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ちょっと自転車で大阪~白川郷~金沢走ってきた その2【新車シェイクダウン】

知らない天井だ。

落とされた照明。
白く塗られたコンクリート。
外からのわずかな光だけだけれど、ずっと目を閉じていたせいかあたりが明るく感じる。
壁にかけられている時計に目をやると1時半。

わずか数秒の間に自身の状況を思い出す。
ここは郡上八幡、白川郷まであと・・・80km。

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仮眠する前の話。
時折通過するトラック以外には人の気配というものが全くない深夜の国道156号線。
自転車に乗っている人も、歩いている人もいない。
そんな中、自転車に乗った人が近づいてきました。
こんな真夜中にも関わらず。
フォロワーさんに迎撃されたのには本当に驚いた!
出発時に私がアップしたルート地図を見て、ここを通ることを予想し、待ち伏せをされていたとのこと。
なんということでしょう。
大阪から程遠い真夜中のこんな場所でフォロワーに会えるなんて。
強烈な思い出をいただきました。ありがとうございました。


仮眠というのは偉大なものでたった1時間半寝ただけでも、体力が回復しているのがよく分かった。
私たちの場合は筋肉が疲れているとかそういうのは左程なかったけれど、やはり眠気が蓄積していたのか眠る前は頭がぼーっとしていた。
スッキリしたおかげで道路がよく見える、身体の使い方も丁寧だ。
このまま一気にピーク点のひるがの高原を越えて、白川郷までひた走るのみ!

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緩斜面が急坂になってくる。
コーナーを曲がるたびにまだか・・・・まだか・・・・!と心の中で思う。
本当の真っ暗闇の中、ただひたすらにペダルをこぐ。
もはや速度も斜度も分からなくなってくる。
五感が最高に研ぎ澄まされる感じ。
時間?速度?数字なぞ瑣末なもの。
どうしてようやくひるがの高原を突破!


ここで最後のコンビニ休憩。
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私はお腹が減っていたのでがっつりラーメンを補給。
これだけ走ったこの時間でも問題なくご飯をもりもり食べられる胃袋を持てたことには感謝するばかり。
消化不良、胃が不調だと間違いなく完走は難しい。
ロングライドにおいて胃袋の強さというのは、ある意味で知力や体力よりもよっぽど重要だったりする。
ガソリンの給油口が壊れていては車は走れない。


徐々に明るくなる空を眺めながら白川郷までウイニングラン。
晴天を予感させる空の様子にテンションが上がらざるを得ない。
ダムを横目に、時には渡りながら、この時間じゃなければ見ることができない、美しい景色の中を走り抜けた。

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そして

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到着うううううううううううううううううううう白川郷!!!!!!


AM 6:00
大阪を出発して18時間、距離にして300kmあまり。
県をまたぎ山を越えて夜を越えてはるばる大阪から自走で走ってきたという達成感。
この時間、この場所にいられる幸せ。

「ああ、来てよかった」と、無意識に口からこぼれた。


白川郷散策の始まり始まり。
朝の白川郷は素晴らしい。
というか私は基本的にはこの時間しか来ないようにしています。
(昼間は観光客があれなので・・・・情緒も何もないので・・・・。)

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なんかもう夏で溢れかえっていた。
ああ、たまらない!!!


深い深い山に囲まれた、ひっそり佇む小さな集落。
合掌造りという特徴がなければ、見向きもされずに終わりに向かっていたかもしれない。
冬には雪に閉ざされる。コンビニは一軒しかない。夜には閉まる。
こういうところで暮らすというのはどういうことなんだろう。
一度合掌造りの民宿に泊まったことがあるけれど、とにかく夜も朝も早い。
車の音、電車の音、工場の匂い、人混みのざわつき、クラクション、大気の音、飛行機の音、そういった都会の当たり前が一切ない。
ただひたすらに自然の音に包まれる。
ああ、いいなあ。


