【登山第5回】滋賀県の蓬莱山登ってきた【小女郎峠ルート】
写真, 機材紹介, 近畿, 登山,
季節は夏。
7月も半ばに差し掛かろうという休日に、滋賀県は湖西に位置する蓬莱山に登ってきた。
これまで妙見山、生駒山、須磨アルプス、曽爾高原と初心者登山を経てきたわけだけれど
そろそろ一つ、本格的?な山登りがしたくなって、この山を選んだ。
標高は約1,100m。
比良山地の中では武奈ヶ岳に次ぐ高峰だとか。
いくつか登山ルートがあるみたいだけれど、比較的エキサイティングと言われる小女郎峠ルートを選んだ。
まだまだ初心者の域を出ない私。
さて、どうなることやら・・・

7月も半ばに差し掛かろうという休日に、滋賀県は湖西に位置する蓬莱山に登ってきた。
これまで妙見山、生駒山、須磨アルプス、曽爾高原と初心者登山を経てきたわけだけれど
そろそろ一つ、本格的?な山登りがしたくなって、この山を選んだ。
標高は約1,100m。
比良山地の中では武奈ヶ岳に次ぐ高峰だとか。
いくつか登山ルートがあるみたいだけれど、比較的エキサイティングと言われる小女郎峠ルートを選んだ。
まだまだ初心者の域を出ない私。
さて、どうなることやら・・・

夏、ということもあり、なるべく涼しい内に登りたい!ということで5時くらいに起きて電車に乗り込む。

阪急電車→JRと乗り換えて京都経由で湖西線蓬莱駅に到着したのが8時頃。
山崎での乗り換えぎりぎりすぎた!
駅を降りると目の前には今から登る蓬莱山が出迎えてくれた。

おお、、、思っていたより大きいぞ・・・・
これから登ると思うとわくわくする!
いつも自転車で琵琶湖一周している時に眺める山だ。
天気がよい時には、対岸からもくっきり見える。
冬場にはがっつり雪が積もる山、というイメージ。
さて、自宅から駅までの間にある程度、昼ご飯と補給食を買ったのだけれど
ちょっと足りないかなー?という予感があった。
蓬莱駅あたりにコンビニでもあれば寄ろう、と思っていたものの何もなかった。
仕方ない、そう思いながら山に入った。
どうみてもフラグです。本当にありがとうございました。

まずは住宅街を抜けて行く。
ところどころに登山ルートの案内板が立っていて、まず迷うことはなさそう。
安心安心。
朝の清々しさを味わいつつ、それでもなんだか結構暑い・・・・!
少し歩いただけで汗ばんでしまった。

1合目くらいまでは普通の舗装路と時折森林が続く。
それでも結構斜度があって、ペース配分がなんだか難しそうだなー
ここいらで準備運動+ストレッチ。前回の反省を活かす。

途中、国道161号線を越えて、そこからは一気に山の中に入る。
木々が鬱蒼と茂り、登山してる感が出てきた。
うーん、気持ち良い。が、結構きつい、斜度がきつい!
なるべく姿勢を崩さないように、歩幅を狭く踏み出すように心がけた。


ちょっと登っただけ、のつもりがもう結構高いところにいることに気が付く。
振り返ると琵琶湖が。
このルートは常に琵琶湖を背中にするから、振り返った時の景色が素晴らしい。

一度山の中に入ると、空が狭い。
しんとした雰囲気の中、歩く。
湿度が高い日本の山らしく、いたるところが苔に覆われていて、それがまた静寂さを増しているように思える。
どうも頂上付近がガスっているけれど、幸い雨は降らなさそう。
どピーカンよりも涼しげだから楽といえば楽。

