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【グラベルバイク】Canyon GRAIL CF SLX を乗り回してみた感想インプレ【キャニオン新型グレイル】


「次世代のグラベルバイクだ。」

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これが第一印象。
そして1,000kmほど乗ってみたその印象は変わるばかりか確固たるものとして確信に変わった。
確信的革新。すごいぞGRAIL。

何がすごいっていうと、まぁ大体全部すごかった。
ジオメトリもスペックもコスパも性能も。
客観的に見てもすごいし、実際に乗ってみてもすごかったから、私の中では間違いないと断言できる。

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さて、グラベル遍歴は我ながら結構長い方だと思う。
近年のグラベルと言う言葉が一般的になり始めた頃、グラベル黎明期の頃からGTのGRADEを即購入して乗り回した。
最初はグラベルライド半分、キャンプツーリング半分、と言ったところだった。

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実はキャンプツーリング車に求められるスペックを、グラベルバイクは満たしていることが多く、それゆえに私は当時も今もたとえば学生さんにキャンプツーリング車選びの相談をされた時にはグラベルバイクがその紹介車種に必ずラインナップされるようになった。もちろんランドナーやスポルティーフ、あるいは4バッグスタイルの伝統的なスタイルを愛するのであれば、TADA車をオーダーしてしまえば全て解決なのであくまでセカンドベストだとも思っているけれど。


それがおおよそ2016年あたりで、そのあとは4年近く同じスタイルで走りつつも、2021年にはRIBBLEのGRAVEL ALなんかも生やした。
GT GRADEは黎明期なだけあって、色々と規格が困ったちゃんだった(フロント15mmスルーアクスルの、リア135mmクイック、タイヤクリアランスは35Cまで)

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用途は大して変わらなかった。やはりグラベルライド半分、キャンプツーリング半分だった。

それでも最新規格ということもあり、SHIMANOのGRXコンポーネンツを使うことができ、最新パーツの恩恵をフルに受けることができた。走れれば機材なんてなんでもいい、は間違っていないと思うけれど、正確ではないと思う。より軽くより正確で信頼性があり気持ちの良い機材があるならそれを使いたいのは当然のこと。それ自体が魅力的というのもあるけれど、私の場合は自転車の楽しみが見知らぬ土地へ行くこと、まだ見ぬ景色を見ること、旅を通じて得られるもの全部だったりするから、機材は全てそれを実現するための手段。手段は選ばない、というとそんなことはなく、手段=機材のおかげで目的達成がスムーズになるのだから、投資しない手はない。

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そうこうしているうちに、つまり年月が経つにつれてグラベルシーンも多様化してきた。
いわゆるイベント、ファンライド、ニセコグラベルやグラインデューロ、ラファプレステージのようなイベントが増えてきた。さらに周囲でもグラベル人口が増えたおかげで仲間と一緒に走る機会も増えてきた。

ニセコグラベルラスト

こうなってくると、一つの不満というかそれまでのグラベルバイクでは満たすことができない要素が要求されるようになってきた。



それはロードバイクのような軽快さ。運動性能。

黎明的の頃のグラベルバイクはお世辞にも軽いとは言えなかった。もっさりしているバイクがとても多かった。だけど「グラベルバイクだしこういうものか」と割り切っていた。本当は軽いに越したことはないけれど、グラベルバイクの遊び方がアドベンチャーライド寄りが主流だったこともあり、各メーカーも味付けの仕方が低重心、安定性、上体の起きたリラックスポジションのものが多かったように思える。

グラベル世界選手権、ダーティカンザ、それに続く形で世界中で様々なグラベルイベントが広がってくると、それに応える形で各社のグラベルバイクラインナップも徐々に変化してきた。ロードバイクのような軽快さを重視するようになってきた。


そんな折にCANYONのGRAILがまさにやってくれた。

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新型グレイル。まさにロードバイクのような軽快さを備えたグラベルバイクだった。グラベルバイクではなく、グラベルレーサーと言った方が良いかもしれない。

スペックやジオメトリはプロダクトページをご覧いただきたい。

眺めているともはやこれは「太いタイヤを履けるロードバイクでは?」とさえ思えてくるし、乗った感想もそれに近いものだた。

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だけどロードバイクほどのストイックさはないし、安全マージンの持ち方も全く異なる。直進安定性がやたらと高く、目を瞑っていてもずっとまっすぐ走れるような気さえしてくる。COLNAGOのC40やC50を思い出した。クルージング性能が高い。ライダーは何も考えずに淡々とペダルを回し続けるだけで良い、と思えてくる。かといってハンドリングが鈍重かと言うとそんなことはなく、専用のステム一体型ハンドル、ボリュームのあるヘッドと軽量ストレートフォークの恩恵もあってめちゃくちゃ軽快。ダンシングの軽さは下手なロードバイクより軽いのでは、とさえ思える。これは一緒にライドをした仲間に乗せた時にも同様の感想を持っていた。振りが異常に軽い。ダンシングが楽しい。太いタイヤを履かせているにも関わらず、ヒラヒラと舞うようにバイクを振ることができたのは結構な衝撃だった。

