【花咲くいろは】ちょっと自転車で石川県金沢旅して来た【聖地巡礼】
自転車, 写真, ロングライド, 聖地巡礼, 輪行, オフ会, 北陸,
ついに、ついに念願叶って、行ってきたよ石川県!
石川県自体は過去にも行ったことがあったのだけれど、今回の目的はただの自転車旅ではなく、いわゆる聖地巡礼。
聖地巡礼とは小説やアニメ作品の舞台となった土地を訪れて、作中に登場するシーンや、所縁のある場所を巡ることで、今や多くの人に知れ渡っていることと思う。
私が過去に聖地巡礼をした作品は
「半分の月がのぼる空」
「最終兵器彼女」
「ひぐらしの鳴く頃に」
「涼宮ハルヒの憂鬱」
「けいおん!」
「時をかける少女」
「かみちゅ!」
「すべてがFになる」
等など。
何度も見返すような好きな作品を胸に抱きながら、その土地を訪れる楽しみといったらない。
今回のきっかけとなった作品はP.A.WORKSが手掛けるアニメ「花咲くいろは」
![img_catch_newkids03[1]](https://blog-imgs-60.fc2.com/h/a/g/hagure5/201305242316508fds.jpg)
「花咲くいろは」
東京育ちの女子高校生、松前緒花がひょんなことから祖母が女将として取り仕切る温泉旅館、石川県金沢市から少し離れた温泉地、湯之鷺温泉に立地している「喜翠荘」で仲居として働きながら、仲居友達の押水菜子、料理人を目指す鶴来民子たちと、仕事を通じて人間的に成長していく様を描いた青春お仕事ストーリー…………
はい。最高です。素晴らしい作品だと思います。
作画、演出、脚本、キャラクター全部ツボにはまった。音楽も素晴らしい。nano/RIPE!
巡りたい舞台の数と、大阪から離れていることを考慮して、一泊2日の旅。
もともといつものごとく一人でいく予定だったのだけれど、いつしかTwitter繋がりで知り合った人たちと行くことに。私を含めて4人。4人旅だ。
1dayライドならいざ知らず、一泊旅でこれだけの人数は初めてだ。
宿をどうするか、ルートは?行きたい場所は?ご飯は?
などなどスカイプで打ち合わせている時から気分盛り上がりっぱなし。
これは1人じゃ味わえないよなあ……
週間予報ではあいにくの曇り時々雨。
雨が降っても大したことはないだろうと、希望的観測を胸に、出発の日を迎えた。
5月19日(日)am 5:00起床。

私とフォロワーのunさんは、大阪駅から特急サンダーバードで金沢まで輪行することになっていた。
もう2人のトリスさんとよこさんは、関東からの参加で、車で現地入りするとのこと。


大阪駅で待ち合わせて、切符を購入し、列車の発車まで談笑。
大阪~金沢といったらこのサンダーバードが定番だと思う。
夜行バスも出ているけれど、料金2千円くらいしか変わらないし、快適性と時間を重視するなら断然こっちだと思う。
自転車もあるしね。

ちなみに指定席料金がたったのプラス500円だったから、迷わず予約。
車両一番後ろの座席の確保余裕でした。

2時間45分、寝ているだけでも金沢に着く。
っていっても、旅のはじまりって多少眠くってもなんかつい起きちゃうんだよね。
わくわく感がそうさせるのかしら。


朝ごはん
車窓からの景色に心を弾ませながら、会話をしながら、ってしているとあっという間だけれど。
すこし遅延はあったものの、無事に到着金沢駅!


もうね、ここからずーーーーーっと最後まで聖地ですよ。
なにせ舞台が石川県金沢なんだもの。油断できない。
駅のホーム、ここからもう作品の世界に浸るわけ。
2人してホームに降り立った瞬間、テンション上がる。写真撮る。
今回は基本的にこんな感じで旅が進んでいくことをここに宣言する。

改札を出て、歩いているときに、事前に連絡していた関東組と無事に合流。
車がある場所まで移動し、不要な荷物を車に詰め込んで(ありがたい!)自転車を組み立てて、準備完了!