どうしてこうなった。(゚´^ω^`゚)。゚

三合目くらいだろうか、砂防ダムが現れた。
ここから右に入るとそれまでの舗装路から、一気に山道へ。

握りこぶし大の石がごろごろ転がる森林道。
湿り気もあり、ところどころ泥濘んでいるところもあった。

どうみても犬です。本当にありがとうございました。(散歩中?
こま目に水分補給をしながらどんどこ登る。
自然の中、気持ち良い。

しばらく歩くと薬師滝という滝がある場所にたどり着いた。
後から調べて分かったのだけれど、ここで標高500m。
高さだけでいうとおおよそ4.5合目といったところだろうか。
思ったよりも良いペース?
せっかくだから滝に接近してみることに。
濡れた石で滑らないように慎重に慎重に・・・
ここで転けたらカメラがやばい (;´’-’`)


さすが滝間近ということもあり、ここだけクーラーが効いているみたいに気温が低い。
火照っている身体にはとても良いクールダウン。
マイナスイオン摂取摂取。
こういう滝を見る度に、いったいどこからこれだけの水が来ているのかと疑問に思ってしまう。
もちろん小学生の時に習ったとおり、海、大気、地面と水が循環しているだけなのだけれど
それにしてもすごい水量だ。
スケール感が違うなあと思うばかり。
水気が多いだけあって苔がとても多い。


苔って結構被写体に良いんです。


このあたりから急に道が開けた。
といっても足元は相変わらずだし、木々は高い。
単純に歩く道の選択肢が増えた、と言うべきだろうか。
これは気をつけないと迷いそう・・・だったけれど、ちょうどソロで登っているお兄さんが先行していて、マーカーになってもらうことに。

ところどころ道しるべも結ばれていた。
歩いているうちにこれだ見えなくなったら道を間違えた、ということ。

沢を横切る場面もあり、そこでは思わず足を止めてしまう。
とてもきれいだ。

このあたりで空腹が限界になってきた。
実は冒頭に書いていたとおり、補給食が明らかに少なくって、とっくに全部なくなってしまっていた。
お昼ご飯用にもちろんカップ麺は持ってきていたけれど、これだけじゃあ頂上までは持たないだろうな・・・と。
というわけでお昼ご飯をぎりぎりまで遅らせることで、後半登れるようにする作戦。
板チョコレートの一枚でも余分にあればもっと余裕がもてたんだ・・・・!

頃合いということで、沢に下って、すこし大きめの岩があるところをテーブルにしてお昼ご飯にすることに。
いやー、もう空腹限界、ハンガーノック寸前。
予め沸騰寸前まで温めてサーボボトルに入れてきたお湯を張って火にかける。
時間短縮のためのアイデアの一つ。
沸騰したお湯を注いで3分待つ。
この待ち時間が焦れったい。
そしていただきます。

うまああああああああああああああああ
山で食べるカップヌードルの美味しさは異常。
周りの空気が美味しいから?身体を動かして本能が求めていたから?
夢中になって食べてしまった。
ごちそうさまでした。
絶対にゴミを残さないように、撤収作業を済ませる。
さて、ここから後どれくらいだろう・・・
残りの行程が分からないのがやや不安。

みんなここでお昼を食べるのだろうか。ケルン発見。

さて、ここから一気に道が険しくなってきた。
斜度がやたらと急なんだな・・・
途中、45度くらいはあるだろうか、相当急な登りがあらわれた。
地盤はかなり脆いし、足を置いたその場から地面が崩落しそうだ。
片足を地面に強く刺し、脆い部分を下に落としてから、次の足をかけるために体重をかける。
数分かけて5mくらい登ったところで上を見上げるとまだまだ同じような道が続く。
・・・・・道間違えた? (;´’-’`)
なんだかそんな気がしてきた。
先行パーティもいたけれどこの道をクリアーしていったとは思えない。
途中、そんな分岐点があっただろうか・・・・
少し、判断に迷う。
迷っている間も、身体は急斜面でなんとかバランスを取っている状態。
もっと崩れたら、下の沢まで落ちてしまうぞこれ。
とにかく戻ることに。
お昼ご飯を食べていた場所までいったん戻ろう。
まだ焦るような時間じゃない。
半分滑落するような勢いで安定した地面まで下る。
やばいやばいやばい (´;ω;`)
戻りながら、やっぱりこの道は変な気がした。
今までと明らかに険しさが違うし、何より道しるべがない。
5分程で元いた場所の近くに行くと、左前方、木々の間に別パーティを発見。
あっちが正解だ!
ぐぬぬ、いったいどこで間違えたのか・・・・と思ってよくよく周りを観察すると、草木の間に細い道が。
そしてその近くにはしっかり道しるべがあった。

