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【高知県】ローカルな栄養素たっぷり すくもグラベルまんぷくライドに参加してきた話【宿毛】

神楽坂つむり

四国, イベント, グラベルライド, 輪行, ロングライド, 写真, 自転車,
知らない天井だ。
ここは…そう、高知県宿毛市のとあるホテルの一室。
昨日の160kmの疲れは幸いにもほとんど感じられなかった。良質な食事と睡眠のおかげだろうか。

宿毛、「すくも」、読める人は少ないし知っている人も少ないと思う。
宿毛グラベル満腹ライド-14
今日はそんな宿毛で開催されるローカルなイベント、本番当日!



高知市内から宿毛まで至る旅路の様子はこちら↓




ローカルの価値


宿毛市は最果てとまでは言わなくても、どこからアクセスしても遠いと思う。

手元のスマートフォンでGoogleマップなりを立ち上げて「宿毛」と入力して経路検索を是非してみてほしい。
きっと思っているよりもずっと時間がかかることがわかるはず。
公共交通機関でアクセスするならば、きっと関西圏ですら終電の早さに驚くかもしれない。

ちなみに新大阪駅からの終電は新大阪駅発17時2分で、宿毛駅に到着するのは23時44分だ。
6時間42分の旅路と言うのは、大阪からだと北海道や鹿児島に行くよりもずっと時間がかかる。


大阪からの距離にするとおおよそ500km。
これだけ見ると東京〜大阪間よりは近い。
だけど時間がかかる。
それもそのはずで宿毛の場所はそもそもの離島である四国、さらに本州から最も離れた南側の高知県であり、さらにさらに高知県の中でも西の端っこに位置する。
たっぷり乗り換えが3回必要で、きっと車の方がまだ早いはず。

実際には愛媛県の松山空港まで飛行機でアクセスをして、そこからレンタカーで現地入りする参加者もちらほら見受けられた。

そんな遠方である宿毛までわざわざ訪れる理由や価値があるのか。
結論から言うと、ある。
十分にある。

宿毛グラベル満腹ライド-27

その場所でしか体験することができないローカルなグルメ、文化、人との交流、見られる景色の前では時間や距離はただの必要経費だ、と。そんなことを宿毛駅から大阪まで帰るために、ローカル列車の座席に深く腰を下ろした時に実感したことを先に記しておく。


コンパクトで手の届くイベント


すくもグラベルまんぷくライドは自転車イベントとしてはコンパクトな部類。
参加人数は200人以下、走行距離もロングコースで50km、グラベルコースで34km。

宿毛グラベル満腹ライド-5

私は最初驚いたのがこの距離設定。
「これだけの短距離でイベントとして魅せられるのか・・・?」
と心配になったくらいだった。
普通、上記のような距離は下手をすれば美味しいエリアまでのアプローチで必要な距離感。
それでも成り立つのだから、宿毛がいかに市街地から自然のあるエリアまで近いかが分かる。

自然と街が一体化している、と言う訳でもない。

街は街で賑わいがあり、前日に訪れた極上のマグロやカツオが食べられる居酒屋があったり、新鮮な野菜が調達できる市場があったり、何度も通いたくなるような居心地の良いカフェがあったり…。宿泊施設もあれば、ショッピングモールもある。観光や生活拠点としての街がありつつ、実にシームレスに海と山がそこにあるのが宿毛の特徴だと思う。

宿毛グラベル満腹ライド-3
史跡巡りも楽しそう


スタート時間も10時でコンパクトゆえにゆとりのあるスケジューリングは参加者にとってもありがたい。

グラベルコースはなんというか良い意味で裏切られた。
本当にちゃんとしたグラベルというと失礼かもしれないけれど、ちゃんとしたグラベルがしっかりと用意されていた。
この距離感だしてっきりなんちゃってグラベルかと思いきや、ガッツリ山の中までアプローチをするところから、グラベルヒルクライムをしたり、その先には長い下りが待ち構えていたり。
なるほどこれはポテンシャルが実に高いな、と思った。
ニセコグラベルやラファプレステージ、シマノバイカーズフェスティバルやCanyonグラベルミーティングに参加したこともあるけれど、グラベルを走っている時にはそれらのビッグイベントとなんら遜色はなかったと思う。

