり遠い。
そのままダウンヒルをしている最中に、流れゆく景色の端に白い塔がちらっと見えた。
なんだろう、一瞬なのに、印象的な白さだった。
少し折り返して改めて確認する。

灯台だ。断崖絶壁の上に、真っ白な灯台が建っている。
灯台ハンターとして(?)これは行くしかない。
引き続きダウンヒルをして、それっぽい道があったから入ってみる。時間はまだ大丈夫、帰りのフェリーは15:40発だ。

軽自動車がやっと通れるくらいの細い細い道をしばらく進むと・・・・

屋久島灯台!
なんともまあ可愛しい灯台だ。
どことなくロケットを彷彿とさせるのはやはりここが種子島に近いせいだろうか。
自転車を置いて、真下まで歩く。


さすが灯台、陸地の果て、自分の足音以外の人口音が一切聞こえない。
とても静かだ。
それだけで、気持ちが良い。
灯台の正面扉を見上げると生年月日が記されていた。

その歴史に敬礼。
ここからはあと3~40km、たらたら走っても、フェリーの時間には十分間に合う。
急いでも仕方ないし、それなりのペースでたらたらと走る。
途中、永田浜という、ウミガメの産卵地があった。
冷静に考えたらウミガメの産卵とか見る機会まずねーぞ、と。
残念ながらシーズンでもなかったし、そもそも夜じゃないし、当然見られてなかったけれど。


風が強く、波は大荒れ。
最後の10kmくらいで雨が降り出すけれど、小雨だから問題なし。
ただ宮之浦まで帰ってきた時には結構な本降りに。
昨日、通ったときに気になっていたラーメン屋にすべりこんだ。

王龍と書いてワンロンと読むらしい。
ここのご主人、話しを聞いてみると、大阪で修業を積んでいたらしく、
大阪から来たことを伝えて、話が盛り上がる。
ここで食べられるのは屋久島ラーメン!

竹炭を練り込んだ黒い麺。
そしてサバ節、トビウオのすり身、鹿児島の豚を使ったチャーシュー。
こってりとあっさりの中間あたりで、とても食べやすい
なんかこうすごいバランス良い感じ。よく研究して作られたって感じ。
フェリー乗り場に移動し、鹿児島行きのチケットを購入。
お土産屋で船内で食べる用のお菓子を買う。
会計をしていると、お店のおばあちゃんから、ポンカンをいただいた。

「今日採れたばかりのだあ、もってきな。」と、くしゃっとした笑顔で手渡してくれた。
ふとおばあちゃんの足元を見ると、カゴ一杯に詰め込まれたポンカン。
おお、行く末の見えないポンカンに幸あれ。
舟を待っている間も、時折バケツをひっくり返したような雨が降る。
都会だと憂鬱な雨も、屋久島の大自然の中だと、特別な物に思えてくる。


定刻通りやってきたフェリーに乗船し、鹿児島へ。
途中、種子島に寄港したものの、降りる時間はなさそうだったのでスルー。ちょっと残念。

船の上から見る夕日はいつ見てもきれー。
鹿児島に18時半頃に着いただろうか。

さすがにもう真っ暗だ。
このまま桜島に渡ってもいいけれど、せめて仮眠したいということで鹿児島市内へ移動。


このあたりの夜景が結構好きだったりする。
事前に調べていた駅前のネットカフェにIN、の前に、鹿児島ラーメン!!

豚トロラーメンうまうま。
鹿児島といったら牛豚ね!

もちろん替え玉もしちゃったぜ。
年末ということで、街中はなんだか浮き足立ってる、忘年会ムード。
気持ちよさそうに酔っぱらってる人が多い中、一人輪行作業をして、ネットカフェへ。
うーん、なんだか俗世間から隔離されてる感じ。
まあ旅をするといっつもこんな感じだけれどね!
毎度のごとくしばらく漫画を読み耽ってから適当に就寝。
つづく。
(それにしても屋久島とネットカフェのギャップはんぱない。)

GARMIN走行ログ
走行距離 96km
獲得標高 1,395m
自転車,
九州,
写真,
機材紹介,
ロングライド,
アウトドア,
あまり深く考えないことにした。
一応今日の予定は屋久島一周だったけれど、場合によってはそのままフェリー乗り場に向かうのもいいだろう。
予定が決まった旅でもない。
天気と相談しながらルートも行程も決めればいい。
天気予報を見てみると、雨のち曇り。場所によっては晴れという予報もあるし、まだ希望はある。
(とりあえず腹ごしらえだ!)
昨日、女将さんに朝ごはんの時間を聞かれていたので、7時とこたえていた。
時間になったので一階の食堂に降りると、ほかほか朝ごはんが。

