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【ホイール】COLE C58 LITE インプレとカーボンクリンチャ―について考えてみる

神楽坂つむり

自転車, 機材紹介, ロングライド,
珍しいホイールが手に入った。

IMG_0362.jpg

ブランドはCOLE(コール)
日本国内ではあまり見かけることが無いメーカー。
ホイール事業は2001年からはじまったらしく、歴史は浅い。

COLE カタログ

プロレースでの使用を前提としているらしく
なるほどラインナップを見てみると、廉価版は少ない。
シクロクロス・MTBも得意としているようで、とにかく頑丈なのだとか。

とりあえず平地・山岳300km程走った感想を。
私が入手したのはC58というモデルのクリンチャー。

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カーボンクリンチャ―である!!
カーボンで、クリンチャー。それだけで心躍る。

最近何かと話題になるそれである。
メリットは、カーボンで、クリンチャーであるところ。


はい、もう少し詳しく。


「そもそもホイールの素材として何が最適なの???」
という話になると、諸説出てくるとは思うけれど
・軽くて
・強くて
・乗り心地が良い
あたりが条件に出てくると思うけれど、カーボンは割とどれも満たしてくれている。
非金属であることのメリットは大きい。

もちろんその素材がリムを指すのか、スポークを指すのか、ハブを指すのか、ニップルを指すのか、はたまた全部指すのかによって話は変わると思うけれど
いったんは保留。きりがない。

ま、とりあえずカーボンは良いんだよ!ってことで話を進めたい。

次にタイヤの規格。
クリンチャーかチューブラーかチューブレスか。

メンテナンス性とか、価格とか、ついてまわる問題を無視して
乗っている時のフィーリングだけで選んで!
と言われたら間違いなくチューブレスって答える。
チューブレスの乗り心地は唯一無二だった。

【ホイール】フルクラム レーシングゼロ 2wayfit チューブレス RACING ZERO
参考までに。


でも諸条件を考えると、結局クリンチャーが一番ってなるかしらね。


タイヤ規格の諸条件ってばこんなところだろうか。
・乗り心地
・精度
・メンテナンス性
・入手性
・選択の幅(メーカー・ラインナップ)
・価格

クリンチャーがチューブレスに負けているのは乗り心地だけ。
それ以外はクリンチャーの圧勝。

一方でチューブラーとクリンチャーの比較でも
やっぱりクリンチャーの圧勝かしら。

一般的にチューブラーのメリットとしては、その装着方法からリム形状をシンプルにできて
結果としてリムの軽量化、ホイール単体としての剛性アップがあげられると思う。
それはその通りだと思う。

あと、乗り心地が良いというところ。
これは私は疑問。過去に何度かチューブラーに乗ったことあるけれど、別にそんなに良いとは感じなかった。
むしろクリンチャーの方が乗り心地良いんじゃないかってものも最近多い。
PRO4なんかかなり良い線いってると思う。

チューブとの組み合わせでカスタマイズできるってのもいい。
耐パンク性能高めたり、軽くしたり、しなやかにしたり。

何よりチューブラーはグリップ感がイマイチなのがいただけない。
これはタイヤへの装着方法の違いがモロに出ているんじゃないだろうか。
テープとか接着剤でタイヤを保持するチューブラーと
その構造で保持するクリンチャーと。

私はいっつもリムテープなのだけれど、リムセメントの方が固定力高いのかしら?
プロ選手はみんなチューブラーだけどそのあたりはどうなんだろう。
少なくとも私は加速する時とか、曲がる時なんかに、チューブラーに頼りなさを感じてしまう。

まあ要約すると、素材面で優れているカーボンと
規格として優れているクリンチャー組み合わせたら
そりゃ良いよねって感じ。(結論)

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あと見た目も(重要)
ディープリムにしても最低限の重量増で押さえられるし
ブレーキ面も黒色でカッコいいし!