なるほど、これを見落としていた訳だ。
うーむ、道を読むスキルもやっぱり必要なんだなあ・・・・・
でもあすこで戻る判断ができたのはマルということにしておこう。
あのまま突き進んだら体力を使い果たしてどうしようもなくなっていたかもしれない。
このルートでも今年の3月、山に入ったきり、戻らなくなった男性がいるらしい。
山をなめたら死ぬ、ということを少し実感した瞬間だった。
正規ルートに戻ったってだけで一安心できた。
まわりの景色を楽しむ余裕も戻ってきた。


しばらくは鬱蒼とした木々の間を歩く。
相変わらず苔がすごい。
緑で溢れている。なんとなく、身体に優しい空間な気がする。



気が付けば高い木がなくなってきた。
これは、分かる。頂上が近いってこと。
と、いっても中々それらしい場所は見えてはこない。

ゴツゴツとした石が目立ってきた。
傾斜も一気にきつくなる。
最後の力を振り絞って、岩場を抜けると一気に景色が広がった。

そして振り返ると・・・


琵琶湖!
おーーーおーーーーだいぶ登ってきた。
街がとても小さい。
なんだかんだでここまで5時間くらいかかっただろうか・・・・!
しばし芝生に腰を下ろし、景色を堪能する。
こんな登ったの初めてだし辛さとか痛みとかあったけれど、なんかやっぱりこの瞬間には報われるのなー。

靴がすべてを語ってくれる。
もう体力的にも空腹的にも限界だったので、ロープウェイ山頂駅方向へ向かうことに。
右手に琵琶湖を見下ろしながら、細い道をひた歩く。


山頂付近はガスってて、その中を歩いているものだから、視界が悪い。
なんだかRPGで出てきそうな雰囲気だった。
獣とか鳥系のモンスターが出てきそう。
10分ほど歩くと道が開けて山頂への道が。


一気に駆け上がって無事に到着!!

ひえええ疲れた。
もうお腹ぺこぺこですよ・・・・

歩いてもいけるけれど、もう疲れていたからリフトを使ってロープウェイ駅方面へ。
文明の利器さいこおおおおおおおおおお(^ω^三^ω^)
一つ目の中継所は、なんだか子供達の遊びスペースになっていて、わんさか子供がいた。

もう夏休みなんだろうか。
結構いろんな種類の遊具があって楽しそうである。
再びリフトに乗って、ロープウェイ駅へ。
隣接している食事ができる施設に吸い込まれるように入った。
もう限界なんじゃー!!!

カレーライスうめえ・・・・
ただのカレーライスのくせに・・・!
お腹を満たしてようやく落ち着いたって感じ。
いやー、ごはんって大事ね。
自転車に乗っている時もそうだけれど、でもそれ以上に登山では重要なんだなあと実感した。
だって、お店ないんだもの。
コンビニないんだもの。
ちょっと多めに持って行くくらいがちょうど良いのかしらね。
しばらく休憩した後は、ロープウェイで一気に下ることに。

5時間かけて登ってきた山をたった5分で下りきるロープウェイの無慈悲さよ。


景色めちゃくちゃ良い。
ずっと遠くに琵琶湖大橋が見える。
本当は下りきってからバスで志賀駅まで行く予定が、運悪くちょうどバスが出たところ。
次のバスは1時間後ということで、しぶしぶ3km歩くことに。
ぐぬぬ、追い打ちやめてー。

炎天下の中、とぼとぼ志賀駅まで歩く。
途中、洒落乙なパン屋さんがあったので、そこでチョココロネとカキ氷をゲット!

