【兵庫〜岡山】ちょっと自転車でヒルクライムの聖地?ダルガ峰登ってきた
自転車, 写真, 機材紹介, ロングライド, 近畿, 輪行, オフ会, 山陽, イベント,
暑い。
今年の梅雨はやたらと暑い。
梅雨だというのに、ほとんど雨が降らず、
(雨降りの日数が少ないだけで、一回あたりの降雨量は多く、実際の降雨量は平年並みだとか)
6月だというのにすっかり夏めいて。
そんなある日に向かうは兵庫県の山、ダルガ峰とかいうところ。
ヒルクライム大会か何かでその名前を聞いたことはあるけれど実際どんなところなのかは全然知らない。

行ってみよう。
今年の梅雨はやたらと暑い。
梅雨だというのに、ほとんど雨が降らず、
(雨降りの日数が少ないだけで、一回あたりの降雨量は多く、実際の降雨量は平年並みだとか)
6月だというのにすっかり夏めいて。
そんなある日に向かうは兵庫県の山、ダルガ峰とかいうところ。
ヒルクライム大会か何かでその名前を聞いたことはあるけれど実際どんなところなのかは全然知らない。

行ってみよう。
犬速さんと9時に姫路駅で待ち合わせ。
大阪から1時間ちょっとで着くからなんだかんだ近い。
土曜日だったけれど意外と空いている。
最前車両に乗り込み、自転車を壁際に。
座席に座って景色を眺める。明石あたりから見える海の青は本当にきれい。
もう近場を走りつくしたので、ロングライドをするときは、輪行なしじゃ走れなくなった私である。
JR様様だ。
ちなみに、乗り換えなしで2千円弱で到達できる距離が好きだ。

大阪からだと、西は姫路駅、南は和歌山駅、北は京都駅、大津、少し延長して彦根あたりかしら。
この範囲だと、そこまで輪行し、日帰りでまわってくることができる。
お気軽だ。
でも最近、このエリアも走りつくし………有料特急に目を付けている()
輪行を解除し、駅構内のコンビニで朝ごはんと補給食をゲットし、スタート!

犬速さん ニールプライド アリーゼ

私 FELT F1
市街地を走り抜ける。
姫路城はまだハリボテだったけれど、いつになったら完成するんだろうか。



ちょっと走ればすぐに高い建物はなくなり、郊外へ。
国道29号線を走る。
広いとはいえないけれど、そこそこ走りやすい道が続く。
山間を縫いながら、徐々に標高が上がっていく感じ。
1~2%といったところだろうか。
想像以上にあつくって、この日の最高気温は30度。
まだ午前中だというのに、体感的にはもう真昼間のよう。
青空がまぶしい。すっかり夏のそれだった。


あつさにやられて途中のコンビニで小休止。
水分水分!
準備不足な私はボトル1本のみ。やってらんねーぞ!
犬速さんは2本だし、内1本はELITEのステン保冷ボトル。この時わたし、ステンボトルの購入を決意。
水分補給とカロリー補給を済ませる。
この時、2人は思いもしなかった。
これが最期の補給処になるとは。
さっ!
暑さに負けじと再スタート。

山を越えて川に沿って青空の下を駆けていく。
めちゃくちゃ気持ち良い。
途中、道路脇に「鳥取方面」というプラカードを掲げた大学生くらいの女子3人組が。
ヒッチハイクだ!
北海道では何度か見たけれど、本州では珍しい。
ちなみにこのあたりから鳥取というと、100kmくらい。自転車ですぐ。


どんどこ走って気が付けば標高は300m強といったところ。
宍粟市あたりで、大きく西に曲がり、国道429号線へ。

ここでいったん水分補給。ふぅ……。
ルートとしてはこのまま西へ行き、ちくさ高原へ向かう。
そこからダルガ峰沿いに‘下る’感じ。そう、今回はダルガ峰を登らずに下る。


一気に交通量が少なくなり、さすが三桁国道だという感じだ。
平地はなくなり、ひたすら登りが続く。
若干のハンガーノックを感じたものの、補給がもうあとわずかだ。
おにぎり1つと、チョコレートしかない。やばい。
もう少し我慢してから食べようと決める。