舞台となった場所自体は金沢市内にもたくさんあるのだけれど、この日は少し遠い場所、70km程北上したところ、能登半島の東側に位置する七尾方面まで自走することに。
市内探訪は翌日だ。
ルートもろくに調べていなかったけれど、iPhone見ながら、なんとなく突き進む。
なんとなく35m/h前後で突き進む。

キモータトレイン
地図上では半島の西側を進む感じ。残念ながら海は見えないけれど。
さらに残念なことに、少々雨がぱらつき始めた。うーん。うーん。
40km程進んだところでコンビニ休憩。



ここからさらに北上し、途中、県道2号線だったかしら、七尾鉄道沿いの道へ移行。
ほぼ真東に向かう道路で、七尾、和倉温泉方面までずっと伸びている比較的走りやすいところ。

トレインを組みながら進むものの、雨がやっぱり降ってきた。
地面は濡れてないけれど、メガネ派の私にはつらみ。

途中、トレインが崩れて、トリスさんと先行する形に。
後ろの2人が見えなくなってあれ?と思っていると、unさんから電話が。
そして、なんと、よこさんが落車したとのこと。
ひょえええええええ
これは大変と思い、二人で折り返す。
しばらく走ると歩道によこたわる自転車と、2人の姿。
よかった、なんとか怪我は大したことはなさそうだ。
そしてふと自転車を見ると………

あぼん

あぼん
逝っちゃってますねディレイラーハンガー。
どうやら変速機側に倒れたようで……
こうなると、変速はまずできないね。
仕方ないね。

というわけで、リアディレイラーは外して、チェーンを切ってシングル化した。
慌てることなく対応できるあたりトリスさんイケメンだぜ。
でもさすがディレイラーハンガー、別名、「“リプレイス”エンド」
いざ、落車などでディレイラーに大きな衝撃が加わった際、固定しているフレーム本体にダメージがおよばないように、わざと折れるように作られている。
見事その機能を果たしたわけだ。


途中、チェーンが落ちたりして、微調整を行ったものの、なんとか自走可能な状態に。すごい。
いざとなったら輪行でいいよねハハハ
と笑いながら話せたあたり、なんとなかる精神の持ち主が集っていたと思う。ハハハ


シングル走行
でもこの時すでに結構な雨。いよいよ地面が濡れだしそう……
と、いうタイミングで、到着和倉温泉!!

和倉温泉…!!

なにもない……!!
和倉温泉が聖地の理由は、もちろん和倉結奈ちゃんの名前の元となった土地だからですね。
花咲くいろは、登場人物の名前が石川県の地名に基づいているあたり、地元愛を感じる。
松前、押水、鶴来、和倉、輪島、川尻などなど……
と、このタイミングで、見事な雨。ぎょええええええええええええええ
あぶなかった。なんとか駅舎内で雨宿りに成功した。
あっというまに地面が濡れて、ロードバイクじゃ厳しい状態になった。
さて、どうしよう。
とてもじゃないけど、自走は無理っぽい。
「そうだ、輪行しよう。」と。
本日の目的地は、何を隠そう西岸駅なのだ。
アニメのOPや、本編で何度も登場した、緒花ら御用達の駅。
ちょうど首尾よく和倉温泉駅から5駅ほどだった。
この判断が嬉しい事態を生むことになる。
時刻表を調べて、次の電車まで1時間弱だった。
本数すくなすぎワロタ。
ちなみにこの路線は「のと鉄道」
うーん、味わい深いぜ……
と、なんとなしにホームを覗いてみると。

ギョエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ
花咲くいろはラッピング車両ktkr!!
まさか…こんなことって!
まだ運行してるなんて知らなかった。

雨降ってくれてありがとうといわざるを得なかった。
あっという間に発車。
つかの間のサプライズだった。
乗れたらいいのになー…
で、実は前回のコンビニ休憩からろくに食べておらず、みんなお腹がすき過ぎていたのだけれど、お店が無い。
本当に、びっくりするくらいお店が無い。
ということで、駅構内のお土産屋さんで、お弁当を買うことに。
ご当地ご飯が食べたかったんだけど、お土産弁当って、そういえば立派なご当地ものじゃん!

うまうま。
このあたりはどうやらたまごが有名らしい。たまご美味しかったです。


切符だけで高まる。

さりげなく劇場版のポスター。
ご飯食べたり、土産屋さんのおばちゃんと談笑したりしているうちに、列車が来る時間に。

ホームで待っていると、時刻どおりに電車の近づく音。
やってくる列車に、ふと目をやった時の、私たち4人の心踊り具合は、筆舌にしがたいものだったと思う。

!!

