【夏の江ノ島〜富士ツーリング】2日目 日本第一位。+ヤマノススメ聖地巡礼サイクリング【甲府〜浜松】
自転車, 写真, 機材紹介, ロングライド, 聖地巡礼, 登山, 中部, 輪行, 関東,
知らない天井だ。
旅をしていると毎度おなじみの感覚。
起きたばかりはここがどこだか分からないけれど、それもほんの一種のこと。頭のCPUが音もなく回りだし、昨日のこと、今の状況をすぐに理解する。

ここは山梨県、甲府市。
ツーリング2日目だ。
今日は、富士山が見られるだろうか・・・・。
旅をしていると毎度おなじみの感覚。
起きたばかりはここがどこだか分からないけれど、それもほんの一種のこと。頭のCPUが音もなく回りだし、昨日のこと、今の状況をすぐに理解する。

ここは山梨県、甲府市。
ツーリング2日目だ。
今日は、富士山が見られるだろうか・・・・。
前回の続き
外の天気を見てみると、曇り大半、一部晴れ間という感じ。
まあこんなものだろう。
昨日のこともあったから、特に気にしない。平野部と山間部では天気が違いすぎる。
昨日買い込んでいた朝ごパンをもしゃもしゃしながら、今日の予定を頭の中でざっくり組んでみる。
まずは甲府駅まで行って輪行だ。そこから中央本線で大月駅まで行って、富士急行線に乗り換え。
で、三ツ峠駅で降りて、ヤマノススメ聖地巡礼した後に、河口湖まで走る。
そこで富士山を見ることができれば大勝利・・・!
その後は未定。
という感じ。頭の中で組み立てている時もわりと楽しい。
ちゃっちゃと支度をして、まずは甲府駅へ移動。
この街には夜に着いたものだから、全貌がいまいち見えなかったけれど、まあまあよくある地方中核都市といった感じ。
やっぱり都市開発段階である程度フォーマットみたいなものがあるんだろうか。
駅とロータリーと駅前通り、周辺商業施設、あるいは商店街、公的機関、ホテル、そういった建物の配置がだいたい似ていて、慣れてくると初めての土地でもどこに何があるかだいたい分かるようになる。
それでもあくまでハード面が似ているだけあって、ソフト面は地方によって全然違うから面白い。
ハードが同じだからこそ、ソフトの違いが際立つのかもしれない。


中央本線に乗って大月駅まで電車旅。
こうして自転車旅の合間にする電車旅も結構好きだったりする。
それは楽に移動できるからとかそういうことじゃなくって、
車窓から見る景色ってのも、自転車の上から見る景色と同様に、特別な感じがするから。
あと、その土地の生活感が見えると言うか、地元の人の脚なんだなーと乗客を見ていると良くわかる。
この時も女子高生二人が今日、楽しみだねーと会話していて、どうも東京に行くということが伝わってきた。なるほど、これに乗っていれば東京まで出ることもできるのか、と知らされた瞬間だ。
そういうふとした発見もなんか面白い。
小一時間ほどで大月駅に到着。
ここで富士急行線に乗り換える。
思ったよりも大きめの駅で、(といっても都市部と比べたら小型なんだろう)木造な雰囲気に癒される
富士急行線の乗り換え口横改札で改めて切符を買い、ホームに着くとちょうど電車がやってきた。


2両編成の車両で、床材が木目なのが新鮮。あと椅子がやたら低い。ソファーみたい。パンツ見えそう。
乗客を見ているとほとんどが観光客と言った感じ。
おそらく富士五湖か、富士急ハイランド、あるいはその両方が目当てなんだろう。若い人も多い。
登山客も1~2名ほどいただろうか。
重々しい装備が山の厳しさを物語っていた。
40分ほど電車に揺られて三ツ峠駅に到着。
降り立った瞬間、びびっと来ました。ついにきましたヤマノススメ、聖地巡礼!



