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【自転車】剣山スーパー林道リベンジライド【グラベルロード】

午前9時。
「岳人の森」に到着したところで思わずその暑さにジャケットを脱いだ。

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ジャンボフェリーで高松港に到着した時には5度まで下がっていた気温も、雲一つない快晴のおかげか10度近くまで上がっていた。
寒さを想定して着込んでいたために、この600mのヒルクライムで汗をかきそうになっていた。あぶないあぶない。
 
「この調子でいくと日中には20度近くまで上がるんじゃないか・・・」
 
そう思った私は思い切ってアウタージャケットとグローブを脱いで山小屋に預けていくことにした。山小屋の主人は去年私が来た時のことを覚えていてくれたらしく「今年は晴れて良かったねえ」と。
その通りなのだ。
去年は濡れねずみになりながらようやくたどり着いたここで温かい蕎麦を食べるまでは震えて言葉が出てこない程度には雨による冷たさにやられていた。
もう紅葉がだいぶ降りてきていること、今年は自転車乗りが少ないことなどを聞きながら、今日のルートを頭に思い浮かべる。
 

ここ岳人の森をスタートして「ファガスの森」「徳島のへそ」「川成峠」「岩倉分岐」までが未舗装路ルートだ。距離にしておおよそ50km弱。
その後分岐点を南下して県道に合流し「四季美谷温泉」でご飯を食べた後に国道を駆け上がってここまで戻ってくる周回ルート。
総走行距離は80kmといったところだろうか。
舗装路なら問題ない距離だけれど、未舗装路であること、獲得標高が2,500mを越えることを思うとすこし緊張してくる。
休憩込みアベレージ10km/hと仮定して8時間。
 
「(何かトラブルがあれば日が暮れるだろうな・・・)」
 

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11月ともなれば日が落ちるのが早く、また山に囲まれているエリアならば太陽が隠れるのも思ったより早いなんてことも珍しくない。
決して悠長に過ごす時間はないと分かりつつもどこかゆったりしてしまうのは見上げる空があまりにも青く降り注ぐ日差しが暖かかったからに他ならない。
前回のトラウマを克服すべくやってきた剣山スーパー林道だったけれど、はやくも思い出を上書きできたようだ。
 
あとは気持ち良くトラブルなく走りきるのみだ。

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さて・・・・いよいよ・・・
ご主人に別れを告げていよいよグラベル区間へと突入した。

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全線にわたって定期的にこういった看板が出てくる。
なので電波が入らないけれども現在地の確認が可能。助かる。
 

最初はアスファルト区間が続いたものの、程なくして完全なダートへと変貌を遂げた。
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ガタガタガタガタガタ揺れるハンドルに思わずにやりとしてしまう。

「そうだ、これだ、これこそスーパー林道だ!」

前回は雨で泥濘だった故にその路面を楽しむというよりはひたすら憎らしく思えていたものだ。
天気が変わるだけでこれだけ印象が変わるんだから、単純だなあと思うけれどこればっかりは仕方ない。
今回は完全にドライコンディションで小気味良く砂埃を立ち上げながらペダルに力を加え続けていく。
とにかくトルクの掛け方と重心が大事。
やや前の乗りになりつつも、ハンドルを引いて、バイクと身体を近づけて登る。
斜度8%を超えたあたりではやくも息が上がりそうになる。
ここはペースを抑えるべきポイントなようだ。
「ファガスの森まであと6km」という看板が見えてから数字が一つ減るまでに実に10分も時間がかかってしまうあたり、ペースの遅さに少しばかりの焦りを感じた。
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グラベルでかつ斜度が10%。きつい。

GARMINの速度を確認すると6~8km/hしか速度が出ない。
かといってさぼっているわけではない。
この急坂とガレ場による運動エネルギーの消失っぷりときたらない。
 
ここで私が真っ先に心配したのがハンガーノック。
多少、帰って来る時間が遅くなって暗くなるくらいなら問題ない。それを想定してライトも明るいものを装着してきている。
それよりもカロリー不足で行動不能になる方がよっぽどリアルな恐怖だ。
対ハンガーノックの基本に立ち返り糖分を積極的に補給しつづけることにした。
ありがとうブラックサンダー。

 
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コンパスサイクルのBonJonPass35Cタイヤ。
結果から言うと剣山スーパー林道にベストマッチだった。
てっきりブロックタイヤが必要だと思っていたけれどそんなことなく
十分なエアボリュームさえあれば問題ない。
コンパスのタイヤはそのケーシングのしなやかさが最大の特徴で、とにかく乗り心地が良い。
柔らかい、グリップしてくれる。
それは今までの林道ツーリングで実感してきたけれど、今回のような長距離ダートでのその性能の発揮っぷりときたらない!
良い道具は遊びの可能性を広げてくれる。

徐々に標高を上げていき1,300mには達しようかというタイミングで「ファガスの森」に到着。
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前回はここで大盛りカレーをいただいた私だったけれど、今回は補給もばっちりなのでスルーしてそのまま登り続ける。
気温はどんどん上昇していき、気づいたらウインドブレーカーも脱いでインナーにTシャツだけという格好になっていた。

今日はツイている。
天気が最高に良い。
このまま終わると良い。
 
程なくして「徳島のへそ」に到着。IMG_9072_20171128202546938.jpg IMG_9077_20171128202547a83.jpg 
さすが標高1,000m越えのグラベルロード。
ダートのすぐ横がガードレールもない崖でその向こうには徳島の雄大な山々が連なっている。
まさに山と対峙しているような感覚。見下ろす山も少なくない。
あまりの絶景にしばらく立ち尽くしてしまった。
ああ、来てよかったと思える瞬間。

ちなみにこの後のアップダウンで似たような景色は飽きるほど見られることになる。

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下りセクションではとにかく集中力が要る。
いくらイージーとはいえ油断しているとサイドカット一発で即パンクは免れないだろう。
「これは踏んでも良い石」
「あのとんがってるやつはヤバイ」
「30m先を考えるとラインはこっちが正解」
「ブレーキせずにつっこめ!」
頭の中が沸騰しそうになる。この感覚がたまらない!
 
こんな風にアップダウンを何度もこなす。こなさなければならない。

先は、まだ長い。

続く。

   
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