ラッピング車両キターーーーーーーーーーーーーーーーー!!!
まさか!まさかの!

こんなことって……!!
まさか乗れるとは思っていなかった。


もうわけわかんないテンションのまま、なんとか乗り込む。くそう、もっと外から見ていたかったぜ…!
車両内でもテンションあがりすぎてキモオタ力の高まりを感じるしか成す術がなかった。

わかる

すばらしい

しぬ

国宝
そしてとどめが車内アナウンス。
駅が近づくたびに、主要キャラクターの声優による、キャラ声の車内アナウンス……!!
テンション高い
ふひっ
内容もなんだか地元の紹介とか、作中の話をからめたものだったり……もうね、素晴らしすぎた。

これも例のシーンですね
車内を見渡すと、結構な人が乗っている。
学生さんとか主婦っぽい人とか。
たぶん地元の人。観光客っぽいのは私たちだけ。
「………この人達毎日これ聞いてるのか……」
そう思うと羨ましいような、お気の毒なような……
いやアニメ好きならいいけどね。興味なかったらなにがなんだかわからないと思うから、代わりに毎日聞いてあげたい。
それにしても電車揺れすぎワロタ。
線路真っ直ぐなのに左右にぐわんぐわん揺れてた。
ふだんJRとか乗ってて「この先揺れますので注意」的なアナウンスした後の揺れがレベル3としたら
常にレベル5以上だし、ひどい時はレベル10くらいだったと思う()
アトラクションかと。


残念ながら窓から見える景色は雨模様で、第一話の緒花が見たような能登湾は見られなかったけれど
作中に何度も登場したこの列車に乗れていることの幸せを噛みしめた。
緒花・なこち・みんち・ゆいな「次はいよいよ……西岸!!」
ワロタ。
そして到着西岸駅。
列車降りて即列車撮影余裕でした。




ついに……ついに来たよ!!


花咲くいろはOPでおなじみのこの景色……!
あいにくの雨だけれど、そんなの関係ないテンションの上がりよう。
濡れながらも撮影をこなす4人組がそこにはいた。

ちなみに駅には誰もいなかった。
そもそも無人駅だし、ほんと、聖地じゃなかったら確実に一生来ないような駅。
ゆえに、雰囲気はすごいあった。つまり、最果て感というか、田舎感というか。

「ゆのさぎ」
作品に合わせて、設置された看板。
これも作品知らない人からしたら「なんでこの駅、名前二つあるの?」と思わざるを得ないと思う。ハハハ
駅舎内(というか待合室)は、花咲くいろは一色。

ひょえええええええええええええええええええええ

可愛すぎて泣ける。

これらのグッズたちは先人達がおいていったものだろう。
愛を感じる。


nano.RIPEの聴き心地の良さ
雨が降っていたけれど、すこしあたりを散策してみる。
本当に何も無い。


すこし歩けば海が見えた。
思っていたよりもずっと近い。晴れていたら良い青が見られたんだろうなぁ………


帰りの電車が来るまでひたすらうろうろ。
駅のホームの端から端まで歩いてみたり、色んな角度で写真を撮ってみたり。

あ、このアングルはあのシーン、OPだとこっちから………左右反転させたらあのシーン……
とあれこれ思い出しながら、眼前の景色を眺めているだけで面白い。


OPのイントロの花かしら


次の列車まで40~50分あったのだけれどね。あっという間だった。
時刻表を見るに、本数の少なさに泣いた。
このあたりでは、というか、能登鉄道、七尾線では、一時間に一本が当たり前なのね。。
時間になると、アナウンスが流れることもなく、遠くから踏み切りの音が。
そしてホームの先、なだらかなカーブを描く線路の先から、列車が見えた。
おおう、最終話の緒花と翆さんの、お別れのシーンと同じだ。素晴らしい。
雪ではなく、雨が降っているけれど。

遠くなる「湯之鷺」駅。最終話しを思い出さずにいられない。
列車に乗り込んで、座席に座り込む。
自転車が4台あったけれど、七尾線では行きも帰りも問題なかった。
輪行にやさしいとこだなぁ、と素直に思う。
で、座るや否や、みんな即寝。
疲れが溜まっていたのかしらw
私とunさんは始発だし、関東から来た2人は東京方面から金沢まで車で走ってきたのだから無理もない。
気づいたら、七尾駅に到着していた。
ここがJRとの境目なのだ。列車を降りて、乗り換える。
この時、切符のことでのと鉄道とJRの駅員さんの連絡がうまくいってなく、二重に料金を支払うというトラップ発覚。
気づいてよかったw

七尾駅から金沢までは、1時間半くらい。
こちらの電車でも、ほとんど寝ていたと思う。
金沢に出ることすら大変だなぁ、と実感。舞台設定上の湯乃鷺は、本当に僻地なのだ。
さて、そうこうしている内に金沢駅に帰還!