まさか意図せず2日連続、好きなアニメの聖地巡礼ができるとは。しかも放送中である。
リアルタイムで聖地巡礼をしたのは初めてかもしれない。
まずは駅のホームに降り立ったところのカット。
アーススターの本気を見た。


三ツ峠駅の看板。


セカンドシーズンOPのカット!
駅舎に向かうとなんとヤマノススメパネルが!!

ひなた可愛いよひなた。
どうやらつい最近設置されたもよう。
これはラッキー。こんな辺鄙な駅にまでパネル設置するなんて。
無人駅ではないけれど、それに近いものがある。
駅舎はコンパクトでちょっと大きめのバス停くらい。
だけれどこれも無人駅でよくあるのだけれど待合室はやたらと大きい。真ん中に4畳くらいの空間が合って、それを囲うように壁際に背の低いソファが置かれている。
電車本数が少なかったり雪が多い地域でよくみる待合室だ。
駅舎を出ると、ロータリーとも呼べない、ガランとした空間が出迎えてくれる。
その空間の向こう側、妙な距離感をおいて小さな商店がひとつ。
ここも作中に登場した建物だ。


色褪せた看板が良い雰囲気を醸し出している。


よくわからない像。スタチュー。



さて、舞台胆嚢もそこそこに、輪行解除して今日の走行準備を整える。
ホイールを取り出して組み立てていると、地元の人だろうか、自転車用の空気入れをもって歩いてくるおっちゃんが。
どうやら組み立てている様子を見て、パンク修理していると思ったのか、わざわざ空気入れを持ってきてくれた。なにこれ優しい。おっちゃん優しいよ!
と、言ってもその必要はなかったので、お礼だけして終わり。心遣い、ありがとう。
さらに同じ電車に乗っていた登山するお兄さんともしばし談笑。
三つ峠に登るらしい。うーん、うらやましい。自転車じゃなかったら登りたかったところ。

お互い旅の無事を願い合い、お別れ。
さあ、2日目、本格スタート。
まず向かうは富士五湖だ。

補給食もOK
目的は富士山を見ること、ただひとつ。

空を見上げると、勝率は五分五分といったところだろうか。
晴れているところは晴れているけれど、曇っているところは曇っている。
とりあえず向かうしかない。
登るぜー超登るぜー。
幸いなことに昨日の疲れはほとんどない。
フレッシュな状態で走り出すことが出来た感じ。
国道139号線、通称“富士みち”を西に進む。


30分も走ると景色がぐっと広がって、土地が開けてきた。
昨日は正直なんにも見えなかった河口湖町の様子を垣間みることが出来た。
なんだか区画整理がしゃんとされていて、テーマパークみたいな雰囲気ある。
さすが観光地。


改めて富士急ハイランドを眺めるなど。

こんなところにもコメダ珈琲。
雨が降る気配はないけれど、肝心の富士山があると思わしき方向は曇っていた。
ずいぶん雲が厚い。
やっぱり見えないのか・・・・
半ばあきらめつつ、河口湖にたどり着いた。
改めて目の前にすると結構広い湖だったんだなーと再確認。
貸しボートや遊覧船が楽しめるらしい。
その船着き場のおっちゃんに、一応富士山のビュースポット的なとこありますか?
と聞いてみると、どうやらもう少し北西に進んだ湖岸沿いに、晴れていれば綺麗に富士山が見れる場所があるらしい。
というか肉眼で見える位置にあった。
「ちょうどあのホテルの目の前あたりだよ」
そう教えてくれるおっちゃんにお礼を言い、向かうことにした。

左手に湖を見ながら湖岸沿いを走る。
観光地ムード満載で、でもゴミゴミしていなくて、これは避暑地として人気なんだろうなーと思った。
標高900mくらいあるだろうか、夏の朝というのにそんなに暑くない。
涼しい、とまでは言わないけれど、じめじめした嫌な暑さではなかった。
逆に冬は大変なんだろうなー、
とかそんなことを考えながら左方向に目を向けると、さっきまで鎮座していた分厚い雲が、移動していた。

