【登山第7回】ちょっと燕岳登ってきた【長野県北アルプス】
写真, 機材紹介, バイクパッキング, アウトドア, 1day, 中部, 登山,
今年の初め、2014年の1月から登山を始めた私。
ハマりだしたら熱中するタイプ、、という自覚は一応あってまだ1年経たないけれど
妙見山、生駒山、須磨アルプス、曽爾高原、蓬莱山、伊吹山と
関西の山を登ってきた。
登山を始めて分かったこと、
それは、どの山も遠くから見たら似ているけれど、実際に登ると一つとして同じ山はないということ。
道も、景色も、達成感も全然違う。
こうなると本当に色んな山に登りたくなってくる。
そして、もっと高い山にも。
高ければ高いほど、良い景色が見られる。
それは自転車旅を通じて確信していた。
そして、こと日本において高い山と言えば
アルプス。
2014年10月。ついにそのアルプスに挑戦することになった。

ハマりだしたら熱中するタイプ、、という自覚は一応あってまだ1年経たないけれど
妙見山、生駒山、須磨アルプス、曽爾高原、蓬莱山、伊吹山と
関西の山を登ってきた。
登山を始めて分かったこと、
それは、どの山も遠くから見たら似ているけれど、実際に登ると一つとして同じ山はないということ。
道も、景色も、達成感も全然違う。
こうなると本当に色んな山に登りたくなってくる。
そして、もっと高い山にも。
高ければ高いほど、良い景色が見られる。
それは自転車旅を通じて確信していた。
そして、こと日本において高い山と言えば
アルプス。
2014年10月。ついにそのアルプスに挑戦することになった。

実は8月頃から行きたい行きたいと思って計画していたものの
天候不順等が重なってなかなか実行できずにいた。
予備日の予備日くらいでやっと天気に恵まれて実行することとなった。
待ちに待った瞬間だった。
ちなみにちょうど同じように登山を始めた知り合いがいて
その人と一緒に行くことに。
まだまだ初心者の域を出ない私、一人より二人に方がずっと安心できる。
特にそれが3,000m級の山々、アルプスとなると。
ちなみにアルプスと言ってもたくさんの山があって
さあどこ登ろう!と考えるだけで結構大変だった。
大きく分けると北アルプス、中央アルプス、南アルプス・・・・
上高地から穂高?西穂高から奥穂高はちょっとハードル高いか・・・
木曽駒ヶ岳はどちらかというとハイキング、槍はまだ経験値足りない・・・・
白馬もきれいそうだし、焼岳、劔も・・・・

とまあ色々考えて調べてるだけでもめちゃくちゃ楽しい!!
登山雑誌やインターネットで情報収集をする毎日。
同時に装備も見直す。冬が近づく程その準備はしっかりしないといけない( ´゚д゚`)
紆余曲折を経て、初アルプスで登ることになったのが
「燕岳」
選定理由は色々あるけれど、
・登山口までのアクセス
・登山口から頂上までのアクセス
・山小屋の位置
・全体の行程の組みやすさ
・景色の良さ
などなど総合的に判断して燕岳に決定!
大まかな日程は
夜のうちに車でワープ、夜中に登山口に到着。
↓
車中泊
↓
朝焼けと共に登山開始
↓
昼頃に山頂到着
↓
お昼ご飯(自炊)
↓
山荘にチェックイン
↓
稜線散策
↓
山荘で一泊
↓
翌日再び稜線散策
↓
下山
↓
温泉
最高のプランじゃねーの!!(自画自賛)

2日分の行動食たっぷり。

というわけで出発の夜、大阪を20時頃に出発した。
長野県、安曇野までおおよそ450kmの旅路。
深夜の高速をかっ飛ばす!!
途中多賀サービスエリアで晩ご飯を・・・・

たらふく食べた!'`,、('∀`) '`,、
出世丼とかいうらしい。出世するか。
大阪、京都、滋賀、岐阜、愛知、岐阜、長野と移動し
安曇野ICを降りたのが深夜の0時半頃。
コンビニで買い出しを済ませてから、燕岳への登山口がある中房温泉へ。
ものっそいテクニカルな道を30分程ずーっと登って、ようやく中房温泉駐車場に到着。
すでに車が1〜20台泊まってた。すげえ。
標高は1,450m。すでに伊吹山より高いんですがこれは・・・・!!
外に出てみるとものすごく寒くて、外気温は2℃。
えーと、100m上がるごとに0.6℃下がるから・・・・
2,700mの頂上は・・・計算ではマイナス14℃。
いやいやさすがにそれはないでしょ。
とにもかくにも翌日に備えて車中泊をすることに。
わくわくして眠れないかな?と思っていたものの、毛布を被るとすぐに眠りについた。
6:00
知らない天井だ。いや、天井か??
そうだ、車だ。車中泊をしていた。
いよいよアルプス登山だ!!