うーん、相変わらずかっこいい。

イベント会場にしかみえない
で、今回は4人旅ということで、ビジネスホテルを予約済み。
車回収組と、自走組に分かれて、ホテル合流ということに。
雨降る市内を走る。
本当はせっかくだし湯之鷺温泉街に……喜翆荘のモデルとなった温泉旅館に泊まりたかったのだけれど、結構なお値段するっていうね。仕方ないね。
いつか泊まってみたいなぁ、と願う。
対極的に予約したホテル、激安だった。
片町の繁華街のほぼ中心地にあり、お一人なんと2,500円!

しかも朝食つき。ぱない。
だから、予約の段階ではすこし不安だったのだけれど、お部屋はまったく問題ない広々とした洋室。セミダブルサイズのベッド×4。
スバラシイ。

無事に合流し、さあご飯ご飯。
当初はフォロワーおすすめの某居酒屋と思っていたけれど、なんかちょっとイメージと違ったから、ホテル近くの海鮮居酒屋に。
ここがもう大当たりすぎて、涙ちょちょきれながら食べてましたね。
やはり北陸に来たからには、北陸の海の幸が食べたいじゃないの。

海鮮盛り!!

寿司!
そしてなんと地酒に「つるぎ(剣)」とかいうお酒が!迷わず頼む。

みんちーみんちー。
舌鼓を打ちながら、いろんな話に華を咲かせる。
こういうの、1人旅ではできないから、なんか新鮮で楽しかった。
もちろん旅先での出会いとかで、人と話すことはあるけれど。どちらも違った楽しさがある。
幸せでお腹を満たし、お宿に帰還。

夜中までどんちゃん騒ぎ……なんてことはなく、すぐに布団に入ることに。
旅の疲れは良い疲れ。
翌日は、市内散策と、いよいよ湯之鷺温泉へ。
楽しみすぎる。
おやすみなさい。
その2へ
自転車,
写真,
ロングライド,
聖地巡礼,
輪行,
オフ会,
北陸,
「半分の月がのぼる空」
「最終兵器彼女」
「ひぐらしの鳴く頃に」
「涼宮ハルヒの憂鬱」
「けいおん!」
「時をかける少女」
「かみちゅ!」
「すべてがFになる」
等など。
何度も見返すような好きな作品を胸に抱きながら、その土地を訪れる楽しみといったらない。
今回のきっかけとなった作品はP.A.WORKSが手掛けるアニメ「花咲くいろは」
![img_catch_newkids03[1]](https://blog-imgs-60.fc2.com/h/a/g/hagure5/201305242316508fds.jpg)
「花咲くいろは」
東京育ちの女子高校生、松前緒花がひょんなことから祖母が女将として取り仕切る温泉旅館、石川県金沢市から少し離れた温泉地、湯之鷺温泉に立地している「喜翠荘」で仲居として働きながら、仲居友達の押水菜子、料理人を目指す鶴来民子たちと、仕事を通じて人間的に成長していく様を描いた青春お仕事ストーリー…………
はい。最高です。素晴らしい作品だと思います。
作画、演出、脚本、キャラクター全部ツボにはまった。音楽も素晴らしい。nano/RIPE!
巡りたい舞台の数と、大阪から離れていることを考慮して、一泊2日の旅。
もともといつものごとく一人でいく予定だったのだけれど、いつしかTwitter繋がりで知り合った人たちと行くことに。私を含めて4人。4人旅だ。
1dayライドならいざ知らず、一泊旅でこれだけの人数は初めてだ。
宿をどうするか、ルートは?行きたい場所は?ご飯は?
などなどスカイプで打ち合わせている時から気分盛り上がりっぱなし。
これは1人じゃ味わえないよなあ……
週間予報ではあいにくの曇り時々雨。
雨が降っても大したことはないだろうと、希望的観測を胸に、出発の日を迎えた。
5月19日(日)am 5:00起床。