読めない()


10km程進むとさらに分岐があり、そこを北へ。
県道72号線に入る。

ここからはがっつりヒルクライムといった感じ。
なのだけれど、なんだか雲行きが怪しい。
さっきまであんなに青かった空は、すっかり鼠色に。
しかも進行方向に暗雲が………
といっても止まる訳にもいかないので、クライムオン。
山、山、山。ひたすら山である。
面白そうな吊り橋がw


これはひどい。




途中、西大峰教霊山とかいうところに繋がる広場でトイレ休憩。
駐車場脇にちょうど水汲み場があって、湧水が出ているらしい。
車を横付けして、大きなタンクに水を蓄えている。都会じゃ見られない光景だ。
(しかも100円で40リットルとかいう爆安)
湧水も川も、考えてみればこの山々が雨を蓄えて、それが少しずつ集まって、大きな流れになっているのだと思うと、なかなかにスケールが大きいなあと実感させられるのである。
ここで私、最後の補給食に手をつける。
やばい。残り距離的にやばい。平坦ならまだしもパワーのいる登りだ………
再スタートしてしばらくするといよいよ雨がぱらつき始めた。
最初はパラっとだったけれど、数分後には大粒に。


さすがにまずいと思い、千種町の西河内あたりで雨宿り。
公民館だろうか、ずいぶん古い木造の趣ある建物、その軒下に避難。
脚を休めながら雨に濡れる町を眺める。
急ぐ旅でもない。ゆっくり眺める。

遠くの空は晴れ模様。




10分くらいながめていたものの、完全に止む気配はなさそうだ。
雨が弱くなったところで、進むことにした。
路面はすっかり濡れてしまっている。
気温もぐっと下がり、朝の暑さが嘘のようだった。
そして………

豪雨
シャワーを浴びているように、たっぷりと雨が降り注ぐ。
[動画] VPS
ヒイイイイイイイイイイ
しかも霧が出てきた。リアルタイムで霧が出だしたから、最初眼鏡がくもってるだけかと思った。
みるみるうちに視界が悪くなる。
それでもなぜか空は明るい。どうやら斜めから日光が届いているようだ。
とても幻想的な光景だった。
木々は濡れて地面には即席の川が出来ている。
霧が立ち込め、前も後ろも、白っぽく、淡い。
けれど明るい。

こんな中を登るのだから、テンション上がらざるを得ない。
二人で笑いながら登る。おかしいったらない。
そしてこの時、完全にハンガーノックになっていたと思う。
アクセル踏んでもエンジンがかからないような、あの感覚。
直前には、体内のエネルギーがなくなるからだろうか、一瞬身体が軽くなったような錯覚に陥る。
いよいよ頂上付近というところで、突然雨が止んだ。
振り返ると、絵に描いたように、そこだけが雨雲に襲われていた。

最期の力を振り絞り、ちくさ高原へたどり着いた。
もうへとへとである。何も残っていない。
食べるところがあるのだろうか………
もしなかったらそのへんの草をむしって食べるのも辞さないレベルでハンガーノックだった。


冬はスキー場なのだろう、芝生が生い茂ったなだらかな斜面を横目に、奥へ。
するとレストハウスがあった。
人の気配はあまりないものの、一応営業しているようだ。助かった……!!
それにしても寒い。
雨で全身濡れた上に、標高も1,000mというのだから、下界とは別世界だ。
寒さに震えながら、店内に入る。

二人ともラーメンを注文し、席へ。
ハンガーノックだし全身びしょぬれだし体力使い果たして色々ひどい身なりだったと思う。
そして出てきたラーメンの美味しいこと。

思わず笑いが出てしまう美味しさ。
ここ最近食べたもののなかで一番美味しかった。
自転車に乗っていると、こういうことが、よくある。
「幸せの閾値が下がる」というやつだ。
でも実際ここのラーメン美味しかった。やるじゃないか。
最後の一滴まで飲みつくした。