朝ごはんが勝手に出てくるの最高としか言いようがない。
当然のように美味しかった。ここ料理もとてもいい。

こっちの納豆はこれが入ってるのがデフォらしい。
雨が弱まるの待ちたかったし、女将さんとおしゃべりタイム。
縄文杉はもう何度も行っていること
観光客のマナーが悪くなったせいで縄文杉にもう近づけないこと
若い時に本土に渡ったけれど水が合わなくて戻ってきたこと
最近、鹿に農作物が荒らされていること
夏は自転車旅する学生がよく泊まりに来ること
などなど
昨日に引き続き屋久島のいろんな話を聞くことができた。
こういうふうに現地の人と話ができるから、民宿は好きだ。

お土産用のおにぎりをいただくなど!
私はおひつごはんが出てきた時はいつもお願いしてる。
食べきれないぶんをこうしておにぎりにしてもらう。
それを旅の途中に食べることのなんと美味しいことか!!
そういうしている内に、外の雨が弱くなってきた。
これはチャンスだ!ということで、ご馳走様をして、女将さんにお礼をして、チェックアウト。
装備を整えて、小雨降る中、3日目スタート。


今回屋久島について調べるまで知らなかったけれど、屋久島はきれいに一周するjことができる。
距離はおおよそ100km。
観光しながらまわっておおよそ5~6時間見ておけば十分かしらね。
ガチで走るなら4時間切るかもしれないけれど、注意すべきはそのアップダウンの多さ。
これは走り終わってからの感想だけれど、山岳コースと言ってもいいくらい。
獲得標高は1,800m近い。100kmでこの獲得標高は、島一周としてはなかなかのものだ。
まずは時計回りに安坊方面へ。
しっかり寝てしっかりご飯食べたからとても調子が良い。足が軽い。
35km/h前後で進んでいく。
あいにくの雨、だけれど、屋久島の大自然の中ではそれも一興。
今更雨でひるむこともない。

そうこうしているうちに、正面の空が明るくなってきた。
見上げると雲の切れ間が見える。
雨雲脱出ktkr!!



雲の切れ間から挿し込む朝日が美しい。
太陽の光に照らされた山々がまた美しい!
どうも屋久島に来てからものを見るセンサーが反応しっぱなしな感じ。
このセンサーだけはいつも大事にしたい。

屋久杉ランドへの登り口が途中に見えたけれど今回はパス。
昨日散々自然に触れたからね。



しばらく走ると雄大なモッチョム岳が姿を見せてくれた。


これまたビューティフォー・・・
なんともまあ力強いカタチをしている山だ。
長い年月に渡って削られた断崖絶壁が、険しいけれど、美しい。
あーいう山にもいつかチャレンジしてみたい・・・・。

すっかり晴れて美しいコントラストに。思わずガッツポーズ。
そして途中、ありえない光景に出くわした。
一瞬、我が目を疑った。

※12月29日です。
ありえん。
屋久島ワンダーランドすぎる。
まさか年末にヒマワリを拝むことになるとは。意味が分からない。

夏にしか見えない。

向日葵畑の代償。(゚´^ω^`゚)。゚


別アングルから眺めても美しい・・・
このあたりから交通量も減ってきた(もともと少ないけれど)
自然もちょっとずつ深くなっていく感じがする。


時折、視界が開け、雄大な自然を望められるところもあったりで全然飽きない。


青の青さ。
そしてたまに、雨が降る。

多少の雨なら問題ないけれど、本当にたくさん降った時は、大人しく雨宿りする。
大樹の下に入れば、完全とまでは言わないけれど、ちゃんと雨宿りすることができる。
雨が弱まるまで、木の幹に触れてみたり、植物を観察したり。

(どんな草だったら食べられるかが最近分かるようになってきた)
10分ほどすると雨が上がった。再スタート。

たった10分の雨宿りでびしょ濡れを防げるなら迷わずに雨宿りする。
急ぐ旅ではない。


途中、大きな滝があると聞いていたので、立ち寄ることに。
観光スポットみたいで、看板があるから見落とすことは無い感じ。
道路を逸れて、細い細い道を3分ほど進むとあらわれたのが


滝
うおお・・・・これは・・・・おおきいぞ・・・・・・・・・
高低差88mというのだから驚くしかない。段々になっているものなら、立山の称名滝の方が規模が大きかったけれど、まっすぐすとんと落ちていく滝ではトップクラスの大きさ、そして迫力。

うーん、この水量、はんぱない。
たぶん雨のおかげて水量が増えていたのかもしれない。数十メートル離れているのに、時折、水しぶきを感じる。
岩場を渡れば滝壺の近くまでいけるっぽいけど、ビンディングシューズだったのと、雨がまた降ってきたので撤退。
ふたたび走り出す。
ここから先は、いわゆる屋久島西部林道。
屋久島一周のハイライトといってもいいかもしれない。
トレイルコースが登山者にとっての屋久島満喫コースならば、ここ西部林道は自転車やバイクにとっての自然満喫コースだ。


山間部を進むためアップダウンは多く、道は狭いけれど、その分、自然が近い。
木々が、動物たちが、すぐ近くまで迫ってくる。
自転車はそもそも「自然との距離感」が近い乗り物だけれど、ここを走っていると余計にソレを感じる。強調される。