車内で手早く朝ご飯を済ませてから、装備を整える。
外に出ると吃驚するくらい寒い!
それはそうだ、一番寒い時間帯なのだから。
とりあえず最も暖かい装備で登り始めることに。
6:30
クライムオン!
まずは登山口までしばらく舗装路を歩く。
周りにはいくつかの登山グループが。
初心者の身としては、服装や装備を見ているだけでも勉強になる。ふむふむ。


中房温泉横からいよいよ本格的な登山道に。
鬱蒼と茂った森の中の登坂コースで、これが結構な急坂でなかなかきつい。
いきなり試しにきてる感じだ。
いくら外気温が低いといっても、足元の悪い急坂ということで、すぐに身体が暖まってきた。
10分程でアウタージャケットを脱ぐことに。
レイヤリングって難しいね。(゚´^ω^`゚)。゚



まずは300m程を一気に駆け上がる。
ちょっとオーバーペースかも知れない。
相方と相談しながら、ややペースを落として登ることに。
時間はたっぷりある。急ぐことは無い。
それになんだかんだで結構きつい。
アルプス登山の中でも特に急坂が続くと言われているのがこの燕岳登山口。
確かに斜度は急だし、それに加えて足場が安定しない。
岩場があったり、土、泥、砂もあったり、階段があったりと、バリエーションに富んでいるのは面白いけれど、その分体力の消耗も激しい。

標高が上がるにつれて、周りの景色も徐々に変わって行く様が面白い。
数十分に一度は開けた空間があって、そこから景色を見る度に、周りの山がどんどん低くなってく。
青空が近づいてくる。
どうしたってわくわくする!(^ω^三^ω^)


第一、第二ベンチではそれぞれ少しばかり休憩。
こうしてちゃんと休むところがあるのはとても有り難い。
ザックをおろして、行動食を頬張りながら、ストレッチをして身体をほぐす。
幸いにも疲れはあるものの、異常はなし。
ザックは重いものの、ゆっくりいけば大丈夫だろう。



標高2,000m越えたあたりから、呼吸が乱れてきた。
空気の薄さを実感する。やっぱり全然違う。
自転車でもそれなりに高い峠を越えてきたけど、また全然違う疲労感というか、呼吸法も身体の使い方も違うせいか、自転車で培った経験、あまり通用しない気もする。
意識的に呼吸を整えて酸素確保・・・・
万が一もありえる、勉強してきたとおり、高度順応していかなくちゃ。

なんか変な草。
途中、富士見台というところから見えたのは・・・・

富士山!!
こんなところからも見えるのすごい。
日が高くなり気温が上がるけれど、標高が上がって気温が下がるから
とんとんくらい。ずっと同じような気温っていうのは、有り難かったかも。
これが夏山なら、もっと暑いんだろうなあ・・・・。
冬は考えただけでおそろしい。
まあ一応10月中頃ということで、秋〜冬山くらいに分類されるのかしらね。

遠くに見えるのが大天荘。実は当初はここに泊まる予定だったのだけれど
決行の一週間前に今期の営業を終了してしまったと、登山前に知って急遽変更。
ちゃんと調べておいて良かった・・・・!

2,300mあたりからいよいよ森林限界も本格化してきて、空が広くなってきた。
いよいよ、アルプスめいてきたか・・・?
途中、標高2350mにある合戦小屋で休憩。



休憩中は身体が冷えるから、一枚、レイヤージャケットを重ねることに。
やっぱり山ではレイヤリングが大事ねー。
しばし休んで出発

山荘まで一気に駆け上がるぞー。
またまた急登坂。
森林っぽい道が無くなって、岩場が増えてきたかしらね。
そしてふと左前方に目をやると、明らかにとんがった山が・・・・

槍ヶ岳だ!!
もうね、存在感がはんぱない。
今まで見たことないけれど、見た瞬間、「あ、槍ヶ岳だ。」って分かったもの。
うっすら雪が積もっているもよう。さすが真の3,000m級・・・・((´゜ω。`))ブルブルッ

このあたりから、足元に雪がちらほら見られるようになってきた。
そういえば決行する数日前にアルプスで初冠雪というニュースを目にした。
なるほど、季節がずいぶん早いものだ。
積もっていると言う程でもなく、道の脇に雪が残っている程度だけれど
今年初雪と言うことでなかなか新鮮。踏んでみると、意外と硬い。

勾配が緩くなり、視界が開けたところでついに見えた燕山荘!!
こんな高いところに建物があること自体ものすごい違和感。
朱色の屋根が青空に良く栄える。



心肺と筋肉がそろそろ限界、というところだったけれど、ここまでくれば大丈夫。
もう一歩、もう一歩を、確実に踏みしめる。



最後の急な階段をのぼってついに到着!