私とフォロワーのunさんは、大阪駅から特急サンダーバードで金沢まで輪行することになっていた。
もう2人のトリスさんとよこさんは、関東からの参加で、車で現地入りするとのこと。


大阪駅で待ち合わせて、切符を購入し、列車の発車まで談笑。
大阪~金沢といったらこのサンダーバードが定番だと思う。
夜行バスも出ているけれど、料金2千円くらいしか変わらないし、快適性と時間を重視するなら断然こっちだと思う。
自転車もあるしね。

ちなみに指定席料金がたったのプラス500円だったから、迷わず予約。
車両一番後ろの座席の確保余裕でした。

2時間45分、寝ているだけでも金沢に着く。
っていっても、旅のはじまりって多少眠くってもなんかつい起きちゃうんだよね。
わくわく感がそうさせるのかしら。


朝ごはん
車窓からの景色に心を弾ませながら、会話をしながら、ってしているとあっという間だけれど。
すこし遅延はあったものの、無事に到着金沢駅!


もうね、ここからずーーーーーっと最後まで聖地ですよ。
なにせ舞台が石川県金沢なんだもの。油断できない。
駅のホーム、ここからもう作品の世界に浸るわけ。
2人してホームに降り立った瞬間、テンション上がる。写真撮る。
今回は基本的にこんな感じで旅が進んでいくことをここに宣言する。

改札を出て、歩いているときに、事前に連絡していた関東組と無事に合流。
車がある場所まで移動し、不要な荷物を車に詰め込んで(ありがたい!)自転車を組み立てて、準備完了!

舞台となった場所自体は金沢市内にもたくさんあるのだけれど、この日は少し遠い場所、70km程北上したところ、能登半島の東側に位置する七尾方面まで自走することに。
市内探訪は翌日だ。
ルートもろくに調べていなかったけれど、iPhone見ながら、なんとなく突き進む。
なんとなく35m/h前後で突き進む。

キモータトレイン
地図上では半島の西側を進む感じ。残念ながら海は見えないけれど。
さらに残念なことに、少々雨がぱらつき始めた。うーん。うーん。
40km程進んだところでコンビニ休憩。



ここからさらに北上し、途中、県道2号線だったかしら、七尾鉄道沿いの道へ移行。
ほぼ真東に向かう道路で、七尾、和倉温泉方面までずっと伸びている比較的走りやすいところ。

トレインを組みながら進むものの、雨がやっぱり降ってきた。
地面は濡れてないけれど、メガネ派の私にはつらみ。

途中、トレインが崩れて、トリスさんと先行する形に。
後ろの2人が見えなくなってあれ?と思っていると、unさんから電話が。
そして、なんと、よこさんが落車したとのこと。
ひょえええええええ
これは大変と思い、二人で折り返す。
しばらく走ると歩道によこたわる自転車と、2人の姿。
よかった、なんとか怪我は大したことはなさそうだ。
そしてふと自転車を見ると………

あぼん

あぼん
逝っちゃってますねディレイラーハンガー。
どうやら変速機側に倒れたようで……
こうなると、変速はまずできないね。
仕方ないね。

というわけで、リアディレイラーは外して、チェーンを切ってシングル化した。
慌てることなく対応できるあたりトリスさんイケメンだぜ。
でもさすがディレイラーハンガー、別名、「“リプレイス”エンド」
いざ、落車などでディレイラーに大きな衝撃が加わった際、固定しているフレーム本体にダメージがおよばないように、わざと折れるように作られている。
見事その機能を果たしたわけだ。


途中、チェーンが落ちたりして、微調整を行ったものの、なんとか自走可能な状態に。すごい。
いざとなったら輪行でいいよねハハハ
と笑いながら話せたあたり、なんとなかる精神の持ち主が集っていたと思う。ハハハ


シングル走行
でもこの時すでに結構な雨。いよいよ地面が濡れだしそう……
と、いうタイミングで、到着和倉温泉!!

和倉温泉…!!

