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【中部地方ツーリング】ちょっと自転車で中部地方をサイクリングしてきたらめちゃくちゃ楽しかった話〜準備編〜

神楽坂つむり

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2013年、8月15日から19日までの4日間、中部地方をまわってきた。
今まで全国を回ってきたけれど、このあたりだけがすっぽり抜けていた。
いつか行こう、いつか行こうと思っているうちにずいぶん時間が経ってしまった。
いや、というよりも、それよりも行きたいところがたくさんあって、後回しになったというのが正しいかも。

でも、今回の旅を終えてこうして記事を書いている今、
後回しにするなんてとんでもない。
そこには、かつて見たことの無いような景色と
一生の思い出になるような
素敵な日々が待っていた。

その旅路の様子を、
つらつらと書き綴っていこうと思う。

さて、今回は4日間の旅だ。

きっかけは、去年の白川郷ツーリング。
「ひぐらしの鳴く頃に」の聖地としても知られているここ白川郷に去年訪れたときは
思いがけず雪に見舞われた。
というよりも情報収集が甘かったのだ。
まさか4月も近いというのに雪に包まれていたとは………
私は、緑に輝く白川郷が見たかった。
そのためにはやはり夏しかないと思った。

だから、2日もあれば余裕だろうと当初は考えていた。
が、ちょうどお盆ということもあり、4日間ぽっかり休みが取れることがわかった。
これは中部をぐるっとまわるいい機会だ。他にも行きたいところがある。
こうして4日間で日程を組むことになった。

そして今回は3人旅であるということを強調しておきたい。
一人ではない、3人であるということが後々、様々なドラマを生むことになる。

半月クラスタのキャプたんと朔ちゃんである。
もちろんTwitterつながりだ。
二人ともまだ初心者だけれど、ガチライドでもないから大丈夫だろう。
そう思っていた時が私にもありました。

全体のコースと日程はというと
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0日目 金沢入り
1日目 金沢~湯涌温泉~刀利ダム~五箇山~白川郷
2日目 白川郷~飛騨~高山~乗鞍岳
3日目 乗鞍岳~松本~美ヶ原~長野~富山
4日目 富山~立山黒部アルペンルート~上市町

こんな感じ。
こうして書き綴っただけでも分かる。山しかねえ!!
4日間で420km、獲得標高は9,000mくらいのコース。

メインは白川郷だけど、それと同じくらい楽しみだったのが乗鞍岳と、立山黒部アルペンルート。
写真では見たことがあるけれど、是非その光景を自分の目で見てみたかった。
長年の夢が、ついに叶う。
そう思うと、予定を組んでいるときから、心は躍りっぱなしだった。

一人旅ならなんてことない問題も
3人となると少し問題になる。
その代表例がお宿。
3人が泊まる事のできるお宿を確保するというのは、お盆シーズンではなかなか苦労した。

そして、案の定というかまあ予想外だったんだけれど
白川郷では一切宿がとれなかった。
どこに電話しても一杯だということ。
ふええ。
前回、白川郷の合掌作りの民宿に泊まって感動したから
是非今回もと思ったのに………

でも、ルート設定上、白川郷で泊まらないと、ちょっと厳しい。
そこで私、迷わず決めた。
予約も関係ない、お金もかからない。野宿だ。
と、いっても他に2人いるし、エクストリーム輪行袋野宿をさせるわけにもいかないから、
テント泊をすることにした。
これには準備が必要だった。
当然ながら、テントを担いで走るつもりなんてない。
じゃあどうする?

郵送でしょ!

今回私がとった方法は、テント一式を予め白川郷の郵便局留めで送り、
現地で受け取ってその日のテント泊を可能にするというものだった。
そして翌朝、家に送り返せばいい。

幸いにもちょうどいい位置に郵便局があったし
平日だったから受け取ることも返送することも可能だ。土日だったら不可能だった。

久しぶりに出した3人用のテント。
安心と信頼のキャプテンスタッグ製。
現地で恥をかかないように、一応組み立ての練習をしておく。

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支柱棒が長くて趣味部屋ではムリムリ

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リビングで組み立て成功。こうしてみると大きいなあ……

夏とはいえ白川郷は標高500mの盆地、夜は冷え込むと予想してグランドシートと、アウターカバーも用意。
あとどこで寝ることになるか分からないし、3人分の銀マットも購入。
さらにどうせ箱で送るならと、1日分の着替えも同梱した。これで荷物が多少減らせることになった。

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郵パックで鳩谷郵便局留めで送付完了。1,500円也。


0日目と2日目はちゃんと宿を予約。
3日目以降はまったく決めずに。なんとかなるでしょう。

あと、立山黒部アルペンルートの切符も予約。
ここは車でもバスでも行くことが出来ない。自転車も当然無理。
富山側からなら立山駅からケーブルカー、バス、さらにトロリーバス、徒歩、トロリーバス、ケーブルカーetc
を乗り継いで、松本側まで通り抜けるだけでも5時間以上かかるという、冷やかしではなかなかいけない登山ルートである。
私の目的は、何を隠そう「おおかみこどもの雨と雪」の聖地巡礼のためだったから
目的地のみくりが池がある室堂までの往復切符さえ手配すればいい。
立山⇔室堂往復切符で4,190円だった。
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もし、シーズンに行くことがあるなら、予約しておいた方がいいと、現地に行って思った。
この6時40分でもそれなりに人がいたし、9時以降は混雑必至。