ついたああああああああああああああああああああああ━━━(゚∀゚).━━━!!!
達成感はんぱない・・・・・!これが登山・・・・・!
眼下にはずうっと登ってきた道、山、そして長野の街並み。
そして真正面には乗鞍岳や富士山といった連峰の数々。
なんたる絶景だろう。
ああ、今日は良き日だ。


先に書いておこう。
ここからは絶景しかない、と。
稜線まで登ったということで、
稜線を越えた反対側の景色も見られるようになった。
そちらはこんな景色。

ビューティフォー…
はるかなる槍ヶ岳に心奪われるしかない。

そしてやっぱりあんなところ登れる気がしないぞ・・・・
景色を堪能するのはいったん置いておいて、山荘にチェックインしようとするもののまだチェックイン時間じゃなかった。
チェックインは11時。
そう、なんだかんだ10時半に到着していた。おおよそ4時間くらいで登れた計算になる。いいペースだ。
というわけでお腹も空いたということで、お昼ごはん!
山の料理と言えば簡単なものならカップラーメンかしらね。お湯を沸かすだけで食べられる気軽さ、適度な塩分とカロリーは登山にもってこい。
あとはおにぎりとか、パンとか。すこし凝ってパスタとかフレンチトーストとか。
いずれにしても、山の上で食べるご飯はおいしい!
が、今回はせっかくだから「豪華にいこう!」と決めていた。

選ばれたのはすきやきでした。SUKIYAKI。
ご飯を炊いて、お肉を炒めて、タレと野菜を投入、卵を割って、完成!!

うまああああああああああああああああああああ
これはいい・・・・想像以上にいい・・・・・・!
ずうっと登ってきてカロリーを求めている身体に、この肉の存在感・・・!
圧倒的・・・!
野菜も美味しい。きのこが特に美味しい。お豆腐も美味しい。
そして炊き立てご飯を一気にかきこむ!
極楽浄土はここにあったんだ。。

こんな食卓を山で展開するもんだから、周りの登山者が興味深そうに。
ハハハ。
肉に遠慮するすきやきなんて嫌だ、ということでお肉はたっぷり持ってきた。
おかげで締めのうどんは見送るくらいにお腹いぱい。
満足満足。
後片付けをしてザックを背負うとめちゃくちゃ軽い。
それはそうだ、食材だけで3kg弱あったんだから()
いや、その重みだけの価値はあった。素晴らしいお昼ごはんだった。

なんか可愛らしい小鳥。

そのまま燕山荘にチェックインして、荷物を預けることに。
この燕山荘、日本の山小屋の中で、最も居心地が良い山小屋だと聞いていた。
どんなものだろうとあれこれ想像しながら入口のドアを開く。
外観から想像したとおり、高い天井に、木目の壁が、山小屋らしさを演出している。
広い玄関には登山靴を脱ぐための長い簀子が足元に敷かれている。
右手に受付があって、30代くらいの男性の方が、チェックインの手続きを進めている。
左手には横に長い売店があって、ストラップやバッジ、オリジナルTシャツ等がずらりと並んでいて選ぶのが楽しそう。
靴を脱いで上がると、受け付け横にはトイレと洗面所への入口が2つ、売店横には食堂への入り口がそれぞれ向かい合っている。
受付でチェックインを済ませて、料金を支払う。一泊二食付で9,800円。立地を考えると、とても安いように思える。ここは食材を運ぶだけで、ものすごい労力が要ることは、身を持って体験済みだ。
受付を済ませると、女性スタッフが山荘内を案内してくれた。

壁面には売店で売っているTシャツの見本がずらりと並んでいて、つい買いたくなるようなユーモラスなデザインが特徴的だった。
そのまま壁沿いに階段が続き、踊り場を経由して左に降り曲がるとすぐに2階で、正面と左右方向に細い廊下が伸びる。