宿毛グラベル満腹ライド-11
イベントには中平 富宏市長も参加!
実はちょっとした交流会があって一緒に宴席にも参加させていただきました。
お話ししていて驚いたのがその遊びに対する理解の深さ。
ご自身でも自転車、釣り、車、サーフィンなどを全力で楽しまれているらしく、私なんかよりよっぽど趣味人。
なんというか市長って勝手に堅いイメージを持っていたけれど、ここまでフランクでアクティブで活気のある方が市長だなんて良い意味でびっくりした。市長云々ではなく単純に人として素敵だなあ…と思った次第。

宿毛グラベル満腹ライド-2
市長さんのお家に招かれるという実績も解除されました'`,、('∀`) '`,、


さて、宿毛市の魅力が少しずつ増えてきた。

特記すべきはやはり街と自然の距離の近さ。
そしてそこにこうして広がるグラベルルート。
例えば早起きをして朝は街のカフェでモーニングをいただいて、そのままオンロードライドを経由してグラベル区間を遊び回ってから街に戻っても昼前…
なんてことが現実として可能なのが宿毛だった。
なんなら次は海を見ながらランチと洒落込むことだって出来る。


モーニングと言えば宿毛には「すくモーニング」なるものがあるらしく、今回お世話になった宿毛市観光協会のHPでは以下のように紹介されていた。


宿毛にはちょっと変わった「モーニング」文化があります。
市内のほとんどの喫茶店で、お昼頃まで食べられる朝ごはんメニュー。
バターたっぷりのトーストにお砂糖を添えていたり、洋食メニューにスープではなくお味噌汁をつけていたり、地元の人の好みにあわせて独自に進化した、宿毛の喫茶店文化です。
そんな宿毛のモーニングを観光客の方にも召しあがっていただきたいので、竜馬パスポートⅢにも対応した「すくモーニング」を市内の協力店にてご用意しました。
付け合わせのサラダには、宿毛特産の直七ドレッシングをかけています。ぜひご賞味ください。



なんと実際に今回のイベントではこの「すくモーニング」が用意されていた。

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たくさんの自転車イベントに参加して来たけれど、走る前にモーニングが用意されたのは初体験!
そしてこれが美味しいのなんの。
「朝ごはんは食べてこなくて大丈夫ですよ」
と事前に言われていた理由が良くわかった。宿毛のおもてなし文化、舐めてました。



ローカル、コンパクト、グラベル、グルメ。
この地にはそんなキーワードが似合うなぁと今回の遠征を通じて感じた次第。





ローカルと言えば参加者層も実に多彩でローカルイベントならではと感じた。
地元の人も多かったけれど周辺地域から来ている人も多く、それこそ四国の反対側から来ているライダーもいたし、愛媛県から自走でやって来たというグラベルライダーもいた。私のように大阪から訪れる人もいて、参加人数の割に多種多様なライダーが集まっていて、レベル感もさまざま。

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共通しているのは皆、ゆとりというか余裕があって、やはりそれはコンパクトなイベントゆえの良さだと思う。



魅惑のグラベル


オンロードもグラベルも共通してとても走り易かった!
そう言うコースを繋いでくれたのだろう。
機材的にもこれならなんでもOKと言うか、グラベル路面でもしっかりとブレーキが出来さえするのであれば、マウンテンバイクだろうがグラベルバイクであろうが小径車だろうが良いと思う。そう言う意味でも懐が広い。
走りながら色んな人と交流する機会を得たけれど、そんな十人十色の機材を見ているだけでも面白い!

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今回はCanyonの新型Grailを借りてのライドだったけれど、機材適性はバッチリだった。本格的なグラベルを余裕で走破できるスペック、宿毛の地ではどのように活躍するのか…と気になっていたけれど、山に入ってしまえばなんてことない、日本全国山道の路面具合はそうそう変わらない。セクションによっては数ヶ月前に参戦したニセコグラベルを思い出していた。四国のポテンシャルはやはり山にあり。四国山脈を代表として大小さまざまな山脈があり、どこを切り取ってもグラベルイベントが成立するのではとさえ思える。

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宿毛にこんな場所があるなんて…と言うと失礼かもしれないけれど、走っている間、ずっとそんなことを思っていた。
こんなの絶対、一人旅してても見つけられない。ローカルオブローカルの魅力をパッケージングして提供されたらもうそれは他地域の人間からすると魅力でしかない。