さて、装備だ。
今回は写真がメインの旅である。
絶景がまっていることは間違いなかったからだ。
しかも天気予報は文句なしの晴れ。
手を抜く理由がない。

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今回の相棒はコルナゴC50。(サドルバッグの後ろについている白い袋はただのゴミ。山ではゴミは持ち帰ろう。)
連泊ツーリングに使うのは初めてかもしれない。
いつも使うFELT F1はお休み。
理由としては、今回のルートは登りもだけれど、下りもかなり多い。
それに荒れた路面もそれなりにありそうだった。
そんなときに、このC50は絶大な安心感を与えてくれる。
こいつの乗り心地のよさときたら、もうね、すごい。
ヘッド周りの剛性バランスと、後ろ三角が特にお気に入り。
もちろんFELTも悪くないし、いままで何万キロを共にしてきたけれど、ちょっとじゃじゃ馬で、今回は合わなさそうだったから。
C50のポテンシャルを引き出したいという思いもあった。

コンポーネント
クランクは79DURA-ACEで
それ以外はカンパニョーロ。色んな年代のケンタウルとのミックスコンポで10S仕様。
前輪はEASTON EA90TT。20,000km手荒につかって一度も触れていない。どうなってんだ?
後輪は7900DURA-ACE C24。これも安心と信頼の性能。

そして今回テスト導入するのが25Cタイヤ。
ブリヂストンのエクステンザRR2Xだ。
実はいろいろ装備を積んだらそれなりに重たくなったっていうのと
4日間空気をいれる予定もなかったから、すこしでもエアボリュームがあるタイヤが良かったっていうのが理由。
この25Cが大正解で、これについてはまた別途、記事を書こうと思う。

その他は私の定番装備。
フロントバッグには一眼レフカメラを。
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使用するカメラはCANON EOS60D。
私はこのキヤノンの二桁シリーズが大好きだ。
デジタル一眼レフなら、この二桁シリーズにかなうカメラはないと思う。
もちろんもっと高性能、高機能のカメラはあるけれど
価格、性能、耐久性、使い心地、重量感などのバランスが最高にイイ。
このバランスがイイというのが重要。どれか一つだけ飛びぬけてても、カメラは駄目。
トータルバランスで最大限魅力的なものを選んだら、自ずとこれになった。

レンズはシグマの18-200mm f3.5~6.3
最後までキヤノンのEF 17-55mmf2.8ISと迷った。通し2.8は魅力だったからだ。
でも今回は撮る被写体の幅広さに対応する為に、望遠ズームを選択。
間違ってなかったと思う。

そして今回、4日間、このカメラを肩からかけたままだった。
ななめ掛けしたままずーっと走っていた。
フロントバッグには、その他の小物が出入りするのみだった。
結局、バッグから出し入れするのすら面倒くさかったのだ。
登りでも下りでも、街でも山でもずーっとカメラと一緒だった。

ちなみに撮影枚数は1600枚。
一度も充電しなかったけど、なんとか持ち応えてくれた。
帰るころには残量が8%くらいだった。あぶねえ!

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サブカメラはオリンパスのXZ-1。
これも最高のコンデジだ。
詳しくは過去記事参照していただきたい。
このカメラは、トップチューブバッグに収納。
ついでにミニ三脚も。

そしてサドルバッグはオルトリーブのL。
これは鹿児島~大阪1,000kmキャノンボールで使用し、使い勝手は確認済みの信頼装備。
中身は
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・サンダル
・着替え一式(ジャージ2着、ウインドブレーカー、下着2セット)
・修理用具一式
・電子機器
・簡易リュック

とまあこんなところ。
一番活躍してくれたのはサンダル。
観光したり山登ったり、テント泊したり、街なか歩いたり
輪行したりと、いろんな場面で活躍してくれた。100円。
折り畳めるから結構コンパクトになった。

輪行袋はオーストリッチのL100…だっけな。
とりあえず軽いやつ。前後輪外すタイプ。
いつもコクーン派の私だけど、今回はお盆だし、何があるか分からないから
よりコンパクトにできる前後輪外すタイプがいいよなぁということで購入。
ボトルゲージに突っ込めるのもメリットの一つ。

ドリンクボトルはキャメルバッグの保冷ボトル一本にした。


同行者の自転車も紹介。
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朔ちゃん ビアンキ
どこか見たことがある装備がちらほらとありますねえ
ホイールはなんと9kDURAです。ください。
フレームサイズが小さくてボトルがいっぱいいっぱいだよ!
堅実な装備。


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キャプたん ルイガノLGS-CT
どこかで見たことがある自転車ですねえ。
何を隠そう私の最初のロードバイク。自転車を始めた頃の最初の相棒。
北海道でもどこでも一緒に旅した奴。
実はフォロワーに譲っていました。こうして誰かを乗せて走っているのを見ると嬉しくなります。
フロントはコンパクトトリプルでこわいものなしのツーリング車。


とまあこんな感じ。
他に書くこととすればサイクルキャップは日よけ目的で被っていたし
アームカバーは日焼け対策でずっとしていた。
レーパンはなしで、普通のハーフパンツで。
上は常にジャージ一枚で、寒くなったらウインドブレーカーを装備していた。

4日間といえど
最低限の装備で走る。いつものことだ。
足りないものがあれば買えばいい。
要らないものがあれば送り返せばいい。
気持ちよく、トラブルなく走る為に、過去の経験をもとに、装備、ルートを決定した。

旅は準備が大事。
せっかくの楽しい時間を、最大限楽しく過ごせるように、あれこれ頭を悩ませる。
それも楽しい時間だったりするから自転車旅って無駄がないよなぁと、考えさせられる。

次回からは、旅の様子をつづっていこうと思う。
正直いろいろありすぎてまとめきれるか……!
まずは0日目~1日目、聖地巡礼、自然との対峙編。

 続く

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