さて、ここからはいよいよダルガ峰だ。
ちくさ高原の西側に位置する山。
南へ12km程つづく林道舗装路が、いわゆる「ダルガ峰を走る」ということなのだろう。


気が付けば岡山県。
しばらく走るとその入口に遭遇。
なるほど、なんか変わった道だというのは見て分かる。



幅員が狭く、3~4mといったところだろうか。車がすれ違うのは難しそうだ。
なにやらこわい注意事項が書いてあるけれど、とにかくその道に入ってみる。
すぐに絶景が迎えてくれた。

すげえええええええええええええええええええええええええええええええ
疲れが吹き飛び、思わず笑う。
こういうご褒美があるから、やめられない!
さすが1,000m級の山だ。もう少し天気が良ければ最高なのだけれど、
雲があることで、なんともいえない雰囲気になっていた。悪くない。
もののけ姫の冒頭シーンを思い出す。
太古の昔………

この道は尾根沿いに続いているために、ずっとこんな景色が続いている。
大台ケ原と似たような感じかも。
ダルガ峰の方が、森は深いかしら。
秘境感はこちらの方がずっとある。それは間違いない。


路面はきれいだけれど、山側がほとんど自然のままなせいか、やたらと落石やら何やらが多い。
ガードレールとか、補強柵が全然ないのよね。
だから、面白い。景色が。

登ったり下ったりを繰り返すから、ペースは最高につかみにくい。
下りで40km/hは軽く出ると思ったら突然の10%の登りがあらわれたりと、ギアチェンジが休まることが無い。
ロードバイクの本領発揮でもある。
フロント50-34T、リア11-25Tがベストじゃないかしら。
ちなみにこの日の私はフロント53-39T、リア16-27T。極端すぎた。
[動画2] VPS
突然の滝!!


10分程走るとまた景色が変わって、森林限界ゾーンに。


ほんと景色が目まぐるしく変わる。
一つカーブを曲がれば違う世界が。
今度、一眼レフカメラもって、写真メインで登りに来たいレベル。


写真撮ったりしてたから、結局1時間くらいかけて下っただろうか。
その距離12km。
下りだったから良いものの、ここ登るのかなりしんどいと思う。
斜度15%くらいの区間もあった。

標高はまだ300m。
さらに下って、国道に出た。
暑さに驚いた。
そういえば今日の最高気温は30度だったな……と、思い出す。
ダルガ峰、涼しかったです。

ここから姫路まで50km強、ひたすら犬速さんを前に走る。
35km/h~40km/hで走り続ける。
特急姫路行である。
後輪のマッドファイバーから聞こえる風切音がすさまじい。
ゴオオオオオオォォォォォォォォォォォォ

途中コンビニで割とがっつり目に補給して、燃料を投入していく。


途中道の駅でトマトをいただくなど。

うまー!
姫路市内に近づくにつれて、交通量が増えてくる。
姫路のドライバー運転あらくね???
普通に走ってる分には問題ないんだけれど、
こと曲がることに関しては、みんな下手すぎる気がした。
サンデードライバーが多いからなのかもしれないけれど、曲がる時の挙動がおかしい。
明らかに後ろを確認していないし、確認していても判断力がアレなのか、遠慮なしに曲がる。
交差点でも、「えっ、そのタイミングで?」と思わず唸るようなタイミングで曲がる。
反対車線のお店に入るために乗用車がいきなり曲がってバスが急ブレーキしていたのがハイライト。
こわいこわい。

というわけで安全運転を最優先に、姫路市内に舞い戻った。
時刻は18時半頃。
まだ空は明るく、夏の訪れを感じる。
なかなかの疲労感が身体をおそっていた。
サイコンを確認してみると………
走行距離162km
獲得標高1,792m
平均時速27.2km/h ←←←
やれやれ。山岳ステージなのにこの速度はありえん()
さくっと輪行モードに。
朝と同じコンビニで、オレンジジュースを購入。
こうも暑いとビタミン不足を全身で感じる。
電車に乗って、あとはだらしなく眠るだけ。
新大阪まで1時間強。輪行、ほんと便利。
最後に犬速さんと後輪を交換してお別れ。
私の79DURA -c24は、犬速さんを乗鞍の頂上まで支えるという、重大な任務を負って。
で、犬速さんのマッドファイバーをお借りすることに。
ふひひ。
今回は晴れあり曇りあり、雨あり寒さも暑さも下りも登りもいろいろあって、
翌日体調崩しましたしおすし。
いよいよ夏本番。
行きたい場所の数が休日日数以上にある件。
今年もいろんな場所へ。

