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【北海道】〜実走編〜NISEKO GRAVEL|ニセコグラベル2023秋に参加してきた話

神楽坂つむり

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知らない天井だ。
ここは…ニセコ。
カーテンを開けるとただそれだけでテンションが上がるような天気が広がっていた。
ニセコグラベル2023オータムライド当日。
いざ、会場へ。
手早く準備を済ませて会場入り。
近くにホテル拠点があると荷物が最小限で済ませられるからありがたい限り。
道民の多くは車で現地している様子だった。
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会場に着くとすでに賑やかな雰囲気。
グラベルイベント特有の…というかニセコグラベル特有の雰囲気がある。
会場に到着すると、たくさんの人たちがあちこちで談笑をしていた。 自転車イベントはかつて何度かいろんな場所で参加したことがあるけれど、ニセコグラベルはその中でもとびきりにゆるい雰囲気を醸し出していたのが印象的。 
なんだか音楽フェスのような雰囲気もあった。 お祭りのようなわいわいとした賑わい、と言うよりは盛況なフリーマーケットや同人イベントとでも言えるかもしれない。
それぞれの人たちがそれぞれの楽しみを胸に集まっていたと思う。 

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さて、今回私はミドルコースを走った。
距離は60km。

昨年のエキストラロングと比べると距離はたったの半分しかない。

この手のイベントはゲストライダーで走ると最も長い距離を走りがちだけど、そればかりでは偏ってしまうと思ったから。
最も間口が広くここからエントリーするユーザーを増やすという観点ではショート〜ミドルコースの充実は必須のはず…。
長い距離はシリアスなライダーが勝手にエントリーするからある意味ノーケアでも…というと言い過ぎだろうけれど、実際、今回ミドルコースを走ってみると本当に色々な発見があって新鮮だった。

・自転車イベントは短距離でも楽しい。
・100km以下でも十分。
・じっくり堪能するならむしろ100km以上は余裕がなくなりがち
・時間的余裕があると会場をゆっくり見学したり交流したり走る以外にたくさん時間を使えて良い

走力のあるライダーでもあえて短い距離を選ぶのはいいかもしれない。
その土地の魅力を知るのには距離は確かに貢献するけれど最重要ではない…はず。

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実際、ミドルコースを走ることで時間的にも精神的にもとても余裕があったと思う。
顧客が求めているグラベル、とよくSNSで表現されているけれど、ニセコグラベルのグラベルはまさにそんなコンディション。
よく締まっていて、大きな岩や派手な凸凹もない。
かといってイージー過ぎる、と言うこともなくって、程良い難易度も感じられる。

実際にこの日がグラベル初走行という参加者の人もいたけれど、楽しそうに走っていた。 
「ただ未舗装路を走るだけで楽しいの?」 
と聞かれると
「楽しい。」
「めちゃくちゃ楽しい。」 

それは不安定な路面をそれに適したバイクで駆け抜けて行く非日常的な体験と体験、そこに加わるシームレスに移り変わっていく景色や匂いや音と言った自然由来の要素が加わることで、とてもエキサイティングな時間になる。 
グラベルセクションも同じようで全部違う。 基本的には舗装路で登ってグラベルで下る、と言ったコースレイアウトだった。 だからダウンヒルがずっとエンターテイメントと化していた。 


先述したような路面だったから、恐怖心が全くないわけではないけれど、楽しさで満たされていたと思う。
ライン取りに頭を悩ませるような場所はほとんどなくって、機材を信じて駆け降りて行くだけ。 
そしてスピードコントロール。ここだけは調子に乗ってしまうと、いくらグッドコンディションでも吹っ飛んでしまう。
自重する心はしっかりと忘れないように。
落車一発でバッドエンディングになり得るのだから。


 印象的だったのはグラベル以外の景色の良さ。 なんというかグラベル区間は確かに自然豊かでめっちゃ景色良い。間違いない。 ただどうしてもグラベル区間は山の中だったり森の中を走ったりするものだから、入ってしまえば全国にある山景色と大きな違いはなかったりする。
もちろん路面の良さと長く長く続くグラベル風景はスペシャル!

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たくさんの方とも交流ができたのも嬉しい限り!

ミドルコースだからか普段のガチ勢ではなくてエンジョイ勢の方も多く(中にはガチ勢も紛れていたけれど)
みんな同じように時間的余裕があったからか、談笑ペースでも問題なし。
この談笑ペースでも問題ないというのがとてもありがたい。
もう少し交流したいのに時間が…と後ろ髪を引っ張られていてはせっかくのイベントなのに勿体無い。
思えば距離に急かされて急足で駆け抜けるイベントって意外と多いな・・・と。

もちろん距離=チャレンジングな要素があるから、イベントきっかけで普段以上の距離を普段走らない仲間と一緒に走る、これはこれで価値があると思う。

距離一辺倒ではない、ということが分かっただけでもミドルコースを選んだ価値があった。

あと実際かなり気持ちは楽だったので…
自分の実力以上ではなく、実力以下のコースにエントリーするのは、選択肢として今後も推奨していきたい。

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そして昨年と大きく変わった点としては、エイドステーションの充実!