一通り散策した後、二人とも相当眠気が溜まっていたのか、特に相談することもなくベンチで寝落ち。
1時間ほど気絶するように眠っていただろうか。
これで随分頭がスッキリしたと思う。
(起きたら周りに観光客が増えていた)


そしてまたしてもフォロワーさんに遭遇。
なんてこったい!
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まさかの京都からの襲来。
金沢から夜通し走って来たのだとか。そしてこのあとは岐阜まで南下するらしい。
うーん、なぜわざわざ大阪と京都の二人がここ白川郷で出会うのか(こんなことが過去にもあったような気が・・・・・)
ちなみに一度やり取りをしたことがある人で、なんだか不思議な縁を感じざるを得なかった。
一緒に軽く散策しコンビニでご飯を食べて展望台で別れていった。
ああ、貴重な出会いをありがとう!!


最後に合掌造りの見学をして(これが価値ある見学だった。訪れたなら、絶対に見るべき。見学可能なのは集落内に二軒)ゴールである金沢までライトライド。


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そう、白川郷ライドのゴールは、白川郷ではないのがポイント。要注意。
大阪からなら金沢に抜けるか、高山に抜けるかのどちらか。
今回は輪行一本で帰られる気楽さ、もはや他に寄るところもないというところで、比較的帰りやすい金沢を選択。

距離にして60kmばかり。
獲得標高は1,000m弱ある。
うん、地味にタフなコースだけれど行くしかない。


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大規模オフ会会場かっ!?

またしてもフォロワーに遭遇。
なんなんだここは、飛騨合唱ラインこわい。
彼とはでも3度目の会合。
滋賀県で会ったり、淡路島で会ったり、大阪で会ったり・・・・もうわけがわからないよ!
高山まで抜けるようで、つまり白川郷からさらにあのハードな天生峠を・・・・・
お互いよき旅を!

思わぬ出会いの連続。ツイッターこわい(楽しい)



途中、道の駅上平で、この旅一番の贅沢をすることに。

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鮎!

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飛騨牛と鮎の握り!


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石割豆腐!


ごちそうさまでした。
ここからは灼熱ライド。
体感気温では35℃はいってたと思う。
水を被ってもかぶっても汗が吹き出る。五箇山〜人食い谷のヒルクライムは力を振り絞る感じ。


南砺市までのダウンヒルは一瞬で終わった。
できることならこの位置エネルギーを金沢まで徐々に使いたいところだけれど、残念ながらまだまだ山を越えないといけない。
いつもなら余裕で越えられるようや山でも350kmオーバーだとさすがに堪える。
いや、それでもいつもならまだ余力があったはずだけれど、この日ばかりは暑さにしてやられた。
熱中症余裕の真夏、炎天下のオーバーナイトロングライド。
体力を削らないわけがない!

金沢駅に着く頃には、もう帰ることで頭がいっぱい。
東茶屋街?兼六園?何それ美味しいの?
(金沢自体はもう何度も来ているので実際のところ特に用事もない)
サンダーバードの切符を買ってお土産をゲットして座席についた後は新大阪までの記憶がなかった。




自宅に帰って日常に戻って一晩明けた翌朝。
ふとライドを思い返す。
ああ、もうなんだか一週間くらい前のことのように思える。
内容が濃すぎて、日付と時間を越えすぎて、感覚が狂ってしまったようだ。
24時間前には白川郷にいた・・・?そんなバカな・・・・・?
と、本気で思えてくる。


オーバーナイトライドをしたあとはいつもこうだ。
日常に戻ってもしばらくライドの感覚が残り、時間の感覚がずれて、ふわふわした奇妙な感覚に襲われる。
が、これが妙にクセになる。
身体は疲れている。
やたらとお腹が空く。
あんな暑さの中もう二度と・・・・・・・ごめんだ。
そう思いながらも・・・・うん、どうしようもない。
頭の隅では、次のライドのことを考えていた。


終わり。





    
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