糖分足りてないし、暑いからね。助かった。

志賀駅から電車に乗ってからはもうバタンキュー。
堅田で乗り換えて大阪までの1時間、ほぼ気を失っていた。
ちょっと強行軍すぎたかなー。
けれど得られるものはものすごく多かった!
思い返せば、自転車を始めたばかりの私も、似たようなことをしていたっけなあ・・・・
何事も経験である。
やってみないと分からないし、失敗も含めて、将来の糧になる。
そして早くも思うのである。
次はどこ登ろうか、と。
おわり。
写真,
機材紹介,
近畿,
登山,

阪急電車→JRと乗り換えて京都経由で湖西線蓬莱駅に到着したのが8時頃。
山崎での乗り換えぎりぎりすぎた!
駅を降りると目の前には今から登る蓬莱山が出迎えてくれた。

おお、、、思っていたより大きいぞ・・・・
これから登ると思うとわくわくする!
いつも自転車で琵琶湖一周している時に眺める山だ。
天気がよい時には、対岸からもくっきり見える。
冬場にはがっつり雪が積もる山、というイメージ。
さて、自宅から駅までの間にある程度、昼ご飯と補給食を買ったのだけれど
ちょっと足りないかなー?という予感があった。
蓬莱駅あたりにコンビニでもあれば寄ろう、と思っていたものの何もなかった。
仕方ない、そう思いながら山に入った。
どうみてもフラグです。本当にありがとうございました。

まずは住宅街を抜けて行く。
ところどころに登山ルートの案内板が立っていて、まず迷うことはなさそう。
安心安心。
朝の清々しさを味わいつつ、それでもなんだか結構暑い・・・・!
少し歩いただけで汗ばんでしまった。

1合目くらいまでは普通の舗装路と時折森林が続く。
それでも結構斜度があって、ペース配分がなんだか難しそうだなー
ここいらで準備運動+ストレッチ。前回の反省を活かす。

途中、国道161号線を越えて、そこからは一気に山の中に入る。
木々が鬱蒼と茂り、登山してる感が出てきた。
うーん、気持ち良い。が、結構きつい、斜度がきつい!
なるべく姿勢を崩さないように、歩幅を狭く踏み出すように心がけた。


ちょっと登っただけ、のつもりがもう結構高いところにいることに気が付く。
振り返ると琵琶湖が。
このルートは常に琵琶湖を背中にするから、振り返った時の景色が素晴らしい。

一度山の中に入ると、空が狭い。
しんとした雰囲気の中、歩く。
湿度が高い日本の山らしく、いたるところが苔に覆われていて、それがまた静寂さを増しているように思える。
どうも頂上付近がガスっているけれど、幸い雨は降らなさそう。
どピーカンよりも涼しげだから楽といえば楽。

どうしてこうなった。(゚´^ω^`゚)。゚

三合目くらいだろうか、砂防ダムが現れた。
ここから右に入るとそれまでの舗装路から、一気に山道へ。

握りこぶし大の石がごろごろ転がる森林道。
湿り気もあり、ところどころ泥濘んでいるところもあった。

どうみても犬です。本当にありがとうございました。(散歩中?
こま目に水分補給をしながらどんどこ登る。
自然の中、気持ち良い。

しばらく歩くと薬師滝という滝がある場所にたどり着いた。
後から調べて分かったのだけれど、ここで標高500m。
高さだけでいうとおおよそ4.5合目といったところだろうか。
思ったよりも良いペース?
せっかくだから滝に接近してみることに。
濡れた石で滑らないように慎重に慎重に・・・
ここで転けたらカメラがやばい (;´’-’`)


