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【北海道自転車旅】14日目 機材トラブルは突然に【富良野美瑛】

キャンプ場の朝は早い。
太陽が昇るより少し前から、自然の音がたくさんしてくるから。
チュンチュンチュンチュンうるさいくらいの鳥の音で目を覚ます。
手元のiPhone3GSの時計に目をやると5:33。
日常生活だと早朝にあたるけれど、キャンプツーリングにおいては平常運転。

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いつもと違うのは今日はテント撤収をしなくても良いと言うこと。
もう一泊するつもりで、もうサイト料金も支払っていた。
テントのへりには、それを証明する番号札が二枚、ぶら下げてある。

さあ今日も良い天気。
余計な荷物は全部置きっ放しにして、とりあえず美瑛方面へ向かってみることに!
この時、考えなしに地図も置きっ放しにしてしまったものだから、迷ってしまうのではと不安になったけれど、実際に走ってみると迷うような道でもない。
何せ丘陵地帯で、周囲の山の形を全部見渡すことができるし、旭川方面から十勝方面への幹線道路もどこかしらから確認することができる。
方角さえ間違えなければ、あとはなだらかな直線をなぞるだけ。

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上富良野方面まで来た私は、「かんのファーム」と言うラベンダー畑に立ち寄ることに。
ここでのお目当はラベンダーソフトクリーム。
と言いながら実はここにくるまでに、屋台でミルクソフトを食べて、さらにこの後には道の駅でメロンソフトを食べることになる。

だって北海道のソフトクリーム美味しいんだもん!
ずるい。こんなに美味しいのがいつでも食べられるなんて。
そこそこ暑かったからね、クールダウンも兼ねて。


美瑛あたりも走りたかったんだけれど、昨日今日となんだかもう満足してしまって、この辺りはさらっとパス。
かの有名な「ケンとメリーの木」も一応、見るには見たけれど、全く感動も何もなかった。
まあ
それもそうだ、バックボーンがなければまず見向きもしないような代物ではある。(゚´^ω^`゚)。゚

富良野の穏やかな空気、ゆっくりとした時間にすっかりふやけてしまった私。
目についたカフェに入って、お昼ご飯。

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オムカレー!
たまごフワッフワ!うまーし!

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オムライスの魅力についてお店のご主人と話がはずむ。
何を隠そう、このころの私はオムライスが大好きだったのだ。今でも好きだけれど、当時はラーメンを食べるが如く、週に2〜3回はオムライスを食べていた。
そして隣にいた若い女性二人のお客さんも話に食いついて来た。
どうやら話の端で私が大阪から来たことが分かり、同郷ゆえに食いついたと言うわけだ。大阪と北海道の違いについてこれまた話が盛り上がる。
食の台所と称される大阪も、さすがに北海道には敵わないと言う共通認識。
それは私自身、北海道に来てからずうっと感じていた。
穀物も、魚も、肉も、乳製品も、レベルが違いすぎる。
人の生活は衣食住で分類される。そのうちの食が圧倒的なんだ。(そのぶん「住」が・・・・)
いやあ、ご馳走様でした。
別れ際になぜか全員で集合写真を撮って(それは彼女らのカメラの中にしか残らなかった)私は一度キャンプ場に戻ることに。


テント内で一眠りしてから、町の銭湯へお風呂に入りに行こうとした時に事件は起こった。


「パーーーーーーーーーーーーーン!!」


ものすごい音がした。
一体誰だ、キャンプ場で花火なんてしちゃダメだぞ・・・・と思って見たものの、特にそれらしい人もいない。
何か違和感がある。そう他にキャンパーやバイカーの目線が私に向いている。
嫌な予感がした。
恐る恐る、タイヤに目をやると、その嫌な予感が的中していた。

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これあかんやつや。

タイヤが・・・・裂けている・・・・・
一瞬、頭が真っ白になる。
なぜ、今日は大して走ってもないのに、何か踏んだような気配もなかった。
もしかすると昨晩、空気を入れすぎたんだろうか。
昼間の熱でチューブ内の空気が膨張してビードが限界を迎えた・・・?
あれこれ思惑する頭と、もう一方の頭は冷静にこれをどう乗りきろうと考えていた。

「替えのタイヤなんて持っていない・・・・」

そう、そんな発想はこの時の私にはなかった。この広い北海道を回るにあたって、それも重い荷物を満載してのキャンプツーリングですら、その発想がなかった。
なんとかなるだろう、と。
幸いにも、ここは富良野。本州からしたら田舎かもしれないが、北海道の中ではそこそこの町だ。決して小さくはない。これがもし、道東の町と町を結ぶ間での出来事だったら・・・・・
想像するだけでゾッとする。