あれは、もしかして・・・・・

富士山。
うおお・・・・・これが・・・・・これが富士山・・・・・・
いつもいつも雲で隠れていた富士山が、ついに私の前に姿を現してくれた。
「ラピュタ富士山は本当にあったんだ!!!」



これは日本一ですわ・・・・・
初めて見る富士山に私感動。しばし湖岸沿いに座り込む。
なんてきれい。
完全に雲がなくなることはなかったけれど、それでも十分に、その場にいた私は感動していた。
来て良かった。このプランを諦めて北上しないで良かった。

じっくりたっぷり富士山を堪能して、しっかり目に焼き付けて、その場を去る。
うーん、ごちそうさまでした。
そしてどうやら近くにもっと高いところから富士山を見ることが出来るスポットがあるとフォロワーさんに教えてもらった。
ロープウェイでワープできるようだ。
ビュースポットから5分程度の場所にあった。

カチカチ山ロープウェイ。
さすがお盆ということもあって、乗り場は家族連れであふれかえっていた。
15分程待ってからロープウェイに乗り込む。

上から眺める河口湖もなかなかどうして美しい。
頂上に到着し、展望台からの眺めがこちら。

富士山なくなってた。
どういうことなの・・・・。
天気変わり過ぎでしょ・・・・・!
いや、でもこれは逆に、むしろさっきあんなに見れたのが、むしろ奇跡なんじゃねーのと思わざるを得なかった。
実際、この後しばらく待っていたけれど、雲が晴れる気配は一切なかった。
うーん、この辺りの天気は読みにくいなー。

富士急ハイランドが見える。ミニチュアみたい。
これ以上粘っても仕方ないということで、ちゃっちゃと下に降りることに。
さて、どうするか。
どうも天気が優れないのは間違いなさそう。
また甲府に下って松本を目指すか、あえて折り返して箱根や小田原方面に向かうか・・・・
色々考えてるうちに、そういえば、静岡で食べたい物があることを思い出した。
ハンバーグだ。
知っている人は「静岡」「ハンバーグ」でピンと来るだろう、その店の名は「さわやか」
これはもう絶対食べたいということで、静岡方面に向かうことに。
国道139号線に再び乗り、西へ西へ。

途中、県道71号線に入り、一気に南下コースへ。
てっきりすぐに下るのかと思いきやむしろぐいぐい登りだして、気が付けば標高1,000mを越えていた。
うーん、予想外。
ま、まだまだ体力あるし何も問題ない。

ウマー

それにしても天気が気になる。
曇りだったり、晴れだったり、安定しない。

iPhoneでいろいろ調べていると、どうやら今いるこのあたり、樹海らしくてワロタ'`,、('∀`) '`,、
なるほど自殺の名所じゃねーの。
確かに言われてみれば、森の深さが半端ない。


これだけ標高が高いせいもあって、植物もなんだかみずみずしくって、それでいて背が高くて、テント泊もとてもしたくないような雰囲気。
少しだけ入ってすぐに出た。こわいこわい。
峠っぽいところを越えたところに展望台があって、どうやら本栖湖が見えるのだとか・・・・


見えない!! (´;ω;`)ブワッ
というかなんか霧雨降ってきた。なんだなんださっきまで晴れていたぞ・・・!
下り始めで雨とか勘弁してくれー、と思いつつ、少しだけ先に進んだところで大豪雨。
たまらず近くの木々に避難する。
いっきにバケツをひっくり返したような雨に。
うーん、困った困った。ちょうどバイクツーリング中の二人組も近くの木々の下に避難していた。


一応、電子機器だけ守るようにして、雨脚が弱まるのをしばし待つ。
急ぐ旅でもないし、こういう時は、流れに身を任せるしかない。
去年冬の青森旅を思い出す。
少し雨が弱くなったところで再スタート!
びしゃびしゃになった路面を下る下る。
いやっふううううううううううううう(後輪を滑らしながら)

途中、雨が止んだところで、一気に景色が広がって、そこからまた富士山が少しだけ見えた。
うーん、これ青空だったら絶対絶景じゃないか・・・
もったいないことをした。
でもこの道、天気を抜きにしたらめちゃくちゃ走りやすい気がした。
なんだか北海道の丘陵地帯を思い出す。
リベンジするのもありだなーと。
そしてまたしても雨が降ってきた。
これはまた強烈なやつや・・・・!