自転車,
写真,
機材紹介,
ロングライド,
近畿,
輪行,
オフ会,
山陽,
イベント,
大阪から1時間ちょっとで着くからなんだかんだ近い。
土曜日だったけれど意外と空いている。
最前車両に乗り込み、自転車を壁際に。
座席に座って景色を眺める。明石あたりから見える海の青は本当にきれい。
もう近場を走りつくしたので、ロングライドをするときは、輪行なしじゃ走れなくなった私である。
JR様様だ。
ちなみに、乗り換えなしで2千円弱で到達できる距離が好きだ。

大阪からだと、西は姫路駅、南は和歌山駅、北は京都駅、大津、少し延長して彦根あたりかしら。
この範囲だと、そこまで輪行し、日帰りでまわってくることができる。
お気軽だ。
でも最近、このエリアも走りつくし………有料特急に目を付けている()
輪行を解除し、駅構内のコンビニで朝ごはんと補給食をゲットし、スタート!

犬速さん ニールプライド アリーゼ

私 FELT F1
市街地を走り抜ける。
姫路城はまだハリボテだったけれど、いつになったら完成するんだろうか。



ちょっと走ればすぐに高い建物はなくなり、郊外へ。
国道29号線を走る。
広いとはいえないけれど、そこそこ走りやすい道が続く。
山間を縫いながら、徐々に標高が上がっていく感じ。
1~2%といったところだろうか。
想像以上にあつくって、この日の最高気温は30度。
まだ午前中だというのに、体感的にはもう真昼間のよう。
青空がまぶしい。すっかり夏のそれだった。


あつさにやられて途中のコンビニで小休止。
水分水分!
準備不足な私はボトル1本のみ。やってらんねーぞ!
犬速さんは2本だし、内1本はELITEのステン保冷ボトル。この時わたし、ステンボトルの購入を決意。
水分補給とカロリー補給を済ませる。
この時、2人は思いもしなかった。
これが最期の補給処になるとは。
さっ!
暑さに負けじと再スタート。

山を越えて川に沿って青空の下を駆けていく。
めちゃくちゃ気持ち良い。
途中、道路脇に「鳥取方面」というプラカードを掲げた大学生くらいの女子3人組が。
ヒッチハイクだ!
北海道では何度か見たけれど、本州では珍しい。
ちなみにこのあたりから鳥取というと、100kmくらい。自転車ですぐ。


どんどこ走って気が付けば標高は300m強といったところ。
宍粟市あたりで、大きく西に曲がり、国道429号線へ。

ここでいったん水分補給。ふぅ……。
ルートとしてはこのまま西へ行き、ちくさ高原へ向かう。
そこからダルガ峰沿いに‘下る’感じ。そう、今回はダルガ峰を登らずに下る。


一気に交通量が少なくなり、さすが三桁国道だという感じだ。
平地はなくなり、ひたすら登りが続く。
若干のハンガーノックを感じたものの、補給がもうあとわずかだ。
おにぎり1つと、チョコレートしかない。やばい。
もう少し我慢してから食べようと決める。

読めない()


10km程進むとさらに分岐があり、そこを北へ。
県道72号線に入る。

ここからはがっつりヒルクライムといった感じ。
なのだけれど、なんだか雲行きが怪しい。
さっきまであんなに青かった空は、すっかり鼠色に。
しかも進行方向に暗雲が………
といっても止まる訳にもいかないので、クライムオン。
山、山、山。ひたすら山である。
面白そうな吊り橋がw


