【ギア比】ロングライドにおけるギア比の選択についての話【フロントシングル?】

ギア比選びの重要性と面白さについて書き記そうと思う。

IMG_4578_20180611192214a8f.jpg 
まず前提条件としてロングライドにおけるギア比の話ということを宣言しておく。
レースやヒルクライムではない。あくまでロングライド。とにかく楽をしたい!
つまり私のブログで再三出てくる「より楽に、より遠くに」を目的とした機材選びの一つにギア比選びがあるということです。


最初に私の機材を紹介。

IMG_1619-13_20180611192216ffc.jpg 
クランクは50-34T
スプロケットは11-28T(あるいはロー側25T)
であることがほとんど。


なぜこの組み合わせになったのか、その経緯。

最初はノーマルクランクを使用していた。つまりアウター側のチェーンリングが52Tだとか53T。
当時はそれが当たり前だった。2010年ごろの話。コンパクトクランクや歯数の大きいスプロケットはいわゆる「乙女ギア」なんて呼ばれていたときで、そもそもの選択肢として機材が少なかったという背景があった。大した経験値もなく機材についての知識も全くない私は当然それが当たり前と思って使っていた。

けど走っているうちに違和感に気づく。

「チェーンライン悪くない・・・?」

と。

つまりフロントはアウターギアで走っていたとして、スプロケットのロー側ばかりをやたらと使っていたことに気づいた。それはスプロケットの磨耗具合や走っている時の違和感から気づいた。よくよくスプロケットのロー側1〜3枚ばかりが削れている。それに対してハイ側についてはほぼ新品状態だ。思えばロングライドにおいてはダウンヒルでしか使わないようなギアだ。そんなにトルクをかけることもない。

アップダウンが多い日本国内のツーリングではそれに合わせて満遍なくギアを選択するのがいいに決まっている。
そうだ、機材選びはここが出発点であるべき。
道具はしたいことをできるようにするためのもので、道具ありきで物事を考えても最良の結果を得ることはできない。逆算してどんなギアが良いか考えればいい。ということに、自転車を始めてしばらく経ってから気づいた。


IMG_1302_20180611192219b3b.jpg 
じゃあどんなギアが良いのかというと
・全てのギアを満遍なく使えること
・そしてチェーンラインが真っ直ぐになること
を主眼に置いた。


アウターローの組み合わせが機材に良くないというのは分かった。
ロングライドをしている最中でもこの組み合わせは走っていてもなんか気持ち悪い。足先から伝わるチェーンの感触というか、音というか・・・・「ああ、なんかロスしてるな」っていう感覚。

じゃあフロントチェーンリングが私にとっては大きすぎる→小さくしようということで迷わず50-34Tにした。するとどうだ、スプロケットのちょうど真ん中あたりを細かく使えるようになった。足先から伝わる抵抗感は少なくなり、音も静かになった。見た目でもチェーンが明らかに真っ直ぐになっているのが分かった。また、今まであまり使っていなかったスプロケットのハイ側をよく使うようになった。それでもなかなか11〜12Tを使うことはなかった。ということは重い側には私にとってここが用意すべき最大ギアということだ。

逆にロー側は登りでも使うことが少なくなった。フロントチェーンリングが52Tの頃は28〜25Tばかり使っていたのが、フロントをインナーにさえ落とせばスプロケットの真ん中あたりを使うようになった。これまたチェーンライン問題を改善するに至った。

そしてアップダウンの多いコースにおいては後ろを忙しく変速することなくフロントを外⇄内にシフティングすれば一瞬で適正ギアに落ち着くようになった。これも長い目で見ればロスが少なく効率的だと思った。昔でこそフロント変速は操作が重たく重労働だったしチェーン落ちのリスクがあったけれど、今の機材ではそれは無視できる問題になった。ましてやSRAM RED eTAPなどの電動変速であればなおさら気にもならない。

おかげでここ数年の機材の消耗を見ているとスプロケットの寿命がまず伸びた。特定のギアだけ激しく減ることはなく、満遍なく使うことで消耗具合が分散されて、結果として長く使えるようになった。フロントチェーンリングについては特に変化はなかったと思うけれど、フロント変速の回数は増えたから調整はちょっとシビアになった。自転車旅に行く前には必ずメンテナンスをしているから、特段何か作業が増えたという気にはならなかった。


もちろんレースに出るだとか高速トレインを組むときなんかは52Tくらいあったほうが踏み応えがある。けれどロングライドにおいてはそんな乗り方はむしろ避けるべきだし、ロングツーリングともなると荷物が増えて斜度が1.5倍増しくらいに感じられるから、むしろ軽い側は多めに持っておいて損はない。そういう意味ではやっぱりフロントクランクのギア比選びというのはロングライドにおいてめちゃくちゃ重要だと思う。ポジションやフォームの次に着目しても良いのではないか、と


というわけでフロントシングルについては少なくともロードバイクでは採用しようとは思っていない。
まずフロントディレイラーを廃し、チェーンリングがシングルになることで、前がめっちゃ軽くなる。ハンドル周りも軽くなるかもしれない。けれどスプロケットが大きくなることで後ろが重くなる。軽いギアを求めれば求めるほど重くなる。MTBを見ているとよくわかるけれど、少なくとも私はその重心バランスでロングライドをしようとは思わない。
ギアレシオの間隔が広がりすぎるのもこれまた結構な問題で微妙な斜度の変化や疲労具合に合わせて細かくギアチェンジをすることで効率良く走ることができる!というロードバイクの大きな大きなメリットがサクッと無くなってしまうというのはツライ話だ。
加えてスプロケットとチェーンリングの磨耗が早い。ナローワイドチェーンリングの磨耗っぷりは耐久性が求められるロングライドにおいてはこれまたツライ話だ。
峠を越える時のシフト操作もフロントシングルなら登っている時にはロー側で登って峠を越えてさあ降るぞという時にはシフターを10回近く打つことも出てくると思う。パールロードなんか走ろう日には右手が腱鞘炎になっちゃう。ギアレシオを端から端まで移動するのがとても大変なのもツライ話だ。
そしてこれらを凌駕するメリットが見当たらない、というのがロードバイクにおいてフロントシングルを選ばない最大の理由。


IMG_0124_20180611192216810.jpg 
IMG_0956_20180611192425b2e.jpg 

マウンテンバイクは話が別でフロントシングルサイコー!!!(^ω^)なのだから面白い。
・フロントチェーンリングを小さくすることで地面とのクリアランスが増えて岩や根っこにヒットするリスクを減らせる
・チェーンステーを短くしたり太いタイヤを履かせやすくなる
・さらにリアサスの設計における自由度が増す
・ハンドルバー上にドロッパーやロックアウトシステムを入れる余裕ができる
・そもそも高速巡航しないからフロントアウターが不要
ということで。


使い方に合わせて最適な道具を選ぶ、というところに趣味としての面白さがあると思う。
どんどん機材が進化したり細分化したりしているからこそ、そもそも自分は何がしたいのか?どんな楽しみ方をしたいのか?ということを改めてじっくり考えてから「じゃあ必要なものは・・・・」というアプローチをすると幸せになれるかもしれない。


という話でした。


   
関連記事

Comment

Add your comment