同じく木々に飛び込むものの、なんだか頼りない感じ。
すきまから雨粒がぽたぽた落ちてくる。
意を決して進んでみると、タイミング良くすぐ近くに牧場が!
椅子がいくつも置かれている休憩スペース兼物置のようなところに一時避難させてもらうことに。

いやー、助かった。しっかり屋根あるし、しばらくここで雨宿りさせてもらおう・・・・。
それにしてもみょうに広いスペースだなーと思ってると、奥の建物からここの人っぽいおっちゃんが。
「あの、すみません、雨宿りさせてもらってます。」
「あーいいよいいよ!それより今からここで肉焼いたりするけど気にしないでね。」
「ふぁっ!?」
どうやら体験型の牧場の用で、お客さんがバーベキューしたりするところらしい。
気にしないで、と言われても気にしちゃうよ!
幸いすぐに宴が始まるとかそんな感じではなかったから助かったけれど。
談笑している間も雨は強まったり、時には雷が鳴ったり。
やれやれ、天気には逆らえないさ。
濡れた身体にはそれなりに寒かったから、近くの自販機であたたかいココアを買うことに。
まさかこんな季節にホットを飲むことになるなんて。
そして雨脚が弱まったタイミングで再び走り出すことに。
まだ標高500mくらいあったし、0mまで下りきらねば。

雨旅。未だ先は見えず。
何が吃驚って、富士宮市まで下る頃には、すっかり夏空に戻っていたこと。

なんだこれはあ!?
と、もうね、いきなり気温が上がるものだからあらゆるレンズが曇って仕方が無かった。
カメラに悪いぜえ・・・・。
どうやら本当に山だけに雲がかかっていたもよう。
下界は平和なものね。
暑い暑い。
もちろん、雨に降られるよりもずっといい。
というかさすが夏だけあって、30分程走ってる間に濡れてた色んなものが一気に乾いた。

さて、お目当てのさわやかだけれど、富士宮市には2店舗あって、近い方に行ったのだけれどものっそい並んでいた。

もう14時というのに。というか家族向けレストランだからカウンターとかないんよね・・・。
というわけでもう一方の店舗に移動することに。
国道1号線方面に向かって南下した方にある店舗は比較的空いていた。
注文するのはもちろん看板メニューのげんこつハンバーグ!!

目の前で最後の仕上げをしてくれる。

うんまあああああああああああああああ
これは美味しい、ガチで美味しい。
静岡県民こんなの普段から食べられるなんてなんて贅沢な・・・・。
ぺろりと平らげてしまった。いやーごちそうさまでした。
さて、腹ごしらえをするとすっかり元気になった。
雨にやられた身体も回復。

というわけで、ここからは時間の許す限り西に進むことに。
本当は大阪まで自走するのもありだったけれどよくよく考えたら本格的な夜間装備なかった。
ひたすら愚直ダッシュ。
35km/h前後で走り続けるだけの単純なお仕事。
いよいよ暗くなってきたなーってころにちょうど浜松駅に到着。
キャノンボールで言うところの中間地点である。