さすが滝間近ということもあり、ここだけクーラーが効いているみたいに気温が低い。
火照っている身体にはとても良いクールダウン。
マイナスイオン摂取摂取。
こういう滝を見る度に、いったいどこからこれだけの水が来ているのかと疑問に思ってしまう。
もちろん小学生の時に習ったとおり、海、大気、地面と水が循環しているだけなのだけれど
それにしてもすごい水量だ。
スケール感が違うなあと思うばかり。
水気が多いだけあって苔がとても多い。


苔って結構被写体に良いんです。


このあたりから急に道が開けた。
といっても足元は相変わらずだし、木々は高い。
単純に歩く道の選択肢が増えた、と言うべきだろうか。
これは気をつけないと迷いそう・・・だったけれど、ちょうどソロで登っているお兄さんが先行していて、マーカーになってもらうことに。

ところどころ道しるべも結ばれていた。
歩いているうちにこれだ見えなくなったら道を間違えた、ということ。

沢を横切る場面もあり、そこでは思わず足を止めてしまう。
とてもきれいだ。

このあたりで空腹が限界になってきた。
実は冒頭に書いていたとおり、補給食が明らかに少なくって、とっくに全部なくなってしまっていた。
お昼ご飯用にもちろんカップ麺は持ってきていたけれど、これだけじゃあ頂上までは持たないだろうな・・・と。
というわけでお昼ご飯をぎりぎりまで遅らせることで、後半登れるようにする作戦。
板チョコレートの一枚でも余分にあればもっと余裕がもてたんだ・・・・!

頃合いということで、沢に下って、すこし大きめの岩があるところをテーブルにしてお昼ご飯にすることに。
いやー、もう空腹限界、ハンガーノック寸前。
予め沸騰寸前まで温めてサーボボトルに入れてきたお湯を張って火にかける。
時間短縮のためのアイデアの一つ。
沸騰したお湯を注いで3分待つ。
この待ち時間が焦れったい。
そしていただきます。

うまああああああああああああああああ
山で食べるカップヌードルの美味しさは異常。
周りの空気が美味しいから?身体を動かして本能が求めていたから?
夢中になって食べてしまった。
ごちそうさまでした。
絶対にゴミを残さないように、撤収作業を済ませる。
さて、ここから後どれくらいだろう・・・
残りの行程が分からないのがやや不安。

みんなここでお昼を食べるのだろうか。ケルン発見。

さて、ここから一気に道が険しくなってきた。
斜度がやたらと急なんだな・・・
途中、45度くらいはあるだろうか、相当急な登りがあらわれた。
地盤はかなり脆いし、足を置いたその場から地面が崩落しそうだ。
片足を地面に強く刺し、脆い部分を下に落としてから、次の足をかけるために体重をかける。
数分かけて5mくらい登ったところで上を見上げるとまだまだ同じような道が続く。
・・・・・道間違えた? (;´’-’`)
なんだかそんな気がしてきた。
先行パーティもいたけれどこの道をクリアーしていったとは思えない。
途中、そんな分岐点があっただろうか・・・・
少し、判断に迷う。
迷っている間も、身体は急斜面でなんとかバランスを取っている状態。
もっと崩れたら、下の沢まで落ちてしまうぞこれ。
とにかく戻ることに。
お昼ご飯を食べていた場所までいったん戻ろう。
まだ焦るような時間じゃない。
半分滑落するような勢いで安定した地面まで下る。
やばいやばいやばい (´;ω;`)
戻りながら、やっぱりこの道は変な気がした。
今までと明らかに険しさが違うし、何より道しるべがない。
5分程で元いた場所の近くに行くと、左前方、木々の間に別パーティを発見。
あっちが正解だ!
ぐぬぬ、いったいどこで間違えたのか・・・・と思ってよくよく周りを観察すると、草木の間に細い道が。
そしてその近くにはしっかり道しるべがあった。