廊下の両脇には、上下2段の小部屋スペースがずうっと並ぶ。
階段を上がって、突き当りを左に曲がって、2つめの小部屋の2階に案内された。

2階というか、2段ベッドといった方がいいかもしれない。ベットではなく横に広い雑魚寝スペースのようなところ。
閑散期のためか、結構広めにスペースが取られてて、敷布団に寝袋と掛布団が用意されていた。
これならぐっすり眠ることができそうだ。
午後からは稜線を散策、ということで不要な荷物は全部置いて、軽装スタイルに。
アタックザックなんてものはもってなかったから、見た目では今までと変わらないけれども。
アウターやコッヘルがないだけで、ずいぶん軽く感じる。
洗面所で水を補給して、登山靴を履き直して、いよいよ燕岳山頂アタック開始!!

続く。
写真,
機材紹介,
バイクパッキング,
アウトドア,
1day,
中部,
登山,
天候不順等が重なってなかなか実行できずにいた。
予備日の予備日くらいでやっと天気に恵まれて実行することとなった。
待ちに待った瞬間だった。
ちなみにちょうど同じように登山を始めた知り合いがいて
その人と一緒に行くことに。
まだまだ初心者の域を出ない私、一人より二人に方がずっと安心できる。
特にそれが3,000m級の山々、アルプスとなると。
ちなみにアルプスと言ってもたくさんの山があって
さあどこ登ろう!と考えるだけで結構大変だった。
大きく分けると北アルプス、中央アルプス、南アルプス・・・・
上高地から穂高?西穂高から奥穂高はちょっとハードル高いか・・・
木曽駒ヶ岳はどちらかというとハイキング、槍はまだ経験値足りない・・・・
白馬もきれいそうだし、焼岳、劔も・・・・

とまあ色々考えて調べてるだけでもめちゃくちゃ楽しい!!
登山雑誌やインターネットで情報収集をする毎日。
同時に装備も見直す。冬が近づく程その準備はしっかりしないといけない( ´゚д゚`)
紆余曲折を経て、初アルプスで登ることになったのが
「燕岳」
選定理由は色々あるけれど、
・登山口までのアクセス
・登山口から頂上までのアクセス
・山小屋の位置
・全体の行程の組みやすさ
・景色の良さ
などなど総合的に判断して燕岳に決定!
大まかな日程は
夜のうちに車でワープ、夜中に登山口に到着。
↓
車中泊
↓
朝焼けと共に登山開始
↓
昼頃に山頂到着
↓
お昼ご飯(自炊)
↓
山荘にチェックイン
↓
稜線散策
↓
山荘で一泊
↓
翌日再び稜線散策
↓
下山
↓
温泉
最高のプランじゃねーの!!(自画自賛)

2日分の行動食たっぷり。

というわけで出発の夜、大阪を20時頃に出発した。
長野県、安曇野までおおよそ450kmの旅路。
深夜の高速をかっ飛ばす!!
途中多賀サービスエリアで晩ご飯を・・・・

たらふく食べた!'`,、('∀`) '`,、
出世丼とかいうらしい。出世するか。
大阪、京都、滋賀、岐阜、愛知、岐阜、長野と移動し
安曇野ICを降りたのが深夜の0時半頃。
コンビニで買い出しを済ませてから、燕岳への登山口がある中房温泉へ。
ものっそいテクニカルな道を30分程ずーっと登って、ようやく中房温泉駐車場に到着。
すでに車が1〜20台泊まってた。すげえ。
標高は1,450m。すでに伊吹山より高いんですがこれは・・・・!!
外に出てみるとものすごく寒くて、外気温は2℃。
えーと、100m上がるごとに0.6℃下がるから・・・・
2,700mの頂上は・・・計算ではマイナス14℃。
いやいやさすがにそれはないでしょ。
とにもかくにも翌日に備えて車中泊をすることに。
わくわくして眠れないかな?と思っていたものの、毛布を被るとすぐに眠りについた。
6:00
知らない天井だ。いや、天井か??
そうだ、車だ。車中泊をしていた。
いよいよアルプス登山だ!!