これ以上走っても仕方ないということで今回はここを旅の終着地にすることに。
手早く輪行を済ませて、恋人さんへのお土産を買い込んで、新幹線に乗り込む。
お盆だから、というのと、どうせ時間もあったし、こだまでゆっくりと帰ることに。
実はひかりやのぞみとそんなに時間変わらないって言うね。ゆとり大事。
うたた寝をしつつ、新大阪まで身体を休める。
江ノ島から始まり浜松で終わった今回のツーリング。
鎌倉、江ノ島の雰囲気がとても良かったのが印象的だったけれど
なにより富士山を見ることができたのが大きな収穫。
天気には大きく左右されたけれど、それもまた旅の醍醐味と思って
次の旅を楽しみに。
おわり。

自転車,
写真,
機材紹介,
ロングライド,
聖地巡礼,
登山,
中部,
輪行,
関東,
外の天気を見てみると、曇り大半、一部晴れ間という感じ。
まあこんなものだろう。
昨日のこともあったから、特に気にしない。平野部と山間部では天気が違いすぎる。
昨日買い込んでいた朝ごパンをもしゃもしゃしながら、今日の予定を頭の中でざっくり組んでみる。
まずは甲府駅まで行って輪行だ。そこから中央本線で大月駅まで行って、富士急行線に乗り換え。
で、三ツ峠駅で降りて、ヤマノススメ聖地巡礼した後に、河口湖まで走る。
そこで富士山を見ることができれば大勝利・・・!
その後は未定。
という感じ。頭の中で組み立てている時もわりと楽しい。
ちゃっちゃと支度をして、まずは甲府駅へ移動。
この街には夜に着いたものだから、全貌がいまいち見えなかったけれど、まあまあよくある地方中核都市といった感じ。
やっぱり都市開発段階である程度フォーマットみたいなものがあるんだろうか。
駅とロータリーと駅前通り、周辺商業施設、あるいは商店街、公的機関、ホテル、そういった建物の配置がだいたい似ていて、慣れてくると初めての土地でもどこに何があるかだいたい分かるようになる。
それでもあくまでハード面が似ているだけあって、ソフト面は地方によって全然違うから面白い。
ハードが同じだからこそ、ソフトの違いが際立つのかもしれない。


中央本線に乗って大月駅まで電車旅。
こうして自転車旅の合間にする電車旅も結構好きだったりする。
それは楽に移動できるからとかそういうことじゃなくって、
車窓から見る景色ってのも、自転車の上から見る景色と同様に、特別な感じがするから。
あと、その土地の生活感が見えると言うか、地元の人の脚なんだなーと乗客を見ていると良くわかる。
この時も女子高生二人が今日、楽しみだねーと会話していて、どうも東京に行くということが伝わってきた。なるほど、これに乗っていれば東京まで出ることもできるのか、と知らされた瞬間だ。
そういうふとした発見もなんか面白い。
小一時間ほどで大月駅に到着。
ここで富士急行線に乗り換える。
思ったよりも大きめの駅で、(といっても都市部と比べたら小型なんだろう)木造な雰囲気に癒される
富士急行線の乗り換え口横改札で改めて切符を買い、ホームに着くとちょうど電車がやってきた。


2両編成の車両で、床材が木目なのが新鮮。あと椅子がやたら低い。ソファーみたい。パンツ見えそう。
乗客を見ているとほとんどが観光客と言った感じ。
おそらく富士五湖か、富士急ハイランド、あるいはその両方が目当てなんだろう。若い人も多い。
登山客も1~2名ほどいただろうか。
重々しい装備が山の厳しさを物語っていた。
40分ほど電車に揺られて三ツ峠駅に到着。
降り立った瞬間、びびっと来ました。ついにきましたヤマノススメ、聖地巡礼!



まさか意図せず2日連続、好きなアニメの聖地巡礼ができるとは。しかも放送中である。
リアルタイムで聖地巡礼をしたのは初めてかもしれない。
まずは駅のホームに降り立ったところのカット。
アーススターの本気を見た。


三ツ峠駅の看板。


セカンドシーズンOPのカット!
駅舎に向かうとなんとヤマノススメパネルが!!