これはひどい。




途中、西大峰教霊山とかいうところに繋がる広場でトイレ休憩。
駐車場脇にちょうど水汲み場があって、湧水が出ているらしい。
車を横付けして、大きなタンクに水を蓄えている。都会じゃ見られない光景だ。
(しかも100円で40リットルとかいう爆安)
湧水も川も、考えてみればこの山々が雨を蓄えて、それが少しずつ集まって、大きな流れになっているのだと思うと、なかなかにスケールが大きいなあと実感させられるのである。
ここで私、最後の補給食に手をつける。
やばい。残り距離的にやばい。平坦ならまだしもパワーのいる登りだ………
再スタートしてしばらくするといよいよ雨がぱらつき始めた。
最初はパラっとだったけれど、数分後には大粒に。


さすがにまずいと思い、千種町の西河内あたりで雨宿り。
公民館だろうか、ずいぶん古い木造の趣ある建物、その軒下に避難。
脚を休めながら雨に濡れる町を眺める。
急ぐ旅でもない。ゆっくり眺める。

遠くの空は晴れ模様。




10分くらいながめていたものの、完全に止む気配はなさそうだ。
雨が弱くなったところで、進むことにした。
路面はすっかり濡れてしまっている。
気温もぐっと下がり、朝の暑さが嘘のようだった。
そして………

豪雨
シャワーを浴びているように、たっぷりと雨が降り注ぐ。
[動画] VPS
ヒイイイイイイイイイイ
しかも霧が出てきた。リアルタイムで霧が出だしたから、最初眼鏡がくもってるだけかと思った。
みるみるうちに視界が悪くなる。
それでもなぜか空は明るい。どうやら斜めから日光が届いているようだ。
とても幻想的な光景だった。
木々は濡れて地面には即席の川が出来ている。
霧が立ち込め、前も後ろも、白っぽく、淡い。
けれど明るい。

こんな中を登るのだから、テンション上がらざるを得ない。
二人で笑いながら登る。おかしいったらない。
そしてこの時、完全にハンガーノックになっていたと思う。
アクセル踏んでもエンジンがかからないような、あの感覚。
直前には、体内のエネルギーがなくなるからだろうか、一瞬身体が軽くなったような錯覚に陥る。
いよいよ頂上付近というところで、突然雨が止んだ。
振り返ると、絵に描いたように、そこだけが雨雲に襲われていた。

最期の力を振り絞り、ちくさ高原へたどり着いた。
もうへとへとである。何も残っていない。
食べるところがあるのだろうか………
もしなかったらそのへんの草をむしって食べるのも辞さないレベルでハンガーノックだった。


冬はスキー場なのだろう、芝生が生い茂ったなだらかな斜面を横目に、奥へ。
するとレストハウスがあった。
人の気配はあまりないものの、一応営業しているようだ。助かった……!!
それにしても寒い。
雨で全身濡れた上に、標高も1,000mというのだから、下界とは別世界だ。
寒さに震えながら、店内に入る。

二人ともラーメンを注文し、席へ。
ハンガーノックだし全身びしょぬれだし体力使い果たして色々ひどい身なりだったと思う。
そして出てきたラーメンの美味しいこと。

思わず笑いが出てしまう美味しさ。
ここ最近食べたもののなかで一番美味しかった。
自転車に乗っていると、こういうことが、よくある。
「幸せの閾値が下がる」というやつだ。
でも実際ここのラーメン美味しかった。やるじゃないか。
最後の一滴まで飲みつくした。


さて、ここからはいよいよダルガ峰だ。
ちくさ高原の西側に位置する山。
南へ12km程つづく林道舗装路が、いわゆる「ダルガ峰を走る」ということなのだろう。


気が付けば岡山県。
しばらく走るとその入口に遭遇。
なるほど、なんか変わった道だというのは見て分かる。



幅員が狭く、3~4mといったところだろうか。車がすれ違うのは難しそうだ。
なにやらこわい注意事項が書いてあるけれど、とにかくその道に入ってみる。
すぐに絶景が迎えてくれた。