宿毛と言えばグルメと言う印象付けがされてしまった件


エイドステーションのグルメもエッジが効いていてとても魅力的だった!
と言うことでおもてなし精神にバッチリやられてしまった。サイクリストはグルメに弱いんだ…


みかんもち
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もち米とみかんを蒸して一緒についたお餅。
一体全体どういう発想でそこに思い至ったのか。
これ、個人的に今回食べたグルメの中でもトップクラスの美味しさだった。
お茶と一緒にこんなのいただいたら、もうほっこりせざるを得ない。家のテーブルの真ん中にいつでも置いてて欲しい。


直七のかき氷
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ゆずの香りが良すぎる。

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直七は宿毛ローカルの柑橘果物。なかなか宿毛の外まで流通しないらしい。なにそれ貴重すぎるし、何よりおいしすぎる!



すくも豚フランク
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ケンボロー豚…ってなんだ…!?
さっぱりした旨味と書いてるけれど、私はもう最高にジューシー!あまーい!と感動してしまった。
これお祭りで売ったらお客さん殺到して絶対すぐなくなる。
セブンイレブン常設でいつでも食べられるようにしてほしい。


鰹のタタキ
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「高知名産の鰹のタタキをお召し上がりください。」
急に説明がなくなった。とにかく食えと。
食った。美味しかった。美味しくないわけがない。最THE高と言うやつ。
その地のものは、その地で食べるのが一番美味しいって古事記にも書いてる。


鯛めし・鯛汁
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かー!ずるい。ずるいぜ高知県。
カツオだけじゃなくて鯛も擁しているなんて。
全国旅して得た経験則として「漁港ないし漁協の「女性部」「婦人部」なる団体が作るご飯はすべからず美味しい」
と言うのがある。外れたことがない。


直七ソーダ
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隙 あ ら ば 直 七
宿毛にいるときに何度も目にした。
これがまぁ本当に美味しくてすっきりさっぱり爽快。
こう書くとなんだかお酒みたいな表現だけれど、実際にお酒割りに使ってもめちゃくちゃ美味しい。

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と言うようなラインナップが盛りっと用意されていた。
これだけのエイド、グルメの充実っぷりや量を見ていると、1,000人規模の100km超えイベントかな?と思ってしまう。
いやいやこの日は30kmしか走っていない。
朝ごはんもお昼ご飯もこんなに用意されるなんて思ってもいなかった( ˘ω˘ )良い意味で裏切られた!


グルメ好き、ローカル好き、グラベル好きには間違いなく幸せなイベントなのでした。



なお、参加者には宿毛市内で使える「まんぷくクーポン」が2,000円分、プレゼントされた。

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「え、まだあるの?赤字じゃない?大丈夫?」

と心配になったけれど、せっかくなのでいただくし、当然、しっかりと利用させていただいた。
ガイドマップも用意されていたし、どこが良いか聞いたらみんなこぞって教えてくれたからね!
みんなそれぞれ推しが違うかったからプレッシャーだったね!

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いずれのお店も素晴らしかったです。ありがとうございました。




こうして私の初めての「すくもグラベルまんぷくライド」参戦が終わった。

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帰りは宿毛駅から新大阪駅までおおよそ6時間半の旅。
自宅の玄関を開けるのは7時間後とかだろうか。
ああ…なんて贅沢な時間なんだと思った。
旅でしかなかなか味わうことができないこの長時間の移動。
タイパが叫ばれる時代において、こんなにゆっくり時間を使えることは逆に贅沢だと思う。船旅とかもそうで。
この時間は何をしたって良い。物思いに耽るもよし、寝るもよし、景色をただひたすら眺めるもよし。
そうしている間に、振り返ることだって出来る。

「ああ、今回も良い旅だったなぁ」

高知県、そして宿毛の魅力にたっぷりとあてられてしまった。
またいつか必ず再訪しようと思う。

宿毛グラベル満腹ライド-47
宿毛駅構内にある宿毛市観光協会さんの施設ではレンタサイクルも借りられる模様。
つまり身一つ、バックパックひとつで鉄道旅をして、ここで自転車を借りてサイクリング、なんて機動力を活かした旅も楽しいかもしれない。いや、絶対楽しい。全国民は年に一回はそう言う旅をすべき。


(高知駅の乗り換え時間が1分しかなくて、しかも高知駅到着時に居眠りをしていたせいで、近年稀に見る大慌て輪行荷物お抱えダッシュをしたのはここだけの話)


終わり。

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