ひなた可愛いよひなた。
どうやらつい最近設置されたもよう。
これはラッキー。こんな辺鄙な駅にまでパネル設置するなんて。
無人駅ではないけれど、それに近いものがある。
駅舎はコンパクトでちょっと大きめのバス停くらい。
だけれどこれも無人駅でよくあるのだけれど待合室はやたらと大きい。真ん中に4畳くらいの空間が合って、それを囲うように壁際に背の低いソファが置かれている。
電車本数が少なかったり雪が多い地域でよくみる待合室だ。
駅舎を出ると、ロータリーとも呼べない、ガランとした空間が出迎えてくれる。
その空間の向こう側、妙な距離感をおいて小さな商店がひとつ。
ここも作中に登場した建物だ。


色褪せた看板が良い雰囲気を醸し出している。


よくわからない像。スタチュー。



さて、舞台胆嚢もそこそこに、輪行解除して今日の走行準備を整える。
ホイールを取り出して組み立てていると、地元の人だろうか、自転車用の空気入れをもって歩いてくるおっちゃんが。
どうやら組み立てている様子を見て、パンク修理していると思ったのか、わざわざ空気入れを持ってきてくれた。なにこれ優しい。おっちゃん優しいよ!
と、言ってもその必要はなかったので、お礼だけして終わり。心遣い、ありがとう。
さらに同じ電車に乗っていた登山するお兄さんともしばし談笑。
三つ峠に登るらしい。うーん、うらやましい。自転車じゃなかったら登りたかったところ。

お互い旅の無事を願い合い、お別れ。
さあ、2日目、本格スタート。
まず向かうは富士五湖だ。

補給食もOK
目的は富士山を見ること、ただひとつ。

空を見上げると、勝率は五分五分といったところだろうか。
晴れているところは晴れているけれど、曇っているところは曇っている。
とりあえず向かうしかない。
登るぜー超登るぜー。
幸いなことに昨日の疲れはほとんどない。
フレッシュな状態で走り出すことが出来た感じ。
国道139号線、通称“富士みち”を西に進む。


30分も走ると景色がぐっと広がって、土地が開けてきた。
昨日は正直なんにも見えなかった河口湖町の様子を垣間みることが出来た。
なんだか区画整理がしゃんとされていて、テーマパークみたいな雰囲気ある。
さすが観光地。


改めて富士急ハイランドを眺めるなど。

こんなところにもコメダ珈琲。
雨が降る気配はないけれど、肝心の富士山があると思わしき方向は曇っていた。
ずいぶん雲が厚い。
やっぱり見えないのか・・・・
半ばあきらめつつ、河口湖にたどり着いた。
改めて目の前にすると結構広い湖だったんだなーと再確認。
貸しボートや遊覧船が楽しめるらしい。
その船着き場のおっちゃんに、一応富士山のビュースポット的なとこありますか?
と聞いてみると、どうやらもう少し北西に進んだ湖岸沿いに、晴れていれば綺麗に富士山が見れる場所があるらしい。
というか肉眼で見える位置にあった。
「ちょうどあのホテルの目の前あたりだよ」
そう教えてくれるおっちゃんにお礼を言い、向かうことにした。

左手に湖を見ながら湖岸沿いを走る。
観光地ムード満載で、でもゴミゴミしていなくて、これは避暑地として人気なんだろうなーと思った。
標高900mくらいあるだろうか、夏の朝というのにそんなに暑くない。
涼しい、とまでは言わないけれど、じめじめした嫌な暑さではなかった。
逆に冬は大変なんだろうなー、
とかそんなことを考えながら左方向に目を向けると、さっきまで鎮座していた分厚い雲が、移動していた。

あれは、もしかして・・・・・

富士山。
うおお・・・・・これが・・・・・これが富士山・・・・・・
いつもいつも雲で隠れていた富士山が、ついに私の前に姿を現してくれた。
「



これは日本一ですわ・・・・・
初めて見る富士山に私感動。しばし湖岸沿いに座り込む。
なんてきれい。
完全に雲がなくなることはなかったけれど、それでも十分に、その場にいた私は感動していた。
来て良かった。このプランを諦めて北上しないで良かった。