すげえええええええええええええええええええええええええええええええ
疲れが吹き飛び、思わず笑う。
こういうご褒美があるから、やめられない!
さすが1,000m級の山だ。もう少し天気が良ければ最高なのだけれど、
雲があることで、なんともいえない雰囲気になっていた。悪くない。
もののけ姫の冒頭シーンを思い出す。
太古の昔………

この道は尾根沿いに続いているために、ずっとこんな景色が続いている。
大台ケ原と似たような感じかも。
ダルガ峰の方が、森は深いかしら。
秘境感はこちらの方がずっとある。それは間違いない。


路面はきれいだけれど、山側がほとんど自然のままなせいか、やたらと落石やら何やらが多い。
ガードレールとか、補強柵が全然ないのよね。
だから、面白い。景色が。

登ったり下ったりを繰り返すから、ペースは最高につかみにくい。
下りで40km/hは軽く出ると思ったら突然の10%の登りがあらわれたりと、ギアチェンジが休まることが無い。
ロードバイクの本領発揮でもある。
フロント50-34T、リア11-25Tがベストじゃないかしら。
ちなみにこの日の私はフロント53-39T、リア16-27T。極端すぎた。
[動画2] VPS
突然の滝!!


10分程走るとまた景色が変わって、森林限界ゾーンに。


ほんと景色が目まぐるしく変わる。
一つカーブを曲がれば違う世界が。
今度、一眼レフカメラもって、写真メインで登りに来たいレベル。


写真撮ったりしてたから、結局1時間くらいかけて下っただろうか。
その距離12km。
下りだったから良いものの、ここ登るのかなりしんどいと思う。
斜度15%くらいの区間もあった。

標高はまだ300m。
さらに下って、国道に出た。
暑さに驚いた。
そういえば今日の最高気温は30度だったな……と、思い出す。
ダルガ峰、涼しかったです。

ここから姫路まで50km強、ひたすら犬速さんを前に走る。
35km/h~40km/hで走り続ける。
特急姫路行である。
後輪のマッドファイバーから聞こえる風切音がすさまじい。
ゴオオオオオオォォォォォォォォォォォォ

途中コンビニで割とがっつり目に補給して、燃料を投入していく。


途中道の駅でトマトをいただくなど。

うまー!
姫路市内に近づくにつれて、交通量が増えてくる。
姫路のドライバー運転あらくね???
普通に走ってる分には問題ないんだけれど、
こと曲がることに関しては、みんな下手すぎる気がした。
サンデードライバーが多いからなのかもしれないけれど、曲がる時の挙動がおかしい。
明らかに後ろを確認していないし、確認していても判断力がアレなのか、遠慮なしに曲がる。
交差点でも、「えっ、そのタイミングで?」と思わず唸るようなタイミングで曲がる。
反対車線のお店に入るために乗用車がいきなり曲がってバスが急ブレーキしていたのがハイライト。
こわいこわい。

というわけで安全運転を最優先に、姫路市内に舞い戻った。
時刻は18時半頃。
まだ空は明るく、夏の訪れを感じる。
なかなかの疲労感が身体をおそっていた。
サイコンを確認してみると………
走行距離162km
獲得標高1,792m
平均時速27.2km/h ←←←
やれやれ。山岳ステージなのにこの速度はありえん()
さくっと輪行モードに。
朝と同じコンビニで、オレンジジュースを購入。
こうも暑いとビタミン不足を全身で感じる。
電車に乗って、あとはだらしなく眠るだけ。
新大阪まで1時間強。輪行、ほんと便利。
最後に犬速さんと後輪を交換してお別れ。
私の79DURA -c24は、犬速さんを乗鞍の頂上まで支えるという、重大な任務を負って。
で、犬速さんのマッドファイバーをお借りすることに。
ふひひ。
今回は晴れあり曇りあり、雨あり寒さも暑さも下りも登りもいろいろあって、
翌日体調崩しましたしおすし。
いよいよ夏本番。
行きたい場所の数が休日日数以上にある件。
今年もいろんな場所へ。
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