運が良くなくても鹿や猿に会えると思う。
途中、出会った登山者が口にする。
「ちょっと猿はこわいねえ。護身用にコレ(長い木の棒を抱えながら)拾ったんだ」
なるほど、自転車だと向こうが警戒して逃げていくことが多いけど、歩いているとこわいかも。




天気は晴れ間が多くなってきた印象。
木々の間から光が差し込んで、緑の緑さが際立つ。
それでも地面に届く光は僅かで、アメーバみたいにふよふよしている。
すこしあたたかくなってきた。
心地よいあたたかさだった。
突然、海が見えた。

いきなりでびっくりした。
島を一周しているのだから海が見えるのは当たり前なんだけれど、しばらくずっと森の中にいる感覚だったから。
青の青さがこれまた際立っていた。
なんという爽やかさ。
ただし風が強いようで、海面には白波が立っていて、それだけを見ていると寒い気持ちになってくる。
海面までは100mくらいだろうか。結構、高く感じる。

はるか遠くには、永良部島が見えた。
なるほど、距離感がつかめたかんじ。近いようで、やっぱり遠い。
そのままダウンヒルをしている最中に、流れゆく景色の端に白い塔がちらっと見えた。
なんだろう、一瞬なのに、印象的な白さだった。
少し折り返して改めて確認する。

灯台だ。断崖絶壁の上に、真っ白な灯台が建っている。
灯台ハンターとして(?)これは行くしかない。
引き続きダウンヒルをして、それっぽい道があったから入ってみる。時間はまだ大丈夫、帰りのフェリーは15:40発だ。

軽自動車がやっと通れるくらいの細い細い道をしばらく進むと・・・・

屋久島灯台!
なんともまあ可愛しい灯台だ。
どことなくロケットを彷彿とさせるのはやはりここが種子島に近いせいだろうか。
自転車を置いて、真下まで歩く。


さすが灯台、陸地の果て、自分の足音以外の人口音が一切聞こえない。
とても静かだ。
それだけで、気持ちが良い。
灯台の正面扉を見上げると生年月日が記されていた。

その歴史に敬礼。
ここからはあと3~40km、たらたら走っても、フェリーの時間には十分間に合う。
急いでも仕方ないし、それなりのペースでたらたらと走る。
途中、永田浜という、ウミガメの産卵地があった。
冷静に考えたらウミガメの産卵とか見る機会まずねーぞ、と。
残念ながらシーズンでもなかったし、そもそも夜じゃないし、当然見られてなかったけれど。


風が強く、波は大荒れ。
最後の10kmくらいで雨が降り出すけれど、小雨だから問題なし。
ただ宮之浦まで帰ってきた時には結構な本降りに。
昨日、通ったときに気になっていたラーメン屋にすべりこんだ。

王龍と書いてワンロンと読むらしい。
ここのご主人、話しを聞いてみると、大阪で修業を積んでいたらしく、
大阪から来たことを伝えて、話が盛り上がる。
ここで食べられるのは屋久島ラーメン!

竹炭を練り込んだ黒い麺。
そしてサバ節、トビウオのすり身、鹿児島の豚を使ったチャーシュー。
こってりとあっさりの中間あたりで、とても食べやすい
なんかこうすごいバランス良い感じ。よく研究して作られたって感じ。
フェリー乗り場に移動し、鹿児島行きのチケットを購入。
お土産屋で船内で食べる用のお菓子を買う。
会計をしていると、お店のおばあちゃんから、ポンカンをいただいた。

「今日採れたばかりのだあ、もってきな。」と、くしゃっとした笑顔で手渡してくれた。
ふとおばあちゃんの足元を見ると、カゴ一杯に詰め込まれたポンカン。
おお、行く末の見えないポンカンに幸あれ。
舟を待っている間も、時折バケツをひっくり返したような雨が降る。
都会だと憂鬱な雨も、屋久島の大自然の中だと、特別な物に思えてくる。


定刻通りやってきたフェリーに乗船し、鹿児島へ。
途中、種子島に寄港したものの、降りる時間はなさそうだったのでスルー。ちょっと残念。

船の上から見る夕日はいつ見てもきれー。
鹿児島に18時半頃に着いただろうか。

さすがにもう真っ暗だ。
このまま桜島に渡ってもいいけれど、せめて仮眠したいということで鹿児島市内へ移動。


このあたりの夜景が結構好きだったりする。
事前に調べていた駅前のネットカフェにIN、の前に、鹿児島ラーメン!!

豚トロラーメンうまうま。
鹿児島といったら牛豚ね!

もちろん替え玉もしちゃったぜ。
年末ということで、街中はなんだか浮き足立ってる、忘年会ムード。
気持ちよさそうに酔っぱらってる人が多い中、一人輪行作業をして、ネットカフェへ。
うーん、なんだか俗世間から隔離されてる感じ。
まあ旅をするといっつもこんな感じだけれどね!
毎度のごとくしばらく漫画を読み耽ってから適当に就寝。
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