車内で手早く朝ご飯を済ませてから、装備を整える。
外に出ると吃驚するくらい寒い!
それはそうだ、一番寒い時間帯なのだから。
とりあえず最も暖かい装備で登り始めることに。
6:30
クライムオン!
まずは登山口までしばらく舗装路を歩く。
周りにはいくつかの登山グループが。
初心者の身としては、服装や装備を見ているだけでも勉強になる。ふむふむ。


中房温泉横からいよいよ本格的な登山道に。
鬱蒼と茂った森の中の登坂コースで、これが結構な急坂でなかなかきつい。
いきなり試しにきてる感じだ。
いくら外気温が低いといっても、足元の悪い急坂ということで、すぐに身体が暖まってきた。
10分程でアウタージャケットを脱ぐことに。
レイヤリングって難しいね。(゚´^ω^`゚)。゚



まずは300m程を一気に駆け上がる。
ちょっとオーバーペースかも知れない。
相方と相談しながら、ややペースを落として登ることに。
時間はたっぷりある。急ぐことは無い。
それになんだかんだで結構きつい。
アルプス登山の中でも特に急坂が続くと言われているのがこの燕岳登山口。
確かに斜度は急だし、それに加えて足場が安定しない。
岩場があったり、土、泥、砂もあったり、階段があったりと、バリエーションに富んでいるのは面白いけれど、その分体力の消耗も激しい。

標高が上がるにつれて、周りの景色も徐々に変わって行く様が面白い。
数十分に一度は開けた空間があって、そこから景色を見る度に、周りの山がどんどん低くなってく。
青空が近づいてくる。
どうしたってわくわくする!(^ω^三^ω^)


第一、第二ベンチではそれぞれ少しばかり休憩。
こうしてちゃんと休むところがあるのはとても有り難い。
ザックをおろして、行動食を頬張りながら、ストレッチをして身体をほぐす。
幸いにも疲れはあるものの、異常はなし。
ザックは重いものの、ゆっくりいけば大丈夫だろう。



標高2,000m越えたあたりから、呼吸が乱れてきた。
空気の薄さを実感する。やっぱり全然違う。
自転車でもそれなりに高い峠を越えてきたけど、また全然違う疲労感というか、呼吸法も身体の使い方も違うせいか、自転車で培った経験、あまり通用しない気もする。
意識的に呼吸を整えて酸素確保・・・・
万が一もありえる、勉強してきたとおり、高度順応していかなくちゃ。

なんか変な草。
途中、富士見台というところから見えたのは・・・・

富士山!!
こんなところからも見えるのすごい。
日が高くなり気温が上がるけれど、標高が上がって気温が下がるから
とんとんくらい。ずっと同じような気温っていうのは、有り難かったかも。
これが夏山なら、もっと暑いんだろうなあ・・・・。
冬は考えただけでおそろしい。
まあ一応10月中頃ということで、秋〜冬山くらいに分類されるのかしらね。

遠くに見えるのが大天荘。実は当初はここに泊まる予定だったのだけれど
決行の一週間前に今期の営業を終了してしまったと、登山前に知って急遽変更。
ちゃんと調べておいて良かった・・・・!

2,300mあたりからいよいよ森林限界も本格化してきて、空が広くなってきた。
いよいよ、アルプスめいてきたか・・・?
途中、標高2350mにある合戦小屋で休憩。



休憩中は身体が冷えるから、一枚、レイヤージャケットを重ねることに。
やっぱり山ではレイヤリングが大事ねー。
しばし休んで出発

山荘まで一気に駆け上がるぞー。
またまた急登坂。
森林っぽい道が無くなって、岩場が増えてきたかしらね。
そしてふと左前方に目をやると、明らかにとんがった山が・・・・

槍ヶ岳だ!!
もうね、存在感がはんぱない。
今まで見たことないけれど、見た瞬間、「あ、槍ヶ岳だ。」って分かったもの。
うっすら雪が積もっているもよう。さすが真の3,000m級・・・・((´゜ω。`))ブルブルッ

このあたりから、足元に雪がちらほら見られるようになってきた。
そういえば決行する数日前にアルプスで初冠雪というニュースを目にした。
なるほど、季節がずいぶん早いものだ。
積もっていると言う程でもなく、道の脇に雪が残っている程度だけれど
今年初雪と言うことでなかなか新鮮。踏んでみると、意外と硬い。

勾配が緩くなり、視界が開けたところでついに見えた燕山荘!!
こんな高いところに建物があること自体ものすごい違和感。
朱色の屋根が青空に良く栄える。



心肺と筋肉がそろそろ限界、というところだったけれど、ここまでくれば大丈夫。
もう一歩、もう一歩を、確実に踏みしめる。



最後の急な階段をのぼってついに到着!