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グラベルキングX1の45Cを履かせると、車高がめちゃくちゃ高くなった。太いタイヤは外径が大きくなり、700Cと言えど25Cと45Cではまるでタイヤ周長が異なってくる。これらも相まって、太いタイヤを履かせると気持ち腰高な感じがするのもダンシング時の挙動に関わっているかもしれない。30Cアジリストを履かせた柔らかめのホイールなんか履かせるとまた違った印象になりそうだ。

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軽さは正義、と言うけれど、グラベルバイクを軽くする恩恵も当然のように高い。ロードバイクほど切り詰められていないというかタイヤ一つで500gの世界だから限界があるけれど、それでもこのグレイルはペダルなしで実測重量が8,189gだった。30Cのタイヤを履かせたらおそらく7.8kgくらいになる。いよいよロードバイクと遜色がなくなってくる。

新型グレイルの魅力TOP3は?と聞かれるとこう答えると思う。

・反応の良さ(特にリア三角から感じる推進力)
・ヘッド周りの振動のいなし方
・重量、軽さ

さらに加えるなら
・完成度がめちゃくちゃ高い専用ステム一体型ハンドル
・豊富なアクセサリー群
・コストパフォーマンス

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これまでのグラベルバイクは中途半端なものが多かったのは否めない、と言うのが個人的な感想だったけれど、ここまで明確に乗った瞬間メッセージが伝わるグラベルバイクは初めてだった。もっさり感や鈍重なフィーリングは皆無だ。もちろんピュアロードバイクと比べたら劣るけれど、トップレーサーでもなければこのグレイルに30Cタイヤを履かせればはいロードバイクの出来上がり、となると思うし、そう言う意味では新型グレイルはグラベルレーサーでありロードバイクでもあると思う。

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たとえば最初の一台でグレイルを選べるなら、どれだけ良かったか、とさえ思える。当時サイクリーで7万円で買った中古のルイガノのシクロクロス(カンチブレーキ)LGS-CTと比べたら何もかもレベルが違う。や、けど、このルイガノにテントを積んで日本中を走り回った思い出、経験を思い出すと結局機材なんてなんでもええんや!と思う自分もいる。人間、贅沢を覚えてしまうとなかなか戻れない。幸せの閾値が上がってしまう。悪いことではないけれど、根本的な楽しさは見失わないようにしたいところ。

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欠点を上げようと思ったけれど、残念ながら思い浮かばない。

ちなみにこのCanyon Grailの全モデルを乗った。CFもCF SLXもCFRも乗った。

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ええと、正直、CFでも上記で語ったような良さはあるから、上を上を!って見ない人はCFグレードでも十分だと思う。通勤通学、週末のロングライド、マイペースでただただ楽しく自転車に乗るだけ、旅をするだけ、ならCFグレードで十分。上位モデルとの差額分で飛行機のチケットを予約して北海道を走り回るのが一番幸せだと思う。

CF SLXを選んだ最大の理由は、完成車パッケージで買うのが後から投資するよりも安上がりでコストパフォーマンスが良いから。これに尽きる。多少初期投資が高くても、後からホイール、コンポーネントを換装しなくて良いグレードを選ぶことが、最も安上がり。機材の完成度も高く持ちも良く、寿命が長い。リセールバリューも高い。

CFRも選択肢に上がったけれど、流石にここまでくると差額分でアンバウンドグラベル2024の準備に充てたいと思った。

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サイズ選びは最後の最後までSサイズとXSサイズで迷った。身長は172.5cm。脚は平均よりは長い。
どっちも乗ってみて、どっちも乗れた。問題ない。あとは好みの問題。乗り比べて明らかにXSサイズの方が小回りが利く走りでハンドリング、ペダリング、いずれも反応がSサイズよりほんの少し良かった。ダンシングもキレキレ。ただハンドル高さはいじりたくないと思った。一番高い状態がベストで、下げる選択肢はないなと思った。そして前三角がとても小さかった。フレームバッグを装着するのは大変かもしれない。Sサイズの方がスタビリティ、安定性は高いと感じた。ゆったりクルージングするならSサイズだなと感じた。ハンドル高も調整幅があるというか、ライドシーンに合わせて上下高できる余地があるように感じた。自身の使い方と相談してSサイズに決めた。ピュアロードバイクだったらXSサイズにしていたと思う。


運動性能の高さに脱帽してしまった新型グレイル。グラベルバイクは1台で済むと思っていたけれど、乗れば乗るほど分かってしまう用途の広さ、フィールドの豊富さ。結局複数台持ちになってしまったけれどやむを得まい…。
引き続き乗り回してみて、また思うことがあればまとめてみようと思う。

終わり。



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