【周防大島】瀬戸内海に浮かぶ超級山岳 嵩山(だけさん)ヒルクライムレポート

先日の周防大島ツーリングの時にふらりと立ち寄った嵩山(だけさん)

今回はその山を自転車でヒルクライムした時の「嵩山ヒルクライムピックアップ記事」

わざわざ単独記事にするのは、とんかくもうなんか凄かったから!
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嵩山情報

嵩山は山口県周防大島にある標高619mの山です。

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別名「屋代富士」「大島富士」とも呼ばれる富士山型・・・
というよりも円錐型だけれど見る角度によってはそうでもない気が・・・()

ちなみに屋代富士というのは周防大島の正式名称「屋代島」から。
大島富士というのは周防大島の俗称「大島」から取られています。
広島や山口に住んでいる人と話をしていると周防大島のことをよく「大島」と略して呼ぶことが多いような気がする。

この辺りでは一番高い山で、頂上にはテレビ・ラジオの送受信アンテナが設置されているせいか、かなり遠い場所からでもその場所を確認することができます。

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ヒルクライムデータ

前情報はこれくらいにして、実際にロードバイクでヒルクライムした感想としては

もう二度と登りたくない

です (;´’-’`) 

まずデータから見てみましょう。

嵩山ヒルクライム だけさんヒルクライム
距離:6.5km
高度差:616m
平均勾配:9%
最大勾配:22%

キッツイですね。
まじキッツイです。
自転車乗りが集まる雰囲気でもない僻地にあります。

平均勾配9%となりましたが、これは5%程度の区間によって数字が薄められているのですが、実際のところ体感斜度としては平均勾配14%くらいはあったように思えます。

いや、あるでしょ、あったはず!


ヒルクライムレポート

今回は北側からアプローチしました。
本州から周防大島に入り、一般的な右回りルートで走り続けると10km程でセブンイレブンが右手に見えてきます。
ここで補給を済ませていると、同行していたこーへーさんが一言


こーへーさん「ちょっと寄りたい展望台があるんだけど」
つむり「うんうん」
こーへーさん「ここから近いところで景色が良いらしくて」
つむり「・・・・・もしかして嵩山?」


実は私、去年の3月頃に登った記憶があります。
ええと、その時の感想は「もう二度と登りたくない」だったんですね。
そう思ったもののまあ誰かと一緒に登れば多少はマシになるかもしれないし、確かにあの景色を今日みたいなグッドコンディションでもう一度見てみたい気持ちはある。
とにかくきつい!やばい!ということを伝えた後、

つむり「どうなっても知らないよ・・・・忠告はしたから・・・・
こーへーさん「オッケーオッケー'`,、('∀`) '`,、」

さあ、逝くことが決まりました。
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まずはアプローチしますが、まあ序盤からすでにクソ坂の雰囲気がプンプン出ています。
ほんの少しだけ住宅街を抜けると、またほんの少しだけ田園区間、みかん畑に囲まれながら登っていきます。
1kmも走っていないのに標高が150mを越えて嫌な予感しかしません。

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つむり「やばいよこれ!」
こーへーさん「これはやばい」


みかん畑区間が終わったら一気に山の中に入っていきます。
通常であれば「木漏れ日が綺麗」
なんて風情あふれる感想を抱きそうになる道ですが、この時ばかりはなんかもう余裕がない感じです。
GARMINの斜度計は時折18%を指すようになり、こうなると休むダンシングもペダリングもやってられない。

何故なら踏まないと姿勢を維持できない、重力に引っ張られすぎて止まってしまうから。
このレベルの斜度で止まらないようにするにはもう踏むしかありません。
ロードバイクの限界性能を引き出す感じ。
ひいひい言いながらもとにかくシッティングとダンシングを使い分けながら、少しでも筋肉の負担を分散させながら登ります。ひいいいい。


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こーへーさんもひいひい言ってたけれど、スプロケットがインナーロー39×25Tで笑うしかない。

とにかくひいひい言いながらもなんとか本格的な登りポイントまでのアプローチ終了。
「こ、ここから更にきつくなるのか・・・・?」
と二人とも覚醒系主人公とのバトルで絶望するライバルのような顔になりました。



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ちょうど車が横切って登っていくのが見えますが、その角度に笑う。



鬼畜なラスト3km

とにかく逝くしかない。

ここからの勾配具合と路面状況は鬼畜そのもので、登りながらキツイキツイ以外に抱くもう一つの感情は
「ここ下りたくない・・・・」
です。

こんなところ、ロードバイクでダウンヒルしちゃダメ!
ってレベルで道が荒れているし、狭いし、斜度が普通に20%超えてる

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何度も何度も九十九折のヘアピンカーブが出てきては私たちの心を折りにきます。
ここまで来たらもう気力です。
体力はもうとっくに無くなってる。
ふとフォームが乱れた瞬間に前輪が浮く。
容赦ない。
ずっと後ろ髪を物理的に引っ張られているような感覚。
久しぶりに全身全霊でペダルを回す、というよりは踏み倒す感じで必死にもがき続けました。

こーへーさん「報われたい・・・・・・っ!」「こんなに辛いんだから報われたい・・・っ!!!!」

叫びが聞こえます。

何が辛いってずっと山の中なんですよね。
展望が一切ない。
これで山頂まで行って景色が大したことなかったら、もう泣いちゃう。

けれど信じます。

報われなんて、おかしいよ!



最高のご褒美


登りきる頃には二人とも満身創痍でした。

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これまでに全国各地を何度も一緒に入ってきて、それなりに色んな道を経験してきた私たち。
ですが今日のこの日の嵩山ヒルクライムほどキツイところはなかったと思います。
六甲山の逆瀬川ルートがなんてヌルいんだろう、と思える程度には。

でも、ちゃんとご褒美が待っていた!!

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最高か。


梅雨時の唯一の晴れの日。
前日の雨のおかげか空気は澄んでいて、はるか遠くまで見渡すことができる。
夏を思わせる青い空と白い雲、
空に負けないくらい青い瀬戸内の海と、そこに無数に向かぶ島の数々。

さっきまで散々嗚咽響かせながら罵倒気味に登っていたのにもうすっかり

「ああ、登ってきて良かった・・・・!」

と思うのだから、自転車乗りは単純です。
ひどいマッチポンプだ!

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パラグライダーのテイクオフ地点でもある嵩山頂上。
東西方向それぞれに滑走路がありました。
いや、この高度感、めちゃくちゃ怖そうだけれど、でも気持ち良いんだろうなあ・・・・。

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写真撮ったりワイワイして頂上からの絶景を満喫・・・・!
いやあ、気持ちよすぎるぜ・・・。

登ってきたら降りないといけないのが、この世の理。ヒルクライムの宿命。
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できることならパラグライダーみたいに華麗に麓まで下りたい、楽したい。
と思える程度には、ヒルクライム中に見てきた道は鬼畜でしたが、まあ実際ダウンヒルしてみるともう限界って感じです。

フルブレーキングに近いブレーキをかけながら2.5km、標高差300mを下ります。
路面ボコボコ、落ち葉、砂のオンパレード。斜度は20%近い。
油圧ディスクブレーキ搭載のロードバイクを用意しようと心に決めました。
いや実際ここ自転車で降りるならマウンテンバイクが欲しい・・・。


嵩山ヒルクライム、ありきたりな言葉で言うと
「めっちゃキツイけど景色が良い!」
ですが、それなりの覚悟をして臨むことをお勧めします。
忠告はしたから・・・・。

(でもこう言う辛かったりしんどかったり、刺激たっぷりな旅の方が思い出に残ったりする)

終わり。


     
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