ついたああああああああああああああああああああああ━━━(゚∀゚).━━━!!!
達成感はんぱない・・・・・!これが登山・・・・・!
眼下にはずうっと登ってきた道、山、そして長野の街並み。
そして真正面には乗鞍岳や富士山といった連峰の数々。
なんたる絶景だろう。
ああ、今日は良き日だ。


先に書いておこう。
ここからは絶景しかない、と。
稜線まで登ったということで、
稜線を越えた反対側の景色も見られるようになった。
そちらはこんな景色。

ビューティフォー…
はるかなる槍ヶ岳に心奪われるしかない。

そしてやっぱりあんなところ登れる気がしないぞ・・・・
景色を堪能するのはいったん置いておいて、山荘にチェックインしようとするもののまだチェックイン時間じゃなかった。
チェックインは11時。
そう、なんだかんだ10時半に到着していた。おおよそ4時間くらいで登れた計算になる。いいペースだ。
というわけでお腹も空いたということで、お昼ごはん!
山の料理と言えば簡単なものならカップラーメンかしらね。お湯を沸かすだけで食べられる気軽さ、適度な塩分とカロリーは登山にもってこい。
あとはおにぎりとか、パンとか。すこし凝ってパスタとかフレンチトーストとか。
いずれにしても、山の上で食べるご飯はおいしい!
が、今回はせっかくだから「豪華にいこう!」と決めていた。

選ばれたのはすきやきでした。SUKIYAKI。
ご飯を炊いて、お肉を炒めて、タレと野菜を投入、卵を割って、完成!!

うまああああああああああああああああああああ
これはいい・・・・想像以上にいい・・・・・・!
ずうっと登ってきてカロリーを求めている身体に、この肉の存在感・・・!
圧倒的・・・!
野菜も美味しい。きのこが特に美味しい。お豆腐も美味しい。
そして炊き立てご飯を一気にかきこむ!
極楽浄土はここにあったんだ。。

こんな食卓を山で展開するもんだから、周りの登山者が興味深そうに。
ハハハ。
肉に遠慮するすきやきなんて嫌だ、ということでお肉はたっぷり持ってきた。
おかげで締めのうどんは見送るくらいにお腹いぱい。
満足満足。
後片付けをしてザックを背負うとめちゃくちゃ軽い。
それはそうだ、食材だけで3kg弱あったんだから()
いや、その重みだけの価値はあった。素晴らしいお昼ごはんだった。

なんか可愛らしい小鳥。

そのまま燕山荘にチェックインして、荷物を預けることに。
この燕山荘、日本の山小屋の中で、最も居心地が良い山小屋だと聞いていた。
どんなものだろうとあれこれ想像しながら入口のドアを開く。
外観から想像したとおり、高い天井に、木目の壁が、山小屋らしさを演出している。
広い玄関には登山靴を脱ぐための長い簀子が足元に敷かれている。
右手に受付があって、30代くらいの男性の方が、チェックインの手続きを進めている。
左手には横に長い売店があって、ストラップやバッジ、オリジナルTシャツ等がずらりと並んでいて選ぶのが楽しそう。
靴を脱いで上がると、受け付け横にはトイレと洗面所への入口が2つ、売店横には食堂への入り口がそれぞれ向かい合っている。
受付でチェックインを済ませて、料金を支払う。一泊二食付で9,800円。立地を考えると、とても安いように思える。ここは食材を運ぶだけで、ものすごい労力が要ることは、身を持って体験済みだ。
受付を済ませると、女性スタッフが山荘内を案内してくれた。

壁面には売店で売っているTシャツの見本がずらりと並んでいて、つい買いたくなるようなユーモラスなデザインが特徴的だった。
そのまま壁沿いに階段が続き、踊り場を経由して左に降り曲がるとすぐに2階で、正面と左右方向に細い廊下が伸びる。

廊下の両脇には、上下2段の小部屋スペースがずうっと並ぶ。
階段を上がって、突き当りを左に曲がって、2つめの小部屋の2階に案内された。

2階というか、2段ベッドといった方がいいかもしれない。ベットではなく横に広い雑魚寝スペースのようなところ。
閑散期のためか、結構広めにスペースが取られてて、敷布団に寝袋と掛布団が用意されていた。
これならぐっすり眠ることができそうだ。
午後からは稜線を散策、ということで不要な荷物は全部置いて、軽装スタイルに。
アタックザックなんてものはもってなかったから、見た目では今までと変わらないけれども。
アウターやコッヘルがないだけで、ずいぶん軽く感じる。
洗面所で水を補給して、登山靴を履き直して、いよいよ燕岳山頂アタック開始!!

続く。
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