なにもない……!!
和倉温泉が聖地の理由は、もちろん和倉結奈ちゃんの名前の元となった土地だからですね。
花咲くいろは、登場人物の名前が石川県の地名に基づいているあたり、地元愛を感じる。
松前、押水、鶴来、和倉、輪島、川尻などなど……
と、このタイミングで、見事な雨。ぎょええええええええええええええ
あぶなかった。なんとか駅舎内で雨宿りに成功した。
あっというまに地面が濡れて、ロードバイクじゃ厳しい状態になった。
さて、どうしよう。
とてもじゃないけど、自走は無理っぽい。
「そうだ、輪行しよう。」と。
本日の目的地は、何を隠そう西岸駅なのだ。
アニメのOPや、本編で何度も登場した、緒花ら御用達の駅。
ちょうど首尾よく和倉温泉駅から5駅ほどだった。
この判断が嬉しい事態を生むことになる。
時刻表を調べて、次の電車まで1時間弱だった。
本数すくなすぎワロタ。
ちなみにこの路線は「のと鉄道」
うーん、味わい深いぜ……
と、なんとなしにホームを覗いてみると。

ギョエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ
花咲くいろはラッピング車両ktkr!!
まさか…こんなことって!
まだ運行してるなんて知らなかった。

雨降ってくれてありがとうといわざるを得なかった。
あっという間に発車。
つかの間のサプライズだった。
乗れたらいいのになー…
で、実は前回のコンビニ休憩からろくに食べておらず、みんなお腹がすき過ぎていたのだけれど、お店が無い。
本当に、びっくりするくらいお店が無い。
ということで、駅構内のお土産屋さんで、お弁当を買うことに。
ご当地ご飯が食べたかったんだけど、お土産弁当って、そういえば立派なご当地ものじゃん!

うまうま。
このあたりはどうやらたまごが有名らしい。たまご美味しかったです。


切符だけで高まる。

さりげなく劇場版のポスター。
ご飯食べたり、土産屋さんのおばちゃんと談笑したりしているうちに、列車が来る時間に。

ホームで待っていると、時刻どおりに電車の近づく音。
やってくる列車に、ふと目をやった時の、私たち4人の心踊り具合は、筆舌にしがたいものだったと思う。

!!

ラッピング車両キターーーーーーーーーーーーーーーーー!!!
まさか!まさかの!

こんなことって……!!
まさか乗れるとは思っていなかった。


もうわけわかんないテンションのまま、なんとか乗り込む。くそう、もっと外から見ていたかったぜ…!
車両内でもテンションあがりすぎてキモオタ力の高まりを感じるしか成す術がなかった。

わかる

すばらしい

しぬ

国宝
そしてとどめが車内アナウンス。
駅が近づくたびに、主要キャラクターの声優による、キャラ声の車内アナウンス……!!
テンション高い
ふひっ
内容もなんだか地元の紹介とか、作中の話をからめたものだったり……もうね、素晴らしすぎた。

これも例のシーンですね
車内を見渡すと、結構な人が乗っている。
学生さんとか主婦っぽい人とか。
たぶん地元の人。観光客っぽいのは私たちだけ。
「………この人達毎日これ聞いてるのか……」
そう思うと羨ましいような、お気の毒なような……
いやアニメ好きならいいけどね。興味なかったらなにがなんだかわからないと思うから、代わりに毎日聞いてあげたい。
それにしても電車揺れすぎワロタ。
線路真っ直ぐなのに左右にぐわんぐわん揺れてた。
ふだんJRとか乗ってて「この先揺れますので注意」的なアナウンスした後の揺れがレベル3としたら
常にレベル5以上だし、ひどい時はレベル10くらいだったと思う()
アトラクションかと。


残念ながら窓から見える景色は雨模様で、第一話の緒花が見たような能登湾は見られなかったけれど
作中に何度も登場したこの列車に乗れていることの幸せを噛みしめた。
緒花・なこち・みんち・ゆいな「次はいよいよ……西岸!!」
ワロタ。
そして到着西岸駅。
列車降りて即列車撮影余裕でした。




ついに……ついに来たよ!!