とにかく対処しなければ、旅がストップしてしまう。
身体が多少どうなれど、この愛車だけはなんとか走れる状態を維持しなければ、旅をするどころか帰れなくなってしまう。
周りのキャンパーの視線を横に、キャンプ場の受付の人にまずは助けを求める。
一通りの同情をしてくれた後、タウンページのようなものを引っ張り出して来てくれて、教えてくれた。どうやら二軒、自転車を扱っている商店があるらしい。
自転車屋じゃないところが、安心しきれない。
教えてもらった電話番号で、まずは一軒目に問い合わせてみると、やはり700C規格のタイヤは在庫していないようだった。
それはそうだ、電話に出るときにバイク屋と名乗った。つまりバイクを販売修理する傍ら、自転車も扱っている、と言う程度だったようだ。
もちろんパンク修理ならできると言うことだったけれど、今回は完全にタイヤ交換をしなければ解決しないし、そもそも流石の私もパンク修理はできるように練習はして来ている。

もう一つの電話番号にかけてみる。
これがダメなら、どうしよう。
自転車は置いて電車に乗って旭川まで行けばタイヤは手に入るかもしれない。
あるいはその辺りを走っているサイクリストを捕まえて助けを求めるか・・・。
電話の呼び出し音がなる間も、頭の中は落ち着かない。
10コールほど呼び出した後、電話に出たのは声だけでおじいちゃんと分かる、おじいちゃんだった。
困ったのが事情を説明するもいまいちタイヤ規格の話が通じない。
私が欲しいのは700Cホイール規格の太さが28C前後のタイヤと伝えるも、うちは26インチと38Cしかないと言う返答で、38Cと言うことは700Cホイール規格かと確認すると、いやそれはないと言う。
これが困っていない状況なら他を当たるのだけれど、この時ばかりは藁をも縋る思いである。
とにかく、直接行ってみることにした。
幸いにも距離にして4kmほどだ。
歩いて往復しても、2時間あれば帰ってこれる。

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歩いている最中も、ネガティブなことばかり考えてしまう。
思えばここまで大した機材ケアもしていないのにノントラブルで来れたこと自体、奇跡的だったんだ。
起こるべくして起こった。
「不具合が生じる可能性のあるものはいつか必ず不具合が生じる」
有名な法則だ。


1時間きっちりかけてたどり着いた住所は、確かに自転車屋だった。
お世辞にも繁盛しているとは思えなかったけれど、でもちゃんと表にはブリヂストンの通学車が置いてるし、店内にはシティサイクルや小径車が置かれている。
ただ、スポーツ車は置いていないようだった。
電話口で話をしていたと思われるおじいちゃんが迎えてくれた。
同じようにまた説明を試みると、今度はなぜかあっさり話が通った。
電話でその調子を発揮して欲しかった、とはさすがに言えず、ちょっと奥から取ってくると言って一度引っ込んで言った。
不安になりながらも、なんとか出てこい700Cタイヤ!と念じながら5分ほど待ったところで、おじいちゃんが帰って来た。
片手にはタイヤがぶら下がっている!!!やった!!!!
タイヤを見た瞬間に、初めてちゃんと安心することができた。
ああ、今度からは絶対に予備のタイヤを持ち歩こう、、、せめてタイヤにはるパッチくらいは持ち歩こう・・・・。

ただ、予想外だったのが、いや、冷静に考えたら予想すべきだったのだけれど、渡されたタイヤが恐ろしく太く見える。
うん、太い。
タイヤ表記を見ると「38C」と書いてある。
うん、大丈夫かこれ??

自転車はキャンプ場に置いて来たから、クリアランスが大丈夫か確認することはできない。
しかし・・・・選択肢などない。
例え可能性が低くても、これが履けると信じて、タイヤを持って帰って、愛車を走れる状態にするしか道はない!
買います、と伝えるとお金はいらないと言われた。こんなタイヤあること自体忘れていたし、君が来なかったらそのまま朽ちるか、捨てていたんだから、と。
それに困ってるんだったら、なおさらだ、と。
有難いことこの上ない。最大限のお礼を伝えて、キャンプ場に戻った。

結果としては無事に装着することができた。
私のルイガノLGS-CTフレームはカンチブレーキを採用しているツーリング/シクロクロス車で、フロントフォーク、リアバック共にタイヤクリアランスがやたらと広いことがこの時わかった。
多分、40Cは入るんじゃないだろうかと思う。
これで前38C、後28Cというヘンテコな仕様になってしまったけれど、とにかくまた走ることができる!

気づいたら空は暗くなり始めていた。
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この件ですっかり疲れてしまった私は、ご飯もカップラーメンで適当に済ませて、早々とテントで眠りについた。


続く。

    
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[ 2017/08/10 00:29 ] 2010年夏 北海道旅 | TB(0) | CM(0)

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