去年はお世辞にも充実してるとは言えなかったけれど、今年は北海道らしいグルメがしっかりと用意されていて
しかもどれもおいしくって最高でした。
みんな口を揃えて美味しい美味しいと言っていたから間違いないはず。
北海道のいいところは、何用意しても美味しいところ。
ずるいと言ってもいい。
凝った調理は必要ない。
素材の味で殴りかかってくればOK。

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ミドルコースもなんだかんだ走り応えがあった。

何度もおかわりが必要のない人であれば、60kmでもニセコグラベルエッセンスは十分に味わえると思う。

エキストラロングでしか見られない景色があるのも事実で、それはそれでやはり長距離を走った人だけが得られる唯一無二の体験なんだろう。

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道中、パンクするライダーとも何度か遭遇した。
助け合いの精神で、迷わずサポートに入る。
ゲストライダーとして走るのだから、これくらいの貢献もしなければ…

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と思ったら他の参加者さんもすかさずサポートに。
グラベルライダーはタフで知見があり頼れる人が多い印象がある。
さすがとしか言いようがない!

グラベルは機材的にはロードバイクよりも選択肢が多いから、スペア機材の使い回しが難しいことも経験値として分かった。
タイヤの規格も微妙に異なるし、タイヤシステムも異なる場合がある。
とりあえずチューブを突っ込んだらなんとかなることがほとんどだけれど、リム径やタイヤ幅についてはジャストフィットさせるのが難しく。

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そんな状況でも安心。

パナレーサースタッフによる手厚いサポート。

さすが冠スポンサー企業。

サポートスタッフが一緒に走っていて、トラブルがあればサポートしてくれるということで安心安心。
実際にこの写真のように手助けしているシーンを何度も目にした。
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グラベルの合間合間には閑話休題。
舗装路を挟んだりエイドステーションを挟んだり。
程良いリズム感で疲れた身体も癒しつつ、集中力も取り戻す。

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他エイドで余ったコーラなどが突然目の前に!いただくしかありません。

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そらちグルメフォンドで知り合って以来、何度もお会いしているアミーゴさんと!いつもありがとうございます。

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イマオさんと茶玄さんと行く。

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ニセコの景色。走った者だけが得られる体験。その体験にこそ価値がある。

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シーラントが漏れても大丈夫。そう、パナレーサーのサポートがあれば。

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60kmコースともなれば、グラベルセクションを2~3越えてエイドステーションをいくつかパスすればもうゴールは目の前。
良い景色があれば迷わず止まって写真を撮る。
ニセコってば景色が良すぎるからこれがひっきりなしに起こるのだけれど、レースじゃないから問題なし。

ゆっくりマイペースにニセコの大自然を味わうのが、ニセコグラベルの楽しみ方だと思う。
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とは言え、全コース共通で最後は会場までヒルクライムをしなければならない。
こればっかりはニセコグラベルの毎年の試練。
昨年はこれで満身創痍になったけれど、今年は分かっていたから大丈夫!

リズムよくダンシング混じりで一気に駆け上がって・・・

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ゴール!お疲れ様でした!

終わってみれば達成感と充実感!
やっぱりこればっかりはリアルイベントにしかない魅力。そして距離関係なく味わえるんだなと言うことも実感。
や〜〜、やっぱりニセコグラベル、素直に楽しい。
コースもよし、景色もよし、グルメも人も雰囲気も難易度も素晴らしいバランスで
国内のグラベルイベントを代表すると言っても過言ではない存在感を放つのも納得です。

終わってからは会場全体が交流会状態。

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そうしている間にもライダーが続々と帰ってくる。

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皆さんお疲れ様でした!


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走り終わった愛車。
今年も足回りのセッティングはバッチリだった。
前後ともGRXホイールにタイヤはグラベルキングSKの43Cチューブレス運用。
空気圧は前2.2、後2.4くらいだったと思う。


会場で知り合いと談笑をしたりブース見学をしたりトークショーなどを終えてニセコグラベルは終了。
宿に移動してゆっくりとお風呂に浸かって生き返った。
こうして2023年のニセコグラベルは幕を閉じた。

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来年もまたニセコの地でお会いしましょう!


残りは当日〜翌日の様子を貼り付けて本記事を終わろうと思う。


            


  

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