なるほど、これを見落としていた訳だ。
うーむ、道を読むスキルもやっぱり必要なんだなあ・・・・・
でもあすこで戻る判断ができたのはマルということにしておこう。
あのまま突き進んだら体力を使い果たしてどうしようもなくなっていたかもしれない。
このルートでも今年の3月、山に入ったきり、戻らなくなった男性がいるらしい。
山をなめたら死ぬ、ということを少し実感した瞬間だった。
正規ルートに戻ったってだけで一安心できた。
まわりの景色を楽しむ余裕も戻ってきた。


しばらくは鬱蒼とした木々の間を歩く。
相変わらず苔がすごい。
緑で溢れている。なんとなく、身体に優しい空間な気がする。



気が付けば高い木がなくなってきた。
これは、分かる。頂上が近いってこと。
と、いっても中々それらしい場所は見えてはこない。

ゴツゴツとした石が目立ってきた。
傾斜も一気にきつくなる。
最後の力を振り絞って、岩場を抜けると一気に景色が広がった。

そして振り返ると・・・


琵琶湖!
おーーーおーーーーだいぶ登ってきた。
街がとても小さい。
なんだかんだでここまで5時間くらいかかっただろうか・・・・!
しばし芝生に腰を下ろし、景色を堪能する。
こんな登ったの初めてだし辛さとか痛みとかあったけれど、なんかやっぱりこの瞬間には報われるのなー。

靴がすべてを語ってくれる。
もう体力的にも空腹的にも限界だったので、ロープウェイ山頂駅方向へ向かうことに。
右手に琵琶湖を見下ろしながら、細い道をひた歩く。


山頂付近はガスってて、その中を歩いているものだから、視界が悪い。
なんだかRPGで出てきそうな雰囲気だった。
獣とか鳥系のモンスターが出てきそう。
10分ほど歩くと道が開けて山頂への道が。


一気に駆け上がって無事に到着!!

ひえええ疲れた。
もうお腹ぺこぺこですよ・・・・

歩いてもいけるけれど、もう疲れていたからリフトを使ってロープウェイ駅方面へ。
文明の利器さいこおおおおおおおおおお(^ω^三^ω^)
一つ目の中継所は、なんだか子供達の遊びスペースになっていて、わんさか子供がいた。

もう夏休みなんだろうか。
結構いろんな種類の遊具があって楽しそうである。
再びリフトに乗って、ロープウェイ駅へ。
隣接している食事ができる施設に吸い込まれるように入った。
もう限界なんじゃー!!!

カレーライスうめえ・・・・
ただのカレーライスのくせに・・・!
お腹を満たしてようやく落ち着いたって感じ。
いやー、ごはんって大事ね。
自転車に乗っている時もそうだけれど、でもそれ以上に登山では重要なんだなあと実感した。
だって、お店ないんだもの。
コンビニないんだもの。
ちょっと多めに持って行くくらいがちょうど良いのかしらね。
しばらく休憩した後は、ロープウェイで一気に下ることに。

5時間かけて登ってきた山をたった5分で下りきるロープウェイの無慈悲さよ。


景色めちゃくちゃ良い。
ずっと遠くに琵琶湖大橋が見える。
本当は下りきってからバスで志賀駅まで行く予定が、運悪くちょうどバスが出たところ。
次のバスは1時間後ということで、しぶしぶ3km歩くことに。
ぐぬぬ、追い打ちやめてー。

炎天下の中、とぼとぼ志賀駅まで歩く。
途中、洒落乙なパン屋さんがあったので、そこでチョココロネとカキ氷をゲット!

糖分足りてないし、暑いからね。助かった。

志賀駅から電車に乗ってからはもうバタンキュー。
堅田で乗り換えて大阪までの1時間、ほぼ気を失っていた。
ちょっと強行軍すぎたかなー。
けれど得られるものはものすごく多かった!
思い返せば、自転車を始めたばかりの私も、似たようなことをしていたっけなあ・・・・
何事も経験である。
やってみないと分からないし、失敗も含めて、将来の糧になる。
そして早くも思うのである。
次はどこ登ろうか、と。
おわり。
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