じっくりたっぷり富士山を堪能して、しっかり目に焼き付けて、その場を去る。
うーん、ごちそうさまでした。
そしてどうやら近くにもっと高いところから富士山を見ることが出来るスポットがあるとフォロワーさんに教えてもらった。
ロープウェイでワープできるようだ。
ビュースポットから5分程度の場所にあった。

カチカチ山ロープウェイ。
さすがお盆ということもあって、乗り場は家族連れであふれかえっていた。
15分程待ってからロープウェイに乗り込む。

上から眺める河口湖もなかなかどうして美しい。
頂上に到着し、展望台からの眺めがこちら。

富士山なくなってた。
どういうことなの・・・・。
天気変わり過ぎでしょ・・・・・!
いや、でもこれは逆に、むしろさっきあんなに見れたのが、むしろ奇跡なんじゃねーのと思わざるを得なかった。
実際、この後しばらく待っていたけれど、雲が晴れる気配は一切なかった。
うーん、この辺りの天気は読みにくいなー。

富士急ハイランドが見える。ミニチュアみたい。
これ以上粘っても仕方ないということで、ちゃっちゃと下に降りることに。
さて、どうするか。
どうも天気が優れないのは間違いなさそう。
また甲府に下って松本を目指すか、あえて折り返して箱根や小田原方面に向かうか・・・・
色々考えてるうちに、そういえば、静岡で食べたい物があることを思い出した。
ハンバーグだ。
知っている人は「静岡」「ハンバーグ」でピンと来るだろう、その店の名は「さわやか」
これはもう絶対食べたいということで、静岡方面に向かうことに。
国道139号線に再び乗り、西へ西へ。

途中、県道71号線に入り、一気に南下コースへ。
てっきりすぐに下るのかと思いきやむしろぐいぐい登りだして、気が付けば標高1,000mを越えていた。
うーん、予想外。
ま、まだまだ体力あるし何も問題ない。

ウマー

それにしても天気が気になる。
曇りだったり、晴れだったり、安定しない。

iPhoneでいろいろ調べていると、どうやら今いるこのあたり、樹海らしくてワロタ'`,、('∀`) '`,、
なるほど自殺の名所じゃねーの。
確かに言われてみれば、森の深さが半端ない。


これだけ標高が高いせいもあって、植物もなんだかみずみずしくって、それでいて背が高くて、テント泊もとてもしたくないような雰囲気。
少しだけ入ってすぐに出た。こわいこわい。
峠っぽいところを越えたところに展望台があって、どうやら本栖湖が見えるのだとか・・・・


見えない!! (´;ω;`)ブワッ
というかなんか霧雨降ってきた。なんだなんださっきまで晴れていたぞ・・・!
下り始めで雨とか勘弁してくれー、と思いつつ、少しだけ先に進んだところで大豪雨。
たまらず近くの木々に避難する。
いっきにバケツをひっくり返したような雨に。
うーん、困った困った。ちょうどバイクツーリング中の二人組も近くの木々の下に避難していた。


一応、電子機器だけ守るようにして、雨脚が弱まるのをしばし待つ。
急ぐ旅でもないし、こういう時は、流れに身を任せるしかない。
去年冬の青森旅を思い出す。
少し雨が弱くなったところで再スタート!
びしゃびしゃになった路面を下る下る。
いやっふううううううううううううう(後輪を滑らしながら)

途中、雨が止んだところで、一気に景色が広がって、そこからまた富士山が少しだけ見えた。
うーん、これ青空だったら絶対絶景じゃないか・・・
もったいないことをした。
でもこの道、天気を抜きにしたらめちゃくちゃ走りやすい気がした。
なんだか北海道の丘陵地帯を思い出す。
リベンジするのもありだなーと。
そしてまたしても雨が降ってきた。
これはまた強烈なやつや・・・・!