もちろん、欠点もある。
カーボンでリムを成形するのだから、下手なカーボンだと、それはそれはボツ。
特にクリンチャーリムをカーボンで成形するってなると、かなりの強度が要求される。
ビード部に集中する空気圧、局所的な応力を支える強度・・・!
そのあたりはメーカーの腕の見せ所だろうか。
型さえできれば、あとは積層方法の工夫でなんとかなるものかしらね。

(カーボンクリンチャ―が出だしたころは空気圧上げていくとリムが弾けてパーン!!とかもあったらしい)
(中華カーボンはそのあたりがこわいかな。長期的な目で見て。)

実際タイヤに空気をどんどん入れていくと、それだけリムに対して、
「内側から」圧がかかるわけで、ビード部分の強度がなけりゃあ、もうどうしようもない。
欠けや破損なんかした日には即お陀仏になりかねない。
長所ばかりではない。


ずいぶん前置きが長くなったけれど、そろそろCOLEホイールについて、触れていこうと思う。
COLE C58カーボンクリンチャ―
本体価格250,000円也。
職人によるハンドメイドらしいこのホイール。

もう一度カーボンクリンチャ―であることを強調した上でまずはビジュアルを。

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はい、かっこいい。
かっこいい!(重要)
58mmハイトの迫力。めちゃくちゃ速そうに見えてしまう(本人は遅い)

リム面の色合いが素敵で、光が反射したときにカーボン時がぎらっと反射する感じ、最高にロックだ。
ブランドカラーは水色と言うことで、ワンポイントで水色がちらちら。
これがF1のGARMINカラーとマッチしてて好き。

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ニップル形状がCOLE独特の円柱型。
スポークテンション上げることができて、全体の剛性と強度を上げることに成功しているらしい。
ふむ。

リム面はなんかもうアルミ顔負けの頑丈さを思わせる。
触っただけで「あ、これ頑丈だ」って思ったもの。
ただのカーボンじゃない、高圧圧縮したカーボンっぽい。
ブレーキかけても、アルミ並みに良く効くのが印象的だった。(SWISS STOP使用時)
シューの削りカスもほとんど付着しない。
雨天時は気になるところ。

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でもさすがにリムは重いのかしらね。
重量は前後セットで1,900g。
ハッキリ言って漕ぎ出しは重い。登りはやばい。
いつもより2枚くらいギア重く感じちゃう。

その代わり平地はもうすごい。
30km/h越えたあたりから直進性がピシャッと増して、35km/hあたりからシュルルルルってホイールが勝手に前に進もうとする感じ。
40km/h越えたらゴオオオオオオって音と共に、止まらないし、踏めばまだまだ伸びそう。
残念ながら私は脚質が平地向きではないのだ・・・
私ができるのは35km/h巡航まで。
それ以上は無理。
きっとそれ以上出せる人にこそ、武器になるホイールだと思う。

リムが重いけど、ダンシングしてみると不思議とあまり重さを感じない。
きっとこれは剛性のおかげ。
リム高あるし、フランジ径もそこそこあるから、スポークが短いのよね。
スポークが短いからたわみ量も少なくって、剛性上がってるって感じ。

平地を駆け抜けるなら、ものっそい武器。
琵琶湖走ったりちょっとしたクリテリウムなんかで使うといい感じかもしれない。
ただ、そうはいってもやっぱり重いから、疲れが出てきた時には重荷になる。
そんな時にはやっぱりリムハイト低い方が優しいんだよねえ。。
用途が全然違うからそこは仕方のないこと。

ちなみにラチェット音はめちゃくちゃ五月蠅い。
大きいとか甲高いじゃなくって五月蠅い。
改造カムシンよりも五月蠅い。

交通量が多い街中でも安心して走れるぞ!(違)

ラチェット音大きいの好きだから最初はテンション上がったんだけれど
乗ってるうちにだんだん自分で「うるせえ!””」って突っ込みたくなってしまった。

せっかくだから撮ってみた。


とにもかくにも平地番長御用達ホイールである。
このホイールで山登り続けてたら筋肉つくかもしれない。
汎用性は低いかしら。
見た目はいいんだけれど(やっぱり重要)

次のビワイチはこれでいこうかどうか迷うところ。
(集団内でめちゃくちゃ五月蠅い気がする)

おわり。





   
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Comments 1

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オケラ

BORAシリーズのラチェット音かな?(困惑)

  • 2014/04/30 (Wed) 15:04
  • REPLY

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