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【RIDEAIDinSAKAMOTO】豪雨災害から3年を経た熊本県八代市坂元町を巡る旅路【前編】

神楽坂つむり

九州, RIDEAID, イベント, オフ会, 自転車, 写真,
サイクリストによる自然災害に対する復興支援プロジェクト

「RIDE AID project」

今年も熊本県八代の地で開催されました。

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RIDE AID project

「サイクリストによる自然災害に対する復興支援プラジェクト」
と言う説明にある通り、サイクリストだからこそできる復興支援の一つの形のイベント。
復興支援と言うとなんだか大仰なように聞こえるかもだけれど、その手法は至ってシンプル。

実際にその土地を走り、その土地のことを知り、その土地に興味を持つこと。

ただそれだけで良い。つまり誤解を恐れずに言うと「サイクリングしに行く」だとか「旅先に選ぶ」くらいのテンションで良い。そうすることでその土地に対する理解度が高まり興味が湧いて人が動く、情報が伝達する、経済が動く。経済支援や復興とはつまりこのような営みに先にあると、私は過去のRIDE AIDのイベントやライフワークと言っても良い自転車旅を通じて感じた。正解かどうかは分からないけれど、私自身はそう考えるし、あながち間違っていないと思ってる。

興味を持たれない、知られない。これが一番の痛手だと思う。それは観光地やイベントや支援が必要な場所全部に言えること。だからこうしたイベントでも何でも良いから、飛び道具でも何でも使えるものは使って、頼れる人は頼って、活かせる人脈は使って、露出することが大事だと思う。

過去のRIDE AID in ASOの様子はこちら↓
(真面目な文章が続いたけれど、実際はめちゃくちゃ楽しいまさに「旅」だったので是非ご覧ください)

【RIDEAIDinASO】その経緯とプロローグ 〜長い自転車旅路の熊本入り〜




熊本県八代市坂本


令和2年7月豪雨は一昨年の7月に起きた豪雨災害。西日本を中心に被災し、熊本県では南部を流れる球磨川流域を中心に69名の死者・行方不明者、5316棟の家屋全壊・半壊・床上、床下浸水(令和4年4月1日熊本県発表資料より)と甚大なる被害をもたらし、今も避難先の仮住まいを余儀なくされている方も多くいらっしゃいます。

被災から3年が経つ7月。豪雨災害の爪痕は残り復旧工事は続いていますが、美しい球磨川とその流域で育まれた大自然の恵みは被災前のようにその営みを続けています。RIDE AID in SAKAMOTOはサイクリストだからこそできる自然災害に対する復興支援の一つのカタチのイベントです。


そんな坂本、球磨川が形成する自然の景観や、流域で育まれた文化や食を体験するのが今回のイベント。イベントというより旅に近いかもしれない。今回私も「協力」ということで参加することとなりました。ゲストライダーと言うよりは一緒に走って一緒に感じて一緒に見つめ直そうと言うことです。

熊本県を流れる球磨川(くまがわ)の氾濫。かなり甚大な被害をもたらしていて、Google検索で「球磨川」と入力すると予測変換で氾濫やくま川鉄道の橋流失のページが出てくる。特に被害が大きかった熊本県南部、八代市の坂本エリアでは今でも避難生活を余儀なくされている世帯が多く存在しているのだとか。

西日本新聞の記事はこちら↓


道中立ち寄る鶴之湯旅館は昭和29年から続く木造3階建ての老舗。季節に応じた地元の食材を使った手料理が人気で、もちろん宿泊体験も極上。例に漏れずここも豪雨災害の被害を受けたけれど、全国の支援者の助けもあって令和3年の11月に再開。災害の教訓を生かした「電気で備える新しい木造旅館」として生まれ変わり、災害に強い地域の拠点としても動き始めているのだとか。ここでは素晴らしい食事と、旅館の方から災害当時のお話をしていただけるという貴重な機会も。


他にも地域拠点である「道の駅坂本」では特別プログラムとして駅長さんによるガイドで災害の爪痕が残る場所を見学させていただけるとのこと。もちろん道の駅ということでローカルグルメを堪能することも。お土産を買うのが今から楽しみなやつ'`,、('∀`) '`,、


今回は諸事情により、私自身が参加できなくなるという無念…でしたが、主催のパピクロス代表の牧瀬さんよりレポートを頂戴しましたので掲載。去年のことを思い出しながら一緒に参加したような気持ちになりました。前置きが長くなりましたが、それではここからレポートです!


昨夜の通り雨のおかげか涼しさを感じる朝。令和2年豪雨災害から3年が過ぎた夏の日、2023年7月23日に熊本県八代市の新八代駅にサイクリストが集まってきていた。RIDE AID in SAKAMOTOの朝は薄曇りだった。


新八代駅東口では、はじめましてやお久しぶりといった挨拶が交わされていた。じんわり気温が上がっていくのを感じながら、朝の時間が流れていく。

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参加者に、塩タブレット・サプリメントを配り、脱水症、熱中症に対する備えをしてもらう。九州をメインに全国から集まったサイクリストの安全のため、走行上の注意事項、手信号など、共通認識を作るブリーフィングをして、私たちのRIDE AID in SAKAMOTOは開幕した。


新八代駅からは八代市の下町を抜け、一級河川、日本三大急流のひとつ、球磨川沿いを河口に向かって走り、不知火海(八代海)との汽水域を眺めながら、途中休憩を挟みながら進んでいく。初めましての方とも徐々に緊張感がほぐれていくこの感覚はいつも嬉しく楽しい。

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開湯600年の歴史を持つ日奈久温泉へ。


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日奈久温泉の名物の一つ「ちくわ」。忍者ハットリくんの獅子丸が好きなあれです。明治時代から続く名物品で、地元で新鮮な白身魚が獲れるからこその逸品。サイクリストにはありがたく、塩、炭水化物、タンパク質と最高の補給食。みんなでパクッといただきました。


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そして、熊本のソウルフードにまでなった「ちくわサラダ」。ちくわにポテトサラダを詰めて天ぷらにしたもの。出来立てがオーダーできるとのことで、熊本初上陸の参加者が食べておきたいとオーダー。なんとその場で揚げてくださり出来たてをいただけました。一口パクり、もぐもぐ、うんまーと最高のリアクションをゲット。


お世話になった「とらや蒲鉾店」は、朝7時から空いていて早朝のサイクリングでの補給ができるありがたいお店。


日奈久温泉でちくわを食べた後は、目的地の坂本町を目指して山に入っていきます。ここからは緩く登っていく区間。集合地点の商店までフリーライドとしてそれぞれのペースで進んでいきます。

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山中で営業してくださっている商店は、ふと現れる商店はサイクリストにとってはオアシス。ありがたく自動販売機を利用させてもらい、クールダウンと水分補給。ほどよい距離を一緒に走ってきて、ワイワイと話も盛り上がります。

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リスタートしてすぐの場所に、田んぼの用水路を流れる美しい水、祠と古い杉の大木など、原風景が広がります。このエリア、仏教文化と水が作った景観が川沿いにあって散策するだけで、驚きがたくさんある場所。

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流れる水は透明度高く、冷んやり。体に浴びてクールダウンして気持ちよしです。

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日本の原風景を眺めながら下った先は球磨川。一級河川で最上川・富士川と並ぶ日本三大急流のひとつ。この美しい川沿いに道の駅坂本はあります。




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道の駅坂本の建屋は嵩上げ工事のため取り壊しが決まっていて、今は仮設店舗での営業ですが、名物はそのまま。


おとなの晩白柚ソフトをエイドで提供。


美味しい!の大合唱とともに一瞬でごちそうさまの人気でした。

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道の駅坂本の駅長に被災前、被災中、被災後のフィールドワークをいただきました。多岐に渡り示唆があるリアリティ溢れるお話し。この土地の住人だからこその洞察に富んだ、想いが溢れるお話しでした。


「川の水が反転して溢れ水位が上がってきた。だから建物が流されず残った。川の水は上流から下流に流れるだけではないんです。」


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「道の駅の中に水が入ってきてどんどん水位が上がっていく。車を店内に突っ込み、車の屋根の上からさらに、排煙用の窓を破り、屋根に上がった。その後、自衛隊ヘリに救助してもらった。水害のときは横ではなく垂直に避難してください。」



「水害にあったら、濡れた床や壁を外して泥を出し、乾燥させてください。木造の建物も蘇ることができます。」


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「被災したのは大変でした。それは間違いない。これからも復興への道のりは続きます。でもいいこともありました。被災前では考えらないほどのたくさんの人が坂本町に来てくださいました。今日もそうです。この形でのご縁がなかったら今日、出会ってなかったはずなんです。坂本に来てくださりありがとうございました。」


と、最後にいただいた言葉。


被災から3年の時を経て、一言ひとことを紡ぐように丁寧に話されたのが印象的でした。ぜひ、道の駅坂本を訪れてみてください。駅長の最高の笑顔がお出迎えします。

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後編へ続く。




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