花咲くいろはOPでおなじみのこの景色……!
あいにくの雨だけれど、そんなの関係ないテンションの上がりよう。
濡れながらも撮影をこなす4人組がそこにはいた。

ちなみに駅には誰もいなかった。
そもそも無人駅だし、ほんと、聖地じゃなかったら確実に一生来ないような駅。
ゆえに、雰囲気はすごいあった。つまり、最果て感というか、田舎感というか。

「ゆのさぎ」
作品に合わせて、設置された看板。
これも作品知らない人からしたら「なんでこの駅、名前二つあるの?」と思わざるを得ないと思う。ハハハ
駅舎内(というか待合室)は、花咲くいろは一色。

ひょえええええええええええええええええええええ

可愛すぎて泣ける。

これらのグッズたちは先人達がおいていったものだろう。
愛を感じる。


nano.RIPEの聴き心地の良さ
雨が降っていたけれど、すこしあたりを散策してみる。
本当に何も無い。


すこし歩けば海が見えた。
思っていたよりもずっと近い。晴れていたら良い青が見られたんだろうなぁ………


帰りの電車が来るまでひたすらうろうろ。
駅のホームの端から端まで歩いてみたり、色んな角度で写真を撮ってみたり。

あ、このアングルはあのシーン、OPだとこっちから………左右反転させたらあのシーン……
とあれこれ思い出しながら、眼前の景色を眺めているだけで面白い。


OPのイントロの花かしら


次の列車まで40~50分あったのだけれどね。あっという間だった。
時刻表を見るに、本数の少なさに泣いた。
このあたりでは、というか、能登鉄道、七尾線では、一時間に一本が当たり前なのね。。
時間になると、アナウンスが流れることもなく、遠くから踏み切りの音が。
そしてホームの先、なだらかなカーブを描く線路の先から、列車が見えた。
おおう、最終話の緒花と翆さんの、お別れのシーンと同じだ。素晴らしい。
雪ではなく、雨が降っているけれど。

遠くなる「湯之鷺」駅。最終話しを思い出さずにいられない。
列車に乗り込んで、座席に座り込む。
自転車が4台あったけれど、七尾線では行きも帰りも問題なかった。
輪行にやさしいとこだなぁ、と素直に思う。
で、座るや否や、みんな即寝。
疲れが溜まっていたのかしらw
私とunさんは始発だし、関東から来た2人は東京方面から金沢まで車で走ってきたのだから無理もない。
気づいたら、七尾駅に到着していた。
ここがJRとの境目なのだ。列車を降りて、乗り換える。
この時、切符のことでのと鉄道とJRの駅員さんの連絡がうまくいってなく、二重に料金を支払うというトラップ発覚。
気づいてよかったw

七尾駅から金沢までは、1時間半くらい。
こちらの電車でも、ほとんど寝ていたと思う。
金沢に出ることすら大変だなぁ、と実感。舞台設定上の湯乃鷺は、本当に僻地なのだ。
さて、そうこうしている内に金沢駅に帰還!


うーん、相変わらずかっこいい。

イベント会場にしかみえない
で、今回は4人旅ということで、ビジネスホテルを予約済み。
車回収組と、自走組に分かれて、ホテル合流ということに。
雨降る市内を走る。
本当はせっかくだし湯之鷺温泉街に……喜翆荘のモデルとなった温泉旅館に泊まりたかったのだけれど、結構なお値段するっていうね。仕方ないね。
いつか泊まってみたいなぁ、と願う。
対極的に予約したホテル、激安だった。
片町の繁華街のほぼ中心地にあり、お一人なんと2,500円!

しかも朝食つき。ぱない。
だから、予約の段階ではすこし不安だったのだけれど、お部屋はまったく問題ない広々とした洋室。セミダブルサイズのベッド×4。
スバラシイ。

無事に合流し、さあご飯ご飯。
当初はフォロワーおすすめの某居酒屋と思っていたけれど、なんかちょっとイメージと違ったから、ホテル近くの海鮮居酒屋に。
ここがもう大当たりすぎて、涙ちょちょきれながら食べてましたね。
やはり北陸に来たからには、北陸の海の幸が食べたいじゃないの。

海鮮盛り!!

寿司!
そしてなんと地酒に「つるぎ(剣)」とかいうお酒が!迷わず頼む。

みんちーみんちー。
舌鼓を打ちながら、いろんな話に華を咲かせる。
こういうの、1人旅ではできないから、なんか新鮮で楽しかった。
もちろん旅先での出会いとかで、人と話すことはあるけれど。どちらも違った楽しさがある。
幸せでお腹を満たし、お宿に帰還。

夜中までどんちゃん騒ぎ……なんてことはなく、すぐに布団に入ることに。
旅の疲れは良い疲れ。
翌日は、市内散策と、いよいよ湯之鷺温泉へ。
楽しみすぎる。
おやすみなさい。
その2へ
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