同じく木々に飛び込むものの、なんだか頼りない感じ。
すきまから雨粒がぽたぽた落ちてくる。
意を決して進んでみると、タイミング良くすぐ近くに牧場が!
椅子がいくつも置かれている休憩スペース兼物置のようなところに一時避難させてもらうことに。

いやー、助かった。しっかり屋根あるし、しばらくここで雨宿りさせてもらおう・・・・。
それにしてもみょうに広いスペースだなーと思ってると、奥の建物からここの人っぽいおっちゃんが。
「あの、すみません、雨宿りさせてもらってます。」
「あーいいよいいよ!それより今からここで肉焼いたりするけど気にしないでね。」
「ふぁっ!?」
どうやら体験型の牧場の用で、お客さんがバーベキューしたりするところらしい。
気にしないで、と言われても気にしちゃうよ!
幸いすぐに宴が始まるとかそんな感じではなかったから助かったけれど。
談笑している間も雨は強まったり、時には雷が鳴ったり。
やれやれ、天気には逆らえないさ。
濡れた身体にはそれなりに寒かったから、近くの自販機であたたかいココアを買うことに。
まさかこんな季節にホットを飲むことになるなんて。
そして雨脚が弱まったタイミングで再び走り出すことに。
まだ標高500mくらいあったし、0mまで下りきらねば。

雨旅。未だ先は見えず。
何が吃驚って、富士宮市まで下る頃には、すっかり夏空に戻っていたこと。

なんだこれはあ!?
と、もうね、いきなり気温が上がるものだからあらゆるレンズが曇って仕方が無かった。
カメラに悪いぜえ・・・・。
どうやら本当に山だけに雲がかかっていたもよう。
下界は平和なものね。
暑い暑い。
もちろん、雨に降られるよりもずっといい。
というかさすが夏だけあって、30分程走ってる間に濡れてた色んなものが一気に乾いた。

さて、お目当てのさわやかだけれど、富士宮市には2店舗あって、近い方に行ったのだけれどものっそい並んでいた。

もう14時というのに。というか家族向けレストランだからカウンターとかないんよね・・・。
というわけでもう一方の店舗に移動することに。
国道1号線方面に向かって南下した方にある店舗は比較的空いていた。
注文するのはもちろん看板メニューのげんこつハンバーグ!!

目の前で最後の仕上げをしてくれる。

うんまあああああああああああああああ
これは美味しい、ガチで美味しい。
静岡県民こんなの普段から食べられるなんてなんて贅沢な・・・・。
ぺろりと平らげてしまった。いやーごちそうさまでした。
さて、腹ごしらえをするとすっかり元気になった。
雨にやられた身体も回復。

というわけで、ここからは時間の許す限り西に進むことに。
本当は大阪まで自走するのもありだったけれどよくよく考えたら本格的な夜間装備なかった。
ひたすら愚直ダッシュ。
35km/h前後で走り続けるだけの単純なお仕事。
いよいよ暗くなってきたなーってころにちょうど浜松駅に到着。
キャノンボールで言うところの中間地点である。

これ以上走っても仕方ないということで今回はここを旅の終着地にすることに。
手早く輪行を済ませて、恋人さんへのお土産を買い込んで、新幹線に乗り込む。
お盆だから、というのと、どうせ時間もあったし、こだまでゆっくりと帰ることに。
実はひかりやのぞみとそんなに時間変わらないって言うね。ゆとり大事。
うたた寝をしつつ、新大阪まで身体を休める。
江ノ島から始まり浜松で終わった今回のツーリング。
鎌倉、江ノ島の雰囲気がとても良かったのが印象的だったけれど
なにより富士山を見ることができたのが大きな収穫。
天気には大きく左右されたけれど、それもまた旅の醍醐味と思って
次の旅